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二章 僕の人生が動き出した
11.市場や薬屋
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市場を抜けると、宿屋かな?食堂や酒場が現れた。たくさんの人でガヤガヤと賑わっている。商人が足早に出入りをしてたり、大きな声で仲間と話している。
そして何よりも身なりがいい。上等な生地の衣服を纏っているんだ。全員大店かよって感じ。
「こちらは仕事で来た商人が良く使う宿屋ですね。長期滞在でもお安く済む所が多いです。普通の小さな店の者が多い地区です」
実用的な仕事のための宿屋か。金のある国は庶民にもあるんだよな。大体ここまで下働きさえまともな服着てたもん。
ここは食堂も目立つ。観光客がいない訳でもなさそうだけど、彼らはどこに泊まってるんだろう。
「観光の人はどうしてるの?」
「それはこの市場の反対、西側に集中しています。あちらから客は買い物に来ていますね」
「ふーん」
この国は城下町が経済の中心になっているため、他領の街にはあまり観光客は行かないらしい。完全な生活の街の作りで、田舎楽しい~なーんて人しか行かないそうだ。
「のんびりするための長期滞在型の宿屋、狩りをしたりぼんやりするためなんです。ピクニックや山登りとかですね」
カミーユも王家の避暑地が山の近くにあって、湖で小舟に乗ったりするよって。
「ああ、あるよね。うちは海があるから海水浴とか、釣りとかね」
「王家は海の近くにも別荘あるんだよ」
「そう。今度行くか」
フェルナンは羨ましそうに、海は何度か行きましたが広大ですばらしかったです。でもねって。
「うちは海はないです。代わりに湖があって小舟に乗ったり。そちらと同じような感じです。疲れを癒やしに行く。あ、体ではなくて心のね」
わざわざ付け足すとはなんだ?
「体はどうしてるの?忙しかったり、怪我した時とか」
「それはポーションや薬湯だったり、薬屋や治療院がありますね」
はあ?何のポーションだよそれ。
「魔力、体力回復です。それで無理なら治療院です。骨折とか簡単な病ならヒールで治りますよ」
「骨折がヒールで治るのか?」
「ええ。光属性の者がやっています。大体医者と一緒に経営するのが一般的ですかね」
ああ、ちょうどそこにって教えてくれた。店構えはこちらと変わらん薬屋ふう。だけど医者常駐の店とあるね。
「病はここで?」
「はい。ほぼこういった店で。処方された薬湯だったり、ポーションだったり。全部が治る訳ではありませんが、風邪とかを拗らしたりはあんまりないかも」
ふたりで無言。何だそれ。うちのその系のポーションはそんなに効かないぞ。早く回復するために飲むくらいだ。それも高価で庶民はそんなに飲んだり出来ない。
「治療とかポーションとかは高い?」
「いえ、庶民でも手軽に買える値段ですよ。ん~薬屋に入ってみますか?」
「うん」
ここは混んでるから見学は邪魔になると、裏通りを抜けて薬屋に向かった。先程の店とは随分と違う。豪華な内装、外装だね。文字も金色だ。
「店構えが違うな」
「そうだね。貴族用かなぁ」
この通りは衣服も高級な人が多い、という事はカミーユの言う通り、貴族とかお金持ちの店の区画だろう。
「こちらは少し身分の高い人が使う薬屋です。庶民の所に貴族が出向くのは、視察でもなければあちらが気後れしますから」
「そうだね。分かった」
フェルナンの言う通りだ。庶民ぽい格好すれば入れたのかもなあ。そこは失敗だったね。貴族用なんて後でも来れたからなあ。
「いらっしゃいませ」
中に入ると店員が声を掛けてくれ、案内を申し出てくれた。フェルナンが用件を伝えると、棚の商品を端から説明してくれた。
「こちらがが体力回復、その隣が魔力回復ですね。説明書もございます。紙の色で効果が一目でわかるように色分けしております。緑が弱く赤が最も効果が高いです」
「ふーん」
カミーユと色々見て歩いた。
その他にも薬草や化粧品があった。顔に塗るローションやクリームが所狭しと置いてある。以前は自分で探したよね。冬とか乾燥して粉吹くから。でも見たことないお店のしかないなあ。当たり前だけど。ふと手に取った脱毛予防のビン。これがあって魔力あるなら?
「髪の毛生える薬ある?」
はい?ってきょとん。
「お客様には必要ないかと」
「いや、あるのかないのかどっち?」
「一時的な物ならお手にしている物など他あります」
「おお……あるのか」
説明によると、舞踏会の時間くらいが限界だが、カツラが自毛のように見える薬はあるそうだ。内側に塗ってかぶる。以上。簡単に使用できるが、効果が切れるとあからさまにかつらとなるから注意が必要らしい。
「キャルはハゲそうもないけどね。ラムセス様も。将来も大丈夫でしょう?」
「いや、純粋な興味。よく禿げたお客さん来てたんだよね。人によっては剃った方がなんて感じでさ」
「ふーん」
完全な毛髪を生やせる薬なり魔法を見つけることが出来たら、大金持ち間違いないほどの成果だそう。ほほう、毛はやはり難しいか。死ぬわけじゃないし、研究する人も少ないのかもね。僕はハゲたら潔く剃ろう。うん。
「キャル!このシャンプーすごくいい匂いだよ」
「どれ?」
「嗅いでみて!」
クンクン。花の匂いがするね。なんの花だろう。バラではないな。ススっと店員が近づいてきて、
「こちらはキンモクセイの香りです。小さな花ですが、香りが強く今の季節の商品です」
「キンモクセイ……カミーユ知ってる?」
「ごめん。知らない」
僕らの様子に丁寧に説明してくれた。
「キンモクセイは北の方にはなくて、こちらではよくお庭によく植えてある低木です。我が国の香料ではないのですが、大国モンタネール王国の、更に奥の国で作られています。四季のある国で秋に収穫しているようです」
「へえ。国が違うと植物も違うのか」
店員は南国には大きな花が咲く木や草があり、色も鮮やかで香りも強い。北は繊細な花も多く、ほのかな優しい香りもあると教えてくれた。
「僕らは自国の植物とかも気にした事なかったね」
「うん。そこに目が行かなかった」
皆さんそんなものですよと店員はニコニコ話す。
「園芸がお好きな方はまた違うでしょうけど、我らのように仕事でなければ気にはしません。お客様はどこから?ナムリス様に似ておいでですが……」
フェルナンがサラっと説明してくれた。
「まあ!ご子息でしたか。本当によく似ておいでで。せっかくいらしたのもなにかの縁ですね。こちらをお持ち下さいませ。気に入ったらお買い求め下さい」
「いいのか?」
キンモクセイの香りのシャンプーとリンスをどうぞと。
「ええ。ご事情があってこちらにいなかったのでしょうから、この国の物をお使い下さい。きっとお肌に合いますよ」
「そうかな」
「ええ、この国の人の髪質に合うよう作られていますからね」
カミーユも使ってみればいいよって。そうならいただくか。
「ありがとう。なら他は買うよ」
「はい!ありがとう存じます」
お肌用の化粧品とポーションとか色々買った。フェルナンの話ではポーションに関しては庶民の物と同じで値段も同じだそう。化粧品はピンキリ。まあそうね。
買い物が終わり外に出ると、お茶にしようとなった。随分歩き回っていたから休憩だ。
「喉渇いたし、少し足疲れた」
「そうだね。こんなに歩かないからね」
フェルナンおすすめの、コレまたかわいい店構えのカフェに入りお茶と焼き菓子を食べた。
「ドライフルーツとナッツが美味しい」
「疲れた時は甘いものは美味しいね」
「うん」
ニコニコ美味しそうに食べてかわいいけどさ。さっきの果物も食べきってる割によく食べれるな。
「それはそれ、これはこれ。甘い物はいくらでも入るよ」
「そうですか」
一個にすればいいのに三個も……
「キャルは普段甘い物あんまり食べないけど、夕食に甘いお酒だから同じだよ」
「はいはい僕の失言。ごめんね」
「分かってくれればいい」
カミーユが楽しいならどうでもいいか。僕はお茶を飲みながら、幸せそうに頬張るカミーユを眺めた。
「後はなんかある?フェルナン」
「はい。後はそちらとあまり変わらないのではないかと思われます。料理の違いなどは屋敷でも出来ますし。農地を見るくらいですかね」
ふむ。僕農地自体あんまり見たことないんだよね。移動の馬車で窓から見てるくらいでさ。カミーユは視察に行ってるか。
「ぼくは行ってるけど、ちゃんとは見てないね。警護は周り見てるけど、見てる所が違うから」
「ふーん。なら近くの所だけでも見に行く?」
「うん!」
「では明日にでも近場に出かけますか」
「頼む」
その後は見学したところの話しを、ああでもないこうでもないと振り返り屋敷に戻った。
夕食。当然カミーユは残した。当たり前だ。果物に焼き菓子にとバクバク食べてたからね。
「だってさ。あの小枝みたいなの美味しかったし、焼き菓子もさ。お菓子が悪いんだよ」
言うに事欠いて菓子が悪いってか。
「はあ。あなたが悪いの。家じゃないんだからね?」
「はーい。あんまり楽しくて美味しくて。考えて食べるようにしま~す」
「うん」
翌日は農地に行く。特に何がって訳じゃないと思うけどね。でも、何かあった時、僕らの領地でも使える物があるやも知れないし。翌日を楽しみにしながら今日の事を眠るまでたくさん話した。
誰かと出かけて、こうして感想をいい合えるのは楽しいなって、心から思った。
兄様とこんなふうに話したのが思い出された。
そして何よりも身なりがいい。上等な生地の衣服を纏っているんだ。全員大店かよって感じ。
「こちらは仕事で来た商人が良く使う宿屋ですね。長期滞在でもお安く済む所が多いです。普通の小さな店の者が多い地区です」
実用的な仕事のための宿屋か。金のある国は庶民にもあるんだよな。大体ここまで下働きさえまともな服着てたもん。
ここは食堂も目立つ。観光客がいない訳でもなさそうだけど、彼らはどこに泊まってるんだろう。
「観光の人はどうしてるの?」
「それはこの市場の反対、西側に集中しています。あちらから客は買い物に来ていますね」
「ふーん」
この国は城下町が経済の中心になっているため、他領の街にはあまり観光客は行かないらしい。完全な生活の街の作りで、田舎楽しい~なーんて人しか行かないそうだ。
「のんびりするための長期滞在型の宿屋、狩りをしたりぼんやりするためなんです。ピクニックや山登りとかですね」
カミーユも王家の避暑地が山の近くにあって、湖で小舟に乗ったりするよって。
「ああ、あるよね。うちは海があるから海水浴とか、釣りとかね」
「王家は海の近くにも別荘あるんだよ」
「そう。今度行くか」
フェルナンは羨ましそうに、海は何度か行きましたが広大ですばらしかったです。でもねって。
「うちは海はないです。代わりに湖があって小舟に乗ったり。そちらと同じような感じです。疲れを癒やしに行く。あ、体ではなくて心のね」
わざわざ付け足すとはなんだ?
「体はどうしてるの?忙しかったり、怪我した時とか」
「それはポーションや薬湯だったり、薬屋や治療院がありますね」
はあ?何のポーションだよそれ。
「魔力、体力回復です。それで無理なら治療院です。骨折とか簡単な病ならヒールで治りますよ」
「骨折がヒールで治るのか?」
「ええ。光属性の者がやっています。大体医者と一緒に経営するのが一般的ですかね」
ああ、ちょうどそこにって教えてくれた。店構えはこちらと変わらん薬屋ふう。だけど医者常駐の店とあるね。
「病はここで?」
「はい。ほぼこういった店で。処方された薬湯だったり、ポーションだったり。全部が治る訳ではありませんが、風邪とかを拗らしたりはあんまりないかも」
ふたりで無言。何だそれ。うちのその系のポーションはそんなに効かないぞ。早く回復するために飲むくらいだ。それも高価で庶民はそんなに飲んだり出来ない。
「治療とかポーションとかは高い?」
「いえ、庶民でも手軽に買える値段ですよ。ん~薬屋に入ってみますか?」
「うん」
ここは混んでるから見学は邪魔になると、裏通りを抜けて薬屋に向かった。先程の店とは随分と違う。豪華な内装、外装だね。文字も金色だ。
「店構えが違うな」
「そうだね。貴族用かなぁ」
この通りは衣服も高級な人が多い、という事はカミーユの言う通り、貴族とかお金持ちの店の区画だろう。
「こちらは少し身分の高い人が使う薬屋です。庶民の所に貴族が出向くのは、視察でもなければあちらが気後れしますから」
「そうだね。分かった」
フェルナンの言う通りだ。庶民ぽい格好すれば入れたのかもなあ。そこは失敗だったね。貴族用なんて後でも来れたからなあ。
「いらっしゃいませ」
中に入ると店員が声を掛けてくれ、案内を申し出てくれた。フェルナンが用件を伝えると、棚の商品を端から説明してくれた。
「こちらがが体力回復、その隣が魔力回復ですね。説明書もございます。紙の色で効果が一目でわかるように色分けしております。緑が弱く赤が最も効果が高いです」
「ふーん」
カミーユと色々見て歩いた。
その他にも薬草や化粧品があった。顔に塗るローションやクリームが所狭しと置いてある。以前は自分で探したよね。冬とか乾燥して粉吹くから。でも見たことないお店のしかないなあ。当たり前だけど。ふと手に取った脱毛予防のビン。これがあって魔力あるなら?
