121 / 129
第十章
第74話『予想を想定した打ち合わせ』
しおりを挟む
「もしかしてだけど、前回やったのを活用するの?」
「美咲が言ってるのって、あのスリー・ツーマンセルのこと?」
「そうそう、彩夏がバッテバテになってた」
「うぐっ、ががががが」
壊れたおもちゃのように、顎をガクガクさせて自分の胸をわし掴む彩夏。
「そうだね。みんなの記憶にも新しい戦術になると思う。前回は試験的に、ほんの少しだけ僕の私欲混じりで試行したんだけど、今回こそ活かせるんじゃないかなって」
「あれはあれで、新鮮だったなぁ。パーティを組んじゃうと、全体のことばかり意識しちゃうからね。授業だと2人とか3人とかって当たり前なのにね」
「うん。そして、今回は対モンスターではなく対人戦。たぶん、個々の連携力が大事になってくると思うんだ」
「じゃあ、人数的にスリー・スリー・ツーになるのかな」
通常はそうだ。
だけど、今回は変則的かつ攻撃的でもあり防御的な編成をする。
「今回は、スリー・ツー・ツーでいこうと思う」
「え? それだと、1人だけ余っちゃわない?」
「うん。その一枠は僕にするつもりでいる」
「んんん? だって志信くんは後衛である以前にパーティリーダーなんだから、一華ちゃんとかに守ってもらった方が良いんじゃないの?」
「安全策をとるならば、それが一番得策なんだと思う。でも……確信があるわけじゃないけれど、光崎さんは僕を狙ってくるんじゃないかって思う」
「じゃあ尚更守ってもらった方が良いんじゃないの?」
たった一つも確信があるわけじゃない。
それにそもそも、指揮官であるリーダーを攻撃するというのは、対人戦において常套手段である。
パーティ戦において指揮系統を潰してしまえれば、後は混戦となりただの力や個人の技術で勝敗を決められるからだ。
そうなってしまえば、一学年上の先輩たちに勝てる確率はグッと下がってしまう。
「これは自分を過信しているだけなのかもしれない。通常の後方支援ならば、守ってもらわないと絶対にダメだってのはわかってる。しかもリーダーであり指揮官なら尚更ね」
「じゃあなんで?」
「たぶん僕は自分で動き回りながらの方が良いのかなって、そう思ってね」
「それ賛成っ」
「結月? でも、一華ちゃんが1人で大変なら、叶ちゃんだっているんだよ?」
「だってー、逆に訊くけど美咲なら知ってるんじゃないの?」
「……」
結月からの質問は、『最初から組んでるんなら、わかってるでしょ』と美咲に突き付けているかのようだ。
「……わかってるよ。志信くんは前衛もできて後衛もできる。守ってもらうだけの人じゃないって。だけど、こうも知ってるよ。志信くんはできることが多すぎるからこそ、誰よりも頑張ろうとするって」
「それわかるーっ」
「あはは……」
その痛恨の一言には苦笑いしか出ない。
実際に、僕にはこれしかできないんだからって、物凄く頭を使ってがむしゃらに動き回っていた。
それしか僕にはできないから、それしか僕はみんなの役に立てないからって。
その結果は目も当てられない、失敗。
みんなのためと思った行動が、自分を苦しめた。
だからこそ、今度は失敗しないように立ち回る。
「それで、組み合わせなんだけど。スリーが桐吾・叶・彩夏。ツーの一つ目が一樹と結月。ツーの二つ目が美咲と一華でお願いしたい」
「へえ、私と一華はさっきの流れでわかったけれど、それ以外が予想外だね」
「俺と結月が組むってことは、なんとなく理解出来るな。突撃して、暴れまわれってことだろ?」
「それ最高じゃんっ」
「実は違うんだ」
一樹と一華は目を点にしている。無理もない。
「一樹と一華の特技を活かすのであれば、そうした方が良いんだけれど、今回は遊撃のような立ち回りをしてもらいたい」
「なんでだ?」
「なんでなんで?」
「前衛の中でも高火力の2人をあえて中衛に配置することによって、もしも懐に飛び込んできた相手を抑圧もしくは撃破できる」
「かぁー。なるほどな、前衛を突破したーって孤立したやつを誘い込むってわけか」
「うわ、えぐー」
「そして、ここからはスリーマンセルの3人。これはカバーが得意なメンバーで構成されていて、相手の中枢に飛び込んで戦況をかき回せる」
「志信くん……それエグくない?」
美咲は顔を引きつらせながらそう言う。
