24 / 147
第1章
庭師アルサル目線02:未来の夢は、ただの悪夢か真実か
しおりを挟む
ようやく、想いを伝えられた。愛するガーネットの初々しい唇に、口付けることが出来た。
中庭の噴水前でキスの予行練習という体裁で雰囲気づくりをしながら、そっと触れた唇は想像以上に柔らかく。もっともっと……と欲が出てしまった。
腹違いの兄ヒストリアの怒りを買って、オレ達の甘いラブシーンは途中で中断されてしまったけれど。それでも、オレにとっては嬉しい恋の進展だ。
それに、ガーネットを部屋に送る際に勇気を出して交わした『おやすみのキス』は、ほっぺたではなく唇同士なわけで。彼女の心の中に、兄ヒストリアではなく弟のアルサルという男を咲かせることは出来ただろう。
今夜はガーネットの剣の師匠となるスメラギ様のご好意で、各々独立した部屋でゆったりと過ごせる。歩き疲れた身体を癒すために、湯に浸かって筋肉をほぐし、明日のために就寝。
きっと、ガーネットが乙女剣士の称号を得るための儀式も上手くいくだろう。そんな風に考えながらフカフカのベッドで眠りにつく。
だが、神からの警告なのか、それとも噂通りこの世界は一定の時間軸でタイムリープしているのか。
やたらリアリティのある夢は、オレの心の淵に根付く『罪悪感』を呼び起こすものだった。
* * *
夢の中でガーネットとオレは、まだご令嬢と庭師という関係で、お互い気になる存在ではあるものの、恋人にはなっていなかった。
「ガーネット嬢が、倒れたっ?」
「ええ、なんでも貧血だという話ですが……心もかなり疲れているようです。今は、庭園で花を眺めたいと出ていますよ……」
ある日、魔法の庭園で行われるティータイムの最中に、ガーネットが倒れてしまう。医師の診断によると、貧血ではあるがそれ以上に気持ちの面で疲労が溜まっているとのこと。
原因は分かっていた……おそらくヒストリアとの仲が上手くいっていないせいだろう。腹違いの兄ヒストリアと婚約しているガーネットだが、その関係は良好とは言えず、周囲の人間は婚約破棄を促していた。
ヒストリアはこの国の第三王子という肩書きから、社交界などで様々なご令嬢とダンスをする機会が多い。特に婚約破棄の噂が流れてからは、婚約者であるガーネットを差し置いて、他のご令嬢を……という縁談めいた話もあったそうだ。
ないがしろにされているガーネットは、無理して高飛車で気丈なキャラを貫こうとしていたが……。ある日庭園で、涙をこぼしている姿に遭遇してしまった。
「あっアルサル! やだ、私ったら……泣いているのを見られてしまうなんて……。悪役令嬢失格ね……ガーネット嬢は、いつでも気高く気丈でいなきゃいけないのに」
「……ガーネット嬢。もしよければ庭園の管理部屋で、この薔薇を浮かべた紅茶を一緒に飲みませんか? あなたのことを笑顔にしたい」
薔薇の花びらを浮かべた紅茶は、普段のアフタヌーンティーでは出さないものだ。正式なティータイムでは用いられない紅茶の楽しみ方かも知れないが、オレが育った田舎ではそのような楽しみ方も風流とされていた。
食用の薔薇を砂糖漬けにして、紅茶に浮かべる方法は、祖母から母へ、そしてオレが受け継いだ我が家のレシピ。
常に人目を気にしながら紅茶を飲むよりも、人目の少ない庭園の管理部屋で休む方が今の彼女には良いだろう。管理部屋は、ブランローズ公爵から与えられたオレの自室でもあった。
国王の隠し子というオレの生い立ちを知るブランローズ公爵は、さりげなくだがオレに婚約破棄の場合はガーネットをもらって欲しい旨を伝えることが多かった。
おそらく、オレがガーネットに恋慕していたことに気づいていたのだろう。権力の中枢にいるヒストリア王子と婚約破棄後に結婚出来そうな男なんて、そうそう見つからない。いろいろな意味で、オレとガーネット嬢が結びつくのは『必然』だった。
「お花を紅茶に浮かべるなんて、可愛いらしい飲み方があるのね。ありがとう、なんだか元気が出たわアルサル」
「オレの前では、無理して世間が望む『悪役令嬢ガーネット』にならなくていい。オレも、あなたの前では庭師アルサルでもなく国王の隠し子でもない……ただの男になれるから。オレの……妻になってくれますか?」
はじまりは、哀しみの隙間を埋めるための恋愛でも構わなかった。だが、彼女の心に水をやり手入れをしているのは、もともとこのオレだ。出会った頃は、幼さの残る少女だったガーネットを麗しい大人の女性へと育てたのは、彼女に言葉をかけて心に水をやることを欠かさなかったオレだと自負している。
「……アルサル、私なんかでいいの?」
「君がいい、君じゃなきゃダメなんだ。ガーネット……」
そっと口付けて抱きしめると、ガーネットは無言で抱き返してくれた。
だから、腹違いの兄ヒストリアから彼女を奪うことになっても、それは自然の流れだと思っていた。ほとんど破綻しておきながら、キープをし続けている兄ヒストリアが悪いのは明白である。
何と言っても、ガーネットの父親本人からすでに結婚を促されているのだ。身分を隠すために庭師をしているが、オレには金も爵位もある。それに隣国の王家の血も流れているため、いざとなったら国外でも暮らしていける。
だから結婚後は2人で田舎暮らしでも良いし、将来設計は余裕のはず……ヒストリアの気が変わりさえしなければ。
(もし、万が一……ヒストリアがやっぱりガーネットと結婚したいって言い始めたらどうしよう。すでにガーネットの心は、ヒストリアに振り回されて傷ついているのに)
焦る気持ちのあったオレは、すぐにガーネット嬢の美しい花……即ち『純潔』を奪うことにした。
まだ誰も触れたことのない彼女の花園をこの手で拓き、情熱で貫き、揺さぶり……。
「愛してるよ、ガーネット」
「私もよ……アルサル」
オレの想いはガーネットの中でギュウッ……とキツく締め付けられて、溢れ出す恋心はすべて中へと注ぎ込まれた。
初めての情事の後……心も身体も結ばれた充足感で、外へ出るために部屋のドアを開けると、足元には大きな花束と手紙。
『ガーネット嬢、僕達の婚約は解消致しましょう。お幸せに』
腹違いの兄ヒストリアからのガーネット嬢宛の手紙が、オレが借りている部屋の前に……。その意味は、言葉にせずとも察せられるもので、オレとガーネットは隣国で夫婦生活を送ることにした。
誰にも邪魔されず、甘い生活が待っているはずが……そこで記憶が消去される。オレとガーネットの『命の灯火』が消えてしまったのだろう。
嗚呼……こんなに愛し合っているのに、ようやくガーネットを笑顔に出来たのに。何故、オレ達は何度繰り返しても死ななくてはいけないのだ……!
* * *
「……っはっ! 嫌な夢を見たな……なんだって言うんだ。それとも、噂のタイムリープってやつか」
時計を確認すると、まだ朝早く儀式まで時間がある。二度寝する気にもならずに、寝汗を流すためにシャワーを浴びる。
その日……本来はガーネット嬢が断罪されるはずの今日という日に。
オレ達の宿命と言う名の怪物は、足音を立てずにゆっくりと近づいているのであった。
――今度こそ、この三角関係に蹴りをつけよう。誰も救われない繰り返しの因果を……断ち切るために。
中庭の噴水前でキスの予行練習という体裁で雰囲気づくりをしながら、そっと触れた唇は想像以上に柔らかく。もっともっと……と欲が出てしまった。
腹違いの兄ヒストリアの怒りを買って、オレ達の甘いラブシーンは途中で中断されてしまったけれど。それでも、オレにとっては嬉しい恋の進展だ。
それに、ガーネットを部屋に送る際に勇気を出して交わした『おやすみのキス』は、ほっぺたではなく唇同士なわけで。彼女の心の中に、兄ヒストリアではなく弟のアルサルという男を咲かせることは出来ただろう。
今夜はガーネットの剣の師匠となるスメラギ様のご好意で、各々独立した部屋でゆったりと過ごせる。歩き疲れた身体を癒すために、湯に浸かって筋肉をほぐし、明日のために就寝。
きっと、ガーネットが乙女剣士の称号を得るための儀式も上手くいくだろう。そんな風に考えながらフカフカのベッドで眠りにつく。
だが、神からの警告なのか、それとも噂通りこの世界は一定の時間軸でタイムリープしているのか。
やたらリアリティのある夢は、オレの心の淵に根付く『罪悪感』を呼び起こすものだった。
* * *
夢の中でガーネットとオレは、まだご令嬢と庭師という関係で、お互い気になる存在ではあるものの、恋人にはなっていなかった。
「ガーネット嬢が、倒れたっ?」
「ええ、なんでも貧血だという話ですが……心もかなり疲れているようです。今は、庭園で花を眺めたいと出ていますよ……」
ある日、魔法の庭園で行われるティータイムの最中に、ガーネットが倒れてしまう。医師の診断によると、貧血ではあるがそれ以上に気持ちの面で疲労が溜まっているとのこと。
原因は分かっていた……おそらくヒストリアとの仲が上手くいっていないせいだろう。腹違いの兄ヒストリアと婚約しているガーネットだが、その関係は良好とは言えず、周囲の人間は婚約破棄を促していた。
ヒストリアはこの国の第三王子という肩書きから、社交界などで様々なご令嬢とダンスをする機会が多い。特に婚約破棄の噂が流れてからは、婚約者であるガーネットを差し置いて、他のご令嬢を……という縁談めいた話もあったそうだ。
ないがしろにされているガーネットは、無理して高飛車で気丈なキャラを貫こうとしていたが……。ある日庭園で、涙をこぼしている姿に遭遇してしまった。
「あっアルサル! やだ、私ったら……泣いているのを見られてしまうなんて……。悪役令嬢失格ね……ガーネット嬢は、いつでも気高く気丈でいなきゃいけないのに」
「……ガーネット嬢。もしよければ庭園の管理部屋で、この薔薇を浮かべた紅茶を一緒に飲みませんか? あなたのことを笑顔にしたい」
薔薇の花びらを浮かべた紅茶は、普段のアフタヌーンティーでは出さないものだ。正式なティータイムでは用いられない紅茶の楽しみ方かも知れないが、オレが育った田舎ではそのような楽しみ方も風流とされていた。
食用の薔薇を砂糖漬けにして、紅茶に浮かべる方法は、祖母から母へ、そしてオレが受け継いだ我が家のレシピ。
常に人目を気にしながら紅茶を飲むよりも、人目の少ない庭園の管理部屋で休む方が今の彼女には良いだろう。管理部屋は、ブランローズ公爵から与えられたオレの自室でもあった。
国王の隠し子というオレの生い立ちを知るブランローズ公爵は、さりげなくだがオレに婚約破棄の場合はガーネットをもらって欲しい旨を伝えることが多かった。
おそらく、オレがガーネットに恋慕していたことに気づいていたのだろう。権力の中枢にいるヒストリア王子と婚約破棄後に結婚出来そうな男なんて、そうそう見つからない。いろいろな意味で、オレとガーネット嬢が結びつくのは『必然』だった。
「お花を紅茶に浮かべるなんて、可愛いらしい飲み方があるのね。ありがとう、なんだか元気が出たわアルサル」
「オレの前では、無理して世間が望む『悪役令嬢ガーネット』にならなくていい。オレも、あなたの前では庭師アルサルでもなく国王の隠し子でもない……ただの男になれるから。オレの……妻になってくれますか?」
はじまりは、哀しみの隙間を埋めるための恋愛でも構わなかった。だが、彼女の心に水をやり手入れをしているのは、もともとこのオレだ。出会った頃は、幼さの残る少女だったガーネットを麗しい大人の女性へと育てたのは、彼女に言葉をかけて心に水をやることを欠かさなかったオレだと自負している。
「……アルサル、私なんかでいいの?」
「君がいい、君じゃなきゃダメなんだ。ガーネット……」
そっと口付けて抱きしめると、ガーネットは無言で抱き返してくれた。
だから、腹違いの兄ヒストリアから彼女を奪うことになっても、それは自然の流れだと思っていた。ほとんど破綻しておきながら、キープをし続けている兄ヒストリアが悪いのは明白である。
何と言っても、ガーネットの父親本人からすでに結婚を促されているのだ。身分を隠すために庭師をしているが、オレには金も爵位もある。それに隣国の王家の血も流れているため、いざとなったら国外でも暮らしていける。
だから結婚後は2人で田舎暮らしでも良いし、将来設計は余裕のはず……ヒストリアの気が変わりさえしなければ。
(もし、万が一……ヒストリアがやっぱりガーネットと結婚したいって言い始めたらどうしよう。すでにガーネットの心は、ヒストリアに振り回されて傷ついているのに)
焦る気持ちのあったオレは、すぐにガーネット嬢の美しい花……即ち『純潔』を奪うことにした。
まだ誰も触れたことのない彼女の花園をこの手で拓き、情熱で貫き、揺さぶり……。
「愛してるよ、ガーネット」
「私もよ……アルサル」
オレの想いはガーネットの中でギュウッ……とキツく締め付けられて、溢れ出す恋心はすべて中へと注ぎ込まれた。
初めての情事の後……心も身体も結ばれた充足感で、外へ出るために部屋のドアを開けると、足元には大きな花束と手紙。
『ガーネット嬢、僕達の婚約は解消致しましょう。お幸せに』
腹違いの兄ヒストリアからのガーネット嬢宛の手紙が、オレが借りている部屋の前に……。その意味は、言葉にせずとも察せられるもので、オレとガーネットは隣国で夫婦生活を送ることにした。
誰にも邪魔されず、甘い生活が待っているはずが……そこで記憶が消去される。オレとガーネットの『命の灯火』が消えてしまったのだろう。
嗚呼……こんなに愛し合っているのに、ようやくガーネットを笑顔に出来たのに。何故、オレ達は何度繰り返しても死ななくてはいけないのだ……!
* * *
「……っはっ! 嫌な夢を見たな……なんだって言うんだ。それとも、噂のタイムリープってやつか」
時計を確認すると、まだ朝早く儀式まで時間がある。二度寝する気にもならずに、寝汗を流すためにシャワーを浴びる。
その日……本来はガーネット嬢が断罪されるはずの今日という日に。
オレ達の宿命と言う名の怪物は、足音を立てずにゆっくりと近づいているのであった。
――今度こそ、この三角関係に蹴りをつけよう。誰も救われない繰り返しの因果を……断ち切るために。
0
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
悪役令嬢はSランク冒険者の弟子になりヒロインから逃げ切りたい
鍋
恋愛
王太子の婚約者として、常に控えめに振る舞ってきたロッテルマリア。
尽くしていたにも関わらず、悪役令嬢として婚約者破棄、国外追放の憂き目に合う。
でも、実は転生者であるロッテルマリアはチートな魔法を武器に、ギルドに登録して旅に出掛けた。
新米冒険者として日々奮闘中。
のんびり冒険をしていたいのに、ヒロインは私を逃がしてくれない。
自身の目的のためにロッテルマリアを狙ってくる。
王太子はあげるから、私をほっといて~
(旧)悪役令嬢は年下Sランク冒険者の弟子になるを手直ししました。
26話で完結
後日談も書いてます。
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
廃嫡王子のスローライフ下剋上
渋川宙
ファンタジー
ある日突然、弟と宰相の謀反によって廃嫡されてしまったレオナール。
追放された先は山に囲まれた何もない場所のはずだったが、そこはあちこちから外法者が集まる土地だった!
住民たちとのんびり生活を始めるレオだったが、王太子の地位を得ようとする弟のシャルルが黙っているはずもなく、さらに周辺諸国も巻き込んで騒ぎは大きくなっていく――
が、当のレオナールはのんびりスローライフ中! 無自覚に下剋上が起ころうとしているなんて、知る由もなく、今日もゆるゆる旅の最中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる