11 / 42
第二章
第9話『トレーニング開始』
しおりを挟む
「……が、その前に」
ミシッダはアルクスが持つ直剣に目線を送る。
「それはなんだ」
「あはは……気になっちゃいます?」
「そりゃあな」
「で、ですよねー」
コートの一枚も羽織っていない今の状態で、どうやっても隠しきれない二本の木刀。
言い訳などできないこの状況に、アルクスは諦めるしかなかった。
「練習してたんです」
「……ほう。それは興味深いな」
「僕はずっと短剣で戦ってきました。……でも、攻撃面や回避面を考えた時、リーチの長い武器も扱えるようにしておいたほうがいいんじゃないか。と、思うようになりました」
「だから、私の居ない間にこっそりと、か」
「い、いや! このまま黙ってるつもりじゃなくて、ちゃんと今日帰ったら言うつもりだったんです!」
疑いの視線を向けられたアルクスは必死に言い訳をする。
も、ミシッダは盛大に笑いだす。
「あっはは、冗談だ冗談。別に怒ってもいないし、良い心意気じゃないか。強くなるため、自分を疑う――普通の人間には到底できないことだ」
「あ、ありがとうございます!」
「自分を疑い、自分に問う。これこそが強くなるための道筋だ、忘れるな」
「わかりました!」
「じゃあまずは、短剣は後にしてそっちの方でやってみるか。――っと、そういえば私の木刀ってどこにあるんだったっけ?」
ミシッダは首の後ろに手を回し、「ごめんごめん」とふやけた笑顔で平謝りを始める。
「あ、場所はわかるんですけど、この木刀を作った時にミシッダさんのも一緒に作ったんです! せっかくなので、そっちを持ってきますね」
「そうだったのか、ありがとな。ちなみにそれはどこにあるんだ?」
「あそこの椅子に立て掛けてあります」
アルクスが指差す方向へミシッダは目線を移す。
そこにあるのは、休憩を目的にして二人で作ったベンチがあった。
その座る場所に横たわる、傷一つない綺麗な木刀が一本。
「随分と上手くなったな。料理といい、作る系の才能も本当に凄いな」
「ありがとうございます!」
「だが……残念ながら、そんな綺麗なのを使うのは少しばかり躊躇ってしまうな。すまんが、お古のやつを持ってきてくれないか」
「そうですか……わかりました」
アルクスは左手で二本の木刀を持ち、最後の記憶を辿って川の付近にある倒木へと駆け出した。
「お待たせしました!」
「あいやーっ、ごめんごめん。完全にド忘れしてた」
「大丈夫です。誰にでもそんなことはありますよ」
「ありがとな。じゃあ改めて、始めるか」
「お願いします!」
ミシッダは片手で木刀を握り、正面に構える。
対してアルクスは先ほど同様に前、後ろに構える。
「――いくぞ」
ミシッダは開始早々正面からの突進攻撃を仕掛ける。
「ふんっ!」
「ほう……いいじゃないか」
アルクスは後ろに構えていた剣を当て、攻撃を防いだ。
常日頃、練習で登場させていた妄想上のミシッダとほとんど同じ。
姿かたちがないにしても、そのスピードは今まで一度たりとも忘れたことはなかった。
人間離れしているような存在を相手していたのだから、これも想定の内。
――やっぱり、早すぎる! それに……。
「どうしたどうした。防ぐだけか?」
「まだまだっ!」
右の剣でミシッダの剣を抑えるのに必死だった。
両手で力を込めるミシッダに対し、アルクスは片手一本。
このまま剣を合わせ、力比べになってしまえば勝ち目はない。
あの速度にしてこの力。
一瞬でも気を緩めてしまえば、一撃で地に臥せることになる。
下げてしまっていた左の剣を攻撃に回す。
――当たれッ!
「ふんっ!」
「なっ!?」
ミシッダは右利きだ。
だから、もしも片手だけに持ち替えて攻撃してくるとすれば、左手。
その手で防がれたのなら、まだ理解できる。
だが、あろうことか右足でアルクスの左手を蹴り上げ、剣を宙に飛ばしてきた。
「まだまだ――だなっ!」
予想だにしない行動をとられ、呆気にとられてしまい右手の力が緩んでしまった。
ミシッダはそれを見逃さない。
勢いそのままにアルクスの右剣を弾き、姿勢を崩したところに腹部へ木刀を叩き込んだ。
「うぐっ――はっ」
めり込んでくる木刀の先端は、姿勢を崩すには十分すぎた。
「うーん。筋は全然悪くないんだけどな」
「あ……あはは……全然、ダメでしたね」
「いや、初めて見た時はお遊びに付き合うぐらいにしか思っていなかったんだが、つい力が入ってしまった。二刀流ってのは、やっぱり私の知識外だからな。短剣同様で詳しいことは教えられないが……」
「いえ! やっぱり、まだまだ練習が必要そうです」
「まあな。まずは一本で練習した方がいいような気もするが」
「うっ」
アルクスはミシッダの的確な指摘に胸がチクッと傷んだ。
「でもな、短剣だとあそこまで扱えるのにどうしてなんだろうな。ちょっと長くなっただけでそんなに感覚が変わるものか?」
「そうですね。感覚的に大分違いを感じます」
「それもそっか。今だったらアルの方が短剣の扱いに長けてるしな。本当、冗談抜きで」
「そうなんですか? 僕なんてまだまだですよ」
『頼むから、それは自分の力量を自覚している謙遜であってくれ』と、心の中で願うもアルクスの純粋な眼差しに『これは無自覚なやつだ』と諦めるミシッダ。
「次に稽古してもらう時までにもっと練習しておきます! じゃあ次は短剣の稽古をお願いします!」
キラキラとした目線を放つアルクス。
なんという速さだ。あっという間に武器を持ち替え、その手には二本の木短剣が握られている。
「早すぎるだろ……だが、残念ながらアルに頼みたい事があったのを思い出してしまった」
「どうしたんですか?」
「いやな、なんてことはない。買い物を頼みたいんだ。ほら、あの嬢ちゃんがいるだろ。だからさ、タオルやら着替えやらをお願いしたいんだ」
「確かにそうですね。全然気が付きませんでした」
「ああ、下着に関しては私が買ってきてやるからその心配はいらないぞ」
「し、しししし下着ですか!? え、あの、その! 僕は決していかがわしいことなんて――」
「いや、誰に言い訳してるんだ」
顔をこれでもかというぐらいに真っ赤に染めるアルクス。
謎の身振り手振りをしている様は、変な踊りを披露しているようにしか見えない。
そんな面白い光景に口角を上げるミシッダ。
「てなことで、急ではあるんだけど買い物を頼む。木刀はそこのベンチに全部まとめて置いておいてくれ。後で私が片付けるから」
「いやいや、片付けぐらい僕が」
「いやぁ、今すぐに頼む。ほら、想像してみろ。アルと同い年の少女が、下着を履かずに服を着ている姿を。ちょろっと風が吹くだけで、あらよとあらよとあんなところやこんなところが目の前に晒される姿を」
「あ、あ、あ、あ、あ‼‼ 大変です、大変ですーーーーーーーーー‼‼‼‼‼‼」
再び顔を真っ赤にしたアルクスは、手に持つ二本の短剣をベンチに置き、自身の最速を記録する速度でこの場から走り去っていった。
「さて、邪魔者はいなくなったぞ。出てこい」
ミシッダはアルクスが持つ直剣に目線を送る。
「それはなんだ」
「あはは……気になっちゃいます?」
「そりゃあな」
「で、ですよねー」
コートの一枚も羽織っていない今の状態で、どうやっても隠しきれない二本の木刀。
言い訳などできないこの状況に、アルクスは諦めるしかなかった。
「練習してたんです」
「……ほう。それは興味深いな」
「僕はずっと短剣で戦ってきました。……でも、攻撃面や回避面を考えた時、リーチの長い武器も扱えるようにしておいたほうがいいんじゃないか。と、思うようになりました」
「だから、私の居ない間にこっそりと、か」
「い、いや! このまま黙ってるつもりじゃなくて、ちゃんと今日帰ったら言うつもりだったんです!」
疑いの視線を向けられたアルクスは必死に言い訳をする。
も、ミシッダは盛大に笑いだす。
「あっはは、冗談だ冗談。別に怒ってもいないし、良い心意気じゃないか。強くなるため、自分を疑う――普通の人間には到底できないことだ」
「あ、ありがとうございます!」
「自分を疑い、自分に問う。これこそが強くなるための道筋だ、忘れるな」
「わかりました!」
「じゃあまずは、短剣は後にしてそっちの方でやってみるか。――っと、そういえば私の木刀ってどこにあるんだったっけ?」
ミシッダは首の後ろに手を回し、「ごめんごめん」とふやけた笑顔で平謝りを始める。
「あ、場所はわかるんですけど、この木刀を作った時にミシッダさんのも一緒に作ったんです! せっかくなので、そっちを持ってきますね」
「そうだったのか、ありがとな。ちなみにそれはどこにあるんだ?」
「あそこの椅子に立て掛けてあります」
アルクスが指差す方向へミシッダは目線を移す。
そこにあるのは、休憩を目的にして二人で作ったベンチがあった。
その座る場所に横たわる、傷一つない綺麗な木刀が一本。
「随分と上手くなったな。料理といい、作る系の才能も本当に凄いな」
「ありがとうございます!」
「だが……残念ながら、そんな綺麗なのを使うのは少しばかり躊躇ってしまうな。すまんが、お古のやつを持ってきてくれないか」
「そうですか……わかりました」
アルクスは左手で二本の木刀を持ち、最後の記憶を辿って川の付近にある倒木へと駆け出した。
「お待たせしました!」
「あいやーっ、ごめんごめん。完全にド忘れしてた」
「大丈夫です。誰にでもそんなことはありますよ」
「ありがとな。じゃあ改めて、始めるか」
「お願いします!」
ミシッダは片手で木刀を握り、正面に構える。
対してアルクスは先ほど同様に前、後ろに構える。
「――いくぞ」
ミシッダは開始早々正面からの突進攻撃を仕掛ける。
「ふんっ!」
「ほう……いいじゃないか」
アルクスは後ろに構えていた剣を当て、攻撃を防いだ。
常日頃、練習で登場させていた妄想上のミシッダとほとんど同じ。
姿かたちがないにしても、そのスピードは今まで一度たりとも忘れたことはなかった。
人間離れしているような存在を相手していたのだから、これも想定の内。
――やっぱり、早すぎる! それに……。
「どうしたどうした。防ぐだけか?」
「まだまだっ!」
右の剣でミシッダの剣を抑えるのに必死だった。
両手で力を込めるミシッダに対し、アルクスは片手一本。
このまま剣を合わせ、力比べになってしまえば勝ち目はない。
あの速度にしてこの力。
一瞬でも気を緩めてしまえば、一撃で地に臥せることになる。
下げてしまっていた左の剣を攻撃に回す。
――当たれッ!
