ゆるゆる王様生活〜双子の溺愛でおかしくなりそう〜

琴音

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二章 イアサントとアデラールとオーブ

21.五国間協議も終了!

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「おはよジュスラン?」
「あ……ルチアーノ……ルチア……ーノ……俺のルチアーノ……グスッ」
「うんジュスランのルチアーノだよ……チュッ」

 ボロボロのジュスランは手を広げ抱こうと……その腕に僕は収まった。午前中の見送りは俺がするとステファヌが言ってくれて僕はジュスランの元に来た。かなり弱ってて見るだけで泣いている。

「どう?体調は」
「うん……一緒に寝て」

 うんと隣に入りチュッとキスした。

「俺ねもうおかしいんだ。感情が上手く制御出来なくて昨日はステファヌと寝たけど寂しさはなくならないし、お前がベルンハルトに抱かれてると思うと哀しくて。俺は医者にするなって言われてるから魔力増えないし……やだあ……アイツの匂いがする」
「ごめんすぐ来たから」

 グズグズと泣きながら、

「俺の事好き?愛してる?ベルンハルトより好き?」
「うん大好き。昨日の事を話すよ」

 ゆっくりと話した。ジュスランを胸に抱いてチュッチュッとキスしながら。

「ふふっ身体はアイツの方がよかったけど気持ちは俺たちに……か」
「僕ねアデラールの気持ちが良く分かった気がしたんだ。今までの王族も請われればこういった事してたんでしょ?」

 ああ、種付けは仕事だよと。魔力の大小で貴族の階級は決まるし、就ける役職も変わる。ただこう行った行為での繋がりは姻戚とは違うから公爵とかになるとかの爵位には変更はないと教えてくれた。

「だから他所の王族のお召は接待の意味もあってね……俺がベルンハルトと寝るのを断れないんだよ。当然逆もね」
「そっか……」

 かわいいジュスラン……こんなにも愛しい。大きな身体なのに説明するだけで嫌なのかこんなに震えて……頭撫でると喜んで微笑む。

「でも彼は見た目好き勝手やってるけど、自分を持っている王様だよね。常に国民大切で……」
「うん、俺もそれは感じている。だから国民に好かれてる王だよ。ちんこをもう少しとは思ってるみたいだけどね。振りまいてる割に子が出来ないからね」
「だねぇ」

 彼は自分の基準があって子を作る人は魔力のみで判断してなさそうだからなぁ。簡単には増えないようで王族としての子は僕の子入れて三人のみだ。

「俺ね今度お前の子を作る時はもっと魔力上げてからにする。これ辛い」
「うんそうしようね……少し寝なよ。目が真っ赤でクマがね。ほら治すから目を閉じて」
「うん」

 目の上に触れてすうっと腫れを取った。

「うんカッコいいジュスラン」
「ふふっ寝るまで抱いててよ」
「うん、抱いてるよ。昼食までは一緒にいよう?そんでキスしよう。魔力増やさないとね」
「うん」

 長い時間唇を合わせて舌を絡める……

「したいよ……せめてちんこしゃぶらせてくれ。んでしゃぶってよ」
「ん~大丈夫?苦しくなったらやめるからね」
「ああ……」

 ジュスランのちんこを出して咥えた……少し舌を這わすだけだけですぐにドクドクと射精。

「ああ……してないから持たない……ハァハァもっとして……」
「苦しくない?」
「気持ちいいだけ……ハァハァ」

 ならと萎えたちんこを咥えるとすぐに勃って僕の頭を掴み腰を振る。

「ダメ!じっとしてて!」
「ううっ……気持ちいいんだよ……」
「出すだけでも負担かもでしょ?」

 ああ!尻も疼くと……指をツプンと入れいい所を撫でるとドクドクと……ブルブルと快感に震えて。

「ルチアーノのも……ハァハァ」
「そのまま動かないでね」
「うん。口に……」

 口元にちんこを近づけると掴んでねろんと舐めて咥えた。あはっ堪んない……ベルンハルトにもされたけど愛してる人にされるのは震えるほど気持ちいい……あっ出ちゃ……グッ……ッ

「はあ……美味い……お前の本当に美味い。なんか具合悪いの楽になったような?」
「そうなの?落ち着いたならそろそろ寝よ?」
「うん……くわぁ~っねむ……い……」

 スースーと寝息を立て寝てしまった。僕もとジュスランを胸に抱いてそのまま眠った。

「チュッルチアーノ起きろ」
「ん……ステファヌ?」
「しっ!ジュスランが起きる!」

 小声で言われそっとベッドを出て自分の部屋に戻った。

「ベルンハルトとリンゲルがこれから帰る。行くぞ」
「うん」

 エントランスホールに行く間にジュスランの様子を報告すると安心したと喜んだ。到着すると二人の王が楽しげに話し笑っていた。

「おお!ルチアーノ様とステファヌ様。長い会議も終わりましたな!これからの一年上手くやりましょうぞ!」
「ええ!ファンダル様。不足はその都度ですね」
「うはは、ですな!ではまたお会いしましょう」
「今回は急な変更にも関わらず感謝致します」
「うむ!気にせずにの!では次回!」

 颯爽とマントを翻し馬車に乗り込み行列は出発した。本当に聡明で暖かな人だった。僕が思っていた通りの素敵な王様。祖国の王はやはり特別だ。

「ルチアーノ僕と来ない?」
「はい?」

 肩をポンと叩かれ振り向くとニコニコベルンハルト。何言ってんだこの人は。

「元王はいるし子供も二人だろ?もうルチアーノいなくてもさ。なあステファヌ」
「馬鹿言うな!俺が困るんだよ!」
「えぇ~国的にはもう要らないだろ?」
「国的にも俺たちにもいるの!バカ野郎!」

 ステファヌは怒鳴り返している。

 あ~あと言いながら僕に抱き付きまた次も抱かせて?と耳元で囁く。

「嫌です。あなたと寝る事で更に二人を愛してる事を認識しました。なので子が欲しい以外は受け付けません」

 僕も耳元で囁く。

「チッそれに気が付いたか。仕方ない、なら次もだ」
「は?」
「二人くらい産むさ。僕はね」
「そうですか……なら断りません」
「ふふっ来年楽しみにしてるルチアーノ。チュッ」

 軽く唇に触れると離れろ!とステファヌが引き剥がし、

「ベルンハルトお前マジで殴るぞ!」
「やん!僕の美しい顔を殴るなんて野蛮だぞステファヌ!」

 アハハまたなと馬車に乗ってしまった。その後ろ姿を見ながら宰相のビルベルトが申し訳無さそうに頭を下げ、

「この度は予定にないにも関わらず無理をお願いしまして感謝致します。我がランベールは必ずやイアサントの助けになりますゆえ此度の王の数々の非礼はご容赦を……」
「いえ、気にしておりません。良き隣人でありたく存じます」

 顔を上げて微笑み、

「ありがたいお言葉痛み入ります。ではこれにて失礼を」
「ああ、気を付けてな」

 深々と一礼すると馬車に乗り込み出発して行った。これで全ての王族は帰ったね。残ったのは一部の大臣と官僚が詰めの協議をして終わりだ。

 はあ……これで全ての戴冠式行事は終った。これを目標に一年とちょっと。僕はなんとかやり切ったんだ感無量だ。二人とアンセルム、他みんなの助けでここまで来れて感謝しかない。

 よし!ここから新たな始まりだ。僕はもっと仕事が出来るようにならなくてね。う~んと伸びをしてると戻るぞ!とステファヌとアンセルムが手招きする。馬車の行列の最後が門を抜けるのを見送り城に戻った。



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