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13 人の俺は死んで、神の御子に
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ユーリ様は息が苦しくなるくらい口を押し付けて舌を絡めて、俺の股間の先をヌルヌルと捏ねる。指で摘んでムニムニと揉まれ……ううっ…出そ……やめてホントに出ちゃう!そこダメッ人が触るとこんなに感じるとは!なにこれッ出る!
「ユーリ様やめて出ちゃ……っああっ」
「出せばいい。むしろ出せ」
唇が離れて乳首をねろんと舐めて強く吸うんだ。刺激で股間に快感が余計にっううっ……握って先を捏ねるの……アッ…ヌルヌルした感触が…アんッ
「先が硬くなってビクビクだな。もう無理か?」
「アッ……ダメ……も…」
ほら出せと股間の穴の周りを揉むのはッんーッ
全身に力が入って、ユーリ様の手に全身が震えて射精したのを感じた。ああイッちゃった……それも人の手で……すげえ気持ちいい。自分の手の何倍も気持ちいい……あー……ハァハァ……
「かわいい。お前蕩けるとこんなにかわいかったのか」
「ハァハァ……なに?」
幸せそうにユーリ様が笑うと彼の後ろ、壁が更にモリッと増えた。これ終わったらヤバそうだ。彼は俺の出したものを指に塗りつけ?何してるの?とか思ったらお尻にヌルっと差し込んだ。
「んーッ」
「力抜け」
「ムリ!」
変な感じがするしで体に力は入るし、脚を閉じてしまった。
「変なんだ……」
「無理やり脚開くぞ。嫌だろ?ほら」
脚開けと言われ、辛いならと腰に枕を入れてくれる。少し楽だけど余計恥ずかしい。ゾワゾワするし……指が中を揉んでるみたいに動く。不思議な感覚だ。
「そうだもっと力抜け。俺に任せろ」
そう言うと体が重なりキスしてくれて舌が口の中を舐める。舌だけじゃなくて……ふぅ唇の裏……
「うっ…んふ…」
「いい……初々しい反応もまた興奮する」
俺上手く舌動かせない…あふっ気持ちいい…お尻もなんか気持ちいいような?
「指増やしていくから痛かったら言えよ」
「あふっうん」
ぬるんと増えて……ちょっと痛いけどキスも触れる手も気持ちよくて、痛みはそんなに気にならない。キス本当に気持ちいい……俺はユーリ様の首に腕を回した。もっとして。
「ふふっ煽るな。ならば……」
「アアッ…アッ…ンっ」
指の動きが変わってビクッと体が震えた。お尻がおかしい。気持ちよくて先から漏れるの……なにこれ。気持ちよさにふわふわする。
「ここか」
スルスルと撫でられると、強い快感がっ
「ソコ!ああっ変なの!待って!待ってよっおかしいの!うーっ」
「男はここが感じるんだよ」
感じたことのない快感がお腹の中から走った。ユーリ様はソコを優しく指の腹で触れて……なんか…なんか来る。お尻痺れるような体が勝手に震えるんだ……ああ……あっ……
「気持ちいいな」
「ああっヤダッ……フッ…んんっ」
ぼんやりする……お尻気持ちいい……なにこれ。グチュグチュとされてるけど……ああ……いい。気持ちよくて堪んない。
「もういいかな?」
「ハァハァ……なにが?」
ズルっと指が抜かれた感触がしてユーリ様の体が離れた。
「どうしたの?」
「もう入れたいんだ」
え?ズボンから掴みだしたのは……先から少し漏れてて太くて長い……俺他人の勃起初めて見た。凄く硬そうでなんか……それムリだろ!そんなの入らないよ!
「ユーリ様…ムリでしょ?大き過ぎる…と思う……俺の尻にそんなの入らないんじゃ……」
「大丈夫だ。力抜け」
「いやいやムリでしょ!」
ふわふわ気持ちよかったのが恐怖に変わるのは早かった。俺の脚を開き彼の股間が先がニチョッと触れた。
「ムリムリムリ!裂けちゃう!切れちゃうよ!」
「切れないし裂けない。俺の指が三本入るんだから」
ふえ?そんなに入ってたの?でも!
