31 / 129
第四章
第30話『合同演習――再び』
しおりを挟む
「では皆さん、準備の方は大丈夫そうですね。説明を始めたいと思います。今回の演習授業は前回と同じです。当然、モンスターも同じです。なので、そこまで心配も緊張もせずに取り組んでください」
その言葉を聞いたみんなは、息を止めていたのか、大きく息を吐いている人もいれば、安心したように胸に手を当てている人もいる。
そして、僕も含み、みんなは先生の横にいる軍服のような服を身に纏った人に対して、どうしても視線が向いてしまっているようだ。
「そして、今回こちらの――」
「ああ、僕のことはいいですよ先生。――皆さん、初めまして。僕のことは……まあ、お気になさらずに、見学にきた部外者とでも思っておいてください」
「……と、いう感じですので、皆さん頑張ってくださいね」
先生の話は終え、準備を終えたであろうパーティたちは疑似ダンジョンへと足を進め始めた。
「さてさて、本日もやっていきましょっかーっ」
「よろしくおねがいしまーすっ」
「お願いします? ……あれ?」
守結は、キョトンとした顔で首を傾げている。
それに次いで、康太と幸恵も同じ反応。
「ああ、紹介がまだだったね。こちらは結月」
「月刀結月ですっ、お願いしまーす」
「よ、よろしくね」
まさかの、コミュニケーションお化けの守結が若干押され気味である。
そして、康太と幸恵は目を合わせてクスリと笑っている。
この一瞬で気づいてしまったようだ――この2人は同じタイプ……だと。
ぎこちない挨拶は終わり、次に軽い打ち合わせを始める。
「結月の加入によって、僕たちはフルパーティになる。前衛4――盾1、前衛火力3。後衛4――支援2、後衛火力2。とかなりバランスがよくなった。で、僕は思うんだ。このみんななら、前回よりもっといい結果を出せる、と」
「うん、私もそう思う」
「なんのことはわからないけど、それは間違いないと思う!」
守結の反応に重ねるようにして反応する結月。
守結の顔が若干引きつっているようにもみえる。
「それに、結月の攻撃の腕や動きは僕が保証する。だから、しっかりと意思疎通してやってほしい」
「やったーっ、志信ありがとうっ」
と、僕の腕に絡みついてくる結月。
それをみた守結は、頬を膨らませて顔を小刻みに揺らしてから、
「なっ、ななななーー! ちょっと、ストーップ!」
と、声を張ってこちらに近づいてきて、僕から結月を引きはがして間に入ってきた。
「な、なに、どうしたの」
「いいえ、なんでもないです。なんでもないんですからね」
どうして急な敬語なのか、そしてその行動の意味を聞きたいところではあるけど、話を再開する。
「で、最初はいつも通りに手軽なモンスターで様子見。そこで互いの動きの確認を終えたら、前回苦戦したソルジャーラットと戦おう」
「おおっ! まじかよ、いきなりいっちゃうのか! おおっ!」
「それいいね、僕も賛成」
康太はやる気満々、桐吾も快く賛同してくれた。
「私も……頑張る。大変かもだけど、私も頑張るよ」
「美咲は、戦いながら僕と一緒にいろいろと確認しよう」
「うんっ。よろしくね」
「美咲もやる気かぁ。私も張り切っちゃうよぉ」
「ふふっ、私は最初からやる気全開よー!」
彩夏と幸恵も、かなり乗り気だ。
パーティの指揮は上々。
二回目というのもあるだろうけど、1人1人のやる気の源は違くても、再戦を望んでいたということだろう。
「じゃあ、早速いこうか――――ん……?」
みんなが足を進めていくなか、誰かに手を掴まれて足を止めてしまった。
「ねえしーくん、あの子と仲良いんだ」
「ん? どういうこと? まあ、同じクラスの隣席だし?」
「げっ⁉ な、なにそれ! というか……ふぅーん……否定はしないんだ」
いつもの守結らしからぬ鋭い目線が、僕の目に突き刺さりつい背筋が伸びてしまった。
「いやいや、待ってよ。結月はつい数日前に転校してきたばっかりで、なんというか……海原先生に面倒見を押し付けられたというか、そんな感じなんだよ。だから、その、なんというか」
「なーんだ、そういうことだったんだねっ。わかったよ。――でもあの懐き具合は許せないけどね」
後半の方は小声で、もごもごと話していたからなにを言っていたか聞き取れなかったけど、謎の疑いは晴れたようだ。
いつもの明るい眩しいくらいの笑顔が戻って、僕は解放――守結は先に足を進めた。
僕も同じく足を進めようとすると、海原先生に呼び止められた。
「あー、志信くんちょっといいかな」
「はい、なにかありましたか?」
「……あー、そのなんというか」
先生は首の後ろに手を回して、歯切れの悪い様子。
まるでなにか言いにくいことでも言おうとしているかのようだ。
「どうかしました?」
「いや、なんというか……前回のような無茶は、くれぐれも避けれるならそのようにしてくださいね。大怪我に繋がる可能性があります……から」
「わかりました。ご心配いただきありがとうございます」
「頑張ってください……ね」
先生は終始歯切れの悪い様子で話を進めていた。
僕は軽い会釈をし終え、みんなの元へ足早に向かった。
もしかしたら、本当に心配をしてくれているのか、前回の無茶が上の人とかに怒られたのか。
どちらにしても、先生はハッキリと言葉にしなかった。ということは、どちらでもなく、アドバイスの一つでもしてくれようとしたけど、他の生徒の手前そんな1人だけ優遇することはできない。と思い止まったのかもしれない。
――そう考えると、話のなかで深堀しなくてよかった。
これから始まる演習に心が躍っていた。楽しみで仕方がない。
初めてのフルメンバーパーティ、そう考えただけでやる気が満ち溢れ始めた。
その言葉を聞いたみんなは、息を止めていたのか、大きく息を吐いている人もいれば、安心したように胸に手を当てている人もいる。
そして、僕も含み、みんなは先生の横にいる軍服のような服を身に纏った人に対して、どうしても視線が向いてしまっているようだ。
「そして、今回こちらの――」
「ああ、僕のことはいいですよ先生。――皆さん、初めまして。僕のことは……まあ、お気になさらずに、見学にきた部外者とでも思っておいてください」
「……と、いう感じですので、皆さん頑張ってくださいね」
先生の話は終え、準備を終えたであろうパーティたちは疑似ダンジョンへと足を進め始めた。
「さてさて、本日もやっていきましょっかーっ」
「よろしくおねがいしまーすっ」
「お願いします? ……あれ?」
守結は、キョトンとした顔で首を傾げている。
それに次いで、康太と幸恵も同じ反応。
「ああ、紹介がまだだったね。こちらは結月」
「月刀結月ですっ、お願いしまーす」
「よ、よろしくね」
まさかの、コミュニケーションお化けの守結が若干押され気味である。
そして、康太と幸恵は目を合わせてクスリと笑っている。
この一瞬で気づいてしまったようだ――この2人は同じタイプ……だと。
ぎこちない挨拶は終わり、次に軽い打ち合わせを始める。
「結月の加入によって、僕たちはフルパーティになる。前衛4――盾1、前衛火力3。後衛4――支援2、後衛火力2。とかなりバランスがよくなった。で、僕は思うんだ。このみんななら、前回よりもっといい結果を出せる、と」
「うん、私もそう思う」
「なんのことはわからないけど、それは間違いないと思う!」
守結の反応に重ねるようにして反応する結月。
守結の顔が若干引きつっているようにもみえる。
「それに、結月の攻撃の腕や動きは僕が保証する。だから、しっかりと意思疎通してやってほしい」
「やったーっ、志信ありがとうっ」
と、僕の腕に絡みついてくる結月。
それをみた守結は、頬を膨らませて顔を小刻みに揺らしてから、
「なっ、ななななーー! ちょっと、ストーップ!」
と、声を張ってこちらに近づいてきて、僕から結月を引きはがして間に入ってきた。
「な、なに、どうしたの」
「いいえ、なんでもないです。なんでもないんですからね」
どうして急な敬語なのか、そしてその行動の意味を聞きたいところではあるけど、話を再開する。
「で、最初はいつも通りに手軽なモンスターで様子見。そこで互いの動きの確認を終えたら、前回苦戦したソルジャーラットと戦おう」
「おおっ! まじかよ、いきなりいっちゃうのか! おおっ!」
「それいいね、僕も賛成」
康太はやる気満々、桐吾も快く賛同してくれた。
「私も……頑張る。大変かもだけど、私も頑張るよ」
「美咲は、戦いながら僕と一緒にいろいろと確認しよう」
「うんっ。よろしくね」
「美咲もやる気かぁ。私も張り切っちゃうよぉ」
「ふふっ、私は最初からやる気全開よー!」
彩夏と幸恵も、かなり乗り気だ。
パーティの指揮は上々。
二回目というのもあるだろうけど、1人1人のやる気の源は違くても、再戦を望んでいたということだろう。
「じゃあ、早速いこうか――――ん……?」
みんなが足を進めていくなか、誰かに手を掴まれて足を止めてしまった。
「ねえしーくん、あの子と仲良いんだ」
「ん? どういうこと? まあ、同じクラスの隣席だし?」
「げっ⁉ な、なにそれ! というか……ふぅーん……否定はしないんだ」
いつもの守結らしからぬ鋭い目線が、僕の目に突き刺さりつい背筋が伸びてしまった。
「いやいや、待ってよ。結月はつい数日前に転校してきたばっかりで、なんというか……海原先生に面倒見を押し付けられたというか、そんな感じなんだよ。だから、その、なんというか」
「なーんだ、そういうことだったんだねっ。わかったよ。――でもあの懐き具合は許せないけどね」
後半の方は小声で、もごもごと話していたからなにを言っていたか聞き取れなかったけど、謎の疑いは晴れたようだ。
いつもの明るい眩しいくらいの笑顔が戻って、僕は解放――守結は先に足を進めた。
僕も同じく足を進めようとすると、海原先生に呼び止められた。
「あー、志信くんちょっといいかな」
「はい、なにかありましたか?」
「……あー、そのなんというか」
先生は首の後ろに手を回して、歯切れの悪い様子。
まるでなにか言いにくいことでも言おうとしているかのようだ。
「どうかしました?」
「いや、なんというか……前回のような無茶は、くれぐれも避けれるならそのようにしてくださいね。大怪我に繋がる可能性があります……から」
「わかりました。ご心配いただきありがとうございます」
「頑張ってください……ね」
先生は終始歯切れの悪い様子で話を進めていた。
僕は軽い会釈をし終え、みんなの元へ足早に向かった。
もしかしたら、本当に心配をしてくれているのか、前回の無茶が上の人とかに怒られたのか。
どちらにしても、先生はハッキリと言葉にしなかった。ということは、どちらでもなく、アドバイスの一つでもしてくれようとしたけど、他の生徒の手前そんな1人だけ優遇することはできない。と思い止まったのかもしれない。
――そう考えると、話のなかで深堀しなくてよかった。
これから始まる演習に心が躍っていた。楽しみで仕方がない。
初めてのフルメンバーパーティ、そう考えただけでやる気が満ち溢れ始めた。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる