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三章 課題と改善
7.父上の本音
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翌日早く。
ラインハルトら騎士とロドリグ様はドナシアンに帰国した。
残った魔法使いは、働き者。
俺の屋敷に近い草原に、ブワッと屋敷を作ってた。騎士寮なども併設してな。
それに合わせて、本国からの家具なんかも搬入してさ。
「うん。ドナシアンふうの屋敷だね」
「そうね。お庭もね」
うちの国には馴染まない豪華絢爛な屋敷だ。
白い壁にオレンジの屋根、お庭には池やガゼボが美しく設置されている。
屋敷の外さくあたりには、いい感じに木々が植えられてドナシアンでみた花が咲き誇り……ちっさな城のようだ。
「フィト、これはドナシアンでは普通の貴族の屋敷なのか」
「うん。四家の屋敷なら普通かな」
「ふ~ん。懐の違いはでかいな」
「うん」
「お前正直過ぎ」
少しムッ。本当だけどフィトは俺を見て。
「正直が僕の魅力です!」
「そうかよ!」
俺とフィトは上空から眺めていた。やはり自国のものを見れば心が動くのだろうか。
「こっちの屋敷に来たくならないか?」
ふふっと声が漏れた。やはり待遇がいい方が生活も楽になるし……
「そうだね魅力的だよね。だけど僕はエリオス様が好き。移籍なんかはしないからご安心を」
「給金を考えれば……ありがと」
でしょう。でも給金じゃない所なんだ、うははって。
「感謝してよね」
「おう!」
因みにあちらの騎士の訓練はこちらと合同だ。彼らは別には住んでいるが、俺の私設騎士になったらしい。ラインハルト他数人以外はやるって。ほほう……ならば俺のレンタル近衛騎士は返さねばな。
な~んてロドリグ様の周りは着々と動き、移住の支度を整えて行った。その間に俺は父上に報告というか、承諾というか。
「ふ~ん。ロドリグ様がお前の家臣ね。やれるのか?」
「分かりません。あの人の腹の中は全く見えません。文化の違いもそうですが、人族は下半身もゆるい。怖いです」
あははと父上が盛大に笑った。
「お前の周りだけだ。獣人も変わらん。そうだ、お前はアンのうなじに塗る媚薬は知ってるか?」
「え?………ああはい。子供を持てるほど余裕がありませんから」
父上は使ってたか。それはよかったと笑った。
「お前も子供ではない。あの媚薬がなぜあるか意味を考えろ。それに王族としての教育もあっただろ?」
ゔっ……あれは苦手だった。
夜伽の匂いに反応するなとかの……俺は性的な事はあの頃、最も苦手としていた。
「そうでした。俺の周りは無意識に身持ちの硬い者を集めてましたね」
「うん。知ってた。セリオは特にだな。お前一筋、番の本能が爆発してな」
「ええ」
今ではそういった事にも抵抗もないが、それでも他の者を抱きたいとは思わない。だけど父上は違うそうだ。
「私は……楽しみたい。番がいようと関係ないと感じるんだ。私は番の本能が弱いんだ」
だからだろうか。うなじを噛んでも番が愛しいという気持ちも薄い。
一番愛した初めての人も、実はお前の母より強いってくらい。でも私の中で一番愛しかったんだ。だから執着もしたと話してくれた。
なんか……
「あの、寂しくはありませんか?」
少し困ったような感じになったが、
「ああ。なんで私はこんなんだと思った時期もあったさ。激しく愛され、愛したいと思った。出来はしなかったがな。その分愛妾を抱えたが、数では埋められはしなかった」
「そうですか」
父上は俺が思っているよりも、寂しいのかもしれない。
「お前が気にすることではない。私の体質のようなものなんだ」
「そうですが、俺も成人し番を持った事で愛されたいって気持ちは分かります」
ふふっとそうかと父上。目を閉じてソファにもたれるように深く座り……目元を指で抑えた。
「すまん……グスッ……この歳になると寂しさが募るんだ。私だけを愛してくれ、愛す者がいないのは……」
泣き出した?えっと、俺どうしたら……こんな……父上……
とっさに立ち上がり父上を抱きしめていた。どんなに辛いんだろうと思うと、俺まで哀しくなったんだ。
「ごめんな……」
父上は俺の腕にしがみつき嗚咽を漏らした。
きっと誰にも言えなかったんだ。寂しいなんて王は言えない。弱音など吐けないんだ。