「なるほどね。僕と叶で突撃して、右に左に立ち回りながら、叶がヘイトスキルで相手の回復を防ぐってことかな」
「そうそう、そういうこと」
「うわ、やるのは私だけど、それ本当にエグくない?」
「マジでエグいよそれ。そんでもって私が、2人のカバーをしつつ進路妨害ってことね。自分で言っておいてエグいよ」
「僕から出せる策はこんな感じかな。対人戦において、油断は禁物であり勝つためには徹底的になんでもやる」
経験値的にはあちらの方が圧倒的にある。
それに、光崎さん以外の事前情報が何一つない。
みんなはやり過ぎだと言うけれど、これぐらいやらなければ勝てないと思う。
対人戦に絶対なんてない。
人数的に不利になったとしても、そこから大逆転なんてこともありえる。
「あれ。でも思ったんだけど、この組み合わせって新鮮な感じがするんだけれど意外と」
「美咲と一華は話し合いだけで済むし、他の組み合わせもそこまで猛練習が必要ってこともない感じになっていると思う」
「だよね」
「で、でも、私たちが一番重要になるってことでもある、よね?」
「……プレッシャーをかけるようになって悪いんだけれど、隠さずに言うならそうなるね。でも、逆に言うなら、美咲と一華が絶対に崩されなければ正気はこちら側にあり続けると思う」
「ひょえー……」
「大丈夫だよ一華。私たちが耐えられれば、絶対にみんながどうにかしてくれるから」
「そ、そうだね!」
「じゃあ、まだまだ時間もあることだし、それぞれが打ち合わせなり、体を動かすなりし始めようか」
事前に打ち合わせられるのはここまで。
後は戦況に応じてそれぞれが臨機応変に対応してくれる。
正直、不安はある。
もしかしたらこの打ち合わせ自体が無駄になってしまうかもしれない。
でも、こればっかりは考えても答えが出ないし、その答えはもうすぐわかる。
あれ、そういえば兄貴ってこの会場にいるのだろうか。
今思えば、光崎さんのパーティを全員見た覚えがない。
昼食時も全員の顔が見えたわけでもないし、そもそも距離が離れていたし、背中を向けている人が数人居た。
もしも……もしもの準備はしておくべきか。
「美咲、一華。ちょっとだけ時間をもらっても良いかな」
「美咲が言ってるのって、あのスリー・ツーマンセルのこと?」
「そうそう、彩夏がバッテバテになってた」
「うぐっ、ががががが」
壊れたおもちゃのように、顎をガクガクさせて自分の胸をわし掴む彩夏。
「そうだね。みんなの記憶にも新しい戦術になると思う。前回は試験的に、ほんの少しだけ僕の私欲混じりで試行したんだけど、今回こそ活かせるんじゃないかなって」
「あれはあれで、新鮮だったなぁ。パーティを組んじゃうと、全体のことばかり意識しちゃうからね。授業だと2人とか3人とかって当たり前なのにね」
「うん。そして、今回は対モンスターではなく対人戦。たぶん、個々の連携力が大事になってくると思うんだ」
「じゃあ、人数的にスリー・スリー・ツーになるのかな」
通常はそうだ。
だけど、今回は変則的かつ攻撃的でもあり防御的な編成をする。
「今回は、スリー・ツー・ツーでいこうと思う」
「え? それだと、1人だけ余っちゃわない?」
「うん。その一枠は僕にするつもりでいる」
「んんん? だって志信くんは後衛である以前にパーティリーダーなんだから、一華ちゃんとかに守ってもらった方が良いんじゃないの?」
「安全策をとるならば、それが一番得策なんだと思う。でも……確信があるわけじゃないけれど、光崎さんは僕を狙ってくるんじゃないかって思う」
「じゃあ尚更守ってもらった方が良いんじゃないの?」
たった一つも確信があるわけじゃない。
それにそもそも、指揮官であるリーダーを攻撃するというのは、対人戦において常套手段である。
パーティ戦において指揮系統を潰してしまえれば、後は混戦となりただの力や個人の技術で勝敗を決められるからだ。
そうなってしまえば、一学年上の先輩たちに勝てる確率はグッと下がってしまう。
「これは自分を過信しているだけなのかもしれない。通常の後方支援ならば、守ってもらわないと絶対にダメだってのはわかってる。しかもリーダーであり指揮官なら尚更ね」
「じゃあなんで?」
「たぶん僕は自分で動き回りながらの方が良いのかなって、そう思ってね」
「それ賛成っ」
「結月? でも、一華ちゃんが1人で大変なら、叶ちゃんだっているんだよ?」
