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第三章
第20話『こんな試験なんて楽勝だぜ』
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あれからさらに20分ぐらい歩いている。
飛び出してきた時より人通りが多くなってきた。
どちらの方向に足を進めているかわからないが、広場がある方向に来てしまっているのだろうか、それとも単純にそろそろ昼食時だからなのか。
(くそ、このまま闇雲に探し回っても目的の人物を探し出せない。一体どうしたら……)
時間をかけてしまえばそれだけ配属される等級が低くなってしまう。
というか、このままだったら一番低い等級になってしまうじゃないか。
今は冷静に考えられる。
リラーミカさんとの会話に何かヒントが隠されていた可能性は? ……ないな。
どの会話を思い浮かべたところで、ほとんどが事務的なものでしかなかったし、仕草を思い出したところで何も繋がらない。
考えれば考えるほど答えから遠退いていく。
どうすれば……どうすればいいんだ……。
このままじゃ、最強の冒険者になるどころか底辺冒険者になって……し……ま……ん? 待てよ。
このままいけば、俺は、いや俺達は間違いなく底辺冒険者になる。
だが、それが仕組まれていて、この試験自体に合格させる気はなったら?
試験というのは名目だけで、言い方を変えれば冒険者としての最初の洗礼だとしたら?
――ああ、そういうことか。リラーミカさん、やってくれたな。
そもそもの話、この試験は最初から結果が決まっていた。
理由は簡単だ。
それは、冒険者ギルドの利益。
せこい話ではあるが、ここはゲームで得た知識を頼ることになるが、冒険者の等級が上がるにつれて申請が必要になる。
申請自体は簡単なもので、受付にて認定を受けるだけで良い。
しかし、今回の登録するだけで料金が発生する通り、進級する際も金額が発生する。
そんでもってゲームの時と一緒だった場合、その等級っていうのは結構な数があったはずだ。
だとすれば抗議が起きるはず、と考えられるが、進級できるところまで行ける冒険者っていうのは金額的にも余裕があるから、そんなことにはならない。
しかも進級すればいろいろと特典が付くことから、もしかしたらwin-winな関係なのかもしれないが。
結論、この試験をこのままいくら続けたところで目的にしている人物には会えない。
会えないなら良い方だ。
下手したら最初からそんな人物は配置されていない、なんてこともありえる。
つまり、最初から等級は一番下になる手筈だったということだ。
(ふんっ、こんな試験なんて楽勝じゃないか)
そうと結論付ければ、後は戻るだけ。
もう走りたくはないから歩いて戻るか。
「リラーミカさん、やってくれましたね」
「あら、こんなところに戻ってきて大丈夫なの? まだ試験の途中でしょ?」
「あくまで白を切る、というわけですね」
「なんのこと?」
表情一つ変えずにそのセリフを吐けるのは大した演技力だ。
目元だけではなく顔の輪郭もスラっとして、少し高い鼻の綺麗な顔でそんなことをされたら、そんじょそこなの男子なら絶対にこれ以上は疑えず、逆に自分の考えに疑問を抱いていただろう。
だが、ゲーマー魂ここにあり。
俺は受付の向こう側にいるリラーミカさんに少し詰め寄る。
「この採用試験のからくりに気づきました。だからここへ戻ってきたんです」
「……そう思った考えを是非聞かせてちょうだい」
「そもそもの話、この試験は合格できないようになっていて、諦めてしまうのを待ち、ここへ戻って来た時になんならかの情報を提示するんじゃないんですか? そして、その頃には時間がかなり経過していることから、当然等級は一番下になる。だがそれは試験が開始する以前より決められており、淡い期待を持たせておきながら、結果は最初から決まっていたんじゃないですか?」
「キミ、面白いね。ここでの長話は周りに迷惑だから、場所を移動しましょうか」
俺達は昨日使ったばかりの、二人だけしか入るスペースのない個室に座って向かい合う。
「では、早速答え合わせをするわね。カナトくんが先ほど述べた通り、この試験は冒険者になるための登竜門でありながら最初の試練でもあるわ」
「たぶん上層部の意向だとは思いますが、お金稼ぎといったところですか」
「……まあ、ここでは誰にも聞かれないし、そこまで考えが行き着いているのなら、隠したところで意味がなさそうね」
「いや、別にギルドも商売ですし、資金を調達するための手段ですし批判するつもりはありませんよ」
「あら潔いのね。てっきり脅されるかと思ってたけれど」
「そんなことをしたってこちらにはなんの利益にもならないじゃないですか。しかも冒険者になれないし、それじゃあ本末転倒ってやつですよ」
「冷静に考えることもできるのね」
ギルドのことばかり考えていたが、冷静に考えたら、今目の前に居るリラーミカさん自身の力量を考えていなかった。
そうであるかそうでないかはわからないが、もしかしたらとんでもなく強い人とかだったら……なんて考えたら、この人が常に冷静でいられるのがなんとなく理解できる。
それはそれで怖すぎんだろ。
「あなた達って、只者じゃないんだろうけれど、いったいどこから来たの? 普通だったら緊張しているだろうに、そんなこともないし」
「そんな、深く考えすぎですよ」
「ふぅーん。今はそう言うことにしておいてあげる」
「ん、俺達ってことは」
「そうよ。タイミングは違えど、みんな戻ってきてそれぞれの個室に居るわよ」
ほんの少しだけ心配していたが、それは無意味だったようだな。
「じゃあ、俺達は合格ってことでいいんですよね」
「ん~、忘れてることがあるよ? 最初に、試験は二つあるって言ったよね」
「たしかに、そんなことを言われたような気がします」
「上の人達は、用心に用心を重ねたいらしくってね。今まで誰もこの仕組みに気づかなかったんだけれど、もしもの時のためにって用意しているものがあるんだよ」
「わかりました。受けて立ちますよ」
「ふふっ、冒険者になるならやっぱりそうでなくっちゃね」
「それでその試験はどんなものなんですか?」
「そ・れ・は移動してからのお楽しみっ」
小悪魔チックにウインクされて、俺は少しだけときめいてしまった。
冷静沈着な美人にそんなことをされて、こうならないやついるか?
しかし面白くなってきたな。
この仕組みを見破ったのは俺達が初めてって言われて、テンションが上がらないはずがない。
次の試験も絶対に突破してみせるぞ。
飛び出してきた時より人通りが多くなってきた。
どちらの方向に足を進めているかわからないが、広場がある方向に来てしまっているのだろうか、それとも単純にそろそろ昼食時だからなのか。
(くそ、このまま闇雲に探し回っても目的の人物を探し出せない。一体どうしたら……)
時間をかけてしまえばそれだけ配属される等級が低くなってしまう。
というか、このままだったら一番低い等級になってしまうじゃないか。
今は冷静に考えられる。
リラーミカさんとの会話に何かヒントが隠されていた可能性は? ……ないな。
どの会話を思い浮かべたところで、ほとんどが事務的なものでしかなかったし、仕草を思い出したところで何も繋がらない。
考えれば考えるほど答えから遠退いていく。
どうすれば……どうすればいいんだ……。
このままじゃ、最強の冒険者になるどころか底辺冒険者になって……し……ま……ん? 待てよ。
このままいけば、俺は、いや俺達は間違いなく底辺冒険者になる。
だが、それが仕組まれていて、この試験自体に合格させる気はなったら?
試験というのは名目だけで、言い方を変えれば冒険者としての最初の洗礼だとしたら?
――ああ、そういうことか。リラーミカさん、やってくれたな。
そもそもの話、この試験は最初から結果が決まっていた。
理由は簡単だ。
それは、冒険者ギルドの利益。
せこい話ではあるが、ここはゲームで得た知識を頼ることになるが、冒険者の等級が上がるにつれて申請が必要になる。
申請自体は簡単なもので、受付にて認定を受けるだけで良い。
しかし、今回の登録するだけで料金が発生する通り、進級する際も金額が発生する。
そんでもってゲームの時と一緒だった場合、その等級っていうのは結構な数があったはずだ。
だとすれば抗議が起きるはず、と考えられるが、進級できるところまで行ける冒険者っていうのは金額的にも余裕があるから、そんなことにはならない。
しかも進級すればいろいろと特典が付くことから、もしかしたらwin-winな関係なのかもしれないが。
結論、この試験をこのままいくら続けたところで目的にしている人物には会えない。
会えないなら良い方だ。
下手したら最初からそんな人物は配置されていない、なんてこともありえる。
つまり、最初から等級は一番下になる手筈だったということだ。
(ふんっ、こんな試験なんて楽勝じゃないか)
そうと結論付ければ、後は戻るだけ。
もう走りたくはないから歩いて戻るか。
「リラーミカさん、やってくれましたね」
「あら、こんなところに戻ってきて大丈夫なの? まだ試験の途中でしょ?」
「あくまで白を切る、というわけですね」
「なんのこと?」
表情一つ変えずにそのセリフを吐けるのは大した演技力だ。
目元だけではなく顔の輪郭もスラっとして、少し高い鼻の綺麗な顔でそんなことをされたら、そんじょそこなの男子なら絶対にこれ以上は疑えず、逆に自分の考えに疑問を抱いていただろう。
だが、ゲーマー魂ここにあり。
俺は受付の向こう側にいるリラーミカさんに少し詰め寄る。
「この採用試験のからくりに気づきました。だからここへ戻ってきたんです」
「……そう思った考えを是非聞かせてちょうだい」
「そもそもの話、この試験は合格できないようになっていて、諦めてしまうのを待ち、ここへ戻って来た時になんならかの情報を提示するんじゃないんですか? そして、その頃には時間がかなり経過していることから、当然等級は一番下になる。だがそれは試験が開始する以前より決められており、淡い期待を持たせておきながら、結果は最初から決まっていたんじゃないですか?」
「キミ、面白いね。ここでの長話は周りに迷惑だから、場所を移動しましょうか」
俺達は昨日使ったばかりの、二人だけしか入るスペースのない個室に座って向かい合う。
「では、早速答え合わせをするわね。カナトくんが先ほど述べた通り、この試験は冒険者になるための登竜門でありながら最初の試練でもあるわ」
「たぶん上層部の意向だとは思いますが、お金稼ぎといったところですか」
「……まあ、ここでは誰にも聞かれないし、そこまで考えが行き着いているのなら、隠したところで意味がなさそうね」
「いや、別にギルドも商売ですし、資金を調達するための手段ですし批判するつもりはありませんよ」
「あら潔いのね。てっきり脅されるかと思ってたけれど」
「そんなことをしたってこちらにはなんの利益にもならないじゃないですか。しかも冒険者になれないし、それじゃあ本末転倒ってやつですよ」
「冷静に考えることもできるのね」
ギルドのことばかり考えていたが、冷静に考えたら、今目の前に居るリラーミカさん自身の力量を考えていなかった。
そうであるかそうでないかはわからないが、もしかしたらとんでもなく強い人とかだったら……なんて考えたら、この人が常に冷静でいられるのがなんとなく理解できる。
それはそれで怖すぎんだろ。
「あなた達って、只者じゃないんだろうけれど、いったいどこから来たの? 普通だったら緊張しているだろうに、そんなこともないし」
「そんな、深く考えすぎですよ」
「ふぅーん。今はそう言うことにしておいてあげる」
「ん、俺達ってことは」
「そうよ。タイミングは違えど、みんな戻ってきてそれぞれの個室に居るわよ」
ほんの少しだけ心配していたが、それは無意味だったようだな。
「じゃあ、俺達は合格ってことでいいんですよね」
「ん~、忘れてることがあるよ? 最初に、試験は二つあるって言ったよね」
「たしかに、そんなことを言われたような気がします」
「上の人達は、用心に用心を重ねたいらしくってね。今まで誰もこの仕組みに気づかなかったんだけれど、もしもの時のためにって用意しているものがあるんだよ」
「わかりました。受けて立ちますよ」
「ふふっ、冒険者になるならやっぱりそうでなくっちゃね」
「それでその試験はどんなものなんですか?」
「そ・れ・は移動してからのお楽しみっ」
小悪魔チックにウインクされて、俺は少しだけときめいてしまった。
冷静沈着な美人にそんなことをされて、こうならないやついるか?
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次の試験も絶対に突破してみせるぞ。
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