俺は父上に腕を回し、落ち着くまで抱いていた。
「はあぁ……」
「落ち着きましたか?」
「ああ。初めて人に話したよ」
どれだけ我慢していたのだろう。
「ありがとう。エリオス」
「いいえ。俺は話しを聞くくらいしか父上にお返し出来ませんから」
それがいいんだと言いながら、俺から離れた。
「なんだか憑き物が落ちた気がする。スッキリした」
「それは良うございました」
改めて俺を抱き寄せ、
「また来てくれ」
「はい」
幼い子供にするように頭を撫でてくれた。子を慈しむような。
「やはりお前が一番かわいい」
「ふふっありがとうございます」
俺の話しを聞いて貰うはずだったが、まあいいか。父上の愛情も感じたし。
そんな親子の触れ合いを楽しんでいると、急ぎだと文官が迎えが来た。父上は悪いなと執務に戻っていった。
「エリオス様。ありがとうございます。あのような王は久しぶりに見ました」
クレメンテは嬉しそうだ。
「ああ、俺もあんな父上は初めてだった」
彼は目を細めて、きっとあなた方お子様の幸せそうな様子が嬉しくもあり、寂しくも合ったのでしょう。自分とは違う人生を見て少し……目元を抑え、クレメンテの言葉が途切れた。
「……父上が本気で愛せる方が現れるといいんだがな」
「ええ……弱い番の本能を刺激する方がいらっしゃればいいのですが」
父上の資質もあるしなぁ。いつかいい人が現れる事を願うよとクレメンテと見合って笑った。用事は済んだし俺は屋敷に帰還した。
「王様に報告出来たの?」
「あんまり……」
セリオの質問に明確に答えられなかった。
これは俺と父上の話しで人に話すことではない。愛しい伴侶であろうとも。
「そう……」
「なんか別の話になってな」
ふ~んなんの話し?と俺の耳をもふもふ触りながらんふふって。
布団の中でいつものいちゃいちゃタイム。俺はされるがまま。
「う~ん……ふあ…ん……」
「話せないの?」
「あっ……うん。ちょっと……んっ……」
「ならいい」
いつか話せる時が来たらでと諦めてくれた。
「ありがと」
「いいよ。エリオス。キスして」
「うん。その前に耳やめて……」
ええ?なんでって。
「気持ちいいから……」
「ならいいでしょ?」
「いや、あの……ううっ……」
更に触って……
「ならさ、今日は僕に任せて……ね?」
俺はもう……積極的なセリオに襲われて嬉しくて……あああぁ……
ラインハルトら騎士とロドリグ様はドナシアンに帰国した。
残った魔法使いは、働き者。
俺の屋敷に近い草原に、ブワッと屋敷を作ってた。騎士寮なども併設してな。
それに合わせて、本国からの家具なんかも搬入してさ。
「うん。ドナシアンふうの屋敷だね」
「そうね。お庭もね」
うちの国には馴染まない豪華絢爛な屋敷だ。
白い壁にオレンジの屋根、お庭には池やガゼボが美しく設置されている。
屋敷の外さくあたりには、いい感じに木々が植えられてドナシアンでみた花が咲き誇り……ちっさな城のようだ。
「フィト、これはドナシアンでは普通の貴族の屋敷なのか」
「うん。四家の屋敷なら普通かな」
「ふ~ん。懐の違いはでかいな」
「うん」
「お前正直過ぎ」
少しムッ。本当だけどフィトは俺を見て。
「正直が僕の魅力です!」
「そうかよ!」
俺とフィトは上空から眺めていた。やはり自国のものを見れば心が動くのだろうか。
「こっちの屋敷に来たくならないか?」
ふふっと声が漏れた。やはり待遇がいい方が生活も楽になるし……
「そうだね魅力的だよね。だけど僕はエリオス様が好き。移籍なんかはしないからご安心を」
「給金を考えれば……ありがと」
でしょう。でも給金じゃない所なんだ、うははって。
「感謝してよね」
「おう!」
因みにあちらの騎士の訓練はこちらと合同だ。彼らは別には住んでいるが、俺の私設騎士になったらしい。ラインハルト他数人以外はやるって。ほほう……ならば俺のレンタル近衛騎士は返さねばな。
な~んてロドリグ様の周りは着々と動き、移住の支度を整えて行った。その間に俺は父上に報告というか、承諾というか。
「ふ~ん。ロドリグ様がお前の家臣ね。やれるのか?」
「分かりません。あの人の腹の中は全く見えません。文化の違いもそうですが、人族は下半身もゆるい。怖いです」
あははと父上が盛大に笑った。
「お前の周りだけだ。獣人も変わらん。そうだ、お前はアンのうなじに塗る媚薬は知ってるか?」
「え?………ああはい。子供を持てるほど余裕がありませんから」
父上は使ってたか。それはよかったと笑った。
「お前も子供ではない。あの媚薬がなぜあるか意味を考えろ。それに王族としての教育もあっただろ?」
ゔっ……あれは苦手だった。
夜伽の匂いに反応するなとかの……俺は性的な事はあの頃、最も苦手としていた。
「そうでした。俺の周りは無意識に身持ちの硬い者を集めてましたね」
「うん。知ってた。セリオは特にだな。お前一筋、番の本能が爆発してな」
「ええ」
今ではそういった事にも抵抗もないが、それでも他の者を抱きたいとは思わない。だけど父上は違うそうだ。
「私は……楽しみたい。番がいようと関係ないと感じるんだ。私は番の本能が弱いんだ」
だからだろうか。うなじを噛んでも番が愛しいという気持ちも薄い。
一番愛した初めての人も、実はお前の母より強いってくらい。でも私の中で一番愛しかったんだ。だから執着もしたと話してくれた。
なんか……
「あの、寂しくはありませんか?」
少し困ったような感じになったが、
「ああ。なんで私はこんなんだと思った時期もあったさ。激しく愛され、愛したいと思った。出来はしなかったがな。その分愛妾を抱えたが、数では埋められはしなかった」
「そうですか」
父上は俺が思っているよりも、寂しいのかもしれない。
「お前が気にすることではない。私の体質のようなものなんだ」
「そうですが、俺も成人し番を持った事で愛されたいって気持ちは分かります」
ふふっとそうかと父上。目を閉じてソファにもたれるように深く座り……目元を指で抑えた。
「すまん……グスッ……この歳になると寂しさが募るんだ。私だけを愛してくれ、愛す者がいないのは……」
泣き出した?えっと、俺どうしたら……こんな……父上……
とっさに立ち上がり父上を抱きしめていた。どんなに辛いんだろうと思うと、俺まで哀しくなったんだ。
「ごめんな……」
父上は俺の腕にしがみつき嗚咽を漏らした。
きっと誰にも言えなかったんだ。寂しいなんて王は言えない。弱音など吐けないんだ。
俺は父上に腕を回し、落ち着くまで抱いていた。
「はあぁ……」
「落ち着きましたか?」
「ああ。初めて人に話したよ」
どれだけ我慢していたのだろう。
「ありがとう。エリオス」
「いいえ。俺は話しを聞くくらいしか父上にお返し出来ませんから」
それがいいんだと言いながら、俺から離れた。
「なんだか憑き物が落ちた気がする。スッキリした」
「それは良うございました」
改めて俺を抱き寄せ、
「また来てくれ」
「はい」
幼い子供にするように頭を撫でてくれた。子を慈しむような。
「やはりお前が一番かわいい」
「ふふっありがとうございます」
俺の話しを聞いて貰うはずだったが、まあいいか。父上の愛情も感じたし。
そんな親子の触れ合いを楽しんでいると、急ぎだと文官が迎えが来た。父上は悪いなと執務に戻っていった。
「エリオス様。ありがとうございます。あのような王は久しぶりに見ました」
クレメンテは嬉しそうだ。
「ああ、俺もあんな父上は初めてだった」
彼は目を細めて、きっとあなた方お子様の幸せそうな様子が嬉しくもあり、寂しくも合ったのでしょう。自分とは違う人生を見て少し……目元を抑え、クレメンテの言葉が途切れた。
「……父上が本気で愛せる方が現れるといいんだがな」
「ええ……弱い番の本能を刺激する方がいらっしゃればいいのですが」
父上の資質もあるしなぁ。いつかいい人が現れる事を願うよとクレメンテと見合って笑った。用事は済んだし俺は屋敷に帰還した。
「王様に報告出来たの?」
「あんまり……」
セリオの質問に明確に答えられなかった。
これは俺と父上の話しで人に話すことではない。愛しい伴侶であろうとも。
「そう……」
「なんか別の話になってな」
ふ~んなんの話し?と俺の耳をもふもふ触りながらんふふって。
布団の中でいつものいちゃいちゃタイム。俺はされるがまま。
「う~ん……ふあ…ん……」
「話せないの?」
「あっ……うん。ちょっと……んっ……」
「ならいい」
いつか話せる時が来たらでと諦めてくれた。
「ありがと」
「いいよ。エリオス。キスして」
「うん。その前に耳やめて……」
ええ?なんでって。
「気持ちいいから……」
「ならいいでしょ?」
「いや、あの……ううっ……」
更に触って……
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