「だってー、逆に訊くけど美咲なら知ってるんじゃないの?」
「……」
結月からの質問は、『最初から組んでるんなら、わかってるでしょ』と美咲に突き付けているかのようだ。
「……わかってるよ。志信くんは前衛もできて後衛もできる。守ってもらうだけの人じゃないって。だけど、こうも知ってるよ。志信くんはできることが多すぎるからこそ、誰よりも頑張ろうとするって」
「それわかるーっ」
「あはは……」
その痛恨の一言には苦笑いしか出ない。
実際に、僕にはこれしかできないんだからって、物凄く頭を使ってがむしゃらに動き回っていた。
それしか僕にはできないから、それしか僕はみんなの役に立てないからって。
その結果は目も当てられない、失敗。
みんなのためと思った行動が、自分を苦しめた。
だからこそ、今度は失敗しないように立ち回る。
「それで、組み合わせなんだけど。スリーが桐吾・叶・彩夏。ツーの一つ目が一樹と結月。ツーの二つ目が美咲と一華でお願いしたい」
「へえ、私と一華はさっきの流れでわかったけれど、それ以外が予想外だね」
「俺と結月が組むってことは、なんとなく理解出来るな。突撃して、暴れまわれってことだろ?」
「それ最高じゃんっ」
「実は違うんだ」
一樹と一華は目を点にしている。無理もない。
「一樹と一華の特技を活かすのであれば、そうした方が良いんだけれど、今回は遊撃のような立ち回りをしてもらいたい」
「なんでだ?」
「なんでなんで?」
「前衛の中でも高火力の2人をあえて中衛に配置することによって、もしも懐に飛び込んできた相手を抑圧もしくは撃破できる」
「かぁー。なるほどな、前衛を突破したーって孤立したやつを誘い込むってわけか」
「うわ、えぐー」
「そして、ここからはスリーマンセルの3人。これはカバーが得意なメンバーで構成されていて、相手の中枢に飛び込んで戦況をかき回せる」
「志信くん……それエグくない?」
美咲は顔を引きつらせながらそう言う。
「なるほどね。僕と叶で突撃して、右に左に立ち回りながら、叶がヘイトスキルで相手の回復を防ぐってことかな」
「そうそう、そういうこと」
「うわ、やるのは私だけど、それ本当にエグくない?」
「マジでエグいよそれ。そんでもって私が、2人のカバーをしつつ進路妨害ってことね。自分で言っておいてエグいよ」
「僕から出せる策はこんな感じかな。対人戦において、油断は禁物であり勝つためには徹底的になんでもやる」
経験値的にはあちらの方が圧倒的にある。
それに、光崎さん以外の事前情報が何一つない。
みんなはやり過ぎだと言うけれど、これぐらいやらなければ勝てないと思う。
対人戦に絶対なんてない。
人数的に不利になったとしても、そこから大逆転なんてこともありえる。
「あれ。でも思ったんだけど、この組み合わせって新鮮な感じがするんだけれど意外と」
「美咲と一華は話し合いだけで済むし、他の組み合わせもそこまで猛練習が必要ってこともない感じになっていると思う」
「だよね」
「で、でも、私たちが一番重要になるってことでもある、よね?」
「……プレッシャーをかけるようになって悪いんだけれど、隠さずに言うならそうなるね。でも、逆に言うなら、美咲と一華が絶対に崩されなければ正気はこちら側にあり続けると思う」
「ひょえー……」
「大丈夫だよ一華。私たちが耐えられれば、絶対にみんながどうにかしてくれるから」
「そ、そうだね!」
「じゃあ、まだまだ時間もあることだし、それぞれが打ち合わせなり、体を動かすなりし始めようか」
事前に打ち合わせられるのはここまで。
後は戦況に応じてそれぞれが臨機応変に対応してくれる。
正直、不安はある。
もしかしたらこの打ち合わせ自体が無駄になってしまうかもしれない。
でも、こればっかりは考えても答えが出ないし、その答えはもうすぐわかる。
あれ、そういえば兄貴ってこの会場にいるのだろうか。
今思えば、光崎さんのパーティを全員見た覚えがない。
昼食時も全員の顔が見えたわけでもないし、そもそも距離が離れていたし、背中を向けている人が数人居た。
もしも……もしもの準備はしておくべきか。
「美咲、一華。ちょっとだけ時間をもらっても良いかな」
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる