19 / 50
第三章
第19話『冒険者登録するための試験』
しおりを挟む
「本日は試験を行ってもらいます」
「……わかりました」
薄々思っていたが、本当にそうなるとは思わなかった。
日にちを跨ぎ、みんなで食堂にてご飯を食べた後、俺とケイヤの部屋で今日の予定を話し合っていた。
その中で、冒険者登録をすぐに終え、その足で昼食を済ませ、経験値とお金を稼ぐために狩りへ行く予定を立てていたんだが……。
「ちなみに、その試験ってどれぐらいかかったりするんですか?」
「そうですね……昼食時を跨ぐか跨がないだと思います。と言っても、試験の進行状況によりますが」
「……え、それって終わらなければ夕方にまでかかってしまうということですか?」
「そういうことになりますね」
リラーミカさん、それって本当に冒険者を登録するだけの試験で合っていますよね?
もしかして新人いびりってやつですか?
という愚痴をぶつけたいところだが、薄縁の眼鏡をクイッと持ち上げながら肩まで伸びる黒髪を耳にかけている感じ、たぶんアケミと同じタイプで怒らせたりすると怖いタイプの人だ。
昨日と今日で少ししか言葉を交わしていないが、その少し細めている釣り目で睨まれたら体が固まってしまう自信がある。
「試験が終了して登録作業に移る際、金銭の支払い等のことは発生するのですか?」
「はい。一応、1000Gをいただく決まりとなっております。もしかして持ち合わせがなかったりしますか?」
「あーえー、た、たぶん大丈夫です」
危ないって。
特別給付に感謝しなければならないがそれだけではない。
昨日のあれだ、あの流れに任せてスイーツを食べに行っていたら、と考えると肝が冷える。
しかし、今回の冒険者登録で所持金がパーになってしまう。
下手したら昼食を我慢しなければならないかもしれないが、まあ試験っていってもどうせそこまで難しくないだろうからパッパと終わらせるか。
「それで、まずは何をするんですか?」
「そうですね、こうして話をしていたら何も進みませんから。項目は全部で二つあります。まず一つ目はお遣いです」
「わかりました。それで、何をすれば?」
「こちらの荷物を、ある人にお届けください」
「任せてください。そのある人というのはどういう方なのですか?」
「それはお伝えできません」
「え、それはどういうことですか?」
何かの手違いかもしれないしな。
リラーミカさんも人が悪い。
そんな、「今発した言葉は何一つ間違っていませんよ」、みたいな澄ました顔をされるとこっちはビックリしてしまいますよ。
「一言一句、先ほどお伝えしたことは事実になります」
「え……」
「まず一つ目というのは、そちらの荷物を、この街のどこかに居るある人に届けてもらいます」
「こ、この街に居る誰かにって……ヒントはないのですか?」
「ありません」
「マジっすか……」
「その、昨日も口にしていた『マジ』とはどういう意味なのですか?」
純粋に気になる、みたいに興味津々な顔をしないでください。
好奇心旺盛で非情に関心できるのですが、なんで試験内容がそんな理不尽かつアバウトなんですか。
この世界だからこそとっておきの言葉を口にしたい。
こんなの無理ゲーだろ。
俺は街に繰り出した。
ギルド会館を出た後、みんなと顔を合わせて試験内容を伝え合ったのだが、見事に全員が同じ内容だった。
なら全員で協力して取りかかれば、砂漠から一粒の米を探さなければならないところを野球ボールを探すぐらいにはなるかもしれない……と思ったが、俺は先ほどリラーミカさんが腕を組んで忠告してきたことを思い出す。
リラーミカさんは言った、「この試験はいくら仲間がいるからといって協力することは許可されません。もしもその事実が確認された場合、登録料を罰金として徴収した後即失格にします」、という鬼の文言を。
思い出したのは俺だけではなかったようだ。
それは全員の顔を見れば一目瞭然。
「ため息しか出ないが、各々、頑張ってくれ。んじゃ」
一分でも時間が惜しいため、俺はそれだけを言い残してあてもなく駆け出した。
走り出したのは良いものの、当然あてはなく、時間帯が最悪だ。
現実世界で言うところの10時ぐらいのはずだから、人の通りが多い。
肩がぶつかるほどではないからなんとか走れてはいるが……これはどうやってたった一人の人物を見つけ出すのだろうか。
試験ということから、この荷物という名目で渡された一本の木の棒を渡す相手は試験官なのだろうが、せめて格好とか年齢とか教えてくれても不正にはならないと思うんだが。
ちなみに補足説明として言われたのが、試験を合格した速さによって冒険者の等級が決まるらしい。
いや無理だろ。
「……」
一旦、上がった呼吸を止めるために、急ぐのをやめて歩き出す。
こういう時、焦っているだけじゃ何も解決しない。
探し物をしていて焦りや苛立ちを感じている時っていうのは、探し物が見つからずに諦めてしまうことが多い――だが、落ち着いてなんとなく歩いているとすぐに見つかったりする。
それとこれとは規模感が違いすぎるが、実際のところ焦っていたら良い案なんて考えられない。
歩いていると冷静になり始め、こんな時だからこそのことを思う。
卑怯なのかもしれないが、もしかしたらチャット機能とかってないのか? ボイスチャットとか、個人チャットとか。
パーティ……というか、俺達は外部アプリにてグループを作ってそこでボイスチャットをしていたから、パーティ間でチャットを随分としていなかったが、外部の人とやりとりをする時はよく使っていた。
ちょっと狭い路地に入って休憩がてら試してみるか。
(んー……)
顔をしかめる他ない。
ステータス、インベントリ、スキル、メンバー欄を目線で操作しようともチャット欄は出てこず。
テレパシーみたいなことを試みたが、ボイスチャットのようなことはできない。
この世界に、スマホや携帯電話……なんてあるわけがないか。
体感でしかないが、既に20分程度は経過しているだろう。
自分の体力的にまた走り始めたとしても、また休憩を挟まないといけない。
しかし、こうして休憩していたところで試験は合格できるはずもなく。
(とりあえず、歩くか)
再び表通りに繰り出し、雑踏の中に紛れる。
「……わかりました」
薄々思っていたが、本当にそうなるとは思わなかった。
日にちを跨ぎ、みんなで食堂にてご飯を食べた後、俺とケイヤの部屋で今日の予定を話し合っていた。
その中で、冒険者登録をすぐに終え、その足で昼食を済ませ、経験値とお金を稼ぐために狩りへ行く予定を立てていたんだが……。
「ちなみに、その試験ってどれぐらいかかったりするんですか?」
「そうですね……昼食時を跨ぐか跨がないだと思います。と言っても、試験の進行状況によりますが」
「……え、それって終わらなければ夕方にまでかかってしまうということですか?」
「そういうことになりますね」
リラーミカさん、それって本当に冒険者を登録するだけの試験で合っていますよね?
もしかして新人いびりってやつですか?
という愚痴をぶつけたいところだが、薄縁の眼鏡をクイッと持ち上げながら肩まで伸びる黒髪を耳にかけている感じ、たぶんアケミと同じタイプで怒らせたりすると怖いタイプの人だ。
昨日と今日で少ししか言葉を交わしていないが、その少し細めている釣り目で睨まれたら体が固まってしまう自信がある。
「試験が終了して登録作業に移る際、金銭の支払い等のことは発生するのですか?」
「はい。一応、1000Gをいただく決まりとなっております。もしかして持ち合わせがなかったりしますか?」
「あーえー、た、たぶん大丈夫です」
危ないって。
特別給付に感謝しなければならないがそれだけではない。
昨日のあれだ、あの流れに任せてスイーツを食べに行っていたら、と考えると肝が冷える。
しかし、今回の冒険者登録で所持金がパーになってしまう。
下手したら昼食を我慢しなければならないかもしれないが、まあ試験っていってもどうせそこまで難しくないだろうからパッパと終わらせるか。
「それで、まずは何をするんですか?」
「そうですね、こうして話をしていたら何も進みませんから。項目は全部で二つあります。まず一つ目はお遣いです」
「わかりました。それで、何をすれば?」
「こちらの荷物を、ある人にお届けください」
「任せてください。そのある人というのはどういう方なのですか?」
「それはお伝えできません」
「え、それはどういうことですか?」
何かの手違いかもしれないしな。
リラーミカさんも人が悪い。
そんな、「今発した言葉は何一つ間違っていませんよ」、みたいな澄ました顔をされるとこっちはビックリしてしまいますよ。
「一言一句、先ほどお伝えしたことは事実になります」
「え……」
「まず一つ目というのは、そちらの荷物を、この街のどこかに居るある人に届けてもらいます」
「こ、この街に居る誰かにって……ヒントはないのですか?」
「ありません」
「マジっすか……」
「その、昨日も口にしていた『マジ』とはどういう意味なのですか?」
純粋に気になる、みたいに興味津々な顔をしないでください。
好奇心旺盛で非情に関心できるのですが、なんで試験内容がそんな理不尽かつアバウトなんですか。
この世界だからこそとっておきの言葉を口にしたい。
こんなの無理ゲーだろ。
俺は街に繰り出した。
ギルド会館を出た後、みんなと顔を合わせて試験内容を伝え合ったのだが、見事に全員が同じ内容だった。
なら全員で協力して取りかかれば、砂漠から一粒の米を探さなければならないところを野球ボールを探すぐらいにはなるかもしれない……と思ったが、俺は先ほどリラーミカさんが腕を組んで忠告してきたことを思い出す。
リラーミカさんは言った、「この試験はいくら仲間がいるからといって協力することは許可されません。もしもその事実が確認された場合、登録料を罰金として徴収した後即失格にします」、という鬼の文言を。
思い出したのは俺だけではなかったようだ。
それは全員の顔を見れば一目瞭然。
「ため息しか出ないが、各々、頑張ってくれ。んじゃ」
一分でも時間が惜しいため、俺はそれだけを言い残してあてもなく駆け出した。
走り出したのは良いものの、当然あてはなく、時間帯が最悪だ。
現実世界で言うところの10時ぐらいのはずだから、人の通りが多い。
肩がぶつかるほどではないからなんとか走れてはいるが……これはどうやってたった一人の人物を見つけ出すのだろうか。
試験ということから、この荷物という名目で渡された一本の木の棒を渡す相手は試験官なのだろうが、せめて格好とか年齢とか教えてくれても不正にはならないと思うんだが。
ちなみに補足説明として言われたのが、試験を合格した速さによって冒険者の等級が決まるらしい。
いや無理だろ。
「……」
一旦、上がった呼吸を止めるために、急ぐのをやめて歩き出す。
こういう時、焦っているだけじゃ何も解決しない。
探し物をしていて焦りや苛立ちを感じている時っていうのは、探し物が見つからずに諦めてしまうことが多い――だが、落ち着いてなんとなく歩いているとすぐに見つかったりする。
それとこれとは規模感が違いすぎるが、実際のところ焦っていたら良い案なんて考えられない。
歩いていると冷静になり始め、こんな時だからこそのことを思う。
卑怯なのかもしれないが、もしかしたらチャット機能とかってないのか? ボイスチャットとか、個人チャットとか。
パーティ……というか、俺達は外部アプリにてグループを作ってそこでボイスチャットをしていたから、パーティ間でチャットを随分としていなかったが、外部の人とやりとりをする時はよく使っていた。
ちょっと狭い路地に入って休憩がてら試してみるか。
(んー……)
顔をしかめる他ない。
ステータス、インベントリ、スキル、メンバー欄を目線で操作しようともチャット欄は出てこず。
テレパシーみたいなことを試みたが、ボイスチャットのようなことはできない。
この世界に、スマホや携帯電話……なんてあるわけがないか。
体感でしかないが、既に20分程度は経過しているだろう。
自分の体力的にまた走り始めたとしても、また休憩を挟まないといけない。
しかし、こうして休憩していたところで試験は合格できるはずもなく。
(とりあえず、歩くか)
再び表通りに繰り出し、雑踏の中に紛れる。
10
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました! ~いざなわれし魔の手~
高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーの主人公は、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった!
主人公は、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!
~いざなわれし魔の手~ かつての仲間を探しに旅をしているララク。そこで天使の村を訪れたのだが、そこには村の面影はなくさら地があるだけだった。消滅したあるはずの村。その謎を追っていくララクの前に、恐るべき魔の手が迫るのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる