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第四章
第28話『試行実験と再訪問者』
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兄貴の攻撃は、一撃が非常に重い。
しかも、攻撃用のスキルをほとんど使わない戦闘スタイル。下位クラスのなかでは珍しいタイプではある。
でも、僕の周りに至ってはそれが日常といえるのが、なんともいえない。
そして、兄貴が前の学校で『戦鬼』と物騒な異名で言われていたのにはちゃんと理由がある。
「ふっ、はっ! 志信、また一段と動きがよくなりすぎなんじゃないのかっ」
「それほどでもっ!」
その一撃の速さだけではない。
接いでくる連撃――これが、その異名がついた所以だ。
一撃、二撃、三撃――これらは一撃で仕留めることだけを視野に入れず、必ず追撃を考えた攻撃。
足の運び方、体の向き、筋肉の使い方、それら一つ一つの動作が精密に計算されている。
攻撃だけを考えていないような、いわゆる脳筋のような雰囲気をかもしだしてはいるが、その戦闘スタイルと思考は似ても似つかずだ。
僕がとるのは、防御と回避。
防御――スキルを発動しているからといって、そう易々と受け止めれるわけじゃない。あくまでも、無効化ではなく衝撃軽減の役割しか果たさない。
受け流す、これが最適解だ。
「それにしてもっ――志信のそれはっ、普通じゃないよ、なっ!」
【フィジックバリア】の再使用時間を回避と【ブロッキング】で凌ぐ。
一撃一撃を見極め、極力攻撃を食らわないように立ち回る。
連撃を終えた兄貴は、距離をとって呼吸を整え始めた。
「はぁ……はぁ――一旦休憩」
「……賛成」
僕の声を合図に、2人とも崩れるように床におしりをつけた。
「兄貴も相変わらずヤバいって」
「あっはは、そうか? みんなこんな感じじゃないのか?」
「そうではないでしょ」
兄貴は頭の上に『?』を浮かべながら首を傾げている。
無自覚努力人間。まるで、どこかの物語で無双する主人公のような、「また僕なにかやっちゃいました?」なんてセリフがいつか聞けそうだ。
小休憩を挟んでいると、扉が開いて、僕たちの視線がそちらに向いた。
「うわーっ、すっごーい」
なんと、そこには、あろうことか結月がいた。
「ん? お客さんか? ……あー、もしかして――はいはい、なるほどなるほど。なんだなんだー志信、そうだったら早く言ってくれよな、ここら辺で終わりにするか」
「いやいや、そういうんじゃないから」
「そうなのか?」
僕は必死に首を縦に振って抗議した。
なぜ、普段は能天気なような立ち回りをしているのに、こういうことだけは頭が回るのか。というツッコミを入れたいところではあるけど、そこをグッと堪えて、
「結月どうしたの? 楓と椿は?」
「話疲れちゃったみたいで、気持ちよさそうに可愛い顔して寝ちゃったんだよねぇ」
「え……じゃあ、どうやってここに来たの」
「それも、お話している最中に教えてもらったんだ―っ」
いやもう、なにもかもが無茶苦茶だ。
客人? が来ているのに寝てしまった楓と椿には、後からキツイお灸を据えてあげないといけないな。
「ねえねえ、ここで2人ともなにしてたの? というか、そちらの人は?」
「ああ、こっちは兄貴の逸真」
「どもども、志信の兄です。えーっと、いつも志信がお世話になってます」
「はいはい! いつも志信のお世話をしちゃってます! よろしくお願いしますっ」
「そんなことは微塵もないからね。というか、結月は数日前に転校してきたばっかりだからね。というか、ちゃんと自己紹介してよ」
結月は悪びれもせずにウインクして軽く舌を出している。
「初めまして、私は月刀結月です。志信とは短い付き合いですけど、よろしくさせてもらってますっ」
ちゃんとした挨拶ができるじゃないか、とため息を零れてしまう。
「それで、ここでなにをやっていたの? まさか、喧嘩⁉」
「いや、そんなことはしてないけど、単なる練習だよ」
「ほえぇー! なにそれ気になる。志信ってアコライトだよね? それに、お兄さんはウォーリア? スキル回しの練習とか?」
「そうといえばそうだし、そうでないといえばそうではない……かな」
兄貴の言葉に、「ほおほお」と興味を示している。
「せっかくだし、結月も――」
僕は、結月にこの練習に混ざるかという提案をしようとしたが、途中で言葉をやめた。
それは、彼女の服装にあった。
今、初めて結月の服装をみた。
白透明な長袖のレースを羽織り、中は水色の半袖。
同じく水色のミニスカートに白のニーハイソックス。
耳元には光が反射するピンク色のイヤリングに、補足煌びやかな細いネックレスをしている。
完全なる女子のオシャレコーデ。まるで外食やデートに着ていく服装をしている。スタイルのよさや外見を総合したら、まるでモデルが雑誌の撮影用に着飾っているようにもみえる。
だから言葉を止めた。
たぶん結月の場合、こんな状況であれば誘われたら真っ先に飛び込んでくるだろう。
あの服を汚させるのも抵抗があるし――というか、あんな服装で動き回られたら目のやり場に困ってしまう。
「――そこで見学してるといいよ」
「うん、そうするねっ」
壁沿いに腰を下ろしたのを確認して、僕は立ち上がった。
それをみた兄貴も、同じく立ち上がる。
「そうだ兄貴、まだ試したい……いや、チャレンジしてみたいことがあるんだ」
僕は思い出した。結月の動きを――
至近距離戦闘、あれは僕のなかでの常識を完全に破壊した。
最小限動作での回避。最短距離での反撃。
リスクが高いにしても、戦闘効率を格段と上げることができる。
「ああいいぜ、よっし始めっか!」
――見様見真似の動作はやはり、かなりの失敗を誘発した。
今までほとんど攻撃を食らわないように立ち回っていたのに、かなりの頻度で攻撃を食らうようになってしまった。
体の使い方も、盾の使い方も、それらは互いに喧嘩しているかのようにかみ合わず、何度も何度も痛い目をみた。
僕たちを見学する結月は、終始「ほお!」「おぉ!」と声を発していた。
興味津々なのはいいけど、こんな状況をみて喜んでいるのは不思議すぎる。
試行錯誤と苦痛との戦いは夕方まで続いて、時間的にも解散となった――。
しかも、攻撃用のスキルをほとんど使わない戦闘スタイル。下位クラスのなかでは珍しいタイプではある。
でも、僕の周りに至ってはそれが日常といえるのが、なんともいえない。
そして、兄貴が前の学校で『戦鬼』と物騒な異名で言われていたのにはちゃんと理由がある。
「ふっ、はっ! 志信、また一段と動きがよくなりすぎなんじゃないのかっ」
「それほどでもっ!」
その一撃の速さだけではない。
接いでくる連撃――これが、その異名がついた所以だ。
一撃、二撃、三撃――これらは一撃で仕留めることだけを視野に入れず、必ず追撃を考えた攻撃。
足の運び方、体の向き、筋肉の使い方、それら一つ一つの動作が精密に計算されている。
攻撃だけを考えていないような、いわゆる脳筋のような雰囲気をかもしだしてはいるが、その戦闘スタイルと思考は似ても似つかずだ。
僕がとるのは、防御と回避。
防御――スキルを発動しているからといって、そう易々と受け止めれるわけじゃない。あくまでも、無効化ではなく衝撃軽減の役割しか果たさない。
受け流す、これが最適解だ。
「それにしてもっ――志信のそれはっ、普通じゃないよ、なっ!」
【フィジックバリア】の再使用時間を回避と【ブロッキング】で凌ぐ。
一撃一撃を見極め、極力攻撃を食らわないように立ち回る。
連撃を終えた兄貴は、距離をとって呼吸を整え始めた。
「はぁ……はぁ――一旦休憩」
「……賛成」
僕の声を合図に、2人とも崩れるように床におしりをつけた。
「兄貴も相変わらずヤバいって」
「あっはは、そうか? みんなこんな感じじゃないのか?」
「そうではないでしょ」
兄貴は頭の上に『?』を浮かべながら首を傾げている。
無自覚努力人間。まるで、どこかの物語で無双する主人公のような、「また僕なにかやっちゃいました?」なんてセリフがいつか聞けそうだ。
小休憩を挟んでいると、扉が開いて、僕たちの視線がそちらに向いた。
「うわーっ、すっごーい」
