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第十章
第75話『この打ち合わせは、もしものため』
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「ん? どうしたの?」
「な、なにか問題でも?」
「さっきの打ち合わせからの変更はないんだけれど、もしもの時に備えておこうかなって思って」
こんな話題をいきなり切り出されれば、疑問を抱くよね。
キョトンとした顔を向けられても仕方がない。
「本当にもしもの、例えば僕が一番最初に戦闘不能になったらの時のことをね」
「え、なんてことを言ってるの。そんなの絶対にあっちゃいけないことじゃない」
「そ、そうだよね。リーダーが戦闘不能になったら、指揮が……あ」
「そう、普通だったリーダーという指揮が居なくなってしまえば、防戦一方になって敗北までの時間を待つだけになりかねない。だけど、こちらには美咲が居る」
「……なるほど、そういうことね。理解できても、それだけは絶対に避けなきゃだけど」
「……この流れで言うのもあれなんだけど……美咲は僕に何があっても回復をしないでほしいんだ。一華も、僕が標的とされても守りに入らないでほしい」
「え、でも……」
「それは了承できない。でも、何か考えがあるんだよね」
「これは勝つための策なんだ。対人戦において、後方支援というのは厄介になる。それはこちらもあちらも一緒。それにリーダーともなれば、一番最初に狙われるのはまず間違いない。だけど、そこをあえて狙わせるんだ」
美咲と一華は、言葉に出さなくても首を傾げて表情で「どういうこと?」と語っている。
「全て想定上の話だけれど、速攻で僕を潰しに来るとする。ともなれば、バフやスキルなどが集中するよね、そこで僕が耐えて時間を稼げばみんながどうにかしてくれる」
「本当に飛び込んで来れば、中衛の一樹くんと結月も加勢できる……ってことだよね」
「なるほど。そして、私は美咲ちゃんだけを集中して護れば良いんだね」
「そういうことだね」
美咲は顎に手を当てて、考え始める。
「あ、あの。今思ったんだけど、相手の盾って美咲ちゃんにスキルを使ったりしないのかな」
「――確かに。その可能性は大いにあると思う」
「それでね、思ったんだ。私たちが使うスキル管理のスキルって、視界外の敵には効果が発動しないんだ」
「目をつぶってたり、何かしらで目線を封じられたりってこと?」
「そう。だとしたら、美咲ちゃんは常に私の後ろ、つまり盾の後ろに隠れていればスキルを発動できない。そして、私が相手の盾の人にスキルを使って拘束する」
「凄い、凄いよ一華」
「え、ひぇっ」
「相手の盾を封じつつ、美咲を護る。そして美咲はほぼ自由にみんなを回復させられる。もしも遠距離攻撃が飛んできたとしても、盾の後ろに居るから自動的に護れる…凄いよ、名案だ」
「あ、ありがとう!」
一華は嬉しそうな声とは逆に目線を下げてしまった。
でも、これは凄い。その手があったか。
体とは少し不相応な大盾だからこそできること。
戦闘中に簡易要塞を造り、回復砲台で回復し放題というわけだ
もしかしたら、別の場所では彩夏のようなメイジでも運用できるんじゃないか。
「あ、それでなんだけど。もしも僕が戦闘不能になったらって続きで、掛け声を美咲にお願いしたいんだ」
「――いろいろとわかったよ、なんで志信くんだけ人数に入ってなかったのかを。こういうことだったんだね」
「美咲、ちょっと怒ってる……?」
「いいえ別に? 指揮の譲渡をお願いするとか、それが自分が戦闘不能になった時のことを想定しているとか、そういうのを含んで相談してくれなかったことかを怒ってるわけないじゃん? な・か・ま、なんだし」
眉間に皺を寄せて、ジリジリと一歩ずつ近づいてくるの、怖いんですけど……。
しかも、ゼロ距離まで来たと思ったら人差し指でグサグサと胸元を刺さないでください。怖いです。
「ご、ごめんって。勝つために何でもやるけれど、負けないために最悪を想定するのは必要なんだよ」
「はいはいわかってますよ。私なんかと相談しながら決めるより、志信くんなら独りで考えた方がいいのはわかってるし。あ、それとも? 一華みたいな名案が思い浮かぶんなら? 一華は居た方がいいのかな?」
「え! 私ならいいの!?」
いや一華、そこで嬉しそうに反応をしてはいけない。
「ち、違うんだ。確かに考えていた時は独りだったよ。でも、こういうのって絶対に反対されると思って」
「それはそうでしょ。どこに仲間が戦闘不能になる前提で話を進められる人がいるの?」
腕を組みながら鋭い目線を向けられた。
「だからごめんって」
僕は頭を下げて、頭上で手を合わせる。
「でもわかってるよ。それがたぶん最善なんだよね」
「……うん」
「……本来なら、頼られる立場であるからこそ、代案の一つでも提案するべきだよね。でも、私はまだまだだから、こんな自分に腹が立つけれど理解したよ」
「ありがとう」
「理解はしたけれど、納得はしてないよ。これは最悪の状況ってだけで、そうならないのが一番良いんだから」
「うん、それでいいよ」
僕は恐る恐る目線を上げた。
「ん~。で、でも、生徒会長のパーティってくらいだからそんな強引な策を実行するのかな? もっと的確で有効な攻撃とかしてきそう」
「イメージだけで言ったらそうだけど、一華もしかしてただの印象だけで話してない?」
「な、なぜそれをっ。美咲ちゃん、超能力の持ち主なの?!」
「そんなわけないでしょ。単純に、生徒会長がリーダーなんでしょ? 奇想天外な策が用意されているわよ」
「た、たしかに……」
僕は心の内に秘めていた懸念を口に出す。
「これはただの不安なんだけれど、もしも光崎さんのパーティに兄貴が居た場合、この最悪な状況は現実になると思っている」
「そういえば、志信くんの家へお泊り会に行った時、挨拶だけした人だよね?」
「私も憶えてるよ。優しそうな人だったよね」
「でも、学園では『戦鬼』なんて呼ばれてたりもするよね。見た目では想像もでいないんだけど」
「うん。普段は優しくて面倒見の良い優しい兄貴なんだ。でも……やる気になった瞬間から、全てが変わる。優しそうな顔も、剣の扱い方も、攻撃方法もその全てが」
「そ、そんなになんだ」
「え……もしかして、志信くんってそのお兄さんと模擬戦とかしてたりしないよね」
「ん? 何回もしてるよ」
「「あっ」」
美咲と一華は顔を合わせている。
「志信くんのその無尽蔵な体力とか、いろいろの意味がわかったような気がする」
「わ、私も」
このやり取りで何が?
僕はつい首を傾げてしまった。
「もしかしてだけど、志信くんのお兄さんが生徒会長のパーティに居たとしたら、さっきまでの懸念は本当に起きてしまうかもね。志信くんの実力を知っているからこそ、そういう情報も筒抜けってことだし」
「え、それズルいっ」
「でも一華。こっちはその本人が居るのだから、あっちからしたらこっちの方がズルいって思われてるかも」
「た、たしかに」
「あはは……」
なんか僕、変な扱いをされていませんか?
「と、とりあえず。そんな感じでよろしくね」
「うん」
「うんっ」
「な、なにか問題でも?」
「さっきの打ち合わせからの変更はないんだけれど、もしもの時に備えておこうかなって思って」
こんな話題をいきなり切り出されれば、疑問を抱くよね。
キョトンとした顔を向けられても仕方がない。
「本当にもしもの、例えば僕が一番最初に戦闘不能になったらの時のことをね」
「え、なんてことを言ってるの。そんなの絶対にあっちゃいけないことじゃない」
「そ、そうだよね。リーダーが戦闘不能になったら、指揮が……あ」
「そう、普通だったリーダーという指揮が居なくなってしまえば、防戦一方になって敗北までの時間を待つだけになりかねない。だけど、こちらには美咲が居る」
「……なるほど、そういうことね。理解できても、それだけは絶対に避けなきゃだけど」
「……この流れで言うのもあれなんだけど……美咲は僕に何があっても回復をしないでほしいんだ。一華も、僕が標的とされても守りに入らないでほしい」
「え、でも……」
「それは了承できない。でも、何か考えがあるんだよね」
「これは勝つための策なんだ。対人戦において、後方支援というのは厄介になる。それはこちらもあちらも一緒。それにリーダーともなれば、一番最初に狙われるのはまず間違いない。だけど、そこをあえて狙わせるんだ」
美咲と一華は、言葉に出さなくても首を傾げて表情で「どういうこと?」と語っている。
「全て想定上の話だけれど、速攻で僕を潰しに来るとする。ともなれば、バフやスキルなどが集中するよね、そこで僕が耐えて時間を稼げばみんながどうにかしてくれる」
「本当に飛び込んで来れば、中衛の一樹くんと結月も加勢できる……ってことだよね」
「なるほど。そして、私は美咲ちゃんだけを集中して護れば良いんだね」
「そういうことだね」
美咲は顎に手を当てて、考え始める。
「あ、あの。今思ったんだけど、相手の盾って美咲ちゃんにスキルを使ったりしないのかな」
「――確かに。その可能性は大いにあると思う」
「それでね、思ったんだ。私たちが使うスキル管理のスキルって、視界外の敵には効果が発動しないんだ」
「目をつぶってたり、何かしらで目線を封じられたりってこと?」
「そう。だとしたら、美咲ちゃんは常に私の後ろ、つまり盾の後ろに隠れていればスキルを発動できない。そして、私が相手の盾の人にスキルを使って拘束する」
「凄い、凄いよ一華」
「え、ひぇっ」
「相手の盾を封じつつ、美咲を護る。そして美咲はほぼ自由にみんなを回復させられる。もしも遠距離攻撃が飛んできたとしても、盾の後ろに居るから自動的に護れる…凄いよ、名案だ」
「あ、ありがとう!」
一華は嬉しそうな声とは逆に目線を下げてしまった。
でも、これは凄い。その手があったか。
体とは少し不相応な大盾だからこそできること。
戦闘中に簡易要塞を造り、回復砲台で回復し放題というわけだ
もしかしたら、別の場所では彩夏のようなメイジでも運用できるんじゃないか。
「あ、それでなんだけど。もしも僕が戦闘不能になったらって続きで、掛け声を美咲にお願いしたいんだ」
「――いろいろとわかったよ、なんで志信くんだけ人数に入ってなかったのかを。こういうことだったんだね」
「美咲、ちょっと怒ってる……?」
「いいえ別に? 指揮の譲渡をお願いするとか、それが自分が戦闘不能になった時のことを想定しているとか、そういうのを含んで相談してくれなかったことかを怒ってるわけないじゃん? な・か・ま、なんだし」
眉間に皺を寄せて、ジリジリと一歩ずつ近づいてくるの、怖いんですけど……。
しかも、ゼロ距離まで来たと思ったら人差し指でグサグサと胸元を刺さないでください。怖いです。
「ご、ごめんって。勝つために何でもやるけれど、負けないために最悪を想定するのは必要なんだよ」
「はいはいわかってますよ。私なんかと相談しながら決めるより、志信くんなら独りで考えた方がいいのはわかってるし。あ、それとも? 一華みたいな名案が思い浮かぶんなら? 一華は居た方がいいのかな?」
「え! 私ならいいの!?」
いや一華、そこで嬉しそうに反応をしてはいけない。
「ち、違うんだ。確かに考えていた時は独りだったよ。でも、こういうのって絶対に反対されると思って」
「それはそうでしょ。どこに仲間が戦闘不能になる前提で話を進められる人がいるの?」
腕を組みながら鋭い目線を向けられた。
「だからごめんって」
僕は頭を下げて、頭上で手を合わせる。
「でもわかってるよ。それがたぶん最善なんだよね」
「……うん」
「……本来なら、頼られる立場であるからこそ、代案の一つでも提案するべきだよね。でも、私はまだまだだから、こんな自分に腹が立つけれど理解したよ」
「ありがとう」
「理解はしたけれど、納得はしてないよ。これは最悪の状況ってだけで、そうならないのが一番良いんだから」
「うん、それでいいよ」
僕は恐る恐る目線を上げた。
「ん~。で、でも、生徒会長のパーティってくらいだからそんな強引な策を実行するのかな? もっと的確で有効な攻撃とかしてきそう」
「イメージだけで言ったらそうだけど、一華もしかしてただの印象だけで話してない?」
「な、なぜそれをっ。美咲ちゃん、超能力の持ち主なの?!」
「そんなわけないでしょ。単純に、生徒会長がリーダーなんでしょ? 奇想天外な策が用意されているわよ」
「た、たしかに……」
僕は心の内に秘めていた懸念を口に出す。
「これはただの不安なんだけれど、もしも光崎さんのパーティに兄貴が居た場合、この最悪な状況は現実になると思っている」
「そういえば、志信くんの家へお泊り会に行った時、挨拶だけした人だよね?」
「私も憶えてるよ。優しそうな人だったよね」
「でも、学園では『戦鬼』なんて呼ばれてたりもするよね。見た目では想像もでいないんだけど」
「うん。普段は優しくて面倒見の良い優しい兄貴なんだ。でも……やる気になった瞬間から、全てが変わる。優しそうな顔も、剣の扱い方も、攻撃方法もその全てが」
「そ、そんなになんだ」
「え……もしかして、志信くんってそのお兄さんと模擬戦とかしてたりしないよね」
「ん? 何回もしてるよ」
「「あっ」」
美咲と一華は顔を合わせている。
「志信くんのその無尽蔵な体力とか、いろいろの意味がわかったような気がする」
「わ、私も」
このやり取りで何が?
僕はつい首を傾げてしまった。
「もしかしてだけど、志信くんのお兄さんが生徒会長のパーティに居たとしたら、さっきまでの懸念は本当に起きてしまうかもね。志信くんの実力を知っているからこそ、そういう情報も筒抜けってことだし」
「え、それズルいっ」
「でも一華。こっちはその本人が居るのだから、あっちからしたらこっちの方がズルいって思われてるかも」
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「あはは……」
なんか僕、変な扱いをされていませんか?
「と、とりあえず。そんな感じでよろしくね」
「うん」
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