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三章 課題と改善
9.忙しいのに金は増えない
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マンセル様たちは試食会からひと月くらい我が屋敷に滞在した。
その間に家臣の者たちがギルドや宿屋、レストランに精力的に売り込み、販路を勝ち取って行った。
そして……
「長い間お世話になりました。今後定期的に持ち込めるように致します」
「はい。これからもお付き合いをお願いいたします」
この滞在中、ロドリグ様の魔術士をエゼキエーレに派遣して、楽に荷物を運搬出来るように山を削り、道を造成した。
ここまでの間に国があるから、道が良ければそこにも販売出来るようになる。
そうすれば国は復活するはずだ。まあ、簡単じゃないだろうけどな。人が減っているから。
「ええ。ここは少し遠ございますが、こちらを優先いたしまして、余力が出来ましたら、ですね」
彼は城にも出向き、正式に王と謁見。
この度の不始末を詫びて、俺の所が安定したら国全体に販路をと願い出た。
父上はロドリグ様の後ろ盾があるのを加味して受け入れた。
「では、エリオス様もこちらに遊びにおいで下さいませ。お待ちしております」
「ええぜひ。騎獣なら近いですから」
奥様はこの期間安定していたよ。でも、本当に俺は不安だったんだ。彼がセリオだったら?と考えると身の毛もよだつくらい怖かったんだ。
無理したら妊娠が駄目になるとかないんだが、産む時に何かある場合がある。
そう、産む時にな。間違うと神が迎えに来るから。
彼らは俺に深々と頭を下げ、馬車で帰路についた。そして、この時は元気だったけど、ロドリグ様との魔力差で帰宅後、奥様は産むまで具合は悪かったそうだ。これがお召のデメリットだそう。
俺たちノルン組は知らなくて、のちにロドリグ様に聞いて震えた。
その数日後。
「ただいま!エリオス様!」
「うお!お、おかえりなさいませ。ロドリグ様」
俺が声をかけたらブスッとした。なんで?
「俺はエリオス様の家臣です。様付けはやめて下さい。俺はロドリグとお呼び下さいませ」
満面の笑みで言われた。……ムリ。
「あはは。やめて下さい。今まで通りでお願いします」
「イヤだ!いやいやゲフン。ここはけじめを付けなければならないのですよ」
ゔっ……怖い。
だーが!俺はこんな事もあろうかと、父上に相談しておいたんだ。
「え~っとですね。ロドリグ様は俺付きの魔法使いになりました。これは確定です」
「はい」
嫌だよ、その返事。
「あぅ……で、ですね。あなたの身分はこの国では公爵とさせて頂きました。俺と同じですが、王家に貢献したという公爵です」
クワッと目を剥き怒鳴った。
「なんでだ!なんでそんなに身分が高いんだ!俺はそんなつもりはなかった!」
そんなつもりも何も。
イアサント王国四家の方をフィトと同じ男爵になんかに出来るか!
「はあ……俺好き勝手出来るかと思ってたのに……」
「してるだろ……」
「ああ?」
うっ本音が漏れた。
「あはは……えっと。ロドリグ様は魔法が必要な時に手を貸してくださればいいです。ここにいた時と同じ、お好きな研究などして下さい」
ギロッと睨んで来たが、あんたは家臣って器じゃねえだろうがよ!
「ふん。まあいい」
ふう。口調が戻ってよかった。
俺に敬語とか本当にやめてくれ。自分の能力のなさに愕然として、あっという間に俺が!劣等感で死ぬ。
「俺はここに出勤するのか?」
「いえ。用事がある時に連絡、もしくは迎えに行きます」
「そう。なら勝手に来るから」
「はい……」
お好きに。
「それとエゼキエーレの件。ありがとな」
「いいえ。王様はとてもいい人でした」
「だろう?茶色のもふもふ……本当に俺と同い年とは思えないあの愛らしさ。ふふっ」
やめろ。そのエロい顔は。
「お前もかわいいよ?」
「あ、ありがとう存じます……」
俺は自分の屋敷に戻る。屋敷に寄らず、直接来たから片付けたらまた来るなと、颯爽と帰っていった。
「嵐が帰ってきたな」
「うん……」
みんな今のやり取りでげっそりした。
これが毎日になるのか。俺は本当にやれるのだろうか。不安で胃が痛い。
なんて思っていたが、あれからすぐに魚が定期的にやって来て、その対応で忙しさはマックス。ロドリグ様の相手は出来やしない。
「エリオス様」
「ああ……」
ここは俺の執務室の応接セット。
お茶を飲む俺をギッと睨むおっさん。赤毛のしましま。彼は商業ギルド支部長、ダリオ。
「さ、か、な」
「うん」
……言いたいことは重々承知だよ。
「分かっておりますよね?た、り、ま、せん!!」
「ごめん……」
もう海の魚、大評判で大人気。
こんな内陸の国に、むちゃくちゃ美味い魚料理が出る店がたくさんある。わざわざ海まで行かなくても食えるんだ。それも観光ついでにな!
「なんとか増やせませんかねぇ?」
「ゔゔ……それがな。エゼキエーレはくま病で人が少なくてな?漁師も商人も少ないんだよ。今も毎日来てくれてはいるんだ。だけどね?」
フンと鼻を鳴らした。
「エリオス様が手配して取りに行けばいい」
「おれ?」
「はい。市場を作り、そこに我らが取りに行きますから」
配達までしろとは申しませんよとダリオ。
「ええ。マジで?」
「ええ?ではありません!野菜や小麦などとは違うのです!」
「保存箱に入ってるから同じだろ?」
そうではないのですよと叱られた。む~ん。
「野菜とは違い、魚市場は観光施設にもなります。蓋を加工して中が見えるようにすれば、見たことのない魚が見れます。観光客が気に入れば個人に売ってもいい」
「まあなぁ……」
またお金の出ていく話だよ。はあ……
「憂鬱そうにしないで下さいませ。すぐに取り返せますよ!」
「そうかなぁ……」
ロドリグ様たちが来て支出は増えた。
でも、魔法の施策で金は減らなくなってはいるのは確かだ。
「ディエゴ。収支はどうなっている」
「はい。少々お待ち下さい」
後ろの棚から資料を取り出した。
「現在の支出のみを。無料の王国の近衛騎士を返還し、自前の騎士、衛兵のみになりまして増員のため増。ロドリグ様他の給金で増。あなたの掃除がなくなり、清掃人を雇ったために増。執務室に増員で増。それに伴い全ての物資の購入費が……」
めまいがする。
「もういい……それで収入との差は?」
「はい」
差し引き収入全体の一割の儲けしかありませんときっぱり。
嘘だろ……これだけ働いて一割しか残らんとは。だが、今までマイナスだったから増えてはいるか。今は父上に借りなくても、もとい、貰わなくても済むようにはなったんだけとな。
「ふむ。ちょびっとですが手元に残るようになりましたな。めでたいですねぇ、エリオス様。では、い、ち、ば!」
やめろ!
「どこに作るんだよ。そんな大掛かりなものを」
もうキレ気味だ。
「メインの道から外れた所に、ちょっとした広場が残っておりますよね?あそこはどうでしょう」
「うん?」
「北の城壁の門のあたりてすよ」
あ~門の横か。城壁と街の境。普通の領地なら、その辺りは酒や風俗店を作るような立地だ。
「あなたはそういった店を嫌いますから、空いています。いかがでしょう」
「う~ん。あそこで儲かるのかな」
ダリオは、それこそ商業ギルドの出番です。その道に長けておりますと胸を張る。
「やり方次第ですよ。それは協力致します。それと、ちょっとしたまつりなんか出来る広場は欲しいですね」
分かった。図面と資機材の予算案を出してくれと、力なく俺は……
「ありがとう存じます!それと配送人の手配を忘れずに!」
「うん。王様に相談してみる」
ふくふくの顔で、手を揉みながら!エリオス様大好き!とダリオ帰って行った。
俺は呆然と一割のお金を思う。
「……お金って増えないな」
「ええ。なんででしょうね。増えた分出ていきますね」
くそお!ふところが寒い!!
その間に家臣の者たちがギルドや宿屋、レストランに精力的に売り込み、販路を勝ち取って行った。
そして……
「長い間お世話になりました。今後定期的に持ち込めるように致します」
「はい。これからもお付き合いをお願いいたします」
この滞在中、ロドリグ様の魔術士をエゼキエーレに派遣して、楽に荷物を運搬出来るように山を削り、道を造成した。
ここまでの間に国があるから、道が良ければそこにも販売出来るようになる。
そうすれば国は復活するはずだ。まあ、簡単じゃないだろうけどな。人が減っているから。
「ええ。ここは少し遠ございますが、こちらを優先いたしまして、余力が出来ましたら、ですね」
彼は城にも出向き、正式に王と謁見。
この度の不始末を詫びて、俺の所が安定したら国全体に販路をと願い出た。
父上はロドリグ様の後ろ盾があるのを加味して受け入れた。
「では、エリオス様もこちらに遊びにおいで下さいませ。お待ちしております」
「ええぜひ。騎獣なら近いですから」
奥様はこの期間安定していたよ。でも、本当に俺は不安だったんだ。彼がセリオだったら?と考えると身の毛もよだつくらい怖かったんだ。
無理したら妊娠が駄目になるとかないんだが、産む時に何かある場合がある。
そう、産む時にな。間違うと神が迎えに来るから。
彼らは俺に深々と頭を下げ、馬車で帰路についた。そして、この時は元気だったけど、ロドリグ様との魔力差で帰宅後、奥様は産むまで具合は悪かったそうだ。これがお召のデメリットだそう。
俺たちノルン組は知らなくて、のちにロドリグ様に聞いて震えた。
その数日後。
「ただいま!エリオス様!」
「うお!お、おかえりなさいませ。ロドリグ様」
俺が声をかけたらブスッとした。なんで?
「俺はエリオス様の家臣です。様付けはやめて下さい。俺はロドリグとお呼び下さいませ」
満面の笑みで言われた。……ムリ。
「あはは。やめて下さい。今まで通りでお願いします」
「イヤだ!いやいやゲフン。ここはけじめを付けなければならないのですよ」
ゔっ……怖い。
だーが!俺はこんな事もあろうかと、父上に相談しておいたんだ。
「え~っとですね。ロドリグ様は俺付きの魔法使いになりました。これは確定です」
「はい」
嫌だよ、その返事。
「あぅ……で、ですね。あなたの身分はこの国では公爵とさせて頂きました。俺と同じですが、王家に貢献したという公爵です」
クワッと目を剥き怒鳴った。
「なんでだ!なんでそんなに身分が高いんだ!俺はそんなつもりはなかった!」
そんなつもりも何も。
イアサント王国四家の方をフィトと同じ男爵になんかに出来るか!
「はあ……俺好き勝手出来るかと思ってたのに……」
「してるだろ……」
「ああ?」
うっ本音が漏れた。
「あはは……えっと。ロドリグ様は魔法が必要な時に手を貸してくださればいいです。ここにいた時と同じ、お好きな研究などして下さい」
ギロッと睨んで来たが、あんたは家臣って器じゃねえだろうがよ!
「ふん。まあいい」
ふう。口調が戻ってよかった。
俺に敬語とか本当にやめてくれ。自分の能力のなさに愕然として、あっという間に俺が!劣等感で死ぬ。
「俺はここに出勤するのか?」
「いえ。用事がある時に連絡、もしくは迎えに行きます」
「そう。なら勝手に来るから」
「はい……」
お好きに。
「それとエゼキエーレの件。ありがとな」
「いいえ。王様はとてもいい人でした」
「だろう?茶色のもふもふ……本当に俺と同い年とは思えないあの愛らしさ。ふふっ」
やめろ。そのエロい顔は。
「お前もかわいいよ?」
「あ、ありがとう存じます……」
俺は自分の屋敷に戻る。屋敷に寄らず、直接来たから片付けたらまた来るなと、颯爽と帰っていった。
「嵐が帰ってきたな」
「うん……」
みんな今のやり取りでげっそりした。
これが毎日になるのか。俺は本当にやれるのだろうか。不安で胃が痛い。
なんて思っていたが、あれからすぐに魚が定期的にやって来て、その対応で忙しさはマックス。ロドリグ様の相手は出来やしない。
「エリオス様」
「ああ……」
ここは俺の執務室の応接セット。
お茶を飲む俺をギッと睨むおっさん。赤毛のしましま。彼は商業ギルド支部長、ダリオ。
「さ、か、な」
「うん」
……言いたいことは重々承知だよ。
「分かっておりますよね?た、り、ま、せん!!」
「ごめん……」
もう海の魚、大評判で大人気。
こんな内陸の国に、むちゃくちゃ美味い魚料理が出る店がたくさんある。わざわざ海まで行かなくても食えるんだ。それも観光ついでにな!
「なんとか増やせませんかねぇ?」
「ゔゔ……それがな。エゼキエーレはくま病で人が少なくてな?漁師も商人も少ないんだよ。今も毎日来てくれてはいるんだ。だけどね?」
フンと鼻を鳴らした。
「エリオス様が手配して取りに行けばいい」
「おれ?」
「はい。市場を作り、そこに我らが取りに行きますから」
配達までしろとは申しませんよとダリオ。
「ええ。マジで?」
「ええ?ではありません!野菜や小麦などとは違うのです!」
「保存箱に入ってるから同じだろ?」
そうではないのですよと叱られた。む~ん。
「野菜とは違い、魚市場は観光施設にもなります。蓋を加工して中が見えるようにすれば、見たことのない魚が見れます。観光客が気に入れば個人に売ってもいい」
「まあなぁ……」
またお金の出ていく話だよ。はあ……
「憂鬱そうにしないで下さいませ。すぐに取り返せますよ!」
「そうかなぁ……」
ロドリグ様たちが来て支出は増えた。
でも、魔法の施策で金は減らなくなってはいるのは確かだ。
「ディエゴ。収支はどうなっている」
「はい。少々お待ち下さい」
後ろの棚から資料を取り出した。
「現在の支出のみを。無料の王国の近衛騎士を返還し、自前の騎士、衛兵のみになりまして増員のため増。ロドリグ様他の給金で増。あなたの掃除がなくなり、清掃人を雇ったために増。執務室に増員で増。それに伴い全ての物資の購入費が……」
めまいがする。
「もういい……それで収入との差は?」
「はい」
差し引き収入全体の一割の儲けしかありませんときっぱり。
嘘だろ……これだけ働いて一割しか残らんとは。だが、今までマイナスだったから増えてはいるか。今は父上に借りなくても、もとい、貰わなくても済むようにはなったんだけとな。
「ふむ。ちょびっとですが手元に残るようになりましたな。めでたいですねぇ、エリオス様。では、い、ち、ば!」
やめろ!
「どこに作るんだよ。そんな大掛かりなものを」
もうキレ気味だ。
「メインの道から外れた所に、ちょっとした広場が残っておりますよね?あそこはどうでしょう」
「うん?」
「北の城壁の門のあたりてすよ」
あ~門の横か。城壁と街の境。普通の領地なら、その辺りは酒や風俗店を作るような立地だ。
「あなたはそういった店を嫌いますから、空いています。いかがでしょう」
「う~ん。あそこで儲かるのかな」
ダリオは、それこそ商業ギルドの出番です。その道に長けておりますと胸を張る。
「やり方次第ですよ。それは協力致します。それと、ちょっとしたまつりなんか出来る広場は欲しいですね」
分かった。図面と資機材の予算案を出してくれと、力なく俺は……
「ありがとう存じます!それと配送人の手配を忘れずに!」
「うん。王様に相談してみる」
ふくふくの顔で、手を揉みながら!エリオス様大好き!とダリオ帰って行った。
俺は呆然と一割のお金を思う。
「……お金って増えないな」
「ええ。なんででしょうね。増えた分出ていきますね」
くそお!ふところが寒い!!
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