「やめよ?ね?ユーリ……ウグッユーリ……待って…あ、あ……ッ」
「初めては怖いだろうが、俺に任せろ」
ウッ…痛くて涙が出るっのに押し込まれる……いったいっ…切れてるんじゃないの?ユーリやめてーッ
「少し耐えてくれ。あと少しだから」
「ふうッ……痛いの…ユーリ痛いよぉ」
「うん。もっと力抜いて。ほら」
優しくキスしてくれる。俺は痛みで首に回した腕に力が!首に指がめり込むくらいに……うぐぅ……痛いぃ
「リオネル…リオ……愛してる。俺を受け入れて」
「へ?」
愛してるの言葉に驚いてユーリ様の顔を見た。汗ばんで少し興奮した……すごくきれいなお顔だあなんて思ったら、少し引いてからグチュンと奥に当たった。ぐあっ
「全部入ったな」
「グッ……ユーリ痛い…ホントに痛いーッ」
俺マジ泣きで彼を見つめて、目尻から涙がこぼれる。
「うん。このまま慣れよう」
「ふえぇ……うん」
痛くて震えて涙も止まらない……ユーリ…キスして?お尻痛いの……もっと抱いてぇ……あれ?俺なに言ってんの!
「うん。いくらでも」
ねろんと舌が絡んで……ンっ…ユーリ様の体が少し動くと刺激になって痛いけど、キスは気持ちい……痛みが我慢出来るかも……もっとして……
「なんと可愛らしいんだ。愛しくて堪らん」
「あふっ…ユーリ…」
すると股間を掴まれて擦られた。あっ…あっ…なに?ふうっ…やだなに?
「おかし…いんだ…痛た気持ちい…かも」
「ここを擦ると気持ちいいから少し穴が緩む。動かすぞ」
ゆっくり引いて押し込んで……あうっ…体が揺れると痛いーッ
「痛いよぉ…でも変、気持ちいい…かも…」
「うん」
何度も押し込まれてる内に痛みは減って、お尻の快感に意識が集中した。股間を引いた時、ブワッと快感が?アウッソコ……アアッ
「ここか」
ユーリ様の腰が激しく……うわっ…中を擦り上げるんだ。その度にうグッ…なにこれ…指の時みたいな快感がある……ゾクッとお腹に我慢出来ない快感が湧いて、前を擦られるから余計っこれイクッあんま持たないッ
「イクッ出ちゃッ……ユーリ出ちゃうっ」
「うん」
「うーーっ」
急に強く湧き上がる快感に体中に力が勝手に入って、ムリだと震えてると唇が塞がれた。あ……もうダメ……湧き上がるんだ。怖い快感がっ
「ユーリ!あのアーーッ」
「クウッ……ッ」
激しい快感に、感じたことのないお腹からの快感に……んあっ……いい……体が震えるし腰が浮き上がって射精した。あまりの気持ちよさにユーリの首にしがみついた。
「ふふっ俺もいかせてくれ」
俺の汗ばんだ額から髪の毛をよけてチュッとすると、腰が激しく!クウッイッた後キツい。刺激がっ苦しッ……んんあっなんかさっきより痛いしユーリ様硬いっ
「ユーリッダメ!やだあッ」
「俺もう……我慢出来ないッ」
奥に深く押し込んで更に腰を押し込む。俺は堪らず腕に力が籠もる。耳元でグウッとユーリ様の口から声が漏れると、中で股間がビクンビクンとしてるのを感じた。
「くっ……ッ…いい」
「ああっ……ユーリ様のが出てる…あったかい……」
腰を振し続け完全に萎えるとぬるっと抜けた。抜けたらブチュッと尻からなんか出た……?あ、彼の精液か。穴がヒクヒクするから余計漏れてる感じがする。はあ……とうとうしちゃった。俺の上に乗るユーリ様はハァハァと息が荒い。体は汗がすごくてちょっと重い。
「平気か?」
「うん」
チュッチュッと首にキスすると、俺の顔の横に両手を着いて体を起こした。なぜか俺も起こされ座らされた。なんで?余韻を楽しまないかと思ったけど、真剣な顔で、