なんと、そこには、あろうことか結月がいた。
「ん? お客さんか? ……あー、もしかして――はいはい、なるほどなるほど。なんだなんだー志信、そうだったら早く言ってくれよな、ここら辺で終わりにするか」
「いやいや、そういうんじゃないから」
「そうなのか?」
僕は必死に首を縦に振って抗議した。
なぜ、普段は能天気なような立ち回りをしているのに、こういうことだけは頭が回るのか。というツッコミを入れたいところではあるけど、そこをグッと堪えて、
「結月どうしたの? 楓と椿は?」
「話疲れちゃったみたいで、気持ちよさそうに可愛い顔して寝ちゃったんだよねぇ」
「え……じゃあ、どうやってここに来たの」
「それも、お話している最中に教えてもらったんだ―っ」
いやもう、なにもかもが無茶苦茶だ。
客人? が来ているのに寝てしまった楓と椿には、後からキツイお灸を据えてあげないといけないな。
「ねえねえ、ここで2人ともなにしてたの? というか、そちらの人は?」
「ああ、こっちは兄貴の逸真」
「どもども、志信の兄です。えーっと、いつも志信がお世話になってます」
「はいはい! いつも志信のお世話をしちゃってます! よろしくお願いしますっ」
「そんなことは微塵もないからね。というか、結月は数日前に転校してきたばっかりだからね。というか、ちゃんと自己紹介してよ」
結月は悪びれもせずにウインクして軽く舌を出している。
「初めまして、私は月刀結月です。志信とは短い付き合いですけど、よろしくさせてもらってますっ」
ちゃんとした挨拶ができるじゃないか、とため息を零れてしまう。
「それで、ここでなにをやっていたの? まさか、喧嘩⁉」
「いや、そんなことはしてないけど、単なる練習だよ」
「ほえぇー! なにそれ気になる。志信ってアコライトだよね? それに、お兄さんはウォーリア? スキル回しの練習とか?」
「そうといえばそうだし、そうでないといえばそうではない……かな」
兄貴の言葉に、「ほおほお」と興味を示している。
「せっかくだし、結月も――」
僕は、結月にこの練習に混ざるかという提案をしようとしたが、途中で言葉をやめた。
それは、彼女の服装にあった。
今、初めて結月の服装をみた。
白透明な長袖のレースを羽織り、中は水色の半袖。
同じく水色のミニスカートに白のニーハイソックス。
耳元には光が反射するピンク色のイヤリングに、補足煌びやかな細いネックレスをしている。
完全なる女子のオシャレコーデ。まるで外食やデートに着ていく服装をしている。スタイルのよさや外見を総合したら、まるでモデルが雑誌の撮影用に着飾っているようにもみえる。
だから言葉を止めた。
たぶん結月の場合、こんな状況であれば誘われたら真っ先に飛び込んでくるだろう。
あの服を汚させるのも抵抗があるし――というか、あんな服装で動き回られたら目のやり場に困ってしまう。
「――そこで見学してるといいよ」
「うん、そうするねっ」
壁沿いに腰を下ろしたのを確認して、僕は立ち上がった。
それをみた兄貴も、同じく立ち上がる。
「そうだ兄貴、まだ試したい……いや、チャレンジしてみたいことがあるんだ」
僕は思い出した。結月の動きを――
至近距離戦闘、あれは僕のなかでの常識を完全に破壊した。
最小限動作での回避。最短距離での反撃。
リスクが高いにしても、戦闘効率を格段と上げることができる。
「ああいいぜ、よっし始めっか!」
――見様見真似の動作はやはり、かなりの失敗を誘発した。
今までほとんど攻撃を食らわないように立ち回っていたのに、かなりの頻度で攻撃を食らうようになってしまった。
体の使い方も、盾の使い方も、それらは互いに喧嘩しているかのようにかみ合わず、何度も何度も痛い目をみた。
僕たちを見学する結月は、終始「ほお!」「おぉ!」と声を発していた。
興味津々なのはいいけど、こんな状況をみて喜んでいるのは不思議すぎる。
試行錯誤と苦痛との戦いは夕方まで続いて、時間的にも解散となった――。
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