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第四章
第26話『今思い返せばなんだか懐かしいな』
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「怪我はありませんか」
「は、はい」
「どうぞ」
俺は視線を男から話さず、女性へ手を差し出す。
「ありがとうございます」
「いえ、僕が来た方向、見えますか」
「――はい」
「そこに居る四人は俺の仲間です。俺は今から男を無力化させるので、あなたは彼らの方へ無理のない程度の速度で向かってください。歩いて行って大丈夫です。俺が絶対に守ります」
「わ、わかりました」
女性の声は震えている。
こんな見ず知らずのひ弱そうな少年が、急に姿を現したと思ったら、信頼に値しないことを言い始めているのだから無理もない。
それに、あの男から発せられている殺気にもあてられてしまっているのだろう。
女性が歩き出す――と同時に。
「んだよてめえ! お遊びじゃあねえんだぞ! これ以上俺の邪魔をするってんなら、まずはお前からぶっ刺してやるぞ!」
「まあまあ落ち着いてくださいよ。相手は武器すら持っていない女性ですよ? だというのに武器なんか持っちゃって、もしかして自分に自信がないんですか?」
「んだとてめえ!」
なんだか懐かしいな。
こうして対人戦をするのは久しぶりだ。
この世界に来る前はずっと実装されたばかりのエンドコンテンツをやってばっかりだったから、尚更。
盾だからスキルを使えば良いんだが、こうして口で相手を挑発するのは一番効果的だ。
ゲームではチャットでの煽りだったが。
「舐めやがってクソガキ。刃物で刺されるのは痛えぞ? 後悔しても知らねえかんな」
「それはとても興味深いですね。まあ、あなたが武器に振り回されないといいですが」
「っ! クソがよぉ! おらぁああああああああああっ!」
もう少しで沸騰してしまうのではないかと思うぐらい顔を真っ赤にした男は、剣を上段に持ち上げながらこちらへ駆け出す。
そこまでわかりやすいと、申し訳ないけど笑えてしまう。
だがこれで相手の戦闘経験がほとんどないかつ一撃目の攻撃が見え見えだ。
煽りまくったかいがある。
「おらあ!」
「おっと」
想定通りに右手に持った剣をそのまま振り下ろしてきた。
それをあえて回避することなく盾で受け止め、弾き返す。
「んだと!」
「よっと」
弾かれて態勢を仰け反らせた男は、懲りることなく大振りに上段から剣を振り下ろしてきた。
その見え見えの攻撃を今度は受け止めることなく、あえて体を半身翻してギリギリのところで回避。
すると男の剣は地面を叩き、完全に無防備な姿を俺の前に晒す。
そこで。
「がふっ」
「お疲れ様」
俺は無謀棒になった男の顔へ、盾の表面で思い切り払い殴った。
男は不意の一撃だったのか、俺の攻撃が強すぎたのかわからないが、一撃で脱力したように倒れ込んでしまった。
まさかそんなことになるとは思わないため、俺は咄嗟に盾を構えが……男は白目をむいて完全に伸び切ってしまっている。
「もしかしてやりすぎたか」
当事者であるが、どうしたものかと考えていると、逃げた女性含むみんなが俺の元へ寄ってきた。
「お疲れ様。怪我は……してないか」
「ここで怪我をしていたら、アケミにどやされているからな」
「何よその言い方」
とかこんなやりとりをしているが、アケミは足を庇いながら歩いていた女性に肩を貸しているため、俺への追撃はなかった。
「あ、あの、助けていただき本当にありがとうございました」
「いえ、お気になさらず。お怪我の方は大丈夫ですか?」
「はいおかげさまで」
「答えにくいのであれば言わなくて良いのですが、この方とはどういった関係で?」
女性は視線を下げた後、硬く結んだ口を開き、顔を上げた。
「……その人は元恋人だったんです」
「……なるほど」
「最初は本当に優しい人で、私のことを気遣ってくれたり、仕事も頑張ってくれてとても誠実な人だったんです。ですが、耐えられないことがあったみたいで仕事を辞めてしまったんです。――その日から、彼は人が変わってしまったかのように酒に溺れ、私に暴言を浴びせるようになって、最初は私も耐えていたんですけれど我慢の限界で別れることになったんです」
「心中お察しします」
「……」
女性は再び目線を下げてしまった。
他人の事情はわからないが、この人は、この男のことを思って別れたんだろう。
何かに依存したままでは再起は望めず、交際を終わらせることによって男に目覚めてほしかった……んだと思う。
しかしそんな彼女の願いは虚しく――か。
なんとも救われない話だ。
「キミたち、大丈夫か!?」
その声に全員が視線を向けると、そこには複数人の武器を持った大人が。
「――って、もう終わっているようだな。これは、誰が?」
「ごめんなさい。勝手なことをしてしまいました」
俺は迷うことなく駈け寄ってきた大人達に頭を下げる。
「お咎めがあるのなら、俺が全て受けます。これは俺が独断で行いました」
「それは違います! 私のせいなんです。私とこの人は元恋人で――」
女性は足を引きずる音を立てながら、俺の横まで踏み出した。
「この子は襲われていた私を助けるために戦ってくれたんです。それに、見てください! あの男は傷を負っていません!」
女性の必至さを鑑みるに、このまま俺が連行されていけばどんな対応を受けるかわからないらしい。
最悪、罪人になるってところか。
「……落ち着きなさい」
「は、はい……申し訳ありません」
「そこの少年。これは、本当にキミが一人で?」
「はい、そうです」
俺は顔を上げ、目の前に立つ前髪をかき上げた『清潔感』という言葉が似合う男性にそう答える。
と、同時に、既に男は意識がないまま体を起き上がらせられ、武器を没収されて両手を拘束されていた。
「そうか。なら」
「私が悪い――」
女性が尚も俺を庇おうとしてくれたが、男性は手のひらを女性に向けて制止させる。
「そこまで言われなくても、この状況を目の当たりにすればある程度は理解できる」
「じゃあ……」
「ああ。どうして人命救助を果たした人間を処罰できよう。お咎めどころか称賛に値する」
「良かった……」
「と、いうことだ。キミは防具を持っているということは、冒険者なのだろう? 等級はどれぐらいなんだ」
「あー……」
はぐらかしても意味はないか。
「俺――と、こいつらは冒険者じゃないんです。これから冒険者になろうとしている、という感じです」
「……そうか、わかった。別にそれに関しても咎めるつもりはない、が、一応冒険者ギルドの方へ報告はさせてもらう。いいかな?」
「わかりました」
「ではこの場は俺達が預かる。キミたちの役目はここまでだ。そして、申し訳ないが、あなたには少しだけお話を伺いたいんですが、これからの予定は?」
「大丈夫です。ちゃんと、全部私が話します」
「わかりました。ご協力感謝します」
女性は胸に手を当ててぎゅっと握っている。
その目に薄っすらと涙を浮かべながら。
それはきっと、男性に対する最後のけじめなのだろう。
「皆さん、本当にありがとうございました」
女性は俺達の方へ振り返り、深々と頭を下げた。
「いえ。では俺達は行きますね。どうか、お元気で。またの機会に」
「いつか必ずご恩を御返し致します」
「それでは」
俺達も軽く頭を下げ、その場を後にした。
「は、はい」
「どうぞ」
俺は視線を男から話さず、女性へ手を差し出す。
「ありがとうございます」
「いえ、僕が来た方向、見えますか」
「――はい」
「そこに居る四人は俺の仲間です。俺は今から男を無力化させるので、あなたは彼らの方へ無理のない程度の速度で向かってください。歩いて行って大丈夫です。俺が絶対に守ります」
「わ、わかりました」
女性の声は震えている。
こんな見ず知らずのひ弱そうな少年が、急に姿を現したと思ったら、信頼に値しないことを言い始めているのだから無理もない。
それに、あの男から発せられている殺気にもあてられてしまっているのだろう。
女性が歩き出す――と同時に。
「んだよてめえ! お遊びじゃあねえんだぞ! これ以上俺の邪魔をするってんなら、まずはお前からぶっ刺してやるぞ!」
「まあまあ落ち着いてくださいよ。相手は武器すら持っていない女性ですよ? だというのに武器なんか持っちゃって、もしかして自分に自信がないんですか?」
「んだとてめえ!」
なんだか懐かしいな。
こうして対人戦をするのは久しぶりだ。
この世界に来る前はずっと実装されたばかりのエンドコンテンツをやってばっかりだったから、尚更。
盾だからスキルを使えば良いんだが、こうして口で相手を挑発するのは一番効果的だ。
ゲームではチャットでの煽りだったが。
「舐めやがってクソガキ。刃物で刺されるのは痛えぞ? 後悔しても知らねえかんな」
「それはとても興味深いですね。まあ、あなたが武器に振り回されないといいですが」
「っ! クソがよぉ! おらぁああああああああああっ!」
もう少しで沸騰してしまうのではないかと思うぐらい顔を真っ赤にした男は、剣を上段に持ち上げながらこちらへ駆け出す。
そこまでわかりやすいと、申し訳ないけど笑えてしまう。
だがこれで相手の戦闘経験がほとんどないかつ一撃目の攻撃が見え見えだ。
煽りまくったかいがある。
「おらあ!」
「おっと」
想定通りに右手に持った剣をそのまま振り下ろしてきた。
それをあえて回避することなく盾で受け止め、弾き返す。
「んだと!」
「よっと」
弾かれて態勢を仰け反らせた男は、懲りることなく大振りに上段から剣を振り下ろしてきた。
その見え見えの攻撃を今度は受け止めることなく、あえて体を半身翻してギリギリのところで回避。
すると男の剣は地面を叩き、完全に無防備な姿を俺の前に晒す。
そこで。
「がふっ」
「お疲れ様」
俺は無謀棒になった男の顔へ、盾の表面で思い切り払い殴った。
男は不意の一撃だったのか、俺の攻撃が強すぎたのかわからないが、一撃で脱力したように倒れ込んでしまった。
まさかそんなことになるとは思わないため、俺は咄嗟に盾を構えが……男は白目をむいて完全に伸び切ってしまっている。
「もしかしてやりすぎたか」
当事者であるが、どうしたものかと考えていると、逃げた女性含むみんなが俺の元へ寄ってきた。
「お疲れ様。怪我は……してないか」
「ここで怪我をしていたら、アケミにどやされているからな」
「何よその言い方」
とかこんなやりとりをしているが、アケミは足を庇いながら歩いていた女性に肩を貸しているため、俺への追撃はなかった。
「あ、あの、助けていただき本当にありがとうございました」
「いえ、お気になさらず。お怪我の方は大丈夫ですか?」
「はいおかげさまで」
「答えにくいのであれば言わなくて良いのですが、この方とはどういった関係で?」
女性は視線を下げた後、硬く結んだ口を開き、顔を上げた。
「……その人は元恋人だったんです」
「……なるほど」
「最初は本当に優しい人で、私のことを気遣ってくれたり、仕事も頑張ってくれてとても誠実な人だったんです。ですが、耐えられないことがあったみたいで仕事を辞めてしまったんです。――その日から、彼は人が変わってしまったかのように酒に溺れ、私に暴言を浴びせるようになって、最初は私も耐えていたんですけれど我慢の限界で別れることになったんです」
「心中お察しします」
「……」
女性は再び目線を下げてしまった。
他人の事情はわからないが、この人は、この男のことを思って別れたんだろう。
何かに依存したままでは再起は望めず、交際を終わらせることによって男に目覚めてほしかった……んだと思う。
しかしそんな彼女の願いは虚しく――か。
なんとも救われない話だ。
「キミたち、大丈夫か!?」
その声に全員が視線を向けると、そこには複数人の武器を持った大人が。
「――って、もう終わっているようだな。これは、誰が?」
「ごめんなさい。勝手なことをしてしまいました」
俺は迷うことなく駈け寄ってきた大人達に頭を下げる。
「お咎めがあるのなら、俺が全て受けます。これは俺が独断で行いました」
「それは違います! 私のせいなんです。私とこの人は元恋人で――」
女性は足を引きずる音を立てながら、俺の横まで踏み出した。
「この子は襲われていた私を助けるために戦ってくれたんです。それに、見てください! あの男は傷を負っていません!」
女性の必至さを鑑みるに、このまま俺が連行されていけばどんな対応を受けるかわからないらしい。
最悪、罪人になるってところか。
「……落ち着きなさい」
「は、はい……申し訳ありません」
「そこの少年。これは、本当にキミが一人で?」
「はい、そうです」
俺は顔を上げ、目の前に立つ前髪をかき上げた『清潔感』という言葉が似合う男性にそう答える。
と、同時に、既に男は意識がないまま体を起き上がらせられ、武器を没収されて両手を拘束されていた。
「そうか。なら」
「私が悪い――」
女性が尚も俺を庇おうとしてくれたが、男性は手のひらを女性に向けて制止させる。
「そこまで言われなくても、この状況を目の当たりにすればある程度は理解できる」
「じゃあ……」
「ああ。どうして人命救助を果たした人間を処罰できよう。お咎めどころか称賛に値する」
「良かった……」
「と、いうことだ。キミは防具を持っているということは、冒険者なのだろう? 等級はどれぐらいなんだ」
「あー……」
はぐらかしても意味はないか。
「俺――と、こいつらは冒険者じゃないんです。これから冒険者になろうとしている、という感じです」
「……そうか、わかった。別にそれに関しても咎めるつもりはない、が、一応冒険者ギルドの方へ報告はさせてもらう。いいかな?」
「わかりました」
「ではこの場は俺達が預かる。キミたちの役目はここまでだ。そして、申し訳ないが、あなたには少しだけお話を伺いたいんですが、これからの予定は?」
「大丈夫です。ちゃんと、全部私が話します」
「わかりました。ご協力感謝します」
女性は胸に手を当ててぎゅっと握っている。
その目に薄っすらと涙を浮かべながら。
それはきっと、男性に対する最後のけじめなのだろう。
「皆さん、本当にありがとうございました」
女性は俺達の方へ振り返り、深々と頭を下げた。
「いえ。では俺達は行きますね。どうか、お元気で。またの機会に」
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