「髪の毛生える薬ある?」
はい?ってきょとん。
「お客様には必要ないかと」
「いや、あるのかないのかどっち?」
「一時的な物ならお手にしている物など他あります」
「おお……あるのか」
説明によると、舞踏会の時間くらいが限界だが、カツラが自毛のように見える薬はあるそうだ。内側に塗ってかぶる。以上。簡単に使用できるが、効果が切れるとあからさまにかつらとなるから注意が必要らしい。
「キャルはハゲそうもないけどね。ラムセス様も。将来も大丈夫でしょう?」
「いや、純粋な興味。よく禿げたお客さん来てたんだよね。人によっては剃った方がなんて感じでさ」
「ふーん」
完全な毛髪を生やせる薬なり魔法を見つけることが出来たら、大金持ち間違いないほどの成果だそう。ほほう、毛はやはり難しいか。死ぬわけじゃないし、研究する人も少ないのかもね。僕はハゲたら潔く剃ろう。うん。
「キャル!このシャンプーすごくいい匂いだよ」
「どれ?」
「嗅いでみて!」
クンクン。花の匂いがするね。なんの花だろう。バラではないな。ススっと店員が近づいてきて、
「こちらはキンモクセイの香りです。小さな花ですが、香りが強く今の季節の商品です」
「キンモクセイ……カミーユ知ってる?」
「ごめん。知らない」
僕らの様子に丁寧に説明してくれた。
「キンモクセイは北の方にはなくて、こちらではよくお庭によく植えてある低木です。我が国の香料ではないのですが、大国モンタネール王国の、更に奥の国で作られています。四季のある国で秋に収穫しているようです」
「へえ。国が違うと植物も違うのか」
店員は南国には大きな花が咲く木や草があり、色も鮮やかで香りも強い。北は繊細な花も多く、ほのかな優しい香りもあると教えてくれた。
「僕らは自国の植物とかも気にした事なかったね」
「うん。そこに目が行かなかった」
皆さんそんなものですよと店員はニコニコ話す。
「園芸がお好きな方はまた違うでしょうけど、我らのように仕事でなければ気にはしません。お客様はどこから?ナムリス様に似ておいでですが……」
フェルナンがサラっと説明してくれた。
「まあ!ご子息でしたか。本当によく似ておいでで。せっかくいらしたのもなにかの縁ですね。こちらをお持ち下さいませ。気に入ったらお買い求め下さい」
「いいのか?」
キンモクセイの香りのシャンプーとリンスをどうぞと。
「ええ。ご事情があってこちらにいなかったのでしょうから、この国の物をお使い下さい。きっとお肌に合いますよ」
「そうかな」
「ええ、この国の人の髪質に合うよう作られていますからね」
カミーユも使ってみればいいよって。そうならいただくか。
「ありがとう。なら他は買うよ」
「はい!ありがとう存じます」
お肌用の化粧品とポーションとか色々買った。フェルナンの話ではポーションに関しては庶民の物と同じで値段も同じだそう。化粧品はピンキリ。まあそうね。
買い物が終わり外に出ると、お茶にしようとなった。随分歩き回っていたから休憩だ。
「喉渇いたし、少し足疲れた」
「そうだね。こんなに歩かないからね」
フェルナンおすすめの、コレまたかわいい店構えのカフェに入りお茶と焼き菓子を食べた。
「ドライフルーツとナッツが美味しい」
「疲れた時は甘いものは美味しいね」
「うん」
ニコニコ美味しそうに食べてかわいいけどさ。さっきの果物も食べきってる割によく食べれるな。
「それはそれ、これはこれ。甘い物はいくらでも入るよ」
「そうですか」
一個にすればいいのに三個も……
「キャルは普段甘い物あんまり食べないけど、夕食に甘いお酒だから同じだよ」
「はいはい僕の失言。ごめんね」
「分かってくれればいい」
カミーユが楽しいならどうでもいいか。僕はお茶を飲みながら、幸せそうに頬張るカミーユを眺めた。
「後はなんかある?フェルナン」
「はい。後はそちらとあまり変わらないのではないかと思われます。料理の違いなどは屋敷でも出来ますし。農地を見るくらいですかね」
ふむ。僕農地自体あんまり見たことないんだよね。移動の馬車で窓から見てるくらいでさ。カミーユは視察に行ってるか。
「ぼくは行ってるけど、ちゃんとは見てないね。警護は周り見てるけど、見てる所が違うから」
「ふーん。なら近くの所だけでも見に行く?」
「うん!」
「では明日にでも近場に出かけますか」
「頼む」
その後は見学したところの話しを、ああでもないこうでもないと振り返り屋敷に戻った。
夕食。当然カミーユは残した。当たり前だ。果物に焼き菓子にとバクバク食べてたからね。
「だってさ。あの小枝みたいなの美味しかったし、焼き菓子もさ。お菓子が悪いんだよ」
言うに事欠いて菓子が悪いってか。
「はあ。あなたが悪いの。家じゃないんだからね?」
「はーい。あんまり楽しくて美味しくて。考えて食べるようにしま~す」
「うん」
翌日は農地に行く。特に何がって訳じゃないと思うけどね。でも、何かあった時、僕らの領地でも使える物があるやも知れないし。翌日を楽しみにしながら今日の事を眠るまでたくさん話した。
誰かと出かけて、こうして感想をいい合えるのは楽しいなって、心から思った。
兄様とこんなふうに話したのが思い出された。
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