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第五部 学園ギルド編
第五部 第3話 いざ出発、初めてのギルドクエストへ
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教会のロビーに設置されたカウンターでは、ギルド登録の受付が行われている。すでに何人か見知った顔が登録を済ませている様で、「早く早く!」と妹アイラに促されて登録の列に並ぶ。
聖女ミンティアは聖女専用のパートナー登録受付に行く事になり、一旦離れてしまった。
「イクト君、私はこれからパートナー聖女専用に受付を済ませてくるけど……。ロビー前のカフェスペースで待ち合わせにしよう。また後でね」
「ああ。分かったよ」
黒髪セミロングヘアにインテリ風のメガネ美人な受付嬢に書類を手渡し、学生証を見せて本人確認が済むと書類に魔法で描かれた契約の印が押された。
「ギルドメンバーとして、仮登録完了しました! 頑張って一人前の勇者を目指して下さいね。当ギルドは聖騎士団ギルドなので、主に後方支援系のクエストを取り扱っております」
「もしかして、ギルドごとに受注出来るクエストの内容が違うんですか?」
先ほどの案内役のクランさんの説明でも薄々感じていたが、所属ギルドによってクエストの内容がかなり違うのだろうか。
受付嬢の反応は予想通りのもので、どうやらオレの勘は当たっているようだ。
「ええ。ランクを上げていけば、よその学園ギルドのクエストも受注出来るようになります。ですが、初心者の方は比較的簡単なクエストがオススメです。まずは研修クエストからの挑戦となります」
「あっはい、ありがとうございます」
ギルド受付嬢からにこやかにクエストの手引きを手渡され、自販でカフェオレを購入しロビーのテーブル席にアイラと座りパラパラと目を通す。
「お兄ちゃん……せっかくギルドに加入出来たのに、後方支援系じゃアイラの格闘術発揮出来ないよぉ」
アイラは期待が外れたのか、ギルドクエストの内容に不満がある様だ。
さらに初期クエストの為、安全なお使い系クエストや簡単なモンスターの討伐依頼ばかりである。
「仕方ないだろ。 ギルドはクジ引きで決まるんだし、それに最前線で戦うギルドに所属するには今のオレじゃレベルが足りないよ」
「つまんないよお! せっかく、カッコよく戦えるスキルを身につけたのにっ」
「あのなぁアイラ、そもそもクエストっていうのは人にバトルシーンを見せびらかすためのものじゃないんだ。ルーン会長だって、新人へのアドバイスでとにかく人命が大事だって言ってただろう?」
面白いとかつまんないとか言う問題じゃないと思うけど、アイラは最近スキルを取得したばかりで、腕試しがしたくて仕方がないらしい。
「そのうち、バリバリ戦うクエストも受けられるようになるよね」
「まぁそのうちは、嫌でも戦うようになるだろう。ほら、カフェオレ好きだろう? ほら」
カフェオレを飲ませて、むくれるアイラを宥めてやる。甘いものを飲めば、少しは気持ちが落ち着くと思うのだが……。
オレと3歳年下のアイラが、同時期にギルドに所属する時期が同時になってしまったが、それにはワケがある。
本来、アイラの年齢ではギルド所属は難しくて許可自体降りないはずだが。飛び抜けて早く格闘スキルを取得した事と、勇者コースに所属する実の兄であるオレをサポートする家族登録制度を利用した。
そのため、ギルド加入が誰よりも早い年齢となった。
「ねえあのツインテールの女の子……最年少だって」
「勇者の妹なんでしょ。特別扱いなんじゃないの?」
「大丈夫かなぁ……お使いクエストしか出ないとか」
白いローブを着たオレと同い年くらいの人たちが、チラチラとこちらを見てアイラとオレを噂している。
「むぅ、アイラ……強いんだから! まったく、完全にバカにしているよね。あの人たち」
噂されているのに気づいて、アイラはさらに不満そうだ。
「……取り敢えず最初の1ヶ月間は、難易度の低い簡単なお使いクエストにいくつか挑戦な。それが、研修内容なんだって。ミンティアが戻って来たら、今日はそのクエストこなして終了だ。初めてなんだから、そういうクエストで我慢しろよ」
「……もう、分かったよぉ。あーあ、ワープゲートを使って実力を発揮したいな!」
出来れば可愛い妹を危険な目に遭わせたくないので、これでちょうど良いんだ。
「イクト君、アイラちゃん、お待たせ!」
ミンティアが、聖女の正装服に着替えて戻ってきた。
淡い水色を基調にしたミニスカートワンピースで、ぴったりとした服のデザインが身体のラインを強調している。
ところどころ素肌が見える様になっており、胸の谷間がくっきりと見える……背中も大きく開いていて素肌が丸見えだ。こういうと失礼だが、清楚系と言いつつずいぶんと露出が高い衣装である。
もはや萌え系の定番と化しているミニスカ白ニーソの絶対領域がアピールされており、拍車をかける。
「イクト君……きゃあ!」
ドサッ!
テーブル席手前の段差で、転びそうになるミンティアを抱きとめて支えてやる。不可抗力で柔らかな胸を触ってしまったが、平静を装う。
「おっと……慌てるなよミンティア。危ないぞ、大丈夫か」
「ゴメンね、イクト君。まだこの聖女の正式装備に慣れてなくて……。ほら、普段は制服だったから。ありがとう……」
抱き合う体制になり、思わず頬を赤らめるミンティア。あまり親しく接する機会が最近はなかったため、ミンティアがどういう性格なのか忘れていたが。
ミンティアはツンデレでもなければぶりっ子系という程でもない。割と、現実にもいそうな普通の性格をしていることを、改めて思い出させられた。
「もし、その正式装備が動きにくかったら、研修後は別の装備に切り替えてクエストに行けばいいんだよ。オレも、そのうち装備の幅を広げるつもりだし」
「うん……そうだよね。イクト君の女アレルギーのこともあるし、ここまでミニスカじゃなくてもいいかもね」
「前ほどは、アレルギーひどくなくなったけどな」
以前のオレだったら、女アレルギーを起こして動悸息切れで死にかける様な、アピール力の強いコスチュームを見せつけられている上に、超密着しているのだが。
数年前に手に入れた呪い避けのメダイをペンダントにして身につけてから、不思議なほど女アレルギーが出なくなった。
このまま、女アレルギーを起こさない普通の若者に成長していければ良いのだが……。
「じゃあ、早速研修クエストに行くか!」
ダーツ魔法学園周辺のお使いをいくつかこなすという、比較的簡単な研修を1ヶ月の間に数回受けた。
どの研修クエストもさほど強いモンスターとも遭遇せずに済んだため、いつしか『クエストは簡単』という認識が生まれていた。
あくまでも、1ヶ月間の【研修】であり、本物のクエストとは違うという事を忘れて。
* * *
「おめでとうございます! 研修期間終了に伴い、正式なギルドメンバーとしての登録扱いとなります。まだ受注出来るクエストは1つだけですが挑戦しますか?」
「はい、早速お願いします」
「では、クエストの場所は最も近い異世界……ワープゲートを使用して短時間で移動できる異空間です。特別な薬草の採取クエストとなります。念のため、準備できる範囲で最も強い装備品で挑むことをオススメします!」
研修で、クエストの認識が甘くなっていたオレは、なんの不安もなくクエストに申し込む。
メンバーは、オレ、ミンティア、アイラの3人。準備出来る範囲で最も強い装備と言われたものの、それほど武器防具も揃っていないし、今までと同じでいいだろう。
「お兄ちゃん、初めての正式クエスト楽しみだね!」
「ああ、ワープゲートを使うのも初になるよな」
教会の地下室にあるワープゾーンに向かい、アースプラネットとは別のさらなる異世界の扉の前に立つ。
「なんだか、ドキドキしちゃう……イクト君。ここから先は、私たちの今までいた時空とは別の異世界なんだね……」
ミンティアには、召喚士の勉強をしているお兄さんがいるそうで、兄の影響か彼女も時空や空間の移動に関心が高い。
異世界と言っても気軽に出られる近所の異世界だという話だが。異世界に近所とか遠いとか基準値が設定されている事を知ったのは最近なので、オレにはよく分からないけれど。
ギギギと扉を開けて目の前に飛び込んできたのは、青い空と遥かに広がる緑色の大平原……。
そしてとても雑魚には見えない、イノシシを大きくした様な獰猛なモンスターの姿だった。
聖女ミンティアは聖女専用のパートナー登録受付に行く事になり、一旦離れてしまった。
「イクト君、私はこれからパートナー聖女専用に受付を済ませてくるけど……。ロビー前のカフェスペースで待ち合わせにしよう。また後でね」
「ああ。分かったよ」
黒髪セミロングヘアにインテリ風のメガネ美人な受付嬢に書類を手渡し、学生証を見せて本人確認が済むと書類に魔法で描かれた契約の印が押された。
「ギルドメンバーとして、仮登録完了しました! 頑張って一人前の勇者を目指して下さいね。当ギルドは聖騎士団ギルドなので、主に後方支援系のクエストを取り扱っております」
「もしかして、ギルドごとに受注出来るクエストの内容が違うんですか?」
先ほどの案内役のクランさんの説明でも薄々感じていたが、所属ギルドによってクエストの内容がかなり違うのだろうか。
受付嬢の反応は予想通りのもので、どうやらオレの勘は当たっているようだ。
「ええ。ランクを上げていけば、よその学園ギルドのクエストも受注出来るようになります。ですが、初心者の方は比較的簡単なクエストがオススメです。まずは研修クエストからの挑戦となります」
「あっはい、ありがとうございます」
ギルド受付嬢からにこやかにクエストの手引きを手渡され、自販でカフェオレを購入しロビーのテーブル席にアイラと座りパラパラと目を通す。
「お兄ちゃん……せっかくギルドに加入出来たのに、後方支援系じゃアイラの格闘術発揮出来ないよぉ」
アイラは期待が外れたのか、ギルドクエストの内容に不満がある様だ。
さらに初期クエストの為、安全なお使い系クエストや簡単なモンスターの討伐依頼ばかりである。
「仕方ないだろ。 ギルドはクジ引きで決まるんだし、それに最前線で戦うギルドに所属するには今のオレじゃレベルが足りないよ」
「つまんないよお! せっかく、カッコよく戦えるスキルを身につけたのにっ」
「あのなぁアイラ、そもそもクエストっていうのは人にバトルシーンを見せびらかすためのものじゃないんだ。ルーン会長だって、新人へのアドバイスでとにかく人命が大事だって言ってただろう?」
面白いとかつまんないとか言う問題じゃないと思うけど、アイラは最近スキルを取得したばかりで、腕試しがしたくて仕方がないらしい。
「そのうち、バリバリ戦うクエストも受けられるようになるよね」
「まぁそのうちは、嫌でも戦うようになるだろう。ほら、カフェオレ好きだろう? ほら」
カフェオレを飲ませて、むくれるアイラを宥めてやる。甘いものを飲めば、少しは気持ちが落ち着くと思うのだが……。
オレと3歳年下のアイラが、同時期にギルドに所属する時期が同時になってしまったが、それにはワケがある。
本来、アイラの年齢ではギルド所属は難しくて許可自体降りないはずだが。飛び抜けて早く格闘スキルを取得した事と、勇者コースに所属する実の兄であるオレをサポートする家族登録制度を利用した。
そのため、ギルド加入が誰よりも早い年齢となった。
「ねえあのツインテールの女の子……最年少だって」
「勇者の妹なんでしょ。特別扱いなんじゃないの?」
「大丈夫かなぁ……お使いクエストしか出ないとか」
白いローブを着たオレと同い年くらいの人たちが、チラチラとこちらを見てアイラとオレを噂している。
「むぅ、アイラ……強いんだから! まったく、完全にバカにしているよね。あの人たち」
噂されているのに気づいて、アイラはさらに不満そうだ。
「……取り敢えず最初の1ヶ月間は、難易度の低い簡単なお使いクエストにいくつか挑戦な。それが、研修内容なんだって。ミンティアが戻って来たら、今日はそのクエストこなして終了だ。初めてなんだから、そういうクエストで我慢しろよ」
「……もう、分かったよぉ。あーあ、ワープゲートを使って実力を発揮したいな!」
出来れば可愛い妹を危険な目に遭わせたくないので、これでちょうど良いんだ。
「イクト君、アイラちゃん、お待たせ!」
ミンティアが、聖女の正装服に着替えて戻ってきた。
淡い水色を基調にしたミニスカートワンピースで、ぴったりとした服のデザインが身体のラインを強調している。
ところどころ素肌が見える様になっており、胸の谷間がくっきりと見える……背中も大きく開いていて素肌が丸見えだ。こういうと失礼だが、清楚系と言いつつずいぶんと露出が高い衣装である。
もはや萌え系の定番と化しているミニスカ白ニーソの絶対領域がアピールされており、拍車をかける。
「イクト君……きゃあ!」
ドサッ!
テーブル席手前の段差で、転びそうになるミンティアを抱きとめて支えてやる。不可抗力で柔らかな胸を触ってしまったが、平静を装う。
「おっと……慌てるなよミンティア。危ないぞ、大丈夫か」
「ゴメンね、イクト君。まだこの聖女の正式装備に慣れてなくて……。ほら、普段は制服だったから。ありがとう……」
抱き合う体制になり、思わず頬を赤らめるミンティア。あまり親しく接する機会が最近はなかったため、ミンティアがどういう性格なのか忘れていたが。
ミンティアはツンデレでもなければぶりっ子系という程でもない。割と、現実にもいそうな普通の性格をしていることを、改めて思い出させられた。
「もし、その正式装備が動きにくかったら、研修後は別の装備に切り替えてクエストに行けばいいんだよ。オレも、そのうち装備の幅を広げるつもりだし」
「うん……そうだよね。イクト君の女アレルギーのこともあるし、ここまでミニスカじゃなくてもいいかもね」
「前ほどは、アレルギーひどくなくなったけどな」
以前のオレだったら、女アレルギーを起こして動悸息切れで死にかける様な、アピール力の強いコスチュームを見せつけられている上に、超密着しているのだが。
数年前に手に入れた呪い避けのメダイをペンダントにして身につけてから、不思議なほど女アレルギーが出なくなった。
このまま、女アレルギーを起こさない普通の若者に成長していければ良いのだが……。
「じゃあ、早速研修クエストに行くか!」
ダーツ魔法学園周辺のお使いをいくつかこなすという、比較的簡単な研修を1ヶ月の間に数回受けた。
どの研修クエストもさほど強いモンスターとも遭遇せずに済んだため、いつしか『クエストは簡単』という認識が生まれていた。
あくまでも、1ヶ月間の【研修】であり、本物のクエストとは違うという事を忘れて。
* * *
「おめでとうございます! 研修期間終了に伴い、正式なギルドメンバーとしての登録扱いとなります。まだ受注出来るクエストは1つだけですが挑戦しますか?」
「はい、早速お願いします」
「では、クエストの場所は最も近い異世界……ワープゲートを使用して短時間で移動できる異空間です。特別な薬草の採取クエストとなります。念のため、準備できる範囲で最も強い装備品で挑むことをオススメします!」
研修で、クエストの認識が甘くなっていたオレは、なんの不安もなくクエストに申し込む。
メンバーは、オレ、ミンティア、アイラの3人。準備出来る範囲で最も強い装備と言われたものの、それほど武器防具も揃っていないし、今までと同じでいいだろう。
「お兄ちゃん、初めての正式クエスト楽しみだね!」
「ああ、ワープゲートを使うのも初になるよな」
教会の地下室にあるワープゾーンに向かい、アースプラネットとは別のさらなる異世界の扉の前に立つ。
「なんだか、ドキドキしちゃう……イクト君。ここから先は、私たちの今までいた時空とは別の異世界なんだね……」
ミンティアには、召喚士の勉強をしているお兄さんがいるそうで、兄の影響か彼女も時空や空間の移動に関心が高い。
異世界と言っても気軽に出られる近所の異世界だという話だが。異世界に近所とか遠いとか基準値が設定されている事を知ったのは最近なので、オレにはよく分からないけれど。
ギギギと扉を開けて目の前に飛び込んできたのは、青い空と遥かに広がる緑色の大平原……。
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