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三章 イアサント王国の王として
13.私は恵まれていた(エドガルドside)
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騎獣に跨り数日、イアサントの騎士に付き添われベトナージュ王国見える位置に来た。イアサントは黒い森、山脈に小さな屋敷を中継地に持っていて、休みながら移動だった。
イアサントに来てから気がついたが、随行する騎士たちは私でもわかるくらい魔力量が多い。アルベルト様よりもずっと。そう……城のメイドすらも。私の魔力は十万……ドナシアンの貴族としては普通だったが、イアサントでは庶民も貴族も多く、私の魔力量は貴族の生まれたての赤子ほどだそうだ。
元はドナシアンの王族なのに魔力がこんなにも違うのかと唖然とした。そして城内の人々の明るい笑顔に笑い声が楽しそうに響く。私の国にこの様な環境は登城以来見たことはない。メイドも側仕えもいつも怯えているような目だった。城は常に緊張感が漂い、廊下には時々血溜まりがあるのも普通。
普通……?普通であってはならなかったのだ!あれは異常だ。いつ死が訪れてもおかしくない恐ろしい場所だった。自分の屋敷は?私はここの貴族の様に皆に接していたか?いや、してはいなかった。同じ様に恐怖で支配を……なんと愚かな。もっと早くに逃げるべきだった。おかしい事に気がつけなくなる前に……涙が頬を伝う。
「父様?どこか痛いの?」
「いや……自分の愚かさが悔しいだけだ」
「エドガルド……」
「オリヴィル……済まない。私が……」
いいえと。私はイアサントに来てからきっとあなたと同じ事を思っています。なんと我が国は愚かで私も愚かでと涙する。
騎士たちは私たちを本当に客のように扱ってくれた。この旅でも食べ物も風呂も何もかも。ルチアーノ陛下はつい最近王に即位したと聞いている。市井にいた獣人の変体でアデラールの末裔とか。二年そこらでどこの王よりも王らしかった。威厳に満ち信頼しているとばかりの騎士たち。私もあの様な王に仕えていたら違ったのだろうか……
ベトナージュの門に着くと騎士が話を通し、我らはこちらの騎士に連れられ事務所のような部屋に通された。そして魔力測定をして戸籍登録、ここの法を簡単に説明された。ドナシアンと同じ事を一つでもしたら一生牢から出られないのだけは分かった。大国ゆえの法の厳しさだそうだ。
「では、其方らは何が出来る?貴族だったそうだが……魔力が十万ではここの庶民並みが。まあ、住んでる内に上がるが何年も掛かるから……金はあるか?」
「いえ……対して持ち合わせはありません」
「ふむ……イアサントからの依頼だから無下には出来んが……」
係員は悩んでしまった。そう、私は何も出来ないのだ。生まれた時から上級貴族で側仕えか行政官になるものだと生きてきて、それ以外は考えた事もなかったのだ。
「役人になるにもこの魔力じゃすぐには無理だ。若いからまああれだがう~ん、多分三十くらいまでは士官も出来んなぁ……」
係員はドナシアンからの者はほぼいないから安心して住めるがまあ、自分の食い扶持は自分でと農家はどうだ?と。商人は人の下に付かなくてはならないからいやだろ?と言う。農家ならば家も土地も用意しようと提案して来た。
冒険者など文官の私には無理だし、何もしなければ飢えて死ぬだけだと受け入れた。その前に十日ほどこの地の情報を勉強した。自国との違いに目眩。
二十もある国を束ねる筆頭国ベトナージュ王国、国民の教育、福祉、産業何もかもが整えられている。驚いたのは水道?ネジのような物を捻ると水が出た。井戸ではないとは!貴族なら食事も作れまいと妻に指導もしてくれたのだ。全てはイアサントの助言だそう。
十日後初めての者でも出来るからと暖かい地域に広大な!土地と古いが家もくれた。
「父様……僕農家なんて……土すら触った事がありません」
「私もだ。だが死なずに済んだしイアサントの口添えのお陰で家もこ~んな広い土地も頂いた。文句を言う前にこの地の農業ギルドに登録して種を買って頑張ろうな」
「はい父様」
「私も頑張ります、エドガルド」
支度金をイアサントからと私の一年分の給料と同じだけ頂いた。これだけあれば軌道に乗るまでなんとかなろう。ただこの金額……太っ腹なのか私の給料が少なかったのか。まあ、いずれ分かるだろう。
私たちの新たな生活が始まった。
「サミュエル、彼らはどうなった?」
「彼らとは?」
「ふん!ふん!ドナシアンの人たちだよ!」
僕はフラフラしながら木刀で素振りの練習をしながら聞いた。報告ないよ!って。
「あはは、すみません。彼らは郊外の土地で農家になり頑張っているそうです。支度金やらなんやら感謝してますって。獣人の中の人族で目立つけど皆に良くしてもらっているそうですよ?」
「そう……ならいいっ!」
ふんっ!ふんっ!
「疲れましたか?よろけてますよ!腰に力入れて足は揃えず前後に!」
「うん!」
ふんっ!ふんっ!クワより軽いけど振り続けるのはキツイね。
「お疲れでしょう?一休みしませんか?」
「しない!やあ!」
がははと笑われたけど頑張るもん!気になっていたんだ、彼らは生粋の貴族だったからねぇ。僕はどんな人でも死んでいい人なんていないと思っている。甘いかもしれないけどね。
そしてドナシアンはやはりカベサス王国を落とせず敗退。寄せ集めの愛国心のない者を連れて行った所で勝てる理由はない。大分寝返ったり、逃げたりしたらしい。第二皇子は第六皇子の暗殺には成功はした。
王にはなったけど国内の現状把握はしてなかったようで、何もかも立ち行かず狼狽えてるってさ。落ち着いたから視察って外に出たら城下は地獄と化していたからね。その惨状に言葉が出なかったそうだ。
ちなみによそに簒奪に行こうにも金も騎士も兵士すらまともに残っておらず、庶民は言うに及ばず……見るからに力が無くなったドナシアンの様子を、属国にした二国の元の貴族が放っておく理由もなく、今内戦が勃発中。
イアサントは時々逃げて来る様々な人を受け入れ、ドナシアンの人は五国である程度の人数が集まり次第ベトナージュに移送をしていた。でねぇ……かなりの人数を受け入れてもらったのと、戴冠式に来てないから顔合わせしたいと呼び出しが来た。僕が代表でさ……
「ううっもう手が痛い!ハァハァ……」
「お疲れ様です。迎えが来ましたよ」
鍛錬場の入口で二人が手を振る。
「ちったぁ出来るようになったか?」
「数日で出来るはずないでしょ!もう!」
あははと笑われてムカつく。
「これから毎日するのか?」
「うん!こうして少しだけ早く終わらせて貰ってね。何かさ、お腹ぷよぷよして来た気もするし?自分の身を守るために物理攻撃も必要かなって」
「まあなぁ、魔法は万能じゃないからな」
ですねぇとサミュエルもうんうんと。身体が覚えていればとっさの時はこれでプスッ!短剣を見せた。
「だな」
「いや……刺すのは出来るだけしたくはないんだけど……」
「そのための鍛錬なんだろ?」
「そうだけど……」
甘いがそんな所もルチアーノらしくていいとステファヌ。どうしても人を傷つけるって考えるとイヤなんだよね。
「まだやるのか?」
「ん?もうおしまいにするよ」
「なら帰ろうぜ?」
「うん!」
サミュエルや騎士のみんなにまた明日!って言って鍛錬場を後にした。
イアサントに来てから気がついたが、随行する騎士たちは私でもわかるくらい魔力量が多い。アルベルト様よりもずっと。そう……城のメイドすらも。私の魔力は十万……ドナシアンの貴族としては普通だったが、イアサントでは庶民も貴族も多く、私の魔力量は貴族の生まれたての赤子ほどだそうだ。
元はドナシアンの王族なのに魔力がこんなにも違うのかと唖然とした。そして城内の人々の明るい笑顔に笑い声が楽しそうに響く。私の国にこの様な環境は登城以来見たことはない。メイドも側仕えもいつも怯えているような目だった。城は常に緊張感が漂い、廊下には時々血溜まりがあるのも普通。
普通……?普通であってはならなかったのだ!あれは異常だ。いつ死が訪れてもおかしくない恐ろしい場所だった。自分の屋敷は?私はここの貴族の様に皆に接していたか?いや、してはいなかった。同じ様に恐怖で支配を……なんと愚かな。もっと早くに逃げるべきだった。おかしい事に気がつけなくなる前に……涙が頬を伝う。
「父様?どこか痛いの?」
「いや……自分の愚かさが悔しいだけだ」
「エドガルド……」
「オリヴィル……済まない。私が……」
いいえと。私はイアサントに来てからきっとあなたと同じ事を思っています。なんと我が国は愚かで私も愚かでと涙する。
騎士たちは私たちを本当に客のように扱ってくれた。この旅でも食べ物も風呂も何もかも。ルチアーノ陛下はつい最近王に即位したと聞いている。市井にいた獣人の変体でアデラールの末裔とか。二年そこらでどこの王よりも王らしかった。威厳に満ち信頼しているとばかりの騎士たち。私もあの様な王に仕えていたら違ったのだろうか……
ベトナージュの門に着くと騎士が話を通し、我らはこちらの騎士に連れられ事務所のような部屋に通された。そして魔力測定をして戸籍登録、ここの法を簡単に説明された。ドナシアンと同じ事を一つでもしたら一生牢から出られないのだけは分かった。大国ゆえの法の厳しさだそうだ。
「では、其方らは何が出来る?貴族だったそうだが……魔力が十万ではここの庶民並みが。まあ、住んでる内に上がるが何年も掛かるから……金はあるか?」
「いえ……対して持ち合わせはありません」
「ふむ……イアサントからの依頼だから無下には出来んが……」
係員は悩んでしまった。そう、私は何も出来ないのだ。生まれた時から上級貴族で側仕えか行政官になるものだと生きてきて、それ以外は考えた事もなかったのだ。
「役人になるにもこの魔力じゃすぐには無理だ。若いからまああれだがう~ん、多分三十くらいまでは士官も出来んなぁ……」
係員はドナシアンからの者はほぼいないから安心して住めるがまあ、自分の食い扶持は自分でと農家はどうだ?と。商人は人の下に付かなくてはならないからいやだろ?と言う。農家ならば家も土地も用意しようと提案して来た。
冒険者など文官の私には無理だし、何もしなければ飢えて死ぬだけだと受け入れた。その前に十日ほどこの地の情報を勉強した。自国との違いに目眩。
二十もある国を束ねる筆頭国ベトナージュ王国、国民の教育、福祉、産業何もかもが整えられている。驚いたのは水道?ネジのような物を捻ると水が出た。井戸ではないとは!貴族なら食事も作れまいと妻に指導もしてくれたのだ。全てはイアサントの助言だそう。
十日後初めての者でも出来るからと暖かい地域に広大な!土地と古いが家もくれた。
「父様……僕農家なんて……土すら触った事がありません」
「私もだ。だが死なずに済んだしイアサントの口添えのお陰で家もこ~んな広い土地も頂いた。文句を言う前にこの地の農業ギルドに登録して種を買って頑張ろうな」
「はい父様」
「私も頑張ります、エドガルド」
支度金をイアサントからと私の一年分の給料と同じだけ頂いた。これだけあれば軌道に乗るまでなんとかなろう。ただこの金額……太っ腹なのか私の給料が少なかったのか。まあ、いずれ分かるだろう。
私たちの新たな生活が始まった。
「サミュエル、彼らはどうなった?」
「彼らとは?」
「ふん!ふん!ドナシアンの人たちだよ!」
僕はフラフラしながら木刀で素振りの練習をしながら聞いた。報告ないよ!って。
「あはは、すみません。彼らは郊外の土地で農家になり頑張っているそうです。支度金やらなんやら感謝してますって。獣人の中の人族で目立つけど皆に良くしてもらっているそうですよ?」
「そう……ならいいっ!」
ふんっ!ふんっ!
「疲れましたか?よろけてますよ!腰に力入れて足は揃えず前後に!」
「うん!」
ふんっ!ふんっ!クワより軽いけど振り続けるのはキツイね。
「お疲れでしょう?一休みしませんか?」
「しない!やあ!」
がははと笑われたけど頑張るもん!気になっていたんだ、彼らは生粋の貴族だったからねぇ。僕はどんな人でも死んでいい人なんていないと思っている。甘いかもしれないけどね。
そしてドナシアンはやはりカベサス王国を落とせず敗退。寄せ集めの愛国心のない者を連れて行った所で勝てる理由はない。大分寝返ったり、逃げたりしたらしい。第二皇子は第六皇子の暗殺には成功はした。
王にはなったけど国内の現状把握はしてなかったようで、何もかも立ち行かず狼狽えてるってさ。落ち着いたから視察って外に出たら城下は地獄と化していたからね。その惨状に言葉が出なかったそうだ。
ちなみによそに簒奪に行こうにも金も騎士も兵士すらまともに残っておらず、庶民は言うに及ばず……見るからに力が無くなったドナシアンの様子を、属国にした二国の元の貴族が放っておく理由もなく、今内戦が勃発中。
イアサントは時々逃げて来る様々な人を受け入れ、ドナシアンの人は五国である程度の人数が集まり次第ベトナージュに移送をしていた。でねぇ……かなりの人数を受け入れてもらったのと、戴冠式に来てないから顔合わせしたいと呼び出しが来た。僕が代表でさ……
「ううっもう手が痛い!ハァハァ……」
「お疲れ様です。迎えが来ましたよ」
鍛錬場の入口で二人が手を振る。
「ちったぁ出来るようになったか?」
「数日で出来るはずないでしょ!もう!」
あははと笑われてムカつく。
「これから毎日するのか?」
「うん!こうして少しだけ早く終わらせて貰ってね。何かさ、お腹ぷよぷよして来た気もするし?自分の身を守るために物理攻撃も必要かなって」
「まあなぁ、魔法は万能じゃないからな」
ですねぇとサミュエルもうんうんと。身体が覚えていればとっさの時はこれでプスッ!短剣を見せた。
「だな」
「いや……刺すのは出来るだけしたくはないんだけど……」
「そのための鍛錬なんだろ?」
「そうだけど……」
甘いがそんな所もルチアーノらしくていいとステファヌ。どうしても人を傷つけるって考えるとイヤなんだよね。
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