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六章 遅いけど新婚旅行

9.温泉だ!

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 夕食もすんでお風呂に向かった。待望の温泉だ。内風呂も温泉は引いてあるらしいけど、大浴場に行きたいよな。メイドに案内されて、

「うわあ!広いよエリオス。温泉だあ」
「おおっ」

 内風呂は床を掘った浴槽が半分も占めていた。洗い場にはラタンのカウチにクッションやマットがあり、テーブルには飲み物。壁際や椅子の周りには、もっさもさ植物が置いてある。

「あっちかな、露天風呂!」
「ああ」

 セリオは滑らないように、トコトコと扉のある方に移動してガラスの扉開けた。

「うわあ、あはは。露天はここだよエリオス!すごいよ!」
「おう」

 セリオの方に行くと、中よりこじんまりとした感じのお風呂と、もっさもさの植物で飾られていた。猫の口からコポコポとお湯が注がれていて、浴槽の縁からお湯が溢れ流れていた。かけ流しなんだなあ。俺はぽちゃぽちゃと手を入れて温度確認。

「いい湯加減だな」
「うん」

 二人で湯船に入った。

「うおぅ~気持ちいい~」
「はあ……」

 うっすら白濁してるお湯だ。うちの国のは茶色なんだよね。匂いはまあ同じか。

「はあぁ~」
「う~ん……気持ちいいね」

 お湯の注がれる音と風が頬を撫でる。なんて贅沢なんだ。温泉自体何年ぶりだろう。かはあ~

「エリオスぅ抱っこ」
「うん?おいで」
「うん」

 股の間にセリオを入れてゆらゆら。あ~何か激しく疲れが取れるような?
 俺はキョロキョロと辺りを見回した。何もないねぇ。でもおかしいよなぁコレは。んー?……あった!猫の目に魔石がある。アレのせいかな。

「ちょっと」
「うん?」

 セリオを横に動かして注ぎ口に近づく。紫の魔石特有の色の石が嵌っている。少し魔力を通すと反応あり。

「やっばりこれか」
「なに?」
「変に疲れが取れる気がしたんだよ。なんだろうと思ったら、ここに魔石が嵌ってた」
「え?」

 チャポチャポとセリオも近づいて来て、

「ホントだ。色の濃い魔石だね」
「小さくても効果を強く出すためだろう。分かればもういいや。セリオ、キスして」
「んふふっチュッ」

 軽くキスするつもりが……唇が触れたらタガが外れた。

「エリオ…ス…あっんぅ……」
「なんか……んんっ…あふっセリオ」

 頭を抱えて貪った。

「あん…あっはう……」
「セリオ……」

 首筋に舌を這わせながら耳をもふもふ。乳首に吸い付いた。

「ゔっ…ああっ……」
「立ってる。硬い」
「気持ちい…い……」

 俺の股間はもう……セリオの中に指を入れた。もうぬるぬる濡れていてヒクヒクと。くちくちと擦りながら唇を貪る。

「ひいっあっ」
「入れたい……セリオ」

 指を増やしながらぐちゅくちゅと。

「首に塗ってな…あう……」

 すごくしたくて、新婚旅行だしもう帰るからいいと思うんだ。

「俺のためにつわりに耐えてくれないか」
「ハァハァ……うん。ずっと子供欲しかったの。ああっ」

 抱き上げて浴槽の側のカウチに寝かせた。色っぽく蕩けた目で俺を見つめる。

「子供、俺は欲しかったんだ。だけど辛そうなお前も見たくなくて……ハァハァ」
「前にも話したでしょ?つわりじゃ死なないよ」

 唇を押し付け舌を入れて、セリオの舌を絡め取る。僕もと言わんばかりに絡めてくる。興奮してセリオに跨り、身体に舌を這わせ、しっぽを擦った。

「うぐっ……アッああっ…もうお尻辛いの…ハァハァ入れてぇ」
「おう」

 先を穴に押し付けて腰に力を入れズクンっと奥まで一気に押し込んだ。

「ーーーあっ!」
「くうぅ……堪んねぇ」

 ぎゅうぅ~っと俺を強く締め上げる。

「出ちゃ……あっ…たぁ……あう…」
「フッ外でしてるみたいたな」
「あっ…あはは。ホントだね」

 フクロウのホーホーって鳴き声と木の葉の擦れるザァーっという音がした。

「動くぞ」
「うん」

 ズンズンと押し込みながらセリオの手を握る。細く長いきれいな指が俺の手の甲に食込む。

「気持ちい…いよぉ…もっとぉ」
「ハァハァ……堪んないよな」
「アッうっんんっ……ソコ!ああ!」

 ぎゅうって締まってビクンビクン。感じ易いエロい身体。猫族らしい滑らかな腰つきが堪らない。俺はしっぽで乳首を触りながら、強く俺のを押し込んだ。もうムリ!セリオの顔を横に向けてうなじを噛んだ。グゥっ

「うわあ!」
「あう……溶け合うようなこの快感……ああ……」

 ガブガブ噛みながら、気持ちよさに腰は止められない。ぐちゃぐちゃと音を響かせた。朦朧とする頭ともげそうなほどの締め付けと、ビクビクうねるセリオが……ああっ

「セリオ愛してる……愛してるんだ!ああっ」
「アッうっ……ぼ…くも……はうん……」

 セリオ乗り胸でハァハァと喘いだ。セリオの胸もドキドキと激しく脈打っている。

「ふふっ俺はなんて幸せなんだろうか……」
「ハァハァ…どうしたの?」

 胸の上でハァハァとしながら、

「あのさ。城出てから困ると誰かが助けてくれたんだ。最初はフィト、その後はディエゴ。ロドリグ様やオリヴィエ様。そしてランドール様も……」
「僕は?」

 俺の耳元で囁きハムハムとセリオは噛んだ。

「お前は俺の隣にいつもいて、お前は俺の一部だよ。他のみんなとは違う」

 ふふっと声が漏れた。

「僕は前から言っている通り、エリオスが欲しかったんだ。エリオスが子供の頃からずっと僕のものにしたかった。それが叶ったんだ。あなたとの子供の母様にもなれた」
「うん」
「愛してるよ。あなたしかいらないほどには愛してる」
「うん」

 萎えてズルンと抜けた。身体を起こすと俺の紋がお腹の下腹に光っていた。

「ああ。赤ちゃんがここに。嬉しいなあ」
「今度はお前に似てるかな?また俺に似てるかもしれないけどさ」
「ウフッ王族の血は強いからねぇ」

 頬を赤らめてお腹を擦っている姿は母親だな。だが!俺は既に復活。ズクンと押し込んだ。

「エリオス?あうっ」
「また出来なくなるだろ。セリオを感じさせて」
「うん。あぁ…はっうっ…あんっもっともっとちょうだい」

 俺の首に腕を回しキスを貪る。

「お前のこのエロさはいい。エロくて堪らない」
「エリオスだからだよぉ~エリオスだから欲しいのぉ」

 求められてゾクゾクする。激しく押し込んで快感に溺れた。疲れもあまり感じず、この後も二回ほど。旅に出てからここまでしてなかったのにしたくてしたくて。噛んだから以上にしたくて。ちんこが落ち着くまで随分時間が経ってしまった。中に戻ろうと……

「お身体を流しましょう。こちらへどうぞ」
「ひゃう!」

 セリオは変な声出した。俺もひゅっと息を飲んだ。あはは……メイドがいたんだった。

「セリオ様からどうぞ」
「あっうん」
「中を見ますね」
「え?」

 椅子に座るとカパッと足を開かれて指が!何してる!俺のセリオだぞ!つい怒鳴った。

「エリオス様落ち着いて下さいませ。いたした後の検診のようなものです。イアサントでは、メイドが傷やできものがないか確かめて癒やすのも仕事です」
「は?」

 ぐちゅくちゅと捏ねるように中を……

「あっんっ……あん」
「そうなんだ。おお……」

 エロい。うちにはそんな習慣はないから……

「ソコ出ちゃ……うっ」
「我慢しなくてもいいですよ。ここですね。ネトワイユ」
「ぐうっ……」

 ドクンドクンと吹き出した。なんてエロい姿なんだ。客観的に見ることはないからなあ。ちんこ勃った。

「少し無理されたようなので癒やしました。ですが、このお腹の紋は美しいですね。エリオス様らしい華やかな花びらなのでしょう」
「ああ。ありがとう」
「ハァハァ……きみ上手いね」

 にっこりメイドは微笑んだ。

「別荘はいつもと違う楽しみの場所ですからね。楽しんでいただけるように、私どもはそこらの風俗店の者より上手いですよ」
「ほほう。どこで習うんだ?」
「私は側仕えが本業ですから、そこの指導ですね」
「え?メイドじゃないの?」

 俺もセリオも驚いた。

「はい。普段はギュンター様のお屋敷です。お孫様に当たる方の筆頭側仕えでこざいます。まだお子様ですので、こういった奉仕はありません。ですので別荘のご利用の方がいらした時にこちらへ参ります」
「ふーん」

 食事やベッドメイキングや清掃などのメイドは別におりますよとニコニコ。

「へえ……」
「では身体を洗いましょう」
「はい」

 その後セリオは普通に洗ってもらって、俺は抜いてもらい身体も洗った。マジで上手かった。メイドがせっかくお部屋もありますからとサロンでお休みをと湯冷めにお酒を飲んで寛いでいた。

「美味しいね」
「ああ。色んなワイン飲んだな。産地が違うとここまで味が違うとは」
「そうだね。うちは国内産の物ばかりだからフレッシュか重めかくらいでね」

 チーズをつまみながらぼんやりとセリオを抱いていた。

「ねえ」
「うん?」
「ロドリグ様好き?」

 あん?

「好きだよ。知ってるだろ」
「僕より?」
「うーん……セリオはかけがえのない愛しい人で」
「うん」
「ロドリグ様は……前にも言ったけど、愛してるのは確か。ただなあ」

 俺はセリオの頬にチュッとした。

「俺ね」
「うん」
「俺の中のアンの部分が反応してるから、甘えたくて……愛して欲しくなる。俺が子が産めるなら産みたいくらいには好き」
「ふーん。僕がエリオスをとても愛してる感じと同じかな」
「たぶん」

 あー。きちんと言葉にするとそうだ。受け身の愛情が欲しいんだ。だから兄様のような、父様に甘えるような感じがしたんだ。

「ノルンとは違う愛を求めるんだ。それをくれる人だな。比べることは出来ないんだ。それぞれ違う愛なんだよ」
「それは不完全紋のせいなのかな?」
「たぶんね。俺具合悪くて通ってただろ?」
「うん」

 その時のロドリグ様との会話を話した。

「不完全紋は二重紋に近い者、遠い者もいるらしい。俺はかなり近い者。でも子は産めない。身体はそのままノルンだから」
「ふーん」

 ふわふわと酔った姿は色っぽくてかわいい。

「それでな。ロドリグ様や魔法使いはアルムニアの猫族のノルンをまず調べたんだそうだ」

 コクンとワインを飲みセリオは胸にしなだれた。

「あ~何してるか分かんない時、そんな事をしてたんだ」
「うん」

 セリオは俺のしっぽをふにふに掴んで振り回している。

「なにしてんの?」
「うん?胸のふかふかの毛としっぽを堪能してるの」
「おう」

 脇の下から肩周りは被毛が大体の猫族は生えている。胸毛もね。アンの人は少なめ。

「でな?魔力の多い者に不完全紋が少しだけどいたんだって」
「王族じゃないのに?」
「うん。どこで人族の血が入っているかは分からないからな。大昔か最近か……」

 飲み過ぎたな……ぼんやりして来た。うぅ……

「そんで、俺たちが生きてる間には無理だろうけど、そのうちベトナージュみたいに、半分くらいの人が二重紋になるんじゃないかと。人族も同じ感じなんだって」
「へえ。なら変な病が流行ってもさ。人が減ってもどちらも産めるんだね。なら将来は安泰だねぇ。んふふっ」
「そうだな」

 あふん。眠くなって来た。くちゅっと?

「あん…吸わないで」
「ねえ。なら僕にもノルンの属性があるんだよね?」
「アッ…うっ……うん」

 ふーんと言うと押し倒されて下着に手を入れ、お尻に指?ゆび?

「あっセリオ……お前ちんこじゃイケないって……ああ…っ」
「繰り返せばもしかするかもでしょう?」
「どこから香油なんか……」
「そこにあるって教えてもらったの」

 棚に指を指した。ああ?なんでサロンにあるんだよ!

「まあ、そういう使い方もする人がいるんでしょ?大勢で宴会的にね」
「ああ……」

 目がギラついてるよぉそんで簡単に解れたよ?あ。ここロドリグ様の別荘か。下を脱がされて、ひいっ!ズクっと押し込まれた。

「セリオぉああ~~っ!」
「この媚薬僕にも効く……くわあ堪んない快感!僕の小さいけど、どう?」
「いい……気持ちいい……アあんッ」

 ズンズンと押し込まれて……ヤダぁ気持ちいいよぉ~乳首に舌がねろねろ。グッ噛まれ?

「あーーっくうっ」
「強い刺激好きなんだね。すごく締まる」
「出ちゃ……あーーーっ!」
「なんてかわいいの……エリオス……」

 狭いソファでゆさゆさ……気持ちいい…眠気どっか行った。

「エリオス」
「あふん…うんんっふっ…っ」
「喘いでるあなたを見るのは新鮮で興奮する」
「セリオぉ…あーーもうムリ。出ちゃうぅ」
「あれ?僕……」

 ブルッとセリオが震えるとドクンッと膨らんで。

「くうっ!ううっ!あーーっ!」
「うわあ!なにこれ!んうぅんっ」

 セリオは射精すると、俺の上に倒れ込んでゼイゼイ。俺もゼイゼイ。

「出た……ちんこだけで……ハァハァ僕にも出来た…ああ…やれば出来るもんだね…ハァハァお尻も気持ちいい」
「ふふっそうだな」

 落ち着いたらくわーふっあくび出た。

「セリオ俺眠い」
「僕も。お部屋に帰ろう」
「おう」

 とりあえず抜いてネトワイユを掛けてから、ふらふらと廊下を二人で歩いて部屋に戻り、バタンと倒れるように眠った。運動になって本気で酔いが回った。うう~ん。

     
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