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三章 イアサント王国の王として
16.緊張と動揺
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僕ら王族は特に仕事はなくて社交が仕事だ。だからお茶会、昼食会、晩餐会と。僕は国でもこんなに参加してなくてシクシク。
翌日の朝のレオンスの説明に悲しくなってしまった。そして目の前のお召の招待状の山。うそでしょ?
「レオンス?これ僕たちだけでこんなに?」
「はい。ご自分の前の物が全てです」
その言葉にジュスランはキレた。
「なんなんだ!この数は!これ受けてたらルチアーノとする時間もないだろ!」
フンと鼻を鳴らしレアンドルとアンセルム。
「我らも……というか今回こちらに来た騎士、大臣、下働き全てに来ています」
「うそでしょ?下働きまで?」
「ええ、下働きの彼らは怯えて泣きついて来ています」
あはは……今回は隣の国とかではないから下働きとは名がついているけどみんな下級貴族だ。庶民は一人もいないんだよ。階級にあった家からのお召は全員変わらずで……どうすんの?
「これ全部受けてたら半年コースになるよ……」
ステファヌは魂のぬけたような声でぽつり。
「戦の心配がある中これは……」
誰もこのお召のお手紙を睨みなんも言えねえと眺めた。アンセルムは断れないし国は心配だしと渋い顔。
「ひと月くらいで考えていましたのでルチアーノ様今晩お召でしょ?断って下さい」
「はあ?僕が!?」
「ええ、ムリですもの」
「む~ん……」
あのと側近ズ。レアンドルが嫌そうに話し出した。
「私達にはこの案内も一緒に来ました」
「なんだ?それは」
アンセルムが受け取り読むとグフッと変な声。
「時間がないのはお互い様だから……昨日言っていた乱交……いえ集団子作り会に参加しろってことだそうです……」
「ゲッ……」
王族以外は自国に帰るまで指定の日に来いと書いてあるとこちらに紙を渡してくれた。
「マジだ、週二参加しろって……」
「俺たちは?」
手紙の下を掘ったら案内の手紙があった。僕らは王族のお召が終わったら参加しろと………上級貴族の次男以下の会だそう。む~ん。
「僕らはこれのために呼ばれたの?もしかして……」
「あ~……そうとしか考えられんな。気持ちよくドナシアンとか受け入れているとは思っていたが……」
みんながそうとしか考えられんとうんうん。王族は三人でまあ……二週間ちょいもあればなんとかかな?その後僕らは上級貴族の会だよ。ちんこ擦り切れるんじゃ……
「ならんでしょ?あなたたちほぼ毎晩ですしね」
アンセルムは相手が変わるだけで変わらんと。
「酷くね?番だからしたいのに!」
「私は番以外は鳥肌立つくらい嫌ですよ!ピエリックが誰かに抱かれるとか考えるだけでおかしくなりそうです!」
「お前はいいのかよ」
「私も嫌ですよ!」
みんなも番の本能バリバリだからねぇ。アンセルムはお召を一切受け付けない貴族として有名だし……
「断れはしないし腹は括りますが……イヤだ……」
アンセルムは床に座り込んだ。こんなにも項垂れている彼を見たことがなかったからなんと声を掛けていいやら。ステファヌが横に膝を付き肩をぽんと、
「アンセルム大丈夫か?」
「ええ……」
指一つ動かさず固まってたかと思うとゆら~りと立ち上がり、ふふっと微笑み目が据わっている。怖い……
「私はこれから会合です。皆さん仕事しましょう、悩んでも変わりませんしね」
「お、おおう……」
黒いオーラの見えるアンセルムにみんな怯えた。覚悟の決まった男は怖い。そして僕らは王族や貴族のお茶会なんかに参加し、みんなは会議に参加。晩餐会も終わり僕らは部屋に戻って変な緊張感で無言に。
朝の大臣の顔合わせでアンセルムからここに来た者は諦めろと全ての長に命を出した。騎士たちは特に番の本能が強いから動揺したらしいけど僕ら王族も同じと諦めてくれた。怯えた下働きの貴族もルチアーノ様たちも同じならと諦めて項垂れたそうだ。
コンコンとドアから!みんなビクッとした。イレールが対応して僕らは各々案内の者について行く。途中でステファヌ様はこちらと言われ、
「愛しているよルチアーノ」
「うん、どんな事があっても僕はステファヌを愛している」
抱き合って軽くキスして別れた。次にジュスラン、同じく抱き合って、
「ルチアーノ……俺のちんこはお前のものだ。誰に突っ込んでもな」
「うふふ、こんな時にもう!」
「こんな時だからだよ愛してる」
「うん、愛してる」
そして一際豪華な扉の前に来た。案内の者がノックすると中から側仕えと思われる者がどうぞと。
「私はここで失礼します」
「うん」
彼は立ち去り僕はバクバク胸の鼓動がうるさいくらいの緊張の中、部屋に入った。
翌日の朝のレオンスの説明に悲しくなってしまった。そして目の前のお召の招待状の山。うそでしょ?