「なにか感じないか?」
「いえ特には……」
なんも感じないけど?エッチして気持ちよかったとしか。うーん?とユーリを見つめていたら、心臓のあたりの内側から抉られるような感触がして、心臓がドクンと鳴った。なんだ?ウッ……ドクンドクンと強く不規則に動くのを感じる。あうっ苦しい……っ俺は胸を押さえてうずくまった。
「来たか」
「これ……グッ……っ」
「少し我慢しろ」
「う…ん……クッ」
息苦しくて胸が痛い……脂汗出しながら丸くなって耐えていると、ユーリ様が背中を抱いてくれた。
「苦し……マジで…グウッ」
「うん。もう少しな」
奥歯を噛み締め耐えていたら、ふわっと痛みがなくなった。ハァハァ……なんだこれ。俺は痛みがなくなって起き上がった。あんなに痛かったのになんの痛みもなくなってる。
「ユーリ様……これはなに?」
よく耐えたとチュッとしてくれて、よしよしと抱き寄せて頭を撫でてくれる。
「これでお前は俺の妻だ。壁の草を消えろって念じて見ろ」
「え?」
相変わらず俺の質問は無視ですか。慣れたとはいえ答えてくれよと思ったが、部屋はベッドを残して草と木が頭のすぐ上まで覆って、木のドームのよう。仕方ねえと意味分からず元の岩に戻れ?と口に出したら、みるみるなくなって元の岩の壁になった。おおー……すげぇ。
「ちゃんと力が発現したな」
「え?」
「お前は俺の妻で、やはり俺の御子だったな。他の神に会ったり冥界に行けば、お前を見るだけでみなお前を神と認識する。冥界の者はお前にひれ伏すだろう」
ええ?なにそれ怖い。俺はなんにも変わってませんがと言うと、
「今はそう感じるだろう。だが、数日で神の力がお前に馴染む。そうすれば分かるさ」
「ふーん……でも俺は神の器ではありませんから、ここから出かける気はありませんよ」
「ああ、構わん。理解するまで空きにすればいい」
昔の貴族のような夫婦同伴の催しなど神にはない。このひと月と何も変わらないそう。だが、
「だが?」
「これから……たくさん訪ねてくるかな?色々な」
「えっと……ユーリ様と契ったと発表でもするの?」
「いいや、みな感じるんだよ。俺に御子が戻ったと」
「え……なにその嫌な能力」
そう言うな。めでたいことだからな。お前には妻と言っていたが、俺の妻は御子と呼ばれる。これから会う者は俺を御子様と呼ぶそうだ。ふーん。
「なんか飲むか?」
「はい。水を……」
「分かった」
ユーリは冷蔵庫から冷たい水を出してグラスに注ぎ、俺に差し出す。ありがとうと受け取り飲んだ。プハァうまっ………?うまいけどなんか体が変だ。俺の心臓動いてないような?グラスをユーリ様に渡して胸に手を……音がしねえ。手首の脈は……どこだ?ドクドクするあたりを触っても脈打たない。首ならと触るが脈が取れない!……これ……死んだ?神になるってことは死ぬってこと?と彼を見つめると、
「あー……俺の御子に覚醒したからもう現世には人間としては戻れない、こちらの住人になったから。人間として今完全に死んだんだ」
「あ、ああ……やっぱり」
神になると人としての心臓は止まる。さっきの痛みは人の心臓が止まる痛みで、まだ感じないだろうが、神としての心臓は動いてるんだよって。
「明日の朝には元に戻ってるよ」
「はい……」
ユーリ様からさっき預けたグラス受け取り、シンクに下げに向かった。そっか……本当に帰れなくなったのか。ぼんやりシンクの中の食器を見つめた。覚悟を持って抱かれたつもりだけど、なんとも言えない喪失感?のような、なにかを、大切ななにかを失ったような気分になった。
「リオ……」
「うん」
俺を後ろから抱き締めて、お前は俺のモノだ。リオ愛してると。そうだ、この人と永い時をこれから過ごすんだよ。愛し愛されてね。なんの後悔があるんだよ。そうだ、この心に少しチクリとする痛みはそのうちなくなるだろう。
「俺も好きです。ユーリ様」
「うん」
疲れたろ?食事は冷蔵庫にあるし明日帰ろうって。まずは滝つぼに行って汗を流して少し休もう。お前は体が変わって、自分が思っているより消耗してるからなって。
ユーリ様は外に出ると滝の流れを調節してチョロチョロに弱くした。
「ほら飛び降りるぞ!」
「ええ?」
「来いよ」
プールみたいになった滝にポーンと飛んだ!ドボンと下から音がして、来いよって。仕方ねえ、俺も行くか。あんまり高さはないから少し助走をつけて飛んだ。ヒューッと落ち……それなりに怖い!
「ウワーッ」
ドボンと落ちたら結構深くて、手をかいてザバッと顔を出した。
「けっこう高かったな。ハァハァ」
「楽しいだろ?」
ユーリ様はあははと笑っていた。
「今日は儀式のようなものだからこれ以上抱いたりはしない。ここに連れて来たのはアランがいるから抱かれたくないのかと思ったからもあったんだ。違ったけどな」
「ああ。それよりも、あなたを悲しませたくなかったんです。自分が信じられなくて。それとなにか……分からないけどなにか引っかかる物があったんです」
「ふーん」
体が変わったら別のなにかに気がついたけど、なにかは分からない。契ってはダメだとなにかが心の奥底で言っていたのを感じるけど分からんし、今更だ。
それに本当は心が決まったら、自分から妻にしてくれって言うつもりだったんだ。ユーリ様が俺のなにかに気が付くとかではなくてね。でもまあ……いいかと今は思えるから問題ないか。
「ユーリ様、これから末永くよろしくお願いします」
俺は立ち泳ぎしてたけど側に行ってユーリ様に抱きついた。大好きなのは本当で、もう後ろは振り返らない。神の実感は全くないけど、ユーリ様とアランと仲良く暮らすんだ。でもね。
「俺は今はあなたが好きと言う気持ちだけなんです。抱かれたから急に愛しくて堪らないとはならなくて」
「うん」
当然だよと頬を撫でながら気にしてないと。俺はジッとすみれ色の瞳を見つめ、
「俺はこの先きっとあなたを愛するようになる。なくてはならない人に。そんな気がします」
「ああ。その日が来るのを待っている」
「うん」
たぶんひとりで飛べるぞと言われて、飛んでる時の感覚を思い出せと。うーん……スーッと上がるイメージかな?ぼんやり考えたら水から浮き始めた。おおっ出来た。安定しないけど浮くことは出来た。すぐにユーリ様も隣に。
「リオは感がいいな。ならすぐに俺たちと同じように出来るぞ」
「そうかな?うわっ」
気を抜いたらフラフラとして落ちそうに。コワッ
「危ないな。ほら手を出せ」
手を繋ぐとユーリ様は滝を元に戻し、俺たちは部屋に戻った。タンスの引き出しからバスタオルを出して体を拭くと、ふたりでベッドに入る。
「はあ。横になったらだるいです」
「力にまだ馴染んでないから仕方ない」
おいでと胸に抱かれるとあったかくて、すぐに眠気が。繋がるって疲れるんだなあなんて思った。ひとりでするのとは明らかに違う。すごく満足したんだ。愛されて求められてるって感じたし。
「寝るぞ」
「はい」
言われなくても眠くて……夕焼けなのか滝の水が赤く見えたけど、だるさで睡魔に勝てず。ユーリ様の腕枕にウトウトしてる内に眠っていた。
「ユーリ様やめて出ちゃ……っああっ」
「出せばいい。むしろ出せ」
唇が離れて乳首をねろんと舐めて強く吸うんだ。刺激で股間に快感が余計にっううっ……握って先を捏ねるの……アッ…ヌルヌルした感触が…アんッ
「先が硬くなってビクビクだな。もう無理か?」
「アッ……ダメ……も…」
ほら出せと股間の穴の周りを揉むのはッんーッ
全身に力が入って、ユーリ様の手に全身が震えて射精したのを感じた。ああイッちゃった……それも人の手で……すげえ気持ちいい。自分の手の何倍も気持ちいい……あー……ハァハァ……
「かわいい。お前蕩けるとこんなにかわいかったのか」
「ハァハァ……なに?」
幸せそうにユーリ様が笑うと彼の後ろ、壁が更にモリッと増えた。これ終わったらヤバそうだ。彼は俺の出したものを指に塗りつけ?何してるの?とか思ったらお尻にヌルっと差し込んだ。
「んーッ」
「力抜け」
「ムリ!」
変な感じがするしで体に力は入るし、脚を閉じてしまった。
「変なんだ……」
「無理やり脚開くぞ。嫌だろ?ほら」
脚開けと言われ、辛いならと腰に枕を入れてくれる。少し楽だけど余計恥ずかしい。ゾワゾワするし……指が中を揉んでるみたいに動く。不思議な感覚だ。
「そうだもっと力抜け。俺に任せろ」
そう言うと体が重なりキスしてくれて舌が口の中を舐める。舌だけじゃなくて……ふぅ唇の裏……
「うっ…んふ…」
「いい……初々しい反応もまた興奮する」
俺上手く舌動かせない…あふっ気持ちいい…お尻もなんか気持ちいいような?
「指増やしていくから痛かったら言えよ」
「あふっうん」
ぬるんと増えて……ちょっと痛いけどキスも触れる手も気持ちよくて、痛みはそんなに気にならない。キス本当に気持ちいい……俺はユーリ様の首に腕を回した。もっとして。
「ふふっ煽るな。ならば……」
「アアッ…アッ…ンっ」
指の動きが変わってビクッと体が震えた。お尻がおかしい。気持ちよくて先から漏れるの……なにこれ。気持ちよさにふわふわする。
「ここか」
スルスルと撫でられると、強い快感がっ
「ソコ!ああっ変なの!待って!待ってよっおかしいの!うーっ」
「男はここが感じるんだよ」
感じたことのない快感がお腹の中から走った。ユーリ様はソコを優しく指の腹で触れて……なんか…なんか来る。お尻痺れるような体が勝手に震えるんだ……ああ……あっ……
「気持ちいいな」
「ああっヤダッ……フッ…んんっ」
ぼんやりする……お尻気持ちいい……なにこれ。グチュグチュとされてるけど……ああ……いい。気持ちよくて堪んない。
「もういいかな?」
「ハァハァ……なにが?」
ズルっと指が抜かれた感触がしてユーリ様の体が離れた。
「どうしたの?」
「もう入れたいんだ」
え?ズボンから掴みだしたのは……先から少し漏れてて太くて長い……俺他人の勃起初めて見た。凄く硬そうでなんか……それムリだろ!そんなの入らないよ!
「ユーリ様…ムリでしょ?大き過ぎる…と思う……俺の尻にそんなの入らないんじゃ……」
「大丈夫だ。力抜け」
「いやいやムリでしょ!」
ふわふわ気持ちよかったのが恐怖に変わるのは早かった。俺の脚を開き彼の股間が先がニチョッと触れた。
「ムリムリムリ!裂けちゃう!切れちゃうよ!」
「切れないし裂けない。俺の指が三本入るんだから」
ふえ?そんなに入ってたの?でも!
「やめよ?ね?ユーリ……ウグッユーリ……待って…あ、あ……ッ」
「初めては怖いだろうが、俺に任せろ」
ウッ…痛くて涙が出るっのに押し込まれる……いったいっ…切れてるんじゃないの?ユーリやめてーッ
「少し耐えてくれ。あと少しだから」
「ふうッ……痛いの…ユーリ痛いよぉ」
「うん。もっと力抜いて。ほら」
優しくキスしてくれる。俺は痛みで首に回した腕に力が!首に指がめり込むくらいに……うぐぅ……痛いぃ
「リオネル…リオ……愛してる。俺を受け入れて」
「へ?」
愛してるの言葉に驚いてユーリ様の顔を見た。汗ばんで少し興奮した……すごくきれいなお顔だあなんて思ったら、少し引いてからグチュンと奥に当たった。ぐあっ
「全部入ったな」
「グッ……ユーリ痛い…ホントに痛いーッ」
俺マジ泣きで彼を見つめて、目尻から涙がこぼれる。
「うん。このまま慣れよう」
「ふえぇ……うん」
痛くて震えて涙も止まらない……ユーリ…キスして?お尻痛いの……もっと抱いてぇ……あれ?俺なに言ってんの!
「うん。いくらでも」
ねろんと舌が絡んで……ンっ…ユーリ様の体が少し動くと刺激になって痛いけど、キスは気持ちい……痛みが我慢出来るかも……もっとして……
「なんと可愛らしいんだ。愛しくて堪らん」
「あふっ…ユーリ…」
すると股間を掴まれて擦られた。あっ…あっ…なに?ふうっ…やだなに?
「おかし…いんだ…痛た気持ちい…かも」
「ここを擦ると気持ちいいから少し穴が緩む。動かすぞ」
ゆっくり引いて押し込んで……あうっ…体が揺れると痛いーッ
「痛いよぉ…でも変、気持ちいい…かも…」
「うん」
何度も押し込まれてる内に痛みは減って、お尻の快感に意識が集中した。股間を引いた時、ブワッと快感が?アウッソコ……アアッ
「ここか」
ユーリ様の腰が激しく……うわっ…中を擦り上げるんだ。その度にうグッ…なにこれ…指の時みたいな快感がある……ゾクッとお腹に我慢出来ない快感が湧いて、前を擦られるから余計っこれイクッあんま持たないッ
「イクッ出ちゃッ……ユーリ出ちゃうっ」
「うん」
「うーーっ」
急に強く湧き上がる快感に体中に力が勝手に入って、ムリだと震えてると唇が塞がれた。あ……もうダメ……湧き上がるんだ。怖い快感がっ
「ユーリ!あのアーーッ」
「クウッ……ッ」
激しい快感に、感じたことのないお腹からの快感に……んあっ……いい……体が震えるし腰が浮き上がって射精した。あまりの気持ちよさにユーリの首にしがみついた。
「ふふっ俺もいかせてくれ」
俺の汗ばんだ額から髪の毛をよけてチュッとすると、腰が激しく!クウッイッた後キツい。刺激がっ苦しッ……んんあっなんかさっきより痛いしユーリ様硬いっ
「ユーリッダメ!やだあッ」
「俺もう……我慢出来ないッ」
奥に深く押し込んで更に腰を押し込む。俺は堪らず腕に力が籠もる。耳元でグウッとユーリ様の口から声が漏れると、中で股間がビクンビクンとしてるのを感じた。
「くっ……ッ…いい」
「ああっ……ユーリ様のが出てる…あったかい……」
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「平気か?」
「うん」
チュッチュッと首にキスすると、俺の顔の横に両手を着いて体を起こした。なぜか俺も起こされ座らされた。なんで?余韻を楽しまないかと思ったけど、真剣な顔で、
「なにか感じないか?」
「いえ特には……」
なんも感じないけど?エッチして気持ちよかったとしか。うーん?とユーリを見つめていたら、心臓のあたりの内側から抉られるような感触がして、心臓がドクンと鳴った。なんだ?ウッ……ドクンドクンと強く不規則に動くのを感じる。あうっ苦しい……っ俺は胸を押さえてうずくまった。
「来たか」
「これ……グッ……っ」
「少し我慢しろ」
「う…ん……クッ」
息苦しくて胸が痛い……脂汗出しながら丸くなって耐えていると、ユーリ様が背中を抱いてくれた。
「苦し……マジで…グウッ」
「うん。もう少しな」
奥歯を噛み締め耐えていたら、ふわっと痛みがなくなった。ハァハァ……なんだこれ。俺は痛みがなくなって起き上がった。あんなに痛かったのになんの痛みもなくなってる。
「ユーリ様……これはなに?」
よく耐えたとチュッとしてくれて、よしよしと抱き寄せて頭を撫でてくれる。
「これでお前は俺の妻だ。壁の草を消えろって念じて見ろ」
「え?」
相変わらず俺の質問は無視ですか。慣れたとはいえ答えてくれよと思ったが、部屋はベッドを残して草と木が頭のすぐ上まで覆って、木のドームのよう。仕方ねえと意味分からず元の岩に戻れ?と口に出したら、みるみるなくなって元の岩の壁になった。おおー……すげぇ。
「ちゃんと力が発現したな」
「え?」
「お前は俺の妻で、やはり俺の御子だったな。他の神に会ったり冥界に行けば、お前を見るだけでみなお前を神と認識する。冥界の者はお前にひれ伏すだろう」
ええ?なにそれ怖い。俺はなんにも変わってませんがと言うと、
「今はそう感じるだろう。だが、数日で神の力がお前に馴染む。そうすれば分かるさ」
「ふーん……でも俺は神の器ではありませんから、ここから出かける気はありませんよ」
「ああ、構わん。理解するまで空きにすればいい」
昔の貴族のような夫婦同伴の催しなど神にはない。このひと月と何も変わらないそう。だが、
「だが?」
「これから……たくさん訪ねてくるかな?色々な」
「えっと……ユーリ様と契ったと発表でもするの?」
「いいや、みな感じるんだよ。俺に御子が戻ったと」
「え……なにその嫌な能力」
そう言うな。めでたいことだからな。お前には妻と言っていたが、俺の妻は御子と呼ばれる。これから会う者は俺を御子様と呼ぶそうだ。ふーん。
「なんか飲むか?」
「はい。水を……」
「分かった」
ユーリは冷蔵庫から冷たい水を出してグラスに注ぎ、俺に差し出す。ありがとうと受け取り飲んだ。プハァうまっ………?うまいけどなんか体が変だ。俺の心臓動いてないような?グラスをユーリ様に渡して胸に手を……音がしねえ。手首の脈は……どこだ?ドクドクするあたりを触っても脈打たない。首ならと触るが脈が取れない!……これ……死んだ?神になるってことは死ぬってこと?と彼を見つめると、
「あー……俺の御子に覚醒したからもう現世には人間としては戻れない、こちらの住人になったから。人間として今完全に死んだんだ」
「あ、ああ……やっぱり」
神になると人としての心臓は止まる。さっきの痛みは人の心臓が止まる痛みで、まだ感じないだろうが、神としての心臓は動いてるんだよって。
「明日の朝には元に戻ってるよ」
「はい……」
ユーリ様からさっき預けたグラス受け取り、シンクに下げに向かった。そっか……本当に帰れなくなったのか。ぼんやりシンクの中の食器を見つめた。覚悟を持って抱かれたつもりだけど、なんとも言えない喪失感?のような、なにかを、大切ななにかを失ったような気分になった。
「リオ……」
「うん」
俺を後ろから抱き締めて、お前は俺のモノだ。リオ愛してると。そうだ、この人と永い時をこれから過ごすんだよ。愛し愛されてね。なんの後悔があるんだよ。そうだ、この心に少しチクリとする痛みはそのうちなくなるだろう。
「俺も好きです。ユーリ様」
「うん」
疲れたろ?食事は冷蔵庫にあるし明日帰ろうって。まずは滝つぼに行って汗を流して少し休もう。お前は体が変わって、自分が思っているより消耗してるからなって。
ユーリ様は外に出ると滝の流れを調節してチョロチョロに弱くした。
「ほら飛び降りるぞ!」
「ええ?」
「来いよ」
プールみたいになった滝にポーンと飛んだ!ドボンと下から音がして、来いよって。仕方ねえ、俺も行くか。あんまり高さはないから少し助走をつけて飛んだ。ヒューッと落ち……それなりに怖い!
