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第四章
第29話『その点は、完全に見落としていた』
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ギルド前まで辿り着いた。
日が暮れ始める前に到着できたのは良かったんだが、正直、ちょっと食べ過ぎだと思う。
寄り道してきたことを悟られないように、食べきれなかったものやゴミはしっかりとインベントリへ収納したから、たぶん大丈夫だろう。
一応、全員が互いの顔を確認したりして、タレが付いていないか、食べカスが付いていないかを互いに確認し合ったから、たぶん大丈夫だろう。
さて行こうか、と思っていると正面から見慣れた顔ぶれが扉を開けて出てきた。
「アルマさんとバルドさんじゃないですか」
二人も気づいたようで、扉へと続く手前――広場に居る俺達の元まで近づいてきてくれた。
「こんなところで会うなんて奇遇ですね。って言いたいところですが、僕みたいなのがここへ来るのが珍しいんでした」
「言われてみれば確かに。アルマさんはもしかして冒険者になるため、この街へ来たのですか?」
「まさか。少しばかり依頼というか手続きというか、そういうものをやるために来たんです。そして、それがちょうど先ほど終わったところで、その帰り道に皆さんと会えたという感じです」
「そういうことだったんですね」
そういえば、最初からそんな類のことを言っていたな。
仲介所に行ったり、ギルドに足を運んで申請したり、冒険者に依頼を頼むのって結構大変なんだな。
それとも、そういうめんどくさい手続きをしないといけないほどの内容ということか?
どちらにしても深入りはよくないな。
考えていると、アルマからの不思議そうな目線を手元に感じる。
「ああ。これは、ちょっとした依頼品でして。これから受付嬢を口説きに行くわけではありませんよ」
「ですよね。ギルドへ向かうにしては随分不思議な絵面だったものでつい。失礼しました」
「言いたいことはわかります。こちらとしても、同意見ですので」
「なるほど、少し複雑そうですね」
やはりそちらも深入りはせずの方針、というわけか。
敵対視するわけではないが、こちらの意図を汲み取る感じ、侮れないというわけだ。
「用があるのにここで足を止めさせてしまい申し訳ありません。お話はここまでにしましょう」
「そうですね」
ホッと一安心。
鉢合わせること自体に悪いことはないが、もしもリラーミカさんと話をしているところだったらどうなっていたことか。
バレたら誠意を以って話せばいい。
だが、それが悪印象に繋がってしまうと後々何があるかわかったもんじゃないからな。
金銭を要求されようものなら、今の俺達に支払える能力があるかわからない。
「あ、宿へ戻ったらお話したいことがあるので、少しお時間を貰えますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。僕達はこのまま宿に戻ってそのまま部屋に居ますので」
「わかりました」
「では」
二人は礼儀正しく綺麗な会釈をした後、広場の方へ歩いて行った。
一体、話ってなんだっていうんだ。
もしかして俺が懸念していたことが起きてしまうというのか?
実際に話を聞かなければわからないが、怖すぎるだろ。
今考えても仕方がない。
早くリラーミカさんのところへ行くか。
「ただいま戻りました」
その言葉と同時に、紙袋を持ち上げて功績を示す。
「みんな、おかえりなさい」
リラーミカさんは受付席に座りながら、俺達にそう声を掛けてくれた。
一瞬、気が緩んでいたからか、そんな優しい声掛けにちょっと嬉しい気持ちが湧き上がって来そうになってしまう。
忘れてはいけない。
この人は、お使いクエストという名目を利用して、ついでに俺達を私用でパシリに使ったんだぞ。
「あ、そうだ」
「ん?」
俺は、マリカさんに言われたことを思い出し、早速実行することに。
「生花店の店主さんのご厚意で、配達の依頼を受けたパンをいただいたのです。それがまたとても美味しくて、もう一度食べたいって思えるくらい。きっと作ってくれた人はお料理上手なんだなって思いました」
「ひぇ!? ふぇ!」
リラーミカさんは耳の先端まで真っ赤にして、口をアワアワと口をパクパクしている。
それは誰が見てもわかる、恥ずかしい気持ちを全力で表現しているそのものだが……なるほど、確かにこれはやってよかった。
冷静沈着なリラーミカさんが、羞恥に悶えている姿を拝めるっていうのは、今までの仕打ちに対する仕返しにはもってこいということだったのか。
マリカさん、ナイスです。
後この人、可愛いな。
「どどどどどどどどどどうしてそれを私に言うのかな? べ、別にそのパンを作るのに時間を掛けたり、どうしたら美味しくなるかなって考えたりしたわけじゃないんだし! わ、私には関係がないわよよよ」
右に左に後ろから、必至に笑いを堪えているであろう、口から漏れる我慢声が聞こえてくる。
普段のリラーミカさんであったのならば、バレてお叱りを受けていたのだろうが……今のこの人、どこかの誰かになすり付けようとして必至に言い訳をしているだけになっているんだけど。
何この状況、おもしろ。
せっかくだし追撃しとこ。
「間違いなく、あのパンを作った人は良いお嫁さんになりますよ。俺はそう確信しています。みんなもそう思うよな?」
「な! 嫌そんなこと絶対に無いわよ?! 人生で誰ともお付き合いしたことなんてないんだから!」
あ、そうだったんですね、以外。
ってあれ、みんなからの同意が得られると思っていたんだが、なんだかおかしいな。
アケミさん? 目、笑ってないですよ。
「とりあえずそんな感じでした。そして、これどうぞ」
「あ、ありがとう! こんなプレゼントを渡されても全然嬉しくないんだからね!」
「え? そ、そうですね」
なんで俺がプレゼントしているみたいになってるんですか? それを買って来いって言ったのリラーミカさんですよね? あれ?
「なにこれ可愛い――ん? な、なにこれ!」
「どうかしましたか?」
インベントリに収納していたし、出した後も服に問題が無いことを確認もした。
何か不備でもあったのか?
「な、何この匂い! ニンニカ臭いんだけど!?」
リラーミカさんは勢いよく袋の口を閉じ、下にパッと置いた。
恥じらいモードから一転、一瞬にしてお怒りモードに切り替わったというのはわかるのだが、なぜだ?
てか、ニンニカってなんだ?
――あ。
ニンニカってニンニクのことか。
あ。
「ねえ、もしかしてだけど――寄り道、してきた?」
「あーえー、どうですかねー。食べ物市場の近くは通っては来ましたよ」
「ほーう? ふぅーん。通った、だけね~? ちょい」
指でクイクイっと、近くに寄れという合図を下される。
「ど、どうしましたか?」
「口、開けなさい」
「はふゅ」
返事をして口を変えようとしたところ、頬を鷲掴まれて逃げられなくなってしまった。
こういう状況でなければ、お綺麗な顔が急接近して美女との急接近的な感じでドキドキしていたであろうが、今は別の意味で動悸がドキドキ。
「食べた、わね」
「ど、どふでほうふぁね」
「食・べ・た・わ・ね」
「は、はひ」
「そうなのね、わかったわ。これは試験に影響を与える事項なので、覚悟しておいてちょうだい」
「えぇ……」
俺は解放されたが、どう考えても悪い方向に流れてしまった。
そんなまさか、匂いが服についていたなんて……現実世界であったのなら、考えなくてもわかっていたことなのに、完全に不覚だったな。
「"じゃあ、私はこれから冒険者登録の書類に記入すると同時に、今回の功績を踏まえてあなた達の冒険者等級を決めるから。最低は、ランク1だから。――期待はしない方が良いわよ?"」
「あ、あはは……」
リラーミカさんの顔は、ニコニコとしているが、全然笑ってない。
「待っている間、お腹は減っていないだろうけど、食堂で休憩していると良いんじゃないかしら」
「そ、そうします」
怖。
今の言葉全部に棘があったようにしか聞こえませんよ。
怖。
俺達は背筋を伸ばして食堂の方へ足を進めた。
日が暮れ始める前に到着できたのは良かったんだが、正直、ちょっと食べ過ぎだと思う。
寄り道してきたことを悟られないように、食べきれなかったものやゴミはしっかりとインベントリへ収納したから、たぶん大丈夫だろう。
一応、全員が互いの顔を確認したりして、タレが付いていないか、食べカスが付いていないかを互いに確認し合ったから、たぶん大丈夫だろう。
さて行こうか、と思っていると正面から見慣れた顔ぶれが扉を開けて出てきた。
「アルマさんとバルドさんじゃないですか」
二人も気づいたようで、扉へと続く手前――広場に居る俺達の元まで近づいてきてくれた。
「こんなところで会うなんて奇遇ですね。って言いたいところですが、僕みたいなのがここへ来るのが珍しいんでした」
「言われてみれば確かに。アルマさんはもしかして冒険者になるため、この街へ来たのですか?」
「まさか。少しばかり依頼というか手続きというか、そういうものをやるために来たんです。そして、それがちょうど先ほど終わったところで、その帰り道に皆さんと会えたという感じです」
「そういうことだったんですね」
そういえば、最初からそんな類のことを言っていたな。
仲介所に行ったり、ギルドに足を運んで申請したり、冒険者に依頼を頼むのって結構大変なんだな。
それとも、そういうめんどくさい手続きをしないといけないほどの内容ということか?
どちらにしても深入りはよくないな。
考えていると、アルマからの不思議そうな目線を手元に感じる。
「ああ。これは、ちょっとした依頼品でして。これから受付嬢を口説きに行くわけではありませんよ」
「ですよね。ギルドへ向かうにしては随分不思議な絵面だったものでつい。失礼しました」
「言いたいことはわかります。こちらとしても、同意見ですので」
「なるほど、少し複雑そうですね」
やはりそちらも深入りはせずの方針、というわけか。
敵対視するわけではないが、こちらの意図を汲み取る感じ、侮れないというわけだ。
「用があるのにここで足を止めさせてしまい申し訳ありません。お話はここまでにしましょう」
「そうですね」
ホッと一安心。
鉢合わせること自体に悪いことはないが、もしもリラーミカさんと話をしているところだったらどうなっていたことか。
バレたら誠意を以って話せばいい。
だが、それが悪印象に繋がってしまうと後々何があるかわかったもんじゃないからな。
金銭を要求されようものなら、今の俺達に支払える能力があるかわからない。
「あ、宿へ戻ったらお話したいことがあるので、少しお時間を貰えますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。僕達はこのまま宿に戻ってそのまま部屋に居ますので」
「わかりました」
「では」
二人は礼儀正しく綺麗な会釈をした後、広場の方へ歩いて行った。
一体、話ってなんだっていうんだ。
もしかして俺が懸念していたことが起きてしまうというのか?
実際に話を聞かなければわからないが、怖すぎるだろ。
今考えても仕方がない。
早くリラーミカさんのところへ行くか。
「ただいま戻りました」
その言葉と同時に、紙袋を持ち上げて功績を示す。
「みんな、おかえりなさい」
リラーミカさんは受付席に座りながら、俺達にそう声を掛けてくれた。
一瞬、気が緩んでいたからか、そんな優しい声掛けにちょっと嬉しい気持ちが湧き上がって来そうになってしまう。
忘れてはいけない。
この人は、お使いクエストという名目を利用して、ついでに俺達を私用でパシリに使ったんだぞ。
「あ、そうだ」
「ん?」
俺は、マリカさんに言われたことを思い出し、早速実行することに。
「生花店の店主さんのご厚意で、配達の依頼を受けたパンをいただいたのです。それがまたとても美味しくて、もう一度食べたいって思えるくらい。きっと作ってくれた人はお料理上手なんだなって思いました」
「ひぇ!? ふぇ!」
リラーミカさんは耳の先端まで真っ赤にして、口をアワアワと口をパクパクしている。
それは誰が見てもわかる、恥ずかしい気持ちを全力で表現しているそのものだが……なるほど、確かにこれはやってよかった。
冷静沈着なリラーミカさんが、羞恥に悶えている姿を拝めるっていうのは、今までの仕打ちに対する仕返しにはもってこいということだったのか。
マリカさん、ナイスです。
後この人、可愛いな。
「どどどどどどどどどどうしてそれを私に言うのかな? べ、別にそのパンを作るのに時間を掛けたり、どうしたら美味しくなるかなって考えたりしたわけじゃないんだし! わ、私には関係がないわよよよ」
右に左に後ろから、必至に笑いを堪えているであろう、口から漏れる我慢声が聞こえてくる。
普段のリラーミカさんであったのならば、バレてお叱りを受けていたのだろうが……今のこの人、どこかの誰かになすり付けようとして必至に言い訳をしているだけになっているんだけど。
何この状況、おもしろ。
せっかくだし追撃しとこ。
「間違いなく、あのパンを作った人は良いお嫁さんになりますよ。俺はそう確信しています。みんなもそう思うよな?」
「な! 嫌そんなこと絶対に無いわよ?! 人生で誰ともお付き合いしたことなんてないんだから!」
あ、そうだったんですね、以外。
ってあれ、みんなからの同意が得られると思っていたんだが、なんだかおかしいな。
アケミさん? 目、笑ってないですよ。
「とりあえずそんな感じでした。そして、これどうぞ」
「あ、ありがとう! こんなプレゼントを渡されても全然嬉しくないんだからね!」
「え? そ、そうですね」
なんで俺がプレゼントしているみたいになってるんですか? それを買って来いって言ったのリラーミカさんですよね? あれ?
「なにこれ可愛い――ん? な、なにこれ!」
「どうかしましたか?」
インベントリに収納していたし、出した後も服に問題が無いことを確認もした。
何か不備でもあったのか?
「な、何この匂い! ニンニカ臭いんだけど!?」
リラーミカさんは勢いよく袋の口を閉じ、下にパッと置いた。
恥じらいモードから一転、一瞬にしてお怒りモードに切り替わったというのはわかるのだが、なぜだ?
てか、ニンニカってなんだ?
――あ。
ニンニカってニンニクのことか。
あ。
「ねえ、もしかしてだけど――寄り道、してきた?」
「あーえー、どうですかねー。食べ物市場の近くは通っては来ましたよ」
「ほーう? ふぅーん。通った、だけね~? ちょい」
指でクイクイっと、近くに寄れという合図を下される。
「ど、どうしましたか?」
「口、開けなさい」
「はふゅ」
返事をして口を変えようとしたところ、頬を鷲掴まれて逃げられなくなってしまった。
こういう状況でなければ、お綺麗な顔が急接近して美女との急接近的な感じでドキドキしていたであろうが、今は別の意味で動悸がドキドキ。
「食べた、わね」
「ど、どふでほうふぁね」
「食・べ・た・わ・ね」
「は、はひ」
「そうなのね、わかったわ。これは試験に影響を与える事項なので、覚悟しておいてちょうだい」
「えぇ……」
俺は解放されたが、どう考えても悪い方向に流れてしまった。
そんなまさか、匂いが服についていたなんて……現実世界であったのなら、考えなくてもわかっていたことなのに、完全に不覚だったな。
「"じゃあ、私はこれから冒険者登録の書類に記入すると同時に、今回の功績を踏まえてあなた達の冒険者等級を決めるから。最低は、ランク1だから。――期待はしない方が良いわよ?"」
「あ、あはは……」
リラーミカさんの顔は、ニコニコとしているが、全然笑ってない。
「待っている間、お腹は減っていないだろうけど、食堂で休憩していると良いんじゃないかしら」
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