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第七章
第46話『一樹の逸る心』
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一樹は自宅にて思う。
「まさか本当にここまで来ちまうなんてな……」
柄にもない勉強道具を目の前に。
まずは自分にできることを、と思って初めて見たのはいいものの、やっぱりどうしたらいいかわからないとペンを回している。
「『魔工技術の発達により便利になった移動手段。騎乗用として採用されている主なモンスターについて最低五つ記入せよ』……か。えー、あー」
前回行われた筆記試験にも出た内容。
そこで一答もできなかったことから、現在取り組んでいるのだけれど、やはり今回も回答は導き出せず。
反省点を生かした復習というのは、いつも通りやっていないからだ。
悲しいことに教科書のどこに記述されているかすら記憶にない。
「みんな、どうやってこういうの勉強してるんだろうな。俺は一夜漬けで山を張ってるだけだから全然わからねーや」
ペンを置き、ぐうたらに姿勢を崩し天井へ視線を向ける。
背もたれに体重を預け、目を閉じた。
(頭の悪い俺にだってわかる。この喜ばしい現状は、自分が生み出したものではない。あの時、偶然にも声を掛けて拾ったもらった身。俺は最低限みんなの足を引っ張っていなかっただけだ)
ブラッと垂らす拳を少しだけ握る。
(俺にもできることってなんなんだろうな……)
言葉が出ない。
思い付きではあるけれど、一番自分に足りてない明確なものに取り組んでみたものはいいものの、すぐに手詰まりになってしまった、今。
そして思い出す、つい先日の戦いを。
全てが初めてだった。
体にこもる熱、一寸先はどうなるかわからない緊張感、1人1人の気迫、パーティの一体感。今でも鮮明に思い出せるほど色濃く、思う浮かべるだけでも胸が熱くなる。
あれが冒険――。
血――沸き、肉――踊る。とは、まさにこのこと。
今すぐにでも飛び上がり、体を動かしたくなる。走り出したくなる。武器を振り回したくなる。
だけど、もう一つ思い出してしまい、沸々と燃える闘志は徐々に冷めていく。
(ああそうだったな。美化しすぎるのはよくねえよな。俺は、俺だけは……くそっ)
みんなの活躍を目の当たりにして、自分がしていたことを思い出す。
桐吾、結月の立ち回りは見事なものだった。
身を翻し、飛び、剣を巧みに扱っては華麗に立ち回るも、独りよがりにならず高い連携力を発揮していた。
彩夏も阿吽の呼吸だったろうに、前衛の邪魔にならないよう高い洞察力を以って対処していた。
叶は全てにおいて柔軟に対応し、盾という役割を見事に完遂。
美咲は自分ができること以上の役を自ら担い、パーティに多大なる貢献をしていた。
一華でさえ、あの強敵に自ら飛び込んだ。誰にもできない、そう、自分にさえできないことを成し遂げた。
あの時、あの瞬間、誰からも称賛されるほどの活躍をして見せたのは間違いない。
そして思い出す、自らが放った言葉を。
『頼むから、パーティの邪魔だけはしないでくれ』
誰が? どの口で? 自分が?
後悔の念は巨大な波となって襲い掛かって飲み込む。
歯を食いしばり、拳に力が入る。
(俺は、あの時なにをしていたんだ。他人に誇れるようなことをなにかしていたか? ――いいやしていない。俺は、必死だった。必死に目の前の敵と戦った。ただそれだけだ。自分のことだけで精一杯だった。自分のことしか考えられなかった。――そんなやつが、誰かに対して、いや、一華に対してそんな台詞を言うことが許されるのか? ……くっ――そんなわけねえ)
自分の無力さが露呈し、自責をせずにはいられない。
「ははっ、そうじゃねえか。そうだよ、最初から間違ってんじゃねえか」
乾いた笑いの後――姿勢を変え、机に突っ伏す。
(俺は頑張っているつもりになっていた。そうだよな、そうなんだよ。俺が必死に戦っていた? 違えだろ。みんなが上手く立ち回ってくれたから、だろ)
眠るとき、目が覚めるとき、こうして目を閉じているとき、嫌でもまぶたの裏に焼き付いた光景は現実逃避を拒み、逃げ道を塞いでくる。
誰に後ろ指をさされたわけではない。
――むしろ逆。
誰にも責められはしない、前に進めていないのはお前だなんて言われてなんかない。
だから、だからこそ、それが胸をギュッと締め付ける。
いっそのこと、残酷に、直球に、辛辣に言葉を並べてくれれば受け止められるのに。
誰かに頼めばそれは叶うのか、誰なら叶えてくれるのか、誰なら、誰なら…………。
(くそっ。なんで、なんでこんな時にも他人任せなんだろうな。本当に情けねえ話だ。俺だって変わりたい、俺だってみんなの役に立ちたい、俺だって、俺だって――)
後ろめたい気持ちが感情を支配する。
(どうして志信はあんなに頑張れるんだろうな。アコライトだっていうのに)
ふと、お泊り会のことを思い出す。
(ああ、そうだったな。志信は、誰に言っても恥ずかしくない立派な目標があったんだったな、すげえや。……それ比べたら、俺の目指すものなんて不純でしかないな)
「ははっ」
渇いた笑いが漏れる。
「情けねえったらありゃしねえ。お金を稼ぐため冒険者になる? こんなことで、どうしてみんなと肩を並べられるんだろうな。きっと、一華だって立派なもんを胸に秘めてるから、秘めているからこそあんなことができたんだろう、よ……」
涙が込み上がってくる。
「あー、なんか、なんかなぁ……」
言い訳をする言葉すら見つからず、悔しさが頬を伝い落ちる。
「……そうだ、らしくねえことしてっから余計なことを考えっちまうんだな――ああ、やめだやめだ」
腕で伝う線をゴシゴシと擦り、勉強道具をなげやりに閉じた。
「こういう時は、やっぱ体を動かすに限るな」
目を背けるように机は振り返らず、言い訳を噛み締めながら部屋を後にした。
「まさか本当にここまで来ちまうなんてな……」
柄にもない勉強道具を目の前に。
まずは自分にできることを、と思って初めて見たのはいいものの、やっぱりどうしたらいいかわからないとペンを回している。
「『魔工技術の発達により便利になった移動手段。騎乗用として採用されている主なモンスターについて最低五つ記入せよ』……か。えー、あー」
前回行われた筆記試験にも出た内容。
そこで一答もできなかったことから、現在取り組んでいるのだけれど、やはり今回も回答は導き出せず。
反省点を生かした復習というのは、いつも通りやっていないからだ。
悲しいことに教科書のどこに記述されているかすら記憶にない。
「みんな、どうやってこういうの勉強してるんだろうな。俺は一夜漬けで山を張ってるだけだから全然わからねーや」
ペンを置き、ぐうたらに姿勢を崩し天井へ視線を向ける。
背もたれに体重を預け、目を閉じた。
(頭の悪い俺にだってわかる。この喜ばしい現状は、自分が生み出したものではない。あの時、偶然にも声を掛けて拾ったもらった身。俺は最低限みんなの足を引っ張っていなかっただけだ)
ブラッと垂らす拳を少しだけ握る。
(俺にもできることってなんなんだろうな……)
言葉が出ない。
思い付きではあるけれど、一番自分に足りてない明確なものに取り組んでみたものはいいものの、すぐに手詰まりになってしまった、今。
そして思い出す、つい先日の戦いを。
全てが初めてだった。
体にこもる熱、一寸先はどうなるかわからない緊張感、1人1人の気迫、パーティの一体感。今でも鮮明に思い出せるほど色濃く、思う浮かべるだけでも胸が熱くなる。
あれが冒険――。
血――沸き、肉――踊る。とは、まさにこのこと。
今すぐにでも飛び上がり、体を動かしたくなる。走り出したくなる。武器を振り回したくなる。
だけど、もう一つ思い出してしまい、沸々と燃える闘志は徐々に冷めていく。
(ああそうだったな。美化しすぎるのはよくねえよな。俺は、俺だけは……くそっ)
みんなの活躍を目の当たりにして、自分がしていたことを思い出す。
桐吾、結月の立ち回りは見事なものだった。
身を翻し、飛び、剣を巧みに扱っては華麗に立ち回るも、独りよがりにならず高い連携力を発揮していた。
彩夏も阿吽の呼吸だったろうに、前衛の邪魔にならないよう高い洞察力を以って対処していた。
叶は全てにおいて柔軟に対応し、盾という役割を見事に完遂。
美咲は自分ができること以上の役を自ら担い、パーティに多大なる貢献をしていた。
一華でさえ、あの強敵に自ら飛び込んだ。誰にもできない、そう、自分にさえできないことを成し遂げた。
あの時、あの瞬間、誰からも称賛されるほどの活躍をして見せたのは間違いない。
そして思い出す、自らが放った言葉を。
『頼むから、パーティの邪魔だけはしないでくれ』
誰が? どの口で? 自分が?
後悔の念は巨大な波となって襲い掛かって飲み込む。
歯を食いしばり、拳に力が入る。
(俺は、あの時なにをしていたんだ。他人に誇れるようなことをなにかしていたか? ――いいやしていない。俺は、必死だった。必死に目の前の敵と戦った。ただそれだけだ。自分のことだけで精一杯だった。自分のことしか考えられなかった。――そんなやつが、誰かに対して、いや、一華に対してそんな台詞を言うことが許されるのか? ……くっ――そんなわけねえ)
自分の無力さが露呈し、自責をせずにはいられない。
「ははっ、そうじゃねえか。そうだよ、最初から間違ってんじゃねえか」
乾いた笑いの後――姿勢を変え、机に突っ伏す。
(俺は頑張っているつもりになっていた。そうだよな、そうなんだよ。俺が必死に戦っていた? 違えだろ。みんなが上手く立ち回ってくれたから、だろ)
眠るとき、目が覚めるとき、こうして目を閉じているとき、嫌でもまぶたの裏に焼き付いた光景は現実逃避を拒み、逃げ道を塞いでくる。
誰に後ろ指をさされたわけではない。
――むしろ逆。
誰にも責められはしない、前に進めていないのはお前だなんて言われてなんかない。
だから、だからこそ、それが胸をギュッと締め付ける。
いっそのこと、残酷に、直球に、辛辣に言葉を並べてくれれば受け止められるのに。
誰かに頼めばそれは叶うのか、誰なら叶えてくれるのか、誰なら、誰なら…………。
(くそっ。なんで、なんでこんな時にも他人任せなんだろうな。本当に情けねえ話だ。俺だって変わりたい、俺だってみんなの役に立ちたい、俺だって、俺だって――)
後ろめたい気持ちが感情を支配する。
(どうして志信はあんなに頑張れるんだろうな。アコライトだっていうのに)
ふと、お泊り会のことを思い出す。
(ああ、そうだったな。志信は、誰に言っても恥ずかしくない立派な目標があったんだったな、すげえや。……それ比べたら、俺の目指すものなんて不純でしかないな)
「ははっ」
渇いた笑いが漏れる。
「情けねえったらありゃしねえ。お金を稼ぐため冒険者になる? こんなことで、どうしてみんなと肩を並べられるんだろうな。きっと、一華だって立派なもんを胸に秘めてるから、秘めているからこそあんなことができたんだろう、よ……」
涙が込み上がってくる。
「あー、なんか、なんかなぁ……」
言い訳をする言葉すら見つからず、悔しさが頬を伝い落ちる。
「……そうだ、らしくねえことしてっから余計なことを考えっちまうんだな――ああ、やめだやめだ」
腕で伝う線をゴシゴシと擦り、勉強道具をなげやりに閉じた。
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目を背けるように机は振り返らず、言い訳を噛み締めながら部屋を後にした。
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