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第六章
第44話『いつもの、なんてない登校』
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いつもの登校光景。
楓と椿が無自覚に面白おかしくしてくれるおかげで、笑いが絶えない。
兄貴と守結もそのノリに混ざるものだから、歩きながら劇団でも見ているかのような感覚になる。
そんな日常が流れる中、兄貴が呟く。
「あー、そういや父さんからの置手紙で免許のことが書いてあったなぁ」
「兄貴は十七歳だもんね」
と、僕は返す。
守結、楓、椿は何かの話題で盛り上がっていてるようだ。
「そうなんだよなぁ。使う機会は限りなく少ないだろうが、今後のことも踏まえて念のため。だってさ」
「ダンジョンから換金所とかまでの移動だったら、公共の魔車でいいもんね」
「俺もそう思うんだ。でもまあ、父さんの言ってることもわかるんだけど」
「それって、期限とか決められてたの? 即決しろとか」
「いいや? そんなことは書かれてなかったな。なんなら、別に受講しなくても良いって感じのニュアンスだった。費用も全額支払ってくるらしいし、絶好の機会とはまさにこのことだとは思うんだけどな」
受講料の総額は三十万S。
学生の身分で、そこまでの金額を用意するには放課後などの時間をアルバイトなどの金策に充てなければならない。
勉強やトレーニングなどをこなしながらやるとなると相当な労力が強いられる。
「うーん、どうすっかなー」
「魔工運転技術は筆記と実技もあるし。今は学事祭中だから、終わってから考えてもいいんじゃない?」
「そうだな。今は目の前のことに集中、だな」
魔工技術の発達によりもたらされた技術進歩は、文明を加速させた。
七窟や結界がある以前は、馬で移動すれば数日とかかる距離を今では数時間で移動できてしまう。
今でも馬やテイム済みのモンスターに騎乗するのだけれど、魔工具を装備させるとそれはもうとんでもないことに。
ただ速くなるだけではなく、疲労度の軽減も図れるため、その移動速度が実用的になっている。
そのため、整備された道路を通る必要があり、それにはもちろん資格やルールなどが必要不可欠。
人間には? という声も上がっているけれど、残念ながら悪用の懸念から作業や人命救助などにも採用されていない。
でも、この結界の中であれば、人間が些細なことで怪我はしないため、不必要と言えばそうなのだけれど。
「そういえば、兄貴は学事祭どんな感じなの? パーティは組めたの?」
「ん? ああ、それはもういい感じよ」
「いや、大雑把すぎるでしょ。でも、そんな余裕の表情を見せるってことは本当なんだろうけど」
「んお? バレた?」
「そりゃあね。兄貴は顔に出やすいから」
「あっちゃー」
そりゃあ、満面の笑みで答えられたら誰でもわかると思うよ。
真っ白い歯をむき出しに、両手を首の後ろに回してると尚更。
「じゃあ、特別試験も参加したんでしょ? どんな感じの結果だったの?」
「んー、そうだな。余裕ってわけではないけれど、良い感じにみんなで切り抜けたって感じだな」
「ほほう?」
この兄貴が加わるパーティだというのにどこか歯切れが悪い。
目線も僕から遠ざけているように感じるし。
「いや別になんかあるとかはねえんだけど。偶然、メンバーが1人だけ欠けちまっててな」
「なるほどね」
きっと体調が優れないとかだろう。
それを言及しても仕方がない。
現に、僕たちのパーティも途中まではそうだった。
1人、たったの1人がいないだけで状況は大きく変わる。
本来のダンジョンがそのように。
「そういや、志信んとこは好調だったみたいじゃねえか」
「そう……だね。みんなのおかげだよ」
あれ?
「誰から聞いたの?」
「あー、そう、あれだ。ほら、生徒会長と同じクラスでよ。居眠りしてる時にそんなことを言ってたんだよ。俺さ、隣の席でよ。しかも一番後ろだから、多分聞こえてたのは俺だけのはずだけどな」
「なるほどね。それは苦労しそうだね」
「そうなんだよ。転校してきたから、なにかと大変でしょってあれだのれこれだの毎日話しかけられてよ」
「うわー……ご苦労様」
軽く想像しただけでも兄貴の苦労が目に見える。
対峙しても、公の場で見る姿も大差はなかった。
……ということは、クラスメイトかつ隣席ともなれば、耳に栓をしたいぐらい喋りかけられるだろう。
それに、あの大雑把な性格だ。
もしも僕が兄貴の立場になっていたのなら、席替えを先生に申し出ていたに違いない。
生徒の模範である生徒会長が授業中に居眠り、なんともよろしくないことには違いないけれど、なんだか容易に想像ができてしまう。
らしいといえば、らしいのかもしれない。
「その様子だと、志信も話したことがあるのか?」
「うん……まあね。偶然だけど」
「そっかー。互いに苦労するな」
「だね」
当然、複雑な心境ではある。
目論見はわからないけれど、妨害行為ともいえることをされた。
明確な時間稼ぎだったというのは、あの発言でわかる。
だけど、わからないこともある。
時間稼ぎだったとしても、僕が目覚めた後はすんなりと見過ごしてくれた。
予想外のことで気が動転した? いや、そんなことは最初から可能性として考えていたはず。
含む何かがあったのは確かだったけど、確認する術は持っていない。
きっと、訊きに行ったとしてもはぐらかされるのは目に見えている。
でも、それも過ぎ去った話。
学事祭期間も試験も残すところ後わずか。
残りの試験は未だに発表されていないから、できる準備はできるだけしておきたい。
あの破天荒な生徒会長の考えていることを予想するっていうのは、かなりの難易度の高さ。
ここでふと思い出す。
「そういえば、守結ってメンバー見つかったの?」
談笑している守結にそう質問すると、にこやかな表情のまま固まってしまった。
「まさか」
「うん……もう、諦めたよ。私は諦めたよ」
「ああ……ま、まあ? 最終試験までにパーティが組めればいいんだし、だ、大丈夫じゃない?」
「……はぁ……。なんだかなぁ、人数が合わなさすぎてガッカリ」
「あー、なるほどね、そういうことか」
「うん。3人、6人とかまでは集まるのは良いものの、みんな仲がいい人同士で組んじゃってるからどうしてもってなったりしてねー。志信とか強運だよね」
「確かに、うちのクラスもそんな感じで人数が合わなくてパーティが組めてないから、なんとなくわかる」
本当に、僕は恵まれすぎていると思う。
守結も言っている通りパーティすら組めず、この学事祭に本格参戦できていない人の方が多い。
そんな中、初日にして人数が揃い、パーティが組めたというのはかなりみんなより有利。
僕はリーダーとして、責任がある。
できることは何でもやって、みんなを勝利に――いや、これじゃあ怒られるかな。
――みんなで勝ちにいくんだ。
楓と椿が無自覚に面白おかしくしてくれるおかげで、笑いが絶えない。
兄貴と守結もそのノリに混ざるものだから、歩きながら劇団でも見ているかのような感覚になる。
そんな日常が流れる中、兄貴が呟く。
「あー、そういや父さんからの置手紙で免許のことが書いてあったなぁ」
「兄貴は十七歳だもんね」
と、僕は返す。
守結、楓、椿は何かの話題で盛り上がっていてるようだ。
「そうなんだよなぁ。使う機会は限りなく少ないだろうが、今後のことも踏まえて念のため。だってさ」
「ダンジョンから換金所とかまでの移動だったら、公共の魔車でいいもんね」
「俺もそう思うんだ。でもまあ、父さんの言ってることもわかるんだけど」
「それって、期限とか決められてたの? 即決しろとか」
「いいや? そんなことは書かれてなかったな。なんなら、別に受講しなくても良いって感じのニュアンスだった。費用も全額支払ってくるらしいし、絶好の機会とはまさにこのことだとは思うんだけどな」
受講料の総額は三十万S。
学生の身分で、そこまでの金額を用意するには放課後などの時間をアルバイトなどの金策に充てなければならない。
勉強やトレーニングなどをこなしながらやるとなると相当な労力が強いられる。
「うーん、どうすっかなー」
「魔工運転技術は筆記と実技もあるし。今は学事祭中だから、終わってから考えてもいいんじゃない?」
「そうだな。今は目の前のことに集中、だな」
魔工技術の発達によりもたらされた技術進歩は、文明を加速させた。
七窟や結界がある以前は、馬で移動すれば数日とかかる距離を今では数時間で移動できてしまう。
今でも馬やテイム済みのモンスターに騎乗するのだけれど、魔工具を装備させるとそれはもうとんでもないことに。
ただ速くなるだけではなく、疲労度の軽減も図れるため、その移動速度が実用的になっている。
そのため、整備された道路を通る必要があり、それにはもちろん資格やルールなどが必要不可欠。
人間には? という声も上がっているけれど、残念ながら悪用の懸念から作業や人命救助などにも採用されていない。
でも、この結界の中であれば、人間が些細なことで怪我はしないため、不必要と言えばそうなのだけれど。
「そういえば、兄貴は学事祭どんな感じなの? パーティは組めたの?」
「ん? ああ、それはもういい感じよ」
「いや、大雑把すぎるでしょ。でも、そんな余裕の表情を見せるってことは本当なんだろうけど」
「んお? バレた?」
「そりゃあね。兄貴は顔に出やすいから」
「あっちゃー」
そりゃあ、満面の笑みで答えられたら誰でもわかると思うよ。
真っ白い歯をむき出しに、両手を首の後ろに回してると尚更。
「じゃあ、特別試験も参加したんでしょ? どんな感じの結果だったの?」
「んー、そうだな。余裕ってわけではないけれど、良い感じにみんなで切り抜けたって感じだな」
「ほほう?」
この兄貴が加わるパーティだというのにどこか歯切れが悪い。
目線も僕から遠ざけているように感じるし。
「いや別になんかあるとかはねえんだけど。偶然、メンバーが1人だけ欠けちまっててな」
「なるほどね」
きっと体調が優れないとかだろう。
それを言及しても仕方がない。
現に、僕たちのパーティも途中まではそうだった。
1人、たったの1人がいないだけで状況は大きく変わる。
本来のダンジョンがそのように。
「そういや、志信んとこは好調だったみたいじゃねえか」
「そう……だね。みんなのおかげだよ」
あれ?
「誰から聞いたの?」
「あー、そう、あれだ。ほら、生徒会長と同じクラスでよ。居眠りしてる時にそんなことを言ってたんだよ。俺さ、隣の席でよ。しかも一番後ろだから、多分聞こえてたのは俺だけのはずだけどな」
「なるほどね。それは苦労しそうだね」
「そうなんだよ。転校してきたから、なにかと大変でしょってあれだのれこれだの毎日話しかけられてよ」
「うわー……ご苦労様」
軽く想像しただけでも兄貴の苦労が目に見える。
対峙しても、公の場で見る姿も大差はなかった。
……ということは、クラスメイトかつ隣席ともなれば、耳に栓をしたいぐらい喋りかけられるだろう。
それに、あの大雑把な性格だ。
もしも僕が兄貴の立場になっていたのなら、席替えを先生に申し出ていたに違いない。
生徒の模範である生徒会長が授業中に居眠り、なんともよろしくないことには違いないけれど、なんだか容易に想像ができてしまう。
らしいといえば、らしいのかもしれない。
「その様子だと、志信も話したことがあるのか?」
「うん……まあね。偶然だけど」
「そっかー。互いに苦労するな」
「だね」
当然、複雑な心境ではある。
目論見はわからないけれど、妨害行為ともいえることをされた。
明確な時間稼ぎだったというのは、あの発言でわかる。
だけど、わからないこともある。
時間稼ぎだったとしても、僕が目覚めた後はすんなりと見過ごしてくれた。
予想外のことで気が動転した? いや、そんなことは最初から可能性として考えていたはず。
含む何かがあったのは確かだったけど、確認する術は持っていない。
きっと、訊きに行ったとしてもはぐらかされるのは目に見えている。
でも、それも過ぎ去った話。
学事祭期間も試験も残すところ後わずか。
残りの試験は未だに発表されていないから、できる準備はできるだけしておきたい。
あの破天荒な生徒会長の考えていることを予想するっていうのは、かなりの難易度の高さ。
ここでふと思い出す。
「そういえば、守結ってメンバー見つかったの?」
談笑している守結にそう質問すると、にこやかな表情のまま固まってしまった。
「まさか」
「うん……もう、諦めたよ。私は諦めたよ」
「ああ……ま、まあ? 最終試験までにパーティが組めればいいんだし、だ、大丈夫じゃない?」
「……はぁ……。なんだかなぁ、人数が合わなさすぎてガッカリ」
「あー、なるほどね、そういうことか」
「うん。3人、6人とかまでは集まるのは良いものの、みんな仲がいい人同士で組んじゃってるからどうしてもってなったりしてねー。志信とか強運だよね」
「確かに、うちのクラスもそんな感じで人数が合わなくてパーティが組めてないから、なんとなくわかる」
本当に、僕は恵まれすぎていると思う。
守結も言っている通りパーティすら組めず、この学事祭に本格参戦できていない人の方が多い。
そんな中、初日にして人数が揃い、パーティが組めたというのはかなりみんなより有利。
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