if兄妹

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祐介のボンボン煩悩

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なぁ…諸兄達。おそらく僕よりも長生きしているであろう先人達よ…。愚かな僕にたった1つの答えを下賜してくれませんでしょうか…。


彼女いない歴=年齢!よわい18の篠原ささはら祐介はなんと!!!妹に欲情中であります!

恋愛中であると言わない辺りに僕の病的な部分がひしひしと感じながら、朝の10時。重い体を無理矢理起き上がらせる。極度の猫背で、このまま後ろに倒れれば、安眠が約束される…。安眠か起床か───。そんなせめぎ合いを知ってか知らずか僕の分身はこれほど無いまでに起立している。それはもう、外から見ても分かるほどに…。

適当に時間を潰し、息子…否、分身が落ち着いたタイミングを見計らって部屋を出る。階段を一段一段降りる。もう目を閉じても降りられる位までに慣れた廊下を通ってリビングに向かう。その最中、ある匂いが鼻につく。

慣れすぎて無臭となった我が家から甘い、華やかな…。明らかに異質な匂い。そしてどこまでも性欲を刺激する匂い。異性へのセックスアピールには匂いが有効とか言った科学者はなんとも自身の欲求に素直なもんだったんだなって思うよ。だって、おそらく自分が異性の匂いでドキドキして、そこに科学的根拠があるはずだって思ったわけでしょ?天性のむっつりだな!もはや師匠だわwww

魅惑の匂いの出所を暴走気味な思考に任せて、探す。──お風呂かぁ…。その事実に萎えてしまう。だって、ねぇ…?


そういうわけで大人しくリビングに向かう。大きな音を立てて冷風を送るエアコン。付けられてからさほど時間が経っていないのか、部屋自体はほとんど冷えていない。僕は冷蔵庫を開けて、作り置きされてある昼飯を電子レンジで温める。けれど、セットしたたったの1分が待てずに17秒を残して扉を開け中身を取り出す。

今日の昼飯はぬるい野菜炒めと、白ご飯。別々に食べるのが億劫で、大きめのお椀に薄く白飯を詰めて、その上に野菜炒めを乗せる。では、作ってくれた母親に感謝を込めていただきます。

しばらく、お箸ではなくスプーンでパクパクと半分ほど食べ終えた頃、勢いよくリビングの扉が開けられる。そこには腕と脚のほとんどが露出させた服を着ている、妹であった。

「あ~~!!このときが一番幸せだよ~!」

エアコンの前に扇風機を設置して、更に強風で自身の体を冷ましている。そう、一般的な家庭でもお目にかかれるであろうなんとも、日常的な風景だ…。しかし!僕の心中は穏やかじゃない。なんて言ったって僕の風上でそんなことをされると、性欲の刺激する麻薬が平気で致死量を超えてくる。

それに加えて、扇風機の風を首からお腹にかけて抜けるように当てている妹はこちらに、お尻を突き出すような形になっている。この光景が僕の自制心のリミッタを玉砕する。

僕に残っているのは精々、全く当てにならない獣程度の理性であった。

にもかかわらず…。

「えー!!おにぃーなんかおいしそうな物食べてるじゃん!」

パタパタと台所に向かって、スプーンを一本取って戻ってくる。そして、僕から野菜炒め丼(仮)をひったくりそれを食べる。…。

そこで僕のリミッターは壊れた。無言で席を立ち自室に帰り、ベッドに腰掛け、数枚のティッシュペーパーを用意した。


諸兄達。そういうことだ。次回!「全開想像イマジネーション!」
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