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二章 緑の精霊竜として

4 気分転換しながら終了

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 朝と同じように僕の肩にロベールは座り、父上は別の仕事があると、昼食後に帰って行った。よかったうるさい父上は消えた。

「長くても十日で終わらせろ。その後に時間が掛るから!」
「はい……」

 よく言うわ!この廃墟はどこまで広がってんの?ってくらいなのにと、ブスッと返事した。後ろの山から見える範囲は焼けた大地と壊れた街。この地は国の中央だけど山が連なり辺境に位置し、農業も盛んだったんだ。領主の屋敷の前から街は広がり、城門の先は畑と村が多数あった。その周りは森が青々と茂り、動物の宝庫で冒険者もたくさん出入りしてて、当然宿屋もいろんなお店も多かった。全部黒焦げ……

「文句言うな。これは昔はうちの仕事でな。お前のように竜の力に目覚めた者は、領地を増やしたり、精霊と交渉したりの役割もあったんだ」
「はーい」

 小さいと言えども土地だけは広い我が国。人が少ないだけで範囲は広いが、森も多い。新婚旅行で行ったあの地は暖かく、冬に雪など降らない場所。そしてこの地は北寄りで屋敷の背後は山。そこから吹き下ろす冷たい空気で底冷えするんだ。雪はちょびっとしか降らないけど、国一番の寒い地域。

 だからここは牛魔獣がたくさんいる。鹿、猪に似た魔獣も。これがまた美味しんだ。冒険者はこいつらを狩ってギルドに売る。まあ、大きいし強いから大変らしいけど、それに見合う収入にもなるからあちこちからやって来るんだ。

「牛たち元気かな」
「……分からん。結構死んでたらしいから」
「ゔっ……高級品がもったいない」
「確かにな。話は尽きないから俺は行く。しっかりやれよ」

 じゃあなと護衛と帰って行った。実は父上は忙しいんだよね。王の側近(宰相とは違う参謀役のような、相談役のような立ち位置)と領地運営と駆け回る。普段は王の茶飲み友だちみたいなもんだけど、ことが起こると大変でね。

「お前のうちは王家にとって、なくてはならない家。宰相家と魔法省のアンリの家とな」
「うん」

 はっきり言って、王家含めてこの四家で国を動かしていると言っても過言ではない。国造りの頃からの大身内のような貴族なんだ。他家から民族が違うのに重用されてと言われるのは、やっかみもある。でもね、言われ続けると心の弱い僕なんかは簡単に折れる。ガンブケ様に虐められたのはきっかけなだけで、そういった心ない言葉にも、成長すれば意味が分かるから負けてたんだ。

「俺がいるから。な?」

 頬を撫でてくれるロベール。竜の姿だと物足んないけどそれでも嬉しい。

「ああ、さっきの話だが、魔族の王は今他の民族と争う気はないんだ。リーリュシュはすでにあちらに大使館も置いてるし」
「へえ」

 リーリュシュ以上に発展している魔族の国。我が国にも大使館もあるし、使節団が二年に一度来るようになっていて、交互に行ったり来たりしているんだ。

「あちらもこの事件が起きるまでヘルナー(ホルグ)一族を気にもしてなかったそうで、とっくに絶えた家と考えてたそうだ」
「そうなんだ」

 魔族の国にヘルナーの身内はすでになく、近隣にもいなかったからだそう。魔族がこの西の国、向こうから言わせれば中央の国々との付き合いもここ最近で、魔族の大国が支配する地域は広大。特に問題もなく生活出来たから、他国を必要としなかったんだ。
 でもね、獣人の国を経由してやってくる珍しい物や食べ物が流通し始めると、民はそれを欲しがったんだ。逆も然り。

「魔族の国の品は独特のセンスのものが多い。だけどあの少し……そのなんだ、禍々しいデザインが、威厳のある部屋を作るのにピッタリと、貴族や豪商に人気でな」
「あー……分かる気はする」

 剣も甲冑、装備品に至るまでなんだろ、禍々しい美しさがあるんだ。冒険者には強くなった気にさせると、そのデザインの剣とか人気がある。伝説の秘宝!とかそんな気分にね。なぜか勇者ふうの物より人気がある。

「まあ、流行はうつろうからなんともだけど、ここ百年は流行ってるらしい」

 そんなふうに物流から仲良くなって、今は人族や獣人の出入りも多い国。そんな昔の輩が暴れたとか、国の品位を疑われる事件は許せない。

 魔族は見た目があんなだから、人に受け入れてもらうまで時間が掛かり苦労したんだ。確かに種としては粗暴ではあるけど、賢い種族でね。利益のためなら、どんなことにも耐えて見せると笑う民が多いそうだ。ちなみに我が国に魔族はいない。遊びに来る人すらね。それほど遠いんだ。

「いや、たまにいるよ?酒場で飲んでるの見かけたもん」
「えっ!あなたなんで酒場にいるの!」
「あ?あはは……」

 そこは置いておいてと、話を続けた。

「魔族の王は心を痛めて……いや、盛大に怒り爆発だったそうだ。誰がそこに魔族の国が欲しいなどと言った?他国の侵略などにうつつを抜かすなら、本国の周りの森や砂漠を開拓しろと叫んだそうだ」
「あはは……だね」

 鼻つまみ者のヘルナー一族だから、自分の国をと考えたんだろう。クソの作る国など腹立たしいだけだと、王は大変憤慨したそう。

「大昔にあちらでやらかしたのを誰も忘れてないそうだ。説明はしたくないが、たくさんの問題を起こした一族で、あの大戦の頃に国から徐々に消えたらしい」

 今更まだ俺たちに迷惑を掛けるのかと、他の魔族の大臣たちも怒りを隠さなくて、その姿はとても怖かったそう。

「でな。今魔族特有の、同族を見分ける能力?で探しまくって粛清してくれてるんだ」
「すご……」
「たぶんあと少しだと連絡は来ている。東の連合国にも今行ってて交渉中。ものすごくブチギレてたから早くに解決するさ」
「ふーん」

 もう少しでまた以前のように落ち着くだろう。そしたらまた遊ぼうねって。いやいやあなたは働け。

「仕事なんかアルフレッドが頑張ればいいんだ。俺は東の城に行くまで遊ぶんだよ」
「許されるの?」
「……無理。だけど、少しの隙間でもな」

 国を二分する東の城サヴァリーゼ。西とは違い農業主体の穏やかなエリアだ。主産業は牛とか森の魔獣狩り。騎士たちは民に危険を及ぼす魔物を討伐しながら、牛魔獣たちを捕まえるのも仕事。そう、この土地ね。ここは西と東の堺辺りで東の持ち物なんだ。だけど今回は国を挙げてだから、東は手を出さなかった。でも王子ふたりは借りた。

「あちらの料理に出てくる牛とかお肉は全部森の生き物、家畜はいないんだ。だからなんでも美味しい」
「へえ……それは嬉しい」

 牧場は馬とかロバとか運搬用で、ワイバーンも同じ繁殖地にはなっている。食べるための家畜の牧場はないそう。それと、熊とか大型の魔獣を仕留めると、稀に魔物本体が消えて魔石が出てくる。鉱脈からの紫ではなく、真っ赤な血のような色の物。これが希少で高値で売れるし、装具に使えば付与を付け放題の優れモノ。とても高価で効果も素晴らしい。

「あの魔石一個で屋敷が建つ」
「うん。僕初めて見たの王様のネックレスと指輪」

 めったに取れなくて、何年かに一個か二個程度。献上品として冒険者が持って来てくれて、王宮が買い取ることが多い。

「僕も結婚式でいただいた時は感動したもの」
「そうだな。持ってるのは王家と一部の貴族の当主くらいだ」

 この魔石は「ピジョンブラッド」と呼ばれる。鳩の血のようだと誰かが言い出して、その名が定着した名称なんだ。鳩は他の動物と違って血が鮮血って色なんだ。だから名付けられた。

「あの魔獣でかいし美味いよな」
「うん。大型の犬くらいあって羽も美しくてね」

 鳩は体長一メートルくらいでグレーなんだけど、輝く羽を持つ。羽も貴重な素材なんだ。衣服の糸を作る時に混ぜ込むと、光る布地になる。職人の腕でいかようにも変わるから、ピンからキリまであって、上等な物はだいたい貴族やお金持ちが使ってるね。羽織りのコートやズボンにシャツや襟などに多用される。薄暗い中でも生地がキラッと光って美しく、普段着ではなく、正装用かな。コートやウエストコートの刺繍糸にも混ぜ込まれ、本当に美しく仕上がる。

「ロベール疲れた。喉乾いた」
「分かった。元に戻れ」

 ロベールが肩から降りたのを確認して僕が元に戻るとマントを掛けてくれて、体力回復とかのお薬とかお水を肩掛けのパッグから出してくれる。

「クハーッ土地が弱ってるからなのか、魔素の恩恵があんまなくて疲れる」
「仕方ないな。元に戻せば変わるさ」
「うん」

 そんなこんなで八日目に終わった。それを王に報告しに王の執務室に出向くと、隣にいた父上に、

「遅い!五日もあれば終わるだろ!ダラダラ歩いてるから!」
「父上。そうは言いますが、土地に魔素が少なく疲れるのです。お腹は減るし怠くなるんですぅ!」

 フンと鼻を鳴らし、お前時々さぼってフェニックス呼び出して乗り回してたと聞いたぞって。うっ…

「だって……気分転換は大事でしょう?」
「これは仕事だ!気分転換なぞいらん!」

 まあまあやめろと王様。フェニックスに乗れた騎士は喜んでたし、羽をもらったと見せびらかして、ひよこもかわいいと、リシャールの護衛たちは喜んでいた。悪くはないさと。

「ですがアーダルベルト様。王子の妻としていかがなものかと思います。心が王家の一員と言う気持ちが足りないのです」

 横に立つ父上をアーダルベルト様は見上げ、嫌そうに眉を下げた。

「お前硬いなあ。期限内には終わってるし職人の作業に遅れはない。リシャール、よく頑張ったな」

 ありがとうございますと僕は頭を下げたけど、父上は横でフンと口を歪ます。やめろモーリッツと苦笑いしながら王は、わざわざここに呼んだのは、あの地の領主選定が終わったからだ。それでお前の耳にも入れておこうと思ってと言われた。ほうほう、誰になったんだろう。

 有力視されていた方は何人もいたけど決め手は薄く、土地持ちの貴族は除外。そうなると誰だろうねえって、ロベールとよく話してたんだ。クオールたちも騎士の家かな?とかいや、商業に長けてる文官の家かも?とかね。
 僕たち王家はこの選定会議には参加してなくて、決まったら報告が上がるようになっていたそうだ。王家の好みが反映しないようにね。

 好き嫌いで判断したら駄目だし、宮中で働く者全てを知っている訳じゃない。どこに能力が隠れているか、王家には分からないことも多々あるから、公平に選ぶためもある。だから、大臣推薦方式だ。

「それでな、あの荒くれ職人の多くをなんとか出来そうな者を選んだんだ」
「お前も知ってるかもな」

 ほほう、もったいぶらずに早く教えてよとふたりを見つめたけど、ゆっくり間をもたせた話し方をする。いやねあそこは決め手が、選定は優秀な者が多く大変でしてねえとか、無駄話が多い。ちょっとイラッとする。そんな二人の会話を眺めていると、

「リシャール、お前は騎士のフレデリックを知ってるか?」
「はい。優秀な航空部隊の騎士ですね。ああ!彼のお家ですか!」
「ああ、父親も以前は優秀なワイバーン乗りだ」

 あの家ならいいんじゃないかな。あそこんちはフレデリック様のお母様の方が優秀なんだ。文官のお家の出身だけど、国土省の副官まで上り詰めた方。結婚後も奥様は性に合わぬと仕事を続けた豪傑でね。見た目も強そうで、素敵なお母様なんだよ。

「ふたりとも優秀な夫婦だ。彼らならあの地を治められるだろう。妻の方はキッシンガー子爵の家の出だ。領地運営を知っているだろうからな」
「はい」

 フレデリック様は僕の一つ上でよく知ってるんだ。優秀で優しくて大変モテた。今は同僚のイアン様と結婚して幸せなんだ。イアン様もかわいくて人気の子だった。白金の髪に新緑のような緑の目で、性格がよく細くてもモテる子だったんだ。そっかあ……

 貴族は世知辛く、土地持ちとなしでは同じ身分でもなしの方が格下になる。どんなに優秀でもね。嫌なら自分で土地を開拓すればいいってのが国のスタンスだけど、やれる人はほとんどいない。無い袖は振れないんだ。あったとしても大変過ぎて、挑戦はしないのが普通だね。

「これからが楽しみですね」
「ああ、きっとあの家はよい領地を作るだろう」

 ずっと後の話だけど、彼らに領主が代わり、あの地は見違えるほどになる。不正ギリギリでやっていた、武器の輸出や魔石の取引など正常化させ、ギルドとの関係もよくする。税の負担も変更し、あの地の民にとても喜ばれるんだ。
 ヘルナーの国へ提出の帳票には、明らかな不正は発見出来なかった。まあそういうこと。彼らは余剰のお金で街の土地を増やし、昔からその地にいたような立派な領主一族となるんだけど、それはずっと先の話。

 そして夜寝室で。ンアッ……ソコ深くもっと……ッ

「久しぶりなのにお前は。いい反応で俺が困る」

 後ろから奥深くに押し込まれ、震える快感に酔った。この修復の間は交わらない方がいいと言われたんだ。変身はそれでなくとも疲れるし、あんな魔素の少ない地に、何日もいなくてはならないのは体の負担になるから。

「ハァハァ……王族も変身した者たちは何日も寝込んだそうだ。力加減が分からなくて、全力でやったらしくてな」
「そう…なんだ」

 さすがの王子たちはならなかったけど、他は訓練くらいで実践で魔獣すら討伐したことはなかったんだ。まあ、しょうがないね。

「イ…ク……」
「うん」

 中から湧き上がる快感に耐えられず。気持ちいい……ロベールを締め上げるこの感触も好きだ。

「中濡れないかな?」
「濡れません!そんなに早く来たら僕おかしくなるよ」
「そう……」

 まあいいと少し腰を振ると彼もイッたのを感じた。してないとイクの早くなるよね。

「中に射精するのはいい。抜くだけは味気ないんだ」
「ごめんね」
「いいや。お前が優先だ」

 ロベールは溜まってたらしく、自分でかメイドさんにお願いしてたらしい。よく食わなかったな。

「宮中のメイドさんかわいいのに」
「ボケッお前以上の相手はいないんだよ。お前とは特別気持ちいいからな」

 下半身に関しては夜伽などを使うのもありだと僕は思っていた。王族ってそんなものと考えていたからね。でも王様もそんな人は今はいない。宮中では王妃大好きだからと噂されているんだ。でも、下賜される子どもがいないのも不満と貴族は思っていた。あの美形をぜひ血筋にと、願う人は後を絶たないんだ。みんな綺麗な人好きだからね。魔力もだけど、それが足りず下賜の対象になる姫や王子たちだから、そこはみんな期待してない。

「アルフレッドも側室も愛妾も作っていないんだ。多分だけど、子を増やして下賜する習慣はなくなるかも」
「そうかもね」

 普通にアンの子どもが生まれれば下がるけど、そうでもなければ……かな。ノルンの子は先々代が最後かもね。先代から愛しいと思う人を妻に迎えるようになったんだ。嫌々結婚するとかそんな人も今はいない。遊び人もいないし……仕方ないかもなあ。

「抜くぞ」
「うん」

 ぬるりと抜けると、温かいモノが溢れ、僕の背中に彼が乗って顔を肩に。んふふっ

「かわいい俺のリシャール……」
「うん」

 ロベールは愛の言葉を欠かさない。いつもかわいい、愛しい、愛してるなどたくさんの言葉をくれる。当然エッチの最中も。

「どれだけ言葉にしても足りないんだよ。お前が俺のだって実感したいのかもだけど」

 結婚して二ヶ月と少し。新婚ホヤホヤで、ロベールはそれに浸って嬉しいんだそう。僕もだけどね。
 それにこんな短い時間なのに、僕は以前の自分を取り戻しつつあった。人に物怖じしなくなって来た。ヒソヒソ言われるのはまだ堪えるけど、それでもね。

「華やかな……そうだ。あの頃のリシャールの笑顔が戻ったのは嬉しい」
「うん」

 僕らは大仕事が終わり安堵していた。









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