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第十一章
第78話『いよいよ、ここまで来た』
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――いよいよ、この時が来た。
最終試験の会場として設けられたこの場所。
学園の演習場よりはこじんまりとしているものの、数10人を収容するには適切な広さではある。
壁や床、天井などは見る限りは一緒で、統一された灰色。
つまり、ここも学園同様に疑似ダンジョンを生成できるということ。
実践演習を行うにはうってつけというわけだ。
「本当、まさか私たちがこんなところに来られるなんて思いもしなかったよ」
「へへっ、本当にそうだよね。柄にもなく緊張して鳥肌が立っちゃってる」
「ふふっ、らしくないわね」
美咲と彩夏はそんなやりとりをしている。
美咲の言う通り、本当に僕たちがこんな場所まで来られるとは。
意気込んでいた割に、ほんの少しだけでも敗退してしまうのではないかと思っていた自分が情けない。
それに恥ずかしい話、彩夏が言っているように凄く鳥肌が立っている。
「当然っ、私たちが一番になるに決まってるじゃーんっ」
唐突に結月はそんなことを言い出す。
「結月はどうしてそんなにいつも自信満々なのさ」
「だって、志信がいるんだよ? 負けるわけないじゃん」
「す、凄いねその自信。……でも、わかるかも」
「あっちゃー、一華あんたね、影響されやすいんだから気を付けないとダメだよ。……まあ、私もわかるけれども」
叶がそれなりにツッコミ、一華は控えめに乗る。
「僕も、みんなと一緒なら勝てると思う。……いや、みんなと一緒だから勝てる」
「だね」
「だな」
桐吾は二つ返事で爽やかに、一樹は活力みなぎる目で頷く。
「おうおうーう、みんなお揃いだねーっ」
見知った声に、全員が振り向く。
「光崎生徒会長」
「志信くん、これからよろしくなぁー。まあ、ボクたちのパーティが優勝するけどね」
「――負けません」
僕は視線を真っ直ぐ向け、決意を目に宿す。
「だろうねー。最初から負けるつもりのある子たちが、最たる頂を目指して勝利を欲するはずがない――だからこそ、ボクたちは上級生としての誇りと勝利への執着ってもんを後輩たちに見せなきゃならない。まあ敵同士、長話をしても情が移るだけだから。――正々堂々よろしくね、それじゃっ」
光崎さんは手のひらをひらひらと振りながら、僕たちに背を向け歩き去る。
次いで、生徒会の役員を務める先輩方は僕に目線を合わせるだけで、光崎さんの後を追う。
言葉を発することはなくても、あの目を見ればわかる。
負けるつもりはない。全力でかかってこい、と。
その熱い視線に、僕も目に決意を宿し応える。
「志信。俺からも言っておくぜ、正々堂々だ」
最後尾だった兄貴は、僕の前へ向かい立つ。
「こうやって、真剣勝負をするのは初めてだよね。僕からも、言うよ。――正々堂々、だ」
僕は拳を突き出す。
人生で初めてする、兄貴への宣戦布告。
「ははっ、言うようになったな。兄貴として誇らしいぜ」
それに倣い、兄貴は拳を合わせる。
「勝った気になるのはまだ早いよ」
「……だな。勝負はこれからだ。んじゃな」
これで、相手チームのメンバーは全員が向こうに行った。
見送った後、すぐ真横に現れる結月。
「志信、楽しそーうっ」
「え?」
「気づいてないの? さっきお兄さんと話をしてる時、ずーっと笑ってたよ」
「そうだった?」
結月の言葉に信憑性がなく、みんなへ視線を送る。
「「「「「「うん」」」」」」
疑いようのない答えが返ってくる。
全員が全員、自信満々に首を縦に振ったのだ。
でも、本当にそうだったのかもしれない。
この、高鳴る鼓動は嘘を吐いていないからだ。
ソワソワする。
ドキドキする。
ワクワクする。
今までにないほど気持ちが昂っている。
待ち焦がれた頂が、もう手を伸ばせば届くところまできたんだ。
ダンジョンではない、モンスターでもない。人間同士の感情と想いがぶつかる試合。
こんな状況で、心が躍らないなんて冒険者失格じゃないか。
みんなだってそうだ。
誰1人として、この先に待つ勝利を疑うような目をしてはいない。
燃えるような熱さを秘めているのは僕だけじゃないんだ。
今なら、少しだけ上木さんが言っていたことがわかるような気がする。
「……じゃあ、最終確認をしよう」
熱さを胸に、冷静に話を進める。
「ここは、これから疑似ダンジョンが生成される。そして、そこで光崎さんパーティとの一騎打ちが行われる。――でも、前情報として知っている情報はここまで。それはあちらのパーティも同じ」
「なるほどね。もしかしたら、今まで通りの地形になるかもしれないし、初見の場所になる可能性もあるってこともあるのね」
「そう、美咲の言う通り。相手も同じ状況……と言いたいところだけど、上級生の経験値は僕たちとは全然違う。油断は禁物」
学年的にはたったの一年。だけど、その一年が軽いはずはない。
兄貴を見ていればわかる。
毎日のように自分を鍛錬し、前を向いてひた走っているのを間近に見てきた。
光崎さんだってそうだ。
一度だけの張り合いだったとしても、あの幻覚は普通なんてものじゃなかった。
他の先輩たちだってそのはず。
特別試験のあの時、僕たちは全員で勝ち抜いた。だけど、先輩たちは人数が少なくても勝利を手にした。
普通の実力でそれが成されるはずはない。
「戦術や陣形はその都度変更できるように、みんな意識しておいてほしい。――昨日話した予想通り、相手には兄貴が居る、だから長期戦なんていうのは最初から考えていないと思う。それだけを注意しておこう」
「僕たちはしっかりと役目を果たさないとね」
「『戦鬼』なんて言われてる人との戦いか、ワクワクしてくるぜ」
「逆に、速攻で倒しちゃうかもねっ」
「私も自分の役割をちゃんと果たさないとね」
「ぜ、絶対に美咲ちゃんへの攻撃は止めてみせるよ!」
今のところ、要注意なのが兄貴だ。
間違いなく、開戦速攻で仕掛けてくるだろう。
「私もぐちゃぐちゃに戦場をかき回しちゃうよーっ」
彩夏は使いもしない腕をグワングワンと回す。
「彩夏、随分とやる気だね。私も負けてられない。最善を尽くすよ」
ああやっぱり。
心に炎を灯しているのは僕だけじゃない。
僕も勝ちたい。
負けられない。
みんなで勝つ。
「みんな、勝ちに行こう!」
最終試験の会場として設けられたこの場所。
学園の演習場よりはこじんまりとしているものの、数10人を収容するには適切な広さではある。
壁や床、天井などは見る限りは一緒で、統一された灰色。
つまり、ここも学園同様に疑似ダンジョンを生成できるということ。
実践演習を行うにはうってつけというわけだ。
「本当、まさか私たちがこんなところに来られるなんて思いもしなかったよ」
「へへっ、本当にそうだよね。柄にもなく緊張して鳥肌が立っちゃってる」
「ふふっ、らしくないわね」
美咲と彩夏はそんなやりとりをしている。
美咲の言う通り、本当に僕たちがこんな場所まで来られるとは。
意気込んでいた割に、ほんの少しだけでも敗退してしまうのではないかと思っていた自分が情けない。
それに恥ずかしい話、彩夏が言っているように凄く鳥肌が立っている。
「当然っ、私たちが一番になるに決まってるじゃーんっ」
唐突に結月はそんなことを言い出す。
「結月はどうしてそんなにいつも自信満々なのさ」
「だって、志信がいるんだよ? 負けるわけないじゃん」
「す、凄いねその自信。……でも、わかるかも」
「あっちゃー、一華あんたね、影響されやすいんだから気を付けないとダメだよ。……まあ、私もわかるけれども」
叶がそれなりにツッコミ、一華は控えめに乗る。
「僕も、みんなと一緒なら勝てると思う。……いや、みんなと一緒だから勝てる」
「だね」
「だな」
桐吾は二つ返事で爽やかに、一樹は活力みなぎる目で頷く。
「おうおうーう、みんなお揃いだねーっ」
見知った声に、全員が振り向く。
「光崎生徒会長」
「志信くん、これからよろしくなぁー。まあ、ボクたちのパーティが優勝するけどね」
「――負けません」
僕は視線を真っ直ぐ向け、決意を目に宿す。
「だろうねー。最初から負けるつもりのある子たちが、最たる頂を目指して勝利を欲するはずがない――だからこそ、ボクたちは上級生としての誇りと勝利への執着ってもんを後輩たちに見せなきゃならない。まあ敵同士、長話をしても情が移るだけだから。――正々堂々よろしくね、それじゃっ」
光崎さんは手のひらをひらひらと振りながら、僕たちに背を向け歩き去る。
次いで、生徒会の役員を務める先輩方は僕に目線を合わせるだけで、光崎さんの後を追う。
言葉を発することはなくても、あの目を見ればわかる。
負けるつもりはない。全力でかかってこい、と。
その熱い視線に、僕も目に決意を宿し応える。
「志信。俺からも言っておくぜ、正々堂々だ」
最後尾だった兄貴は、僕の前へ向かい立つ。
「こうやって、真剣勝負をするのは初めてだよね。僕からも、言うよ。――正々堂々、だ」
僕は拳を突き出す。
人生で初めてする、兄貴への宣戦布告。
「ははっ、言うようになったな。兄貴として誇らしいぜ」
それに倣い、兄貴は拳を合わせる。
「勝った気になるのはまだ早いよ」
「……だな。勝負はこれからだ。んじゃな」
これで、相手チームのメンバーは全員が向こうに行った。
見送った後、すぐ真横に現れる結月。
「志信、楽しそーうっ」
「え?」
「気づいてないの? さっきお兄さんと話をしてる時、ずーっと笑ってたよ」
「そうだった?」
結月の言葉に信憑性がなく、みんなへ視線を送る。
「「「「「「うん」」」」」」
疑いようのない答えが返ってくる。
全員が全員、自信満々に首を縦に振ったのだ。
でも、本当にそうだったのかもしれない。
この、高鳴る鼓動は嘘を吐いていないからだ。
ソワソワする。
ドキドキする。
ワクワクする。
今までにないほど気持ちが昂っている。
待ち焦がれた頂が、もう手を伸ばせば届くところまできたんだ。
ダンジョンではない、モンスターでもない。人間同士の感情と想いがぶつかる試合。
こんな状況で、心が躍らないなんて冒険者失格じゃないか。
みんなだってそうだ。
誰1人として、この先に待つ勝利を疑うような目をしてはいない。
燃えるような熱さを秘めているのは僕だけじゃないんだ。
今なら、少しだけ上木さんが言っていたことがわかるような気がする。
「……じゃあ、最終確認をしよう」
熱さを胸に、冷静に話を進める。
「ここは、これから疑似ダンジョンが生成される。そして、そこで光崎さんパーティとの一騎打ちが行われる。――でも、前情報として知っている情報はここまで。それはあちらのパーティも同じ」
「なるほどね。もしかしたら、今まで通りの地形になるかもしれないし、初見の場所になる可能性もあるってこともあるのね」
「そう、美咲の言う通り。相手も同じ状況……と言いたいところだけど、上級生の経験値は僕たちとは全然違う。油断は禁物」
学年的にはたったの一年。だけど、その一年が軽いはずはない。
兄貴を見ていればわかる。
毎日のように自分を鍛錬し、前を向いてひた走っているのを間近に見てきた。
光崎さんだってそうだ。
一度だけの張り合いだったとしても、あの幻覚は普通なんてものじゃなかった。
他の先輩たちだってそのはず。
特別試験のあの時、僕たちは全員で勝ち抜いた。だけど、先輩たちは人数が少なくても勝利を手にした。
普通の実力でそれが成されるはずはない。
「戦術や陣形はその都度変更できるように、みんな意識しておいてほしい。――昨日話した予想通り、相手には兄貴が居る、だから長期戦なんていうのは最初から考えていないと思う。それだけを注意しておこう」
「僕たちはしっかりと役目を果たさないとね」
「『戦鬼』なんて言われてる人との戦いか、ワクワクしてくるぜ」
「逆に、速攻で倒しちゃうかもねっ」
「私も自分の役割をちゃんと果たさないとね」
「ぜ、絶対に美咲ちゃんへの攻撃は止めてみせるよ!」
今のところ、要注意なのが兄貴だ。
間違いなく、開戦速攻で仕掛けてくるだろう。
「私もぐちゃぐちゃに戦場をかき回しちゃうよーっ」
彩夏は使いもしない腕をグワングワンと回す。
「彩夏、随分とやる気だね。私も負けてられない。最善を尽くすよ」
ああやっぱり。
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「みんな、勝ちに行こう!」
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