「ウワーッ」
ドボンと落ちたら結構深くて、手をかいてザバッと顔を出した。
「けっこう高かったな。ハァハァ」
「楽しいだろ?」
ユーリ様はあははと笑っていた。
「今日は儀式のようなものだからこれ以上抱いたりはしない。ここに連れて来たのはアランがいるから抱かれたくないのかと思ったからもあったんだ。違ったけどな」
「ああ。それよりも、あなたを悲しませたくなかったんです。自分が信じられなくて。それとなにか……分からないけどなにか引っかかる物があったんです」
「ふーん」
体が変わったら別のなにかに気がついたけど、なにかは分からない。契ってはダメだとなにかが心の奥底で言っていたのを感じるけど分からんし、今更だ。
それに本当は心が決まったら、自分から妻にしてくれって言うつもりだったんだ。ユーリ様が俺のなにかに気が付くとかではなくてね。でもまあ……いいかと今は思えるから問題ないか。
「ユーリ様、これから末永くよろしくお願いします」
俺は立ち泳ぎしてたけど側に行ってユーリ様に抱きついた。大好きなのは本当で、もう後ろは振り返らない。神の実感は全くないけど、ユーリ様とアランと仲良く暮らすんだ。でもね。
「俺は今はあなたが好きと言う気持ちだけなんです。抱かれたから急に愛しくて堪らないとはならなくて」
「うん」
当然だよと頬を撫でながら気にしてないと。俺はジッとすみれ色の瞳を見つめ、
「俺はこの先きっとあなたを愛するようになる。なくてはならない人に。そんな気がします」
「ああ。その日が来るのを待っている」
「うん」
たぶんひとりで飛べるぞと言われて、飛んでる時の感覚を思い出せと。うーん……スーッと上がるイメージかな?ぼんやり考えたら水から浮き始めた。おおっ出来た。安定しないけど浮くことは出来た。すぐにユーリ様も隣に。
「リオは感がいいな。ならすぐに俺たちと同じように出来るぞ」
「そうかな?うわっ」
気を抜いたらフラフラとして落ちそうに。コワッ
「危ないな。ほら手を出せ」
手を繋ぐとユーリ様は滝を元に戻し、俺たちは部屋に戻った。タンスの引き出しからバスタオルを出して体を拭くと、ふたりでベッドに入る。
「はあ。横になったらだるいです」
「力にまだ馴染んでないから仕方ない」
おいでと胸に抱かれるとあったかくて、すぐに眠気が。繋がるって疲れるんだなあなんて思った。ひとりでするのとは明らかに違う。すごく満足したんだ。愛されて求められてるって感じたし。
「寝るぞ」
「はい」
言われなくても眠くて……夕焼けなのか滝の水が赤く見えたけど、だるさで睡魔に勝てず。ユーリ様の腕枕にウトウトしてる内に眠っていた。
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かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

どこにでもある話と思ったら、まさか?
きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

恐怖症な王子は異世界から来た時雨に癒やされる
琴葉悠
BL
十六夜時雨は諸事情から橋の上から転落し、川に落ちた。
落ちた川から上がると見知らぬ場所にいて、そこで異世界に来た事を知らされる。
異世界人は良き知らせをもたらす事から王族が庇護する役割を担っており、時雨は庇護されることに。
そこで、検査すると、時雨はDomというダイナミクスの性の一つを持っていて──

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