「ふんっ!」
「なっ!?」
ミシッダは右利きだ。
だから、もしも片手だけに持ち替えて攻撃してくるとすれば、左手。
その手で防がれたのなら、まだ理解できる。
だが、あろうことか右足でアルクスの左手を蹴り上げ、剣を宙に飛ばしてきた。
「まだまだ――だなっ!」
予想だにしない行動をとられ、呆気にとられてしまい右手の力が緩んでしまった。
ミシッダはそれを見逃さない。
勢いそのままにアルクスの右剣を弾き、姿勢を崩したところに腹部へ木刀を叩き込んだ。
「うぐっ――はっ」
めり込んでくる木刀の先端は、姿勢を崩すには十分すぎた。
「うーん。筋は全然悪くないんだけどな」
「あ……あはは……全然、ダメでしたね」
「いや、初めて見た時はお遊びに付き合うぐらいにしか思っていなかったんだが、つい力が入ってしまった。二刀流ってのは、やっぱり私の知識外だからな。短剣同様で詳しいことは教えられないが……」
「いえ! やっぱり、まだまだ練習が必要そうです」
「まあな。まずは一本で練習した方がいいような気もするが」
「うっ」
アルクスはミシッダの的確な指摘に胸がチクッと傷んだ。
「でもな、短剣だとあそこまで扱えるのにどうしてなんだろうな。ちょっと長くなっただけでそんなに感覚が変わるものか?」
「そうですね。感覚的に大分違いを感じます」
「それもそっか。今だったらアルの方が短剣の扱いに長けてるしな。本当、冗談抜きで」
「そうなんですか? 僕なんてまだまだですよ」
『頼むから、それは自分の力量を自覚している謙遜であってくれ』と、心の中で願うもアルクスの純粋な眼差しに『これは無自覚なやつだ』と諦めるミシッダ。
「次に稽古してもらう時までにもっと練習しておきます! じゃあ次は短剣の稽古をお願いします!」
キラキラとした目線を放つアルクス。
なんという速さだ。あっという間に武器を持ち替え、その手には二本の木短剣が握られている。
「早すぎるだろ……だが、残念ながらアルに頼みたい事があったのを思い出してしまった」
「どうしたんですか?」
「いやな、なんてことはない。買い物を頼みたいんだ。ほら、あの嬢ちゃんがいるだろ。だからさ、タオルやら着替えやらをお願いしたいんだ」
「確かにそうですね。全然気が付きませんでした」
「ああ、下着に関しては私が買ってきてやるからその心配はいらないぞ」
「し、しししし下着ですか!? え、あの、その! 僕は決していかがわしいことなんて――」
「いや、誰に言い訳してるんだ」
顔をこれでもかというぐらいに真っ赤に染めるアルクス。
謎の身振り手振りをしている様は、変な踊りを披露しているようにしか見えない。
そんな面白い光景に口角を上げるミシッダ。
「てなことで、急ではあるんだけど買い物を頼む。木刀はそこのベンチに全部まとめて置いておいてくれ。後で私が片付けるから」
「いやいや、片付けぐらい僕が」
「いやぁ、今すぐに頼む。ほら、想像してみろ。アルと同い年の少女が、下着を履かずに服を着ている姿を。ちょろっと風が吹くだけで、あらよとあらよとあんなところやこんなところが目の前に晒される姿を」
「あ、あ、あ、あ、あ‼‼ 大変です、大変ですーーーーーーーーー‼‼‼‼‼‼」
再び顔を真っ赤にしたアルクスは、手に持つ二本の短剣をベンチに置き、自身の最速を記録する速度でこの場から走り去っていった。
「さて、邪魔者はいなくなったぞ。出てこい」
0
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜
ばふぉりん
ファンタジー
こんなスキルあったらなぁ〜?
あれ?このスキルって・・・えい〜できた
スキル授与の列で一つのスキルをもらったけど、列はまだ長いのでさいしょのすきるで後方の列に並び直したらそのまま・・・もう一個もらっちゃったよ。
いいの?

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる