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五章 未来を考えた領地運営とは

4.ユーリの件で相談

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 騎獣で数分。お庭に到着。
 筆頭執事のジョスランがお出迎え。

「お早いお帰りでエリオス様」
「お帰りじゃないよ。仕事で来たの。ここはよそんち!」
「そうですか。てっきり奥様になられたかと思いました」
「な!何いってんだ!」

 ロドリグ様の執務室に案内されながら彼はとんでもない事を言う。

「いえね。ロドリグ様がずっとお話になられていて、オリヴィエ様もよかったねえって嬉しそうでした。なので第二の伴侶になられたかと」
「ならねえよ。噛まれてないから!」
「ふ~ん。時間の問題ですかね」

 おっお~ま~え~!たたっ斬るぞ!

「俺はねノルンなの。産めないの!分かる?番になる意味ないの!」
「やってみなきゃ分かりませんよ」
「分かるわ!ボケェ!」

 扉の前で叫んだらガチャと開いて、

「何叫んでるんだ。人んちで」

 執務机に座ったロドリグ様が見えた。

「うっすみません。ジョスランがおかしな事を言うから」
「私は何も。事実を申したまでです。では失礼を」

 しれっと何もなかったようにクルッと背を向けスタスタ。

「おい!おっさん!コラッ!」

 あははとロドリグ様は笑いお前がうるさいと叱られて俺は部屋に入った。

「お前が来ると賑やかだ。静かな屋敷が華やかになる」
「ごめんなさい……」

 騒ぐのは俺くらいだよな。

「いいさ。なんだ用事は。抱かれに来たのか」
「ち、違いますよ!これ!」

 執務机に座るロドリグ様に書類を渡した。紙をめくり目が文字を追う。

「ふーんユーリのお抱えの商人か。ならいいんじゃないか」
「数が多いんですよ。宝石店、洋服、雑貨、本屋、レストラン、宿屋ほか」
「ふむ。何が問題?」

 あ~イヤ。
 うちの国の者が負けるんだよ。客取られるに決まってる。

「そんなことはないだろう。今でもそれなりドナシアンから来てるだろ」
「だからですよ。中心地でないにしても目を引きますから」
「そうかなあ」

 俺は保守的なの!自国民に儲かって欲しいと考えている所があるの!

「ふーん。お前の儲けのためではなくてか」
「うん」

 うーんと考えて、

「ユーリの中継地の街にこの国から行っている者はいるか」

 あーサントスがユーリに勧誘された大店が行ってるって言ってたな。

「城の城下町の大店とか行ってるって聞きますね。俺のところからは行ってません」
「そうか。なら少し待て」

 スッと立ち上がりキレイな黄色の鉱石を棚から取り出した。

「今なら出るかな。ユーリ俺だ。いるか?」

 黄色の鉱石を手のひらで囲み話しかけてる?なにそれ。

「おお?ロドリグか?久しぶりだな。なんだ?」
「久しぶりだな。あのさ……」

 なんか会話が出来てる?何なのその魔道具は!何事とか驚いて机に張り付いて目線を揃えて眺めた。
 黄色い水晶のような輝石がキレイな台に置かれ、飾り物見たいな見た目。ほほう。人族何でもありだな。フワフワ光ってるし。おおう。

「エリオス」
「エリオス!」
「ひゃい!」

 ギロッと睨まれた。ごめんなさい。

「エリオス様か?」
「はい!」

 黄色の輝石から声がした。

「ロドリグから聞いた。こちらに書類と同じだけのそちらの国の者が来ているんだ。受け入れてよ」
「あの~……他の領地や城下町じゃだめなんですか?」

 ダメ元で聞いてみた。

「うーん。勢いがあるのエリオス様のところだろ?頼むよ」

 後一押し。

「俺の民がその、困りませんか?」
「それはなかろう。城下町に行こうって訳ではないしな。エリオス様も俺のところで店だせばいい」
「はあ。余裕ありませんし、俺の店ないし」
「そうか。まあお願い!」

 ロドリグ様はニヤニヤ。お前が決めろって。断れないんだろうな。断るなら後押しはしてくれるだろうけど嫌な言い方されそうだし。

「分かりました。そちらの店の者を派遣して店舗を決めて下さい」
「ありがとう。俺も行くから。ロドリグ泊めて」
「ああ。決まったら連絡よこせ」
「おう!じゃあまたな。ちょっとこの後会議なんだ」
「忙しいところ悪かったな」
「いいさ。エリオス様もまたな」
「はい。お待ちしております」

 光っていた鉱石は光を失い元に戻った。

「これなんですか?」

 手のひらに乗せて、

「遠隔の人と会話できる魔道具。ベトナージュ産」
「へえ。庶民も持ってるの?」
「いや。ドナシアン、イアサント、ベトナージュの大臣と王族のみ。特秘の魔道具」

 俺はサーッと血の気が引いた。これ国家機密だろ。

「お、おれ……」
「ん?お前は俺の番予定。見ても構わん」
「……へ?」

 愉悦にまみれた笑顔を俺に向ける。

「それにお前の口の硬さは知っている」
「えっと……」

 きっと俺は不安と怯えで真っ青になっているはずだ。

「そんな顔するな。今すぐ噛むぞ」
「イヤ!真っ昼間から何を言ってるんですか!」
「そう。残念」

 まあいい隣に来いって。渋々机の前から隣に行った。誰もいないかと思ったらもう!心臓止まるかと思ったよ。

「このユーリの店な……」

 地図を出してこうやってぶん巻いて散らかし、影響が少ないようにすればいいだろ?
 もしくはまとめてドナシアン街にして特区にすればいい。まあ、そんな事しなくてもいいとは思うがと解説してくれた。

「後な。面倒だが影響が出てから店舗移動もありだよ。お前のやりたいようにやればいい」
「はい」

 俺は椅子を用意してロドリグ様の机に広がる地図を見た。ここは宿屋が多いし、この辺は手薄か……う~ん。
 どうしたら上手くいくんだろう。全体が活性化するような配置に出来るのが最良だけど。
 持ち帰ってみんなに相談だな。うんそれがいい。少し書き込んで、みんなに説明しやすくしないとなあ。こことこれとふんふん。いくね?これで……え~っと。

 うなじがねろん?と舐められた。なに?ぐあっ!

「あう……あっ……ロ…ドリ…ク……なにして……」

 噛まれた衝撃が股間に直撃。反射で出ちゃったよぉ……

「何でもないときに噛んだらどうなるのかなって思ってさ。俺股間が無理だわ」

 前が膨らんでるね。俺は出ちゃったけど。身体が動かない。

「力が……入んな……全身がぁ……」

 ブルブル快感に震える……それからロドリグの動きは早かった。サッと抱き上げられて近くの客間の寝室のベッドにポンと。

「ごめんな。俺はもうさ」

 そう言いながら俺をひん剥いて香油を手に取ると指を俺の尻にぬるっと入れた。前戯もねえのか!

「うっ」
「お前ノルンだから俺研究してな。媚薬入りですぐ解れて気持ち良くなるぞ」
「あう……」

 尻が……熱くて疼く。なんだこないだより……

「入れるな」

 ゆっくりぬぷぬぷと痛くないし……

「ロドリグおかしい。ヤダ気持ちいい…ハァハァ」
「だろう。俺は自分の欲に忠実で優秀。お前を確実に手に入れるためにな」

 奥にトンと当たる。中がみっちりでお腹が苦しいのにうとうとして……ああぁ気持ちいい。

「なんて顔して……煽るな」
「ふえ?」

 唇をねろんと舐めると舌が口に……舌の動きが気持ちいい。乳首はやめて……うゔぅ……

「気持ちいいだろ?」
「アッアッ……俺ノルンなのに。なんで……」

 耳を擦りながら、

「俺ね。この不完全な一重花びら調べたんだよ。まあ、どの国の魔法省も真剣にやってないからな」

 ぐちぐちと押し込む。俺もう良くわかんない。

「この紋な。次世代に二重紋が生まれる予兆と俺は結論付けた。まあ、どこで出るかは不明だけどいずれな」

 もう喘ぐしか出来ない。いつもより気持ちよくてなんも分からん。

「ロドリグだめ。もっとして」
「おう」

 何いってんの俺は。でも疼いて辛くて欲しいんだ。しっぽを強く噛まれた。

「いやあ!」

 全身にゾクゾクとしたものが走り、先から漏れてる……変な出方してる気が?

「んふふっアンみたいな射精だな」

 ゆるくひゅるるるって……

「尻だけでイクとこうなるんだ」
「そうだ俺……前触ってない……うっんっ」
「おう。不完全紋はな。アンの良さが楽しめる。子はさすがに無理だけどさ。普通のノルンでは感じない悦びがあるんだ」

 ハァハァ……そう……また出るよぉ……

「ロドリグ……愛して……え?俺何を」
「俺がどうした?愛しくなったか?」
「うん……そんな気がする」
「やっとか。俺はお前を前から愛してるのになあ」

 ふえ?そうなの?

「匂いで好きなり、噛んだらもう抑えられない」
「ねえ……お尻気持ちいいのがおさまらないんだ。なんなの」

 かわいいなあと乳首を強く吸い付いてくる。お…おしりがぁっゾクゾクする!

「アンはこうなんだ。俺はどちらも出来るから知ってる。ノルンとは違う強い快感もいいだろ?」
「いい。はっあんっ……奥!ひっうっ……」

 全身が……もううとうと……気が遠くなる。強く奥を刺激するたびに強い悦びが湧く。まさぐる手が……どこを触られても気持ちい……

「もうムリか。エリオス俺を味わえ」

 ドンッと押し込まれグリグリと……ひぃっ!目に星が見えるっなんて快感……あっもっとぉ!抱きついて唇を舌を貪った。欲しくて我慢できないんだ。もっとしてぇ……

 結局帰宅は日の出前になった。
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