「レオンス?これ僕たちだけでこんなに?」
「はい。ご自分の前の物が全てです」
その言葉にジュスランはキレた。
「なんなんだ!この数は!これ受けてたらルチアーノとする時間もないだろ!」
フンと鼻を鳴らしレアンドルとアンセルム。
「我らも……というか今回こちらに来た騎士、大臣、下働き全てに来ています」
「うそでしょ?下働きまで?」
「ええ、下働きの彼らは怯えて泣きついて来ています」
あはは……今回は隣の国とかではないから下働きとは名がついているけどみんな下級貴族だ。庶民は一人もいないんだよ。階級にあった家からのお召は全員変わらずで……どうすんの?
「これ全部受けてたら半年コースになるよ……」
ステファヌは魂のぬけたような声でぽつり。
「戦の心配がある中これは……」
誰もこのお召のお手紙を睨みなんも言えねえと眺めた。アンセルムは断れないし国は心配だしと渋い顔。
「ひと月くらいで考えていましたのでルチアーノ様今晩お召でしょ?断って下さい」
「はあ?僕が!?」
「ええ、ムリですもの」
「む~ん……」
あのと側近ズ。レアンドルが嫌そうに話し出した。
「私達にはこの案内も一緒に来ました」
「なんだ?それは」
アンセルムが受け取り読むとグフッと変な声。
「時間がないのはお互い様だから……昨日言っていた乱交……いえ集団子作り会に参加しろってことだそうです……」
「ゲッ……」
王族以外は自国に帰るまで指定の日に来いと書いてあるとこちらに紙を渡してくれた。
「マジだ、週二参加しろって……」
「俺たちは?」
手紙の下を掘ったら案内の手紙があった。僕らは王族のお召が終わったら参加しろと………上級貴族の次男以下の会だそう。む~ん。
「僕らはこれのために呼ばれたの?もしかして……」
「あ~……そうとしか考えられんな。気持ちよくドナシアンとか受け入れているとは思っていたが……」
みんながそうとしか考えられんとうんうん。王族は三人でまあ……二週間ちょいもあればなんとかかな?その後僕らは上級貴族の会だよ。ちんこ擦り切れるんじゃ……
「ならんでしょ?あなたたちほぼ毎晩ですしね」
アンセルムは相手が変わるだけで変わらんと。
「酷くね?番だからしたいのに!」
「私は番以外は鳥肌立つくらい嫌ですよ!ピエリックが誰かに抱かれるとか考えるだけでおかしくなりそうです!」
「お前はいいのかよ」
「私も嫌ですよ!」
みんなも番の本能バリバリだからねぇ。アンセルムはお召を一切受け付けない貴族として有名だし……
「断れはしないし腹は括りますが……イヤだ……」
アンセルムは床に座り込んだ。こんなにも項垂れている彼を見たことがなかったからなんと声を掛けていいやら。ステファヌが横に膝を付き肩をぽんと、
「アンセルム大丈夫か?」
「ええ……」
指一つ動かさず固まってたかと思うとゆら~りと立ち上がり、ふふっと微笑み目が据わっている。怖い……
「私はこれから会合です。皆さん仕事しましょう、悩んでも変わりませんしね」
「お、おおう……」
黒いオーラの見えるアンセルムにみんな怯えた。覚悟の決まった男は怖い。そして僕らは王族や貴族のお茶会なんかに参加し、みんなは会議に参加。晩餐会も終わり僕らは部屋に戻って変な緊張感で無言に。
朝の大臣の顔合わせでアンセルムからここに来た者は諦めろと全ての長に命を出した。騎士たちは特に番の本能が強いから動揺したらしいけど僕ら王族も同じと諦めてくれた。怯えた下働きの貴族もルチアーノ様たちも同じならと諦めて項垂れたそうだ。
コンコンとドアから!みんなビクッとした。イレールが対応して僕らは各々案内の者について行く。途中でステファヌ様はこちらと言われ、
「愛しているよルチアーノ」
「うん、どんな事があっても僕はステファヌを愛している」
抱き合って軽くキスして別れた。次にジュスラン、同じく抱き合って、
「ルチアーノ……俺のちんこはお前のものだ。誰に突っ込んでもな」
「うふふ、こんな時にもう!」
「こんな時だからだよ愛してる」
「うん、愛してる」
そして一際豪華な扉の前に来た。案内の者がノックすると中から側仕えと思われる者がどうぞと。
「私はここで失礼します」
「うん」
彼は立ち去り僕はバクバク胸の鼓動がうるさいくらいの緊張の中、部屋に入った。
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