捨てる神あれば拾う神あり こんな僕でいいってどこ見て言ってんの?

琴音

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一章 神様はいじわるだけど

3.昨日今日の人と?

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 上に乗られ両手に指を絡めて握られて動けない!唇が!舌も!うっ…んっ……

「俺に応えて……ねえ」
「あ、あの……んっ…」

 ヤバいキス上手い……くちゅくちゅとされてるうちに、つい自分から絡めてしまった。あふっ……気持ちいい……

「いいね千広さん」

 体格差もあって振りほどけないし、気持ちよくて力も入んない。

「千広さんエロい」
「ハァハァ……あの……?」

 片手が解かれてベルトに手をかけ始めた。

「ちょ、ちょっと!あの!」
「ここ漏れてる」
「うっ」

 下着の上から股間の先を触られてビクンッとした。

「や、あのね?」
「お風呂入らない?」
「ふえ?」

 呆然としているうちに脱がされて風呂場に連れこまれた。

「いい体。なにか運動してるの?」
「してない。営業だから歩いてはいるけど」
「そう……かわいい乳首だね」

 そう言うと腰に手を回し、抱き寄せて口に含んでネロネロ。流されてるけど?でも興味というか、こんな刺激的なことが僕に起きてることが不思議で、まあいいかって思ってしまった。
 シャワーを浴びながら彼の手が僕を触る。久しぶりだなあ、他人が触ると気持ちい……僕知らない人とこんなことしてとか。

「乳首すごく立ってる。ココも漏れて」
「恥ずかし…から…」

 でもして欲しくて止めはしなかった。久しぶりの人の肌も気持ちいいし、キスはそれこそ相手がいないと出来ない事だから。一晩のとかしたことなかったのに、なんでだろう。

「千広さんキス好き?」
「うん好き」
「だと思った。ふふっ」

 腰をグッと寄せられ股間を押し付けて来る。

「待っ…あ……う…」
「俺もうこんなでさ。ねえ、千広さん受けでしょ?」
「あ、うん」

 すると石鹸がお尻に……ぷすりと指が入って!

「武田さん!あうっ」
「千広さん、広翔ひろとです」
「広翔、ちょっ…あん」
「いいから力抜いて」

 壁に押し付けられて彼は背中に張り付き、股間とお尻を同時に責める。

「そんなしたら……出る…でちゃうよぉ」
「いいよ。出したくなったら出して」

 そう言うとスルスルと何度も中の気持ちいいところを擦る。ムリ!

「ああーっうっ……あ……」
「すげぇ締め付けだね。もう少し頑張って」

 ああっイッた後弄られると勝手にヒクヒクして……刺激が強くて……んんっ

「ずっとしてなかったんだね。硬い」
「ハァハァ……相手がいない……もん…」
「自分でしないの?」
「なん…ああっ気分が……うっくうっ乗らなくて、前だけしか……ぐうっ」
「そっか」

 随分時間が過ぎていて、その間にまた出しちゃって。

「もういいと思う」
「ハァハァ……あぅ」

 彼は指を抜くと体を流してくれて、自分も洗って軽く拭くとベッドに連れ込まれた。

「久しぶりでお風呂場は辛いでしょ」

 僕の脚を開いている彼はきれいな体だった。腹筋が割れてて股間は大きくて、元彼よりもね。胸も張りがある。彼はゴムを付けると、僕のお尻にローションをなじませた。

「ゆっくり入れるね」
「うん」

 穴に先が当たりグッと先が……ううっ……お腹の圧迫感がすごい!

「もう少しで全部入るからね」
「う、うん」

 ヌルヌルと奥に……少し痛いかも。痛みで涙が……あうっ

「ごめんね。もう少し我慢して」
「う…ん……っう…」

 広翔は優しく僕を気遣ってくれながら、奥を広げるように中に入ってくる。

「ハァハァ…全部入ったよ」
「うん。少し待って……うっ」
「うん」

 太くてビクビクしてるが分かる。動かしたいのを我慢してくれてるんだね。僕こんなに気遣われたのは初めてかも。彼を感じながら少しすると痛さにも慣れてきた。

「ハァハァ…動いていいよ」
「うん。ゆっくり行くね」

 ググッと引かれると気持ちいい……なんだろう。痛いのにすごく気持ちいいんだ。何度か擦られていると、

「ごめんね。痛みに耐えてる千広さんエロすぎだ。我慢できない」
「え?」

 ズンッと奥に!かはっ…くぅ……痛さと快感がっ

「やべぇ気持ちいい」

 そこからたがが外れたようにぐちゅぐちゅと!僕はもう喘ぐしか出来なかった。中が痺れるように快感が広がっていくし、その分痛みがなくなって行く気がした。

「キスしてぇ」
「千広さんのえっち」

 奥を突かれながらのキスは堪らない。キス好きなんだ、快感がより増すから。僕は彼の首に腕を回して求めた。気持ちよくて……

「俺はどう?」
「いい……あっうっ……ひっうっ……」

 言葉にならない。気持ちよくてお尻に意識が集中してしまう。やだ僕どうしたの?

「久しぶりならお尻だけだと辛いでしょ?」
「くうっ…ああ!それ出ちゃ……待っ!」

 僕のを掴んで擦るから、我慢出来な……い…

「やめ…広翔さん!でちゃうよ!」
「イッてよ。出してよ」
「うーっダメああっんんぅーっ」

 ゾクッ快感が全身に広がる。なんでこんなに気持ちいいの……ハァハァ……

「千広さんかわいいね。すごく締め付けるのも俺好み」
「ハァハァ……恥ずかしいこと言わないでよ」
「いいでしょ?ほんとだし」

 まだビクビクしてる中にズンズンと押し込まれた。キツい!

「広翔さっ待っ…少し…ああっ……クッ」
「待てないよ。千広さん好きだ」

 ずくんっと奥に押し込まれるとビクンビクンと膨らむのを感じた。

「ハァハァ……堪んねえ」

 独り言のように呟くと、唇を重ねて彼のが萎えるまでキスを楽しんだ。上手くて気持ちいいんだ。僕の舌を優しく撫でる舌が……んっ……あふっんっ

「ねえ、千広さん実はセックス好きでしょ?」
「見れば分かるでしょ!」
「ふふっうん。俺とは初めてなのにねだるもんね」
「だって……」

 そう言うと、乳首をつまんで首筋に舌を這わせ、吸い付いてくる。

「乳首はいじってた?気持ちよさそうだね」
「う…ん……聞かないでよ」
「ごめん」

 愛撫されてると気持ちが高ぶり、ふたりとも復活。

「広翔ぉあっ…うっ……もっと奥ぅ」
「煽るなよ。止まんなくなる」

 気持ちいいんだよホントに。久しぶりだからなのか、広翔さんのちんこがいいのか。

「気持ちい…い……なんでぇ」
「気持ちいいよね」

 そしてコトが終わると彼は優しく僕を抱きしめた。

「あのさ。好きとは聞いてないけど、体を許すってことはオッケーでいいんでしょ?」

 肩に頭を乗せて耳元で小声で囁く。僕彼の声好きだ。少し低音な声がしっくり来るというか落ち着く。

「……期待が外れても文句言わないでよ?」
「言わないよ。すっげえ好みだから」

 ねえ好きって言ってって。俺は好きだよ。千広って。

「よく分かってないけど、好き……だと思う。じゃなければこんなことしない。それにきっとどんどん好きになると思う」
「嬉しいな。ゆっくり俺を知って好きになってね」

 たぶん僕は一気に好きになる。大切にされてるって思うと感情にブレーキが効かないのが僕だ。沼にはまるように、彼がいなければ景色がモノクロに感じてしまうくらいにはね。不安と嬉しさが入り混じって今は混乱してるけど、この温かな腕は気持ちいい。

 マイナスなことは今は考えないようにしよう。愛されている間はそれに応えよう。いつかその日が来たら……だめだね。
 今を大切にするんだよ!無理せず前を反省して気持ちを伝えよう。そうすればきっも今までとは違うはずだから。
 
神様が僕に広翔さんをくれたんだと思おう。それが建設的だよね。




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