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二章 お互い足りない
8.哀しくて、なにも思いつかなくて
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「おはよう、ちーちゃん」
「こんばんは、ひろちゃん」
いつも通りにあいさつして、今こんなことしてるなんて軽く話をして。
「大変だけど楽しいよ。仲間もいい奴らばっかだし」
「そう。充実してるんだね」
「うん。ちーちゃんもだろ?」
「うん」
話が途切れた、表面的な会話だからね。寂しいとか、会いたいとか全く言わない家族との会話のよう。家族でも会いたいくらい言うか。倦怠期の……そんな言葉が浮かんだ。僕は意を決して話し出した。
「あのねひろちゃん」
「うん?」
バーで話してたことを話した。
「ったく。あいつらホントに余計なことを」
「余計じゃないでしょ?」
「千広、俺を疑ってるのか」
「そんなことは……」
はあって深いため息と、苛ついててるのが小さな画面でも分かった。
「俺は毎日不安だよ。帰ったら別れたいとか言われたらどうしようとか、どれだけ俺が不安か千広分かんないだろ」
「そんなの僕も同じだよ!離れてる間にやっぱ違ったって、正気になってたらどうしようって思ってるよ!初めの頃あんなこと言ったけど僕は……」
なんだよ正気にって、俺は最初から正気だよ。千広の弱さは初めから分かってた。それも好きで守りたいって思っているって。
「世の中のマンガ、小説はそんなのばっかだろ?姫を守りたい、彼女を守るんだって」
「うん」
確かに。男は庇護欲強めの人が多い。奥さん食わせるんだなんて、前時代的な人も未だにたくさんいる。男女平等とか言ってもね。
「俺は古いタイプだから、相手を守りたいって思ってしまう。お前は守らせてくれる人で、俺の理想なんだ」
これ褒められてはいない。自分じゃ何も出来ないんだろ?って言われたのも同じ。でも、それが本当の僕だ。自分からは恋人を探したこともなく、いつもあちらから来て、愛してくれるならとその腕に収まった。
「よく見てるね広翔はさ」
「当たり前だろ!好きなんだから!」
そうだよね。でも僕の心は、弱さをなんとも出来ない自分が悔しくて情けなくて。
「ごめん……僕ほんとに……自分でなにかするって……うぅ…」
「なんで泣くんだよ!俺はそんなお前が好きなんだ!変わる必要なんてない!」
「うん……」
ダメダメを恋人に突きつけられたら悲しくなった。自分でもよく分かっていたけど、付き合い始めから何一つ成長してない。そっか、これで今まで振られてたんだなって。歴代の彼はイライラしたんだろうと予想がついた。
僕は世話してる気になって、気持ちは依存していて。そう、昔の、戦前の小説の専業主婦の人みたい。経済的な自立が出来なくて、夫に尽くすのが当たり前で、一人で生きていくってことは恐怖でしかない、あの頃の人たちと気持ちは同じ。それを前の恋人には舐められて、弱さを弄ばれていたんだ……
「広翔は、例えば僕が精神的に自立して、あんまり頼らなくなったら嫌いになる?」
「あ?なるわけない。それはそれ。俺前に言ったよな、俺が千広を光らせてやるって。俺の愛情で強くなるんだろ?なら構わん」
「あはは。言ってたね」
僕自身が寂しいや、押しの弱さを克服する手段が「恋人」だからダメなんだね。疑ったこともなく、それでいいって思ってた。このところたぶん「寂しい」が理由の悲しいニュースが出てるじゃないか。同じだ、僕がああならないのは臆病だからだ。
「千広!」
手元の携帯が叫ぶ。
「若い時はそれでいいと思ってた。だけどいつまでもこんな弱いのはどうなの?誰かいないといるんだがいないんだかとか。寂しいもきちんと言えないなんて」
「いいんだ!俺がいいって言ってんだよ!聞けよ!」
画面にポタポタ涙が溢れた。僕はこんなで広翔の隣にいていいの?
「千広!なあ聞けよ!泣くな!」
「うん……」
「あああ!なんで俺はこんな寂しいの我慢してんだよ!お前のために我慢してるんだ!お前がいればいいんだ!なあ!」
「うん」
「俺は本当に誰も抱いてないし!浮気もしてない!信じてくれよ!そのまんまのお前が好きなんだ!」
「うん……」
僕はそっと画面を切った、もう無理。自分の不甲斐なさに耐えられなくなった。すぐ掛かって来たけど放置して、テーブルに携帯を置いた。
「愛してるんだ、大好きなんだ……でもホントにこのまんまでいいの?こんな……心が弱すぎる、病まないのが不思議なくらい」
答えが出せなかった、きっと離れなければ気が付かなかった感情。広翔がいない間、たくさんの人とバーで話す機会があった。あんなに人と話すことなんて僕にはなかったんだ。学生時代も数人の仲のいい友だちとつるんで、他とはあんまりだったのに。
「他人との接触が少なすぎて、自分中心に考えているのが当たり前に……広翔が僕の知らない世界の扉のカギをくれた。だから気が付いた」
ブーブーと携帯は長い間振動していたけど、止まった。ごめん、頭が整理できたら連絡するから。
燃え盛る感情は楽しいし、世界が輝いて見えるんだ。自分で光っていると錯覚するくらい楽しく眩しい。
でもこれは広翔がくれたもの。僕ひとりでは手に入れられない宝物だ。バーの人たちも、僕が広翔の相手だからかまってくれる。分かってることなのになあ。寂しさや弱さを人に見せず、自分にも嘘をつくことが上手くなっていただけだ。週末は悶々と考えて過ごした。
「斎藤さんどうしたの?目の下クマ」
「あ、ああちょっと色々……」
悩みすぎて寝不足になっていた。ベッドに入ると、ああでもないこうでもないと感情が揺れ動いて、外が白み始める頃寝ていた。
「なんか辛いことあるの?俺聞くよ?」
「い、いえ大丈夫です!ほら仕事しましょう!」
「うん……」
金子さんは不審げだったけど、ごまかして。そんな日もあっという間で週末。広翔からの着信は来ていたけど無視、なんて言っていいか分からなかったから。結局何週間も無視していた。
「とりあえず体力は落としたらダメだよね」
キッチンで朝ご飯の用意、社会人たるもの恋愛で弱るとか論外だよ。そこは僕の哲学、休んだり風邪引いたりなんてありえない。
「それにしても独り言増えたな」
声出さない週末は、たまに宅配とかで声出そうとするとガラガラで自分に驚くから。今日は鮭!ご飯!味噌汁と漬物と作り置ききんぴらだ!
週末にたくさん炊くから、今日は炊きたてのご飯。ダイニングテーブルに並べてもぐもぐ。うん、和食はいい。お米美味しいよ。ひとりでテレビも付けずもぐもぐと味わっていた。
ん?玄関からカチャッ。音した?え?泥棒か!こんな朝にか!僕鍵閉めて寝たよね?空き巣?嘘だろ……箸を止めて呆然と玄関の方を見た。なんかゴソゴソと音がする。
お、おお…隠れればいいの?ど、どうしよ!突然のことで体が動かず硬直。泥棒と鉢合わせとか!殺され!いやあ!動け僕!早く!せめてカギがある寝室に逃げろ!トイレでもいい!悪いニュース記事が頭を駆け巡る。いやああ!!
この間一秒あったかどうか、頭の中で瞬時に考えた。心臓バクバクで動けない。物音は近づいて来て……
「いやあああ!!」
声は出たが魂は死んだ。僕の頭には明日のネットニュースの見出しが思い浮かんだ。
「こんばんは、ひろちゃん」
いつも通りにあいさつして、今こんなことしてるなんて軽く話をして。
「大変だけど楽しいよ。仲間もいい奴らばっかだし」
「そう。充実してるんだね」
「うん。ちーちゃんもだろ?」
「うん」
話が途切れた、表面的な会話だからね。寂しいとか、会いたいとか全く言わない家族との会話のよう。家族でも会いたいくらい言うか。倦怠期の……そんな言葉が浮かんだ。僕は意を決して話し出した。
「あのねひろちゃん」
「うん?」
バーで話してたことを話した。
「ったく。あいつらホントに余計なことを」
「余計じゃないでしょ?」
「千広、俺を疑ってるのか」
「そんなことは……」
はあって深いため息と、苛ついててるのが小さな画面でも分かった。
「俺は毎日不安だよ。帰ったら別れたいとか言われたらどうしようとか、どれだけ俺が不安か千広分かんないだろ」
「そんなの僕も同じだよ!離れてる間にやっぱ違ったって、正気になってたらどうしようって思ってるよ!初めの頃あんなこと言ったけど僕は……」
なんだよ正気にって、俺は最初から正気だよ。千広の弱さは初めから分かってた。それも好きで守りたいって思っているって。
「世の中のマンガ、小説はそんなのばっかだろ?姫を守りたい、彼女を守るんだって」
「うん」
確かに。男は庇護欲強めの人が多い。奥さん食わせるんだなんて、前時代的な人も未だにたくさんいる。男女平等とか言ってもね。
「俺は古いタイプだから、相手を守りたいって思ってしまう。お前は守らせてくれる人で、俺の理想なんだ」
これ褒められてはいない。自分じゃ何も出来ないんだろ?って言われたのも同じ。でも、それが本当の僕だ。自分からは恋人を探したこともなく、いつもあちらから来て、愛してくれるならとその腕に収まった。
「よく見てるね広翔はさ」
「当たり前だろ!好きなんだから!」
そうだよね。でも僕の心は、弱さをなんとも出来ない自分が悔しくて情けなくて。
「ごめん……僕ほんとに……自分でなにかするって……うぅ…」
「なんで泣くんだよ!俺はそんなお前が好きなんだ!変わる必要なんてない!」
「うん……」
ダメダメを恋人に突きつけられたら悲しくなった。自分でもよく分かっていたけど、付き合い始めから何一つ成長してない。そっか、これで今まで振られてたんだなって。歴代の彼はイライラしたんだろうと予想がついた。
僕は世話してる気になって、気持ちは依存していて。そう、昔の、戦前の小説の専業主婦の人みたい。経済的な自立が出来なくて、夫に尽くすのが当たり前で、一人で生きていくってことは恐怖でしかない、あの頃の人たちと気持ちは同じ。それを前の恋人には舐められて、弱さを弄ばれていたんだ……
「広翔は、例えば僕が精神的に自立して、あんまり頼らなくなったら嫌いになる?」
「あ?なるわけない。それはそれ。俺前に言ったよな、俺が千広を光らせてやるって。俺の愛情で強くなるんだろ?なら構わん」
「あはは。言ってたね」
僕自身が寂しいや、押しの弱さを克服する手段が「恋人」だからダメなんだね。疑ったこともなく、それでいいって思ってた。このところたぶん「寂しい」が理由の悲しいニュースが出てるじゃないか。同じだ、僕がああならないのは臆病だからだ。
「千広!」
手元の携帯が叫ぶ。
「若い時はそれでいいと思ってた。だけどいつまでもこんな弱いのはどうなの?誰かいないといるんだがいないんだかとか。寂しいもきちんと言えないなんて」
「いいんだ!俺がいいって言ってんだよ!聞けよ!」
画面にポタポタ涙が溢れた。僕はこんなで広翔の隣にいていいの?
「千広!なあ聞けよ!泣くな!」
「うん……」
「あああ!なんで俺はこんな寂しいの我慢してんだよ!お前のために我慢してるんだ!お前がいればいいんだ!なあ!」
「うん」
「俺は本当に誰も抱いてないし!浮気もしてない!信じてくれよ!そのまんまのお前が好きなんだ!」
「うん……」
僕はそっと画面を切った、もう無理。自分の不甲斐なさに耐えられなくなった。すぐ掛かって来たけど放置して、テーブルに携帯を置いた。
「愛してるんだ、大好きなんだ……でもホントにこのまんまでいいの?こんな……心が弱すぎる、病まないのが不思議なくらい」
答えが出せなかった、きっと離れなければ気が付かなかった感情。広翔がいない間、たくさんの人とバーで話す機会があった。あんなに人と話すことなんて僕にはなかったんだ。学生時代も数人の仲のいい友だちとつるんで、他とはあんまりだったのに。
「他人との接触が少なすぎて、自分中心に考えているのが当たり前に……広翔が僕の知らない世界の扉のカギをくれた。だから気が付いた」
ブーブーと携帯は長い間振動していたけど、止まった。ごめん、頭が整理できたら連絡するから。
燃え盛る感情は楽しいし、世界が輝いて見えるんだ。自分で光っていると錯覚するくらい楽しく眩しい。
でもこれは広翔がくれたもの。僕ひとりでは手に入れられない宝物だ。バーの人たちも、僕が広翔の相手だからかまってくれる。分かってることなのになあ。寂しさや弱さを人に見せず、自分にも嘘をつくことが上手くなっていただけだ。週末は悶々と考えて過ごした。
「斎藤さんどうしたの?目の下クマ」
「あ、ああちょっと色々……」
悩みすぎて寝不足になっていた。ベッドに入ると、ああでもないこうでもないと感情が揺れ動いて、外が白み始める頃寝ていた。
「なんか辛いことあるの?俺聞くよ?」
「い、いえ大丈夫です!ほら仕事しましょう!」
「うん……」
金子さんは不審げだったけど、ごまかして。そんな日もあっという間で週末。広翔からの着信は来ていたけど無視、なんて言っていいか分からなかったから。結局何週間も無視していた。
「とりあえず体力は落としたらダメだよね」
キッチンで朝ご飯の用意、社会人たるもの恋愛で弱るとか論外だよ。そこは僕の哲学、休んだり風邪引いたりなんてありえない。
「それにしても独り言増えたな」
声出さない週末は、たまに宅配とかで声出そうとするとガラガラで自分に驚くから。今日は鮭!ご飯!味噌汁と漬物と作り置ききんぴらだ!
週末にたくさん炊くから、今日は炊きたてのご飯。ダイニングテーブルに並べてもぐもぐ。うん、和食はいい。お米美味しいよ。ひとりでテレビも付けずもぐもぐと味わっていた。
ん?玄関からカチャッ。音した?え?泥棒か!こんな朝にか!僕鍵閉めて寝たよね?空き巣?嘘だろ……箸を止めて呆然と玄関の方を見た。なんかゴソゴソと音がする。
お、おお…隠れればいいの?ど、どうしよ!突然のことで体が動かず硬直。泥棒と鉢合わせとか!殺され!いやあ!動け僕!早く!せめてカギがある寝室に逃げろ!トイレでもいい!悪いニュース記事が頭を駆け巡る。いやああ!!
この間一秒あったかどうか、頭の中で瞬時に考えた。心臓バクバクで動けない。物音は近づいて来て……
「いやあああ!!」
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