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第二章
第8話『日課の朝は早い』
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「おはようございます」
「……おはよう」
早起きしているアルクスは、机に朝食を並べていた。
眠い目を擦りながら登場したミシッダは、薄着を着崩れさせ、もう少しでいろんなところが見えそうになっている。
「ミシッダさん。そんなにだらしない格好をしていちゃダメですよ。今はマーリエットもいるんですから」
「そうか? ……そうか」
「そうですよ」
二人分の朝食を卓上に並べるアルクスは呆れ顔をした。
「それにしても、なあ。私ってそんなに魅力がないか?」
「どうしたんですか急に」
「だってほら、私もまだまだいけると思うんだ」
「だから何を言ってるんですか」
謎のポーズをいくつか披露するミシッダ。
肩を出し、はだけた胸元をチラつかせ、お腹をわざと出し、指を膝から腿までなぞらせる。
当人は官能めいたポージングをとっているつもりなのだ。
男であれば、目の前で肌に艶のある、若くして誰からも美人と称される人物がそんなことをしていれば発情してしまうだろう。
だがしかし、アルクスは違った。
その魅力を何一つ理解していない。
「……はぁ。私も容姿には自信があるのだがな。あいつはかなり苦労しそうだ」
はだけた服を直そうとしないミシッダに対して、アルクスの方がため息を吐きたい気分になっている。
そう思ったアルクスは、小首を傾げた。
ミシッダは軽く自信を無くす。
アルクスから師匠と呼ばれてはいるが、実年齢的に言えばそこまで離れているわけではない。
アルクスは十六歳、ミシッダは二十歳。
恋を知らないにしても、普通に恋愛対象となってもおかしくはないはずだ。
「そんなことより、ちゃんと食べてくださいね。僕は行きますから」
「はいはーい。今日も頑張ってらっしゃーい」
アルクスは、理解できない行動をするミシッダを置いて家を後にした。
自宅からかなり離れた場所にある練習場に辿り着いたアルクス。
これといって物珍しいものは置いてはいない。
手作りの木人形が数体あるだけ。
近くには汗を流せる綺麗な泉と川もあり、飲み水にも困らない。
この練習場まで毎日のように走って通っているアルクスは、呼吸を整えると同時に体操などを行う。
「今日も、長距離の走り込みと剣の打ち込み……後は、それが終わったら考えよう」
この練習は誰かに強制されているわけでも、ミシッダに課せられているわけでもなく、自主的に実施している。
決して楽なものではない。
最初は辛すぎて何度も吐き気を催し、何度も地に臥せっていた。
ならなぜ、そこまでして日課を続けているのか。
答えは明白。
もっと強くなるため。困った人を守れるように。肝心な時に動けるように。
「よし、始めよう」
立ち上がったアルクスは、まず初めに短剣を模した木刀二本を手に持つ。
左一本は正面に出し、右一本は逆手持ちで体に寄せて構える。
まずは素振り。
ここに居るはずもないミシッダを宙に想像する。
その手には一本の深紅色の剣。
構えはない。ただ、静かに佇んでいるだけ。
だが、一瞬だ。
その幻影は一瞬にして距離を詰め、剣先が頭に直撃寸前――咄嗟に左手の木刀で軌道をずらし、右に一歩分ステップする。
――派手な大立ち回りはいらない。無駄なく、動きは最小限に。感覚を研ぎ澄ませるんだ。
思考を整理し、もう一度大きく息を吸い込み集中。
再びミシッダを出現させる。
妄想上の存在だとしても、今度は構えが違う。
腰を低くし、アルクスへ剣先を向け、手に添え水平に保つ。
あれは、真正面への突進攻撃の構え。
――あれは、ミシッダさんの攻撃の中で最速の攻撃。集中しろ。
あの攻撃は、一見して刺突攻撃と誰もが予想をする。
だが、その予想を超えてくるのがミシッダ。
本当に一瞬の間に目の前へ詰め寄ったと思ったら、剣撃は下から来ていた、横から来ていた、という変幻自在な攻撃をしていくる。
目にも留まらぬ速度だというのに、そんな攻撃を仕掛けられようものならば、ほとんどの人間は気が付いた頃には刃で体が切り裂かれている。
アルクスも最初はそうだった。
互いに木刀だったとしても、初めてその攻撃を受けた時は一撃で骨が折れた。
油断大敵。感覚を研ぎ澄ませ、その時を待つ。
――くるッ!
一瞬にして詰め来る剣撃――正面刺突。
それをアルクスは徹底された最小限の動きで前の剣で軌道を変えるえ、無防備になった幻影へ右の剣で斬り裂いた。
「……この妄想だけなら勝てるんだけどなぁ」
アルクスは愚痴を零す。
それもそうだ。
現実の戦闘で、勝利の核心を得ずに相手の懐へ飛び込んでくる人間などほとんどいない。
戦闘経験が浅ければ不用意に飛び込んでくる可能性はあるが、練度が上がれば上がるほど、目に見えない駆け引きがものをいうようになる。
これはアルクスの感ではない。
ミシッダとの壮絶なる訓練により、全身の痛みと共に覚えたことだ。
「このままじゃダメだ。もっと強くならないと」
二本の木短剣を丸太の上に置き、隣にある片手直剣を模した二本の木刀を手に持つ。
「こっちの練習もしておかないとね」
まずはクルクルと回し、手に馴染ませる。
次に素振り。
軽くブンッブンッと空を斬る。
短剣だと、ここで終わっても問題ないが、直剣はでウォーミングアップ不足。
次に大振り。
短剣同様、左は前に構える。右足同様に後方へ引く。
狙いは打ち込み用の木人形。
まず右――斬り上げ。
次に、体を回転させ左を打ち込む。
流れるように動きを止めず、右を上段から斬り下ろす――連続三撃。
「まだまだ難しいな……できるだけ体の力を抜いて、剣撃が当たる時の一瞬に力を入れる。基本は脱力」
不慣れな武器の練習にミシッダの教訓を復唱する。
数年間愛用してきた短剣とは違い、直剣の練習を始めたのはつい数ヵ月前。
その間、主に使用している短剣の方が練習比率は多かった。
「うーん……」
アルクスは悩んでいる。
実は、この直剣で練習していることをミシッダに一切の相談をしていなかった。
自信がないというのもあったが、最近は訓練を見てもらっていない。
昨日も家を空けていた通り、何かの用事で出掛ける事が増えていると察し、指導を頼めずにいる。
別に、練習している事が悪いわけではない。
こうして弱点を補うため、新たな訓練を始めることができた。
扱いに苦戦しているが、リーチの長い武器はかなり新鮮味があって楽しい。と、アルクスは思っている。
「……よし、今日にでもお願いしてみよう――――っ!?」
懇願することを意を決するも、背後からの物音に体を瞬発的に翻す。
「よお、アル。今日も頑張ってるみたいだな」
「ミシッダさん! どうしてこんなところに」
「なんだよ水臭えな。ここで一緒に訓練した仲だろ?」
「いやそうじゃなくって!」
「ああ、言いたい事はわかってる。今日は別に用事がねえんだ。だから、久しぶりにって思ってな。嫌か?」
「そ、そんなことはありません! とっても嬉しいです!」
ここ最近の悩みが一気に吹き飛び、嬉々とするアルクス。
「そ、そんなに嬉しそうにされると、ちょっと照れるな」
「え、何か言いましたか?」
若干の距離もあるが、小声で言ったミシッダの声はアルクスには届かなかった。
ミシッダは嬉しそうに目を輝かすアルクスの元へと歩き出す。
「じゃあ、始めるか」
「はいっ!」
「……おはよう」
早起きしているアルクスは、机に朝食を並べていた。
眠い目を擦りながら登場したミシッダは、薄着を着崩れさせ、もう少しでいろんなところが見えそうになっている。
「ミシッダさん。そんなにだらしない格好をしていちゃダメですよ。今はマーリエットもいるんですから」
「そうか? ……そうか」
「そうですよ」
二人分の朝食を卓上に並べるアルクスは呆れ顔をした。
「それにしても、なあ。私ってそんなに魅力がないか?」
「どうしたんですか急に」
「だってほら、私もまだまだいけると思うんだ」
「だから何を言ってるんですか」
謎のポーズをいくつか披露するミシッダ。
肩を出し、はだけた胸元をチラつかせ、お腹をわざと出し、指を膝から腿までなぞらせる。
当人は官能めいたポージングをとっているつもりなのだ。
男であれば、目の前で肌に艶のある、若くして誰からも美人と称される人物がそんなことをしていれば発情してしまうだろう。
だがしかし、アルクスは違った。
その魅力を何一つ理解していない。
「……はぁ。私も容姿には自信があるのだがな。あいつはかなり苦労しそうだ」
はだけた服を直そうとしないミシッダに対して、アルクスの方がため息を吐きたい気分になっている。
そう思ったアルクスは、小首を傾げた。
ミシッダは軽く自信を無くす。
アルクスから師匠と呼ばれてはいるが、実年齢的に言えばそこまで離れているわけではない。
アルクスは十六歳、ミシッダは二十歳。
恋を知らないにしても、普通に恋愛対象となってもおかしくはないはずだ。
「そんなことより、ちゃんと食べてくださいね。僕は行きますから」
「はいはーい。今日も頑張ってらっしゃーい」
アルクスは、理解できない行動をするミシッダを置いて家を後にした。
自宅からかなり離れた場所にある練習場に辿り着いたアルクス。
これといって物珍しいものは置いてはいない。
手作りの木人形が数体あるだけ。
近くには汗を流せる綺麗な泉と川もあり、飲み水にも困らない。
この練習場まで毎日のように走って通っているアルクスは、呼吸を整えると同時に体操などを行う。
「今日も、長距離の走り込みと剣の打ち込み……後は、それが終わったら考えよう」
この練習は誰かに強制されているわけでも、ミシッダに課せられているわけでもなく、自主的に実施している。
決して楽なものではない。
最初は辛すぎて何度も吐き気を催し、何度も地に臥せっていた。
ならなぜ、そこまでして日課を続けているのか。
答えは明白。
もっと強くなるため。困った人を守れるように。肝心な時に動けるように。
「よし、始めよう」
立ち上がったアルクスは、まず初めに短剣を模した木刀二本を手に持つ。
左一本は正面に出し、右一本は逆手持ちで体に寄せて構える。
まずは素振り。
ここに居るはずもないミシッダを宙に想像する。
その手には一本の深紅色の剣。
構えはない。ただ、静かに佇んでいるだけ。
だが、一瞬だ。
その幻影は一瞬にして距離を詰め、剣先が頭に直撃寸前――咄嗟に左手の木刀で軌道をずらし、右に一歩分ステップする。
――派手な大立ち回りはいらない。無駄なく、動きは最小限に。感覚を研ぎ澄ませるんだ。
思考を整理し、もう一度大きく息を吸い込み集中。
再びミシッダを出現させる。
妄想上の存在だとしても、今度は構えが違う。
腰を低くし、アルクスへ剣先を向け、手に添え水平に保つ。
あれは、真正面への突進攻撃の構え。
――あれは、ミシッダさんの攻撃の中で最速の攻撃。集中しろ。
あの攻撃は、一見して刺突攻撃と誰もが予想をする。
だが、その予想を超えてくるのがミシッダ。
本当に一瞬の間に目の前へ詰め寄ったと思ったら、剣撃は下から来ていた、横から来ていた、という変幻自在な攻撃をしていくる。
目にも留まらぬ速度だというのに、そんな攻撃を仕掛けられようものならば、ほとんどの人間は気が付いた頃には刃で体が切り裂かれている。
アルクスも最初はそうだった。
互いに木刀だったとしても、初めてその攻撃を受けた時は一撃で骨が折れた。
油断大敵。感覚を研ぎ澄ませ、その時を待つ。
――くるッ!
一瞬にして詰め来る剣撃――正面刺突。
それをアルクスは徹底された最小限の動きで前の剣で軌道を変えるえ、無防備になった幻影へ右の剣で斬り裂いた。
「……この妄想だけなら勝てるんだけどなぁ」
アルクスは愚痴を零す。
それもそうだ。
現実の戦闘で、勝利の核心を得ずに相手の懐へ飛び込んでくる人間などほとんどいない。
戦闘経験が浅ければ不用意に飛び込んでくる可能性はあるが、練度が上がれば上がるほど、目に見えない駆け引きがものをいうようになる。
これはアルクスの感ではない。
ミシッダとの壮絶なる訓練により、全身の痛みと共に覚えたことだ。
「このままじゃダメだ。もっと強くならないと」
二本の木短剣を丸太の上に置き、隣にある片手直剣を模した二本の木刀を手に持つ。
「こっちの練習もしておかないとね」
まずはクルクルと回し、手に馴染ませる。
次に素振り。
軽くブンッブンッと空を斬る。
短剣だと、ここで終わっても問題ないが、直剣はでウォーミングアップ不足。
次に大振り。
短剣同様、左は前に構える。右足同様に後方へ引く。
狙いは打ち込み用の木人形。
まず右――斬り上げ。
次に、体を回転させ左を打ち込む。
流れるように動きを止めず、右を上段から斬り下ろす――連続三撃。
「まだまだ難しいな……できるだけ体の力を抜いて、剣撃が当たる時の一瞬に力を入れる。基本は脱力」
不慣れな武器の練習にミシッダの教訓を復唱する。
数年間愛用してきた短剣とは違い、直剣の練習を始めたのはつい数ヵ月前。
その間、主に使用している短剣の方が練習比率は多かった。
「うーん……」
アルクスは悩んでいる。
実は、この直剣で練習していることをミシッダに一切の相談をしていなかった。
自信がないというのもあったが、最近は訓練を見てもらっていない。
昨日も家を空けていた通り、何かの用事で出掛ける事が増えていると察し、指導を頼めずにいる。
別に、練習している事が悪いわけではない。
こうして弱点を補うため、新たな訓練を始めることができた。
扱いに苦戦しているが、リーチの長い武器はかなり新鮮味があって楽しい。と、アルクスは思っている。
「……よし、今日にでもお願いしてみよう――――っ!?」
懇願することを意を決するも、背後からの物音に体を瞬発的に翻す。
「よお、アル。今日も頑張ってるみたいだな」
「ミシッダさん! どうしてこんなところに」
「なんだよ水臭えな。ここで一緒に訓練した仲だろ?」
「いやそうじゃなくって!」
「ああ、言いたい事はわかってる。今日は別に用事がねえんだ。だから、久しぶりにって思ってな。嫌か?」
「そ、そんなことはありません! とっても嬉しいです!」
ここ最近の悩みが一気に吹き飛び、嬉々とするアルクス。
「そ、そんなに嬉しそうにされると、ちょっと照れるな」
「え、何か言いましたか?」
若干の距離もあるが、小声で言ったミシッダの声はアルクスには届かなかった。
ミシッダは嬉しそうに目を輝かすアルクスの元へと歩き出す。
「じゃあ、始めるか」
「はいっ!」
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