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一章 森の中の国

9 やっはりまあいいかになっただろ

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 翌朝遅めに目が覚めだけど、疲れが抜けてなくて体が重い。そんで体に乗る腕も重い。よいせと腕をどけて、起きて枕に背中を預けて座ったがボーッとする。
 朝日はかなり高くなっているのか、強い光がカーテンの隙間から差し込んでいた。

「うー……ムリもう一回寝る」

 怠さが抜けないから布団に入り直した。誰も起こしに来ないなら今日は昨日の分も寝る。ロベール様を背にして目を閉じると、すぐに眠った。

「ロベール様、リシャール様。さすがに起きませんか」

 肩を叩かれて目を開けた。

「お疲れでしょうが、もうすぐお昼になります。寝過ぎると逆に疲れますから、どうか」
「んあ……そうですね」

 仕方ない起きるか。お腹も空いた気がするし。

「ロベール様も起きましょう。ほら」
「ああ……ンっ」

 二人して起きたものの、ヘッドボードにもたれてボーッとした。寝すぎて浮腫んでるのか、よりだるく感じる。

「とりあえず昨日お風呂入っていませんから入りましょう。少しはだるさが抜けますよ」
「はい」

 僕はベッドから降りて、自分の側仕えのミレーユについて行く。パジャマにもならず下着だけで寝てたし、自分の部屋に向った。内扉が閉まると、ミレーユは僕に向き直り、申し訳ございません!と頭を下げた。

「臣下の言葉がこれほどあなたを傷つけるとは思いもしませんでした。昨日の式があのようなけんか腰に……お詫びしてもしきれません」

 彼は人生の晴れ舞台、一番幸せを感じる結婚式。それを、それも臣下が邪魔するなどあってはならない。あなたもロベール様も幸せなど微塵も感じない、辛いものにしてしまったと肩を震るわせた。

「私はあなたのお側を離れるべきですよね。お側にいれば、きっといつまでも思い出しますから。申し訳ございませんでした」

 頭を下げるミレーユを見つめ、まあそうだけどと思った。だけど、ミレーユがいなくなっても結婚式の記憶はなくならないし、こうなった原因は……主に僕が悪い。自分の能力のなさに失望し、自分で結婚式を壊したんだから、誰も悪くない。

「気にしなくていいですよ」
「いえ、でも……」
「ならあなたを僕に付けた人に言えばいい。僕にはあなたを解任する権限はないですから」
「は、はい……」

 ですが、今はあなたの側仕えですのでお世話させていただきます。こちらへとお風呂に向かい、メイドさんと交代。メイドさんは無駄口ひとつせず世話してくれた。こんな時に僕から話しかけても嫌だろうから、黙ってされるがままになっていた。
 お風呂から出て身支度を整えると、ロベール様の部屋に移動。もうすぐお食事が用意出来ますから、しばしお待ちをとお茶を淹れてもらった。

「食事の後、庭で話さないか?」
「はい。構いません」

 僕らは必要な事以外口を聞かなかった。当然ふたりの側仕えも無言。重苦しい空気が部屋に漂っていた。開け放たれた窓からは小鳥の声や、誰かの話し声がしたけど、音はそれだけ。そんな空気に包まれていると、食事が出来たとメイドさんが迎えが来て食堂で黙々と食べた。そのまま僕らは部屋に戻らず、近くの掃き出し窓を開けて庭に出た。

「いい天気だ」
「ええ」

 晴れ渡る空の青さが美しく、噴水の白さ、水がパシャパシャ落ちる様子も清々しい。こっちだとロベール様に連れられ、小さなガゼボにふたりで入った。後ろからついて来ていたクオールがお茶をテーブルに用意すると、一礼して下がった。

「せっかくの結婚式なのに俺も意地になってすまなかった」
「いいえ。僕こそいたらなくて、ご迷惑をおかけしました」

 一日目の他国を交えた方はともかく、二日目の国内向けの方は……俺もお前の態度を好戦的に受け取ってしまった。お前を振り向かせたいばかりになってしまってと、うなだれた。

「ロベール様、頭を上げて下さい。僕が深く考えず求婚をお受けしたのが悪いのですから」

 王族からの求婚は断ってはならないという、暗黙の了解がこの国にはあるそうだ。なぜなら、他の貴族は自由恋愛で、自分で納得した妻や夫と結婚出来るから。婚姻に関しては王族の方が不便なんだよ。
 王族は宮中の催しや学園生活で目星をつけなきゃならない。その期間ですらお付き合いなど出来ない。昔の王族は結婚を前向きに捉えられず、親の勧めでとかの人も結構いたそうで、まあ、それは今も変らない。

「あの夜振られて泣いてたところにあなたが現れ、あれよあれよとお部屋に連れ込まれた。状況には不安になりましたが、なぜかあなたとは気負わず話せたんです」

 だから僕は甘く考えた。貴族もそこそこしきたりはあるし身につけていた。多少増えるくらいだろうと高を括っていたんだ。なのに実際教育を受けたら、そこじゃないところが駄目だった。

「人見知りとは言いませんが、大勢の人や関わりの薄い人には緊張するし、言葉が出なくなるんです。逃げたいって気持ちになるんです」
「うん」

 だから……この環境が怖くて辛くてに、そのうち恐怖に似た気持ちに飲まれてしまった。自分しか見えなくなってしまったんだ。こんな僕なんかいらないだろうって勝手に決めつけてしまった。

「まあ言い訳しても僕が能力不足なのは変わりませんけどね」
「俺は一度たりともそんなことを感じたことはない」
「そりゃあほとんど会話もしてませんし。幼い頃から今の今まで関わりはなかったのですから」

 実は教育中、時々僕に気が付かなければいいんだろう?と、隠れて見ていたらしい。努力してたし、記憶力もいい。華やかな見た目だけど少し憂いは感じてた。彼が知ってる幼い頃とは確かに違っていたが、大人にならば変わるのは当然だから気にもしていなかったそう。

「でもな、見ていればあの頃と何にも変わらないお前がいた。優しく気遣いの出来る子のままだった」
「ありがとうございます」

 僕はお茶をコクリと飲み込んでため息。幼い頃の記憶なんかなんにもないけど、こうしてふたりでいても苦にならないのは不思議だ。
 よくよく考えれば素で付き合った人はいなかったな。学生の頃も大人になってからもね。ステフィン……好きだったけど恋に恋してるってのかな。見た目がとにかく好きだった。
 別に特別美形って訳じゃなかったけど、僕の好みでね。今思えば観劇の役者に恋してたような感じかも?だからされるがままで、意見するとか思ったこともなかった。だから「つまんない」になったんだろう。

「なんだかつらつらと自分がしてきたことが浮かびますが、僕いいところないなあと。人に親切なのは、裏を返せば相手と向き合うのを嫌ったってことです。ズルいんですよ」

 ロベール様は人とはそんなもんだろ?なんの問題があるんだと言う。

「面倒臭いことはしたくないし、興味のない奴にまで気にしてられないから、適当に合わせるなんてみんなしている。でもな」

 お前のは少しそれとは違う気がする。相手に好かれようってやってるんじゃないだろ?揉めたくないだけに彼には見えていたそうだ。

「それのなにが悪いんだ?お前は俺とはケンカしてでも去ろうとした。俺に迷惑を掛けたくないって」
「はい。今でも逃げれるなら逃げたいです」

 そう言うなよって眉を下げて困り顔。だーって昨日の今日で簡単に気持ちなんざ、僕は変わらねえよ。

「それはさ、俺が好きだからだろ?だからケンカしても迷惑かけたくないと逃げたいんだろ?」
「はあ、まあ」

 そうかと微笑み自分でお茶をカッブに注ぐ。あっ僕がしますと言うと、いいよって。

「たぶんだが、お前は問題を真正面から解決しようとするから心の余裕がなくなるんだ。親身にしなくていい相手まで心を砕いて考える。だから疲れる。それをしたくなくて逃げてるんだ」
「そうですかね」

 俺はお前の家の竜の血は調べていた。だからお嫁にもらうのは難しいだろうと考えもした。だから日々根回ししてたそうだ。精霊の竜と魔獣の火竜。精霊は無邪気で負の感情を嫌い潔癖だ。その反する力でかけ合わせると、どちらの力も弱まる可能性がある。
 僕もそう思う。僕の家の血は王族には役に立たないんだ。西リーリュシュもその他の国も、緑が足りないなんて場所がこの地域にはなく、役目はすでに終わっている。血の影響がない方が生きやすい時代になってるんだ。

「僕はどうすればいいですか?」
「俺と一緒にがんばろ?がんばるは変な言い方だけど真面目過ぎず、手を抜き過ぎず人と交流することを覚えればいい」
「僕に出来ますかね?」

 出来るさと笑った。大人になって精霊の影響が強く出て、人の悪意に敏感になり人を避けるんだろう。まあ、訓練すれば今よりは楽になると思うよって。

「なにをすればいいですか?」
「あはは。俺といて見て感じればいいだけだ。特別なことはなにもする必要ない。俺がいつでも側にいるからさ」

 それでいいなら隣で執務をしていればいいのかな?まあ、王族と言えど第二王子の妃殿下の仕事はそう多くはない。ガーデンパーティの時期くらいでそれ以外はそんなに催しもなく暇だ。視察に着いて行くってのも、余程のことがない限りないし。

「それに俺たちはいずれこの城を出る。東の地域の管理になるから、そこだけ頑張ればいい」
「はい」

 今ある西の城、アメーリア城は歴代王が住む城。東の城はサヴァリーゼ城で、この国の第二の都市。第二以下の王子が管理するのが通例なんだ。現王の子どもは全員種付け性のノルンで、産む性のアンがひとりもいなかったんだ。まあ、側室とかにはいるけど、この方々は貴族に下賜される対象で、純粋な王族とは言えない。それに側室の方とお子さま方はどこかの直轄地の屋敷にいて、貴族に下賜されない限り、僕らは会うこともない。ちなみに、今そのお子様方はみんなお年を召した方ばかりで、現役世代はいない。

「なあ」
「はい?」
「隣に行っていい?」
「あ、はい」

 優しく微笑んで僕の隣に移動したけど、大人ふたりは狭いな。このガゼボは入口がひとつで丸い円筒形。壁に沿って椅子になってて、丸いテーブルがあるんだけど、それほどゆったりとは作られていない。

「あのさ、膝に乗ってくんない?」
「は?え?」

 なにを……真顔で言ってんの?僕は彼を見上げて動けない。

「いいだろ。お前は俺の妻でしょ?ここはプライベートゾーンで、今は人もほとんどいないし」
「えーっと……」

 この話し合いの間も円形の廊下には人影は見えてたし、今もほら、メイドさんとか歩いてるし。そんなはしたない格好を見せるのはどうかと思うよ?と考えてると、ひょいと持ち上げられて膝の上。

「あの……恥ずかしいのですが」
「いいじゃないか。ね?」

 跨りはしなくて、横になって膝に座ってるんだけど、どうしたら?顔は赤くなるし……

「ほら腕を首に」
「ええ!?……あの」

 いいからと腕を回した。彼も僕の腰に手を回して支えてくれる。この格好が恥ずかしくて顔が上げられない。

「今は俺を好きって気持ちだけでいい。これから愛してくれれば」
「は、はいッ」

 今晩はたっぷり寝たから出来るよね?と胸に抱き寄せられた。いつもと変わらない声だけど、彼の胸はドキドキと鼓動は早い。

「やっと素直に抱かれてくれた。嬉しい」
「はい……」

 僕はみんな見てるんじゃ?と言う恥ずかしさで心臓バクバク。やっぱり貴族同士とは違うし、場所が場所だからね。……どうしよ、変な汗が出て来た。

「あーッロベール兄様仲直りしたんだね!」
「ひゃう!」

 声の方を向くと第三王子のルーカス様。おおぅ……滝のように額から汗が吹き出る。

「お、おお降りますぅ」
「ダメ。このままでいい」
「ああ~ぁ……」

 ロベール様はルーカス様に、リシャールは繊細だからここに慣れるまでほっとけって叫んだ。ええ?失礼では?

「えー……僕リシャール様とお話ししたいんだけど」
「今度な!今は俺たちにとってとても大切な時間なんだ。明日以降にしてくれ」

 ルーカス様はうん?と小首を傾げ、ああ!となにか閃いた顔をした。すると口元を手で隠しうふふと。

「昨日変だったもんね。解決したんだよね?」
「ああ、だから多目に見てくれ」
「うん」

 僕はブワッと顔が真っ赤になるのが分かった。

「やはり降ります!恥ずかしいんだもの」
「駄目だよ。身内しかいないから恥ずかしくなんかないし」
「僕は恥ずかしいです!」

 なら慣れてよって頭をグイッと上げられてぶちゅう……んーッ

「止めて!ホント止めて!僕恥ずかしくて死んじゃう!」
「止めないよ」

 離れて欲しくて手で押したり頑張ったけど、力で敵うはずもなく抱えられて。ふっんンッロベール様ホント……恥ずかし過ぎて涙が……

「やだ……お願い……」
「ルーカスはもういないよ。追い払ったから」
「でも……ふぇ…」

 かわいすぎだリシャールはと、幸せそうで余計やめてくれない。

「出来なかったから……もう少し」
「ふっあっ……んうぅ…」

 なんでロベール様のキスはこんなに……ダメだ力が抜ける。首に回してた腕に力が入らない。ズルズルと腕が落ちて、されるがまま。

「も…ダメ……あぁ…」
「キスだけでこんなに蕩けるなんて……」

 気持ちよくてふわふわする。ほらダメだよって腕を掴まれて抱かれた。

「や……もう…ふぇ……」
「したくなる?」

 そうだよ、したくて堪らないんだ。このキスおかしくて、すごく気持ちよくなるんだ。

「黙ってるってことは、したいんだよね」
「ヤダ……もう止めて下さいッ」

 口では止めてと言うけど腕に力はいらないし、お尻は疼くしもういやだあっ

「ロベール様…お願い……やめて」
「うん」

 なら部屋に戻ろうと僕を抱き上げ、部屋の方に歩き出した。

「今からしても問題ないだろ。ふふっ」

 えっと?今からする?なにを……?とふわふわした頭はすぐに理解し覚醒。

「待ってロベール様!あのッ」
「俺たちは夫婦になり、今日から婚姻の休暇でひと月おやすみだ。問題ない」
「いやいやあるでしょ!」

 降ろして下さいと暴れたけど、暴れているうちに寝室についてしまった……




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