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第二章
第11話『俺達って現実に帰れるのかな』
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「なあケイヤ、お前って現実世界ではどんな感じだったんだ?」
「つまらない回答で悪いんだけど、ゲームでも現実世界でもこんな感じだったよ」
俺達は女子達から追い出され、少し離れた木々の合間から空を覗ける場所で寝転がっていた。
「まあそんなもんだよな。中にはロールプレイングを楽しんでいる人とかいるけれど、俺も大体現実世界でも変わんねえからな」
「カナトらしいじゃん」
「でもあれだぞ、現実世界じゃリーダーなんてやらないし、率先して誰かの前にも立ったりしないけどな」
「まあね。このパーティでリーダーを決める時も、打算的にカナトがやる流れになったからね」
そういえばそんなこともあったな。
他人のことをとやかく言えた立場ではないが、以前も今も変わらないこの中では一番まともそうな俺に決まったんだった。
ケイヤでいいじゃんとは思ったけど、拒否具合が本当に嫌そうだったし、アケミに関してはパーティが結成した後の加入だったから譲ることも叶わなかった――し、一度その話を持ち掛けたが、返り討ちにあった記憶がある。
たしか、「リーダーを私に譲渡するなら、解散にするし、カナトを拘束するには丁度良いんじゃないかな」てな感じで。
現実の俺を昔から知っているからこその言葉は、説得力があるどころか、まるで刃物を背中に突き立てられているような気分だ。
「だけど、僕はいつも落ち着いているような印象を抱かれがちだけど、そうであってそうじゃない。内心は凄く焦っているし、外側に出さないことによって周りから心配されないようにしているだけなんだ」
「まあ、人それぞれいろいろあるよな」
「カナトは自分がリーダーに向いていないって思っているんだろうけれど、そういうところにみんな助けられてるんだと思うよ」
「どういうことだ?」
「これは僕が感じているだけなんだけど、みんなをまとめられるってだけじゃなくて、そういう踏み込み過ぎないっていうのは結構ありがたいものだよ」
「ふぅーん、そういうもんかね」
俺はいつの日だったかまでは、みんなの前に立ったり、誰よりも率先して行動したり、誰かのためにって思っていた時期はあったさ。
しかしいつの日にか、何かのきっかけがあったのかは憶えていないけれど、他人に対して無頓着になったというか、固執することはなくなっていった。
「まあでも、俺も気づいたらすっかりパーティリーダーになっちまったもんだな。しっかりとリーダー意識と責任感が染み付いちまってる」
「それもカナトの良い所なんじゃないかな。元々そういう素質がなかったら、きっと今のようにみんな団結することもなかったし」
「そう言われると照れるな」
未だ子供といえど、高校生にもなってくると人から褒められることなんて滅多にないため、なんだかむず痒くなってしまう。
行き場のない気恥ずかしさを誤魔化すために、左手で鼻をかく。
「こうなってくるとあれだな。俺だってみんなに助けられてるし、お相子ってことになるな」
「何が面白いって、みんなあんまり自覚がないんだよね」
「お前もな」
「そうかな?」
「そうだよ」
「そうっぽい」
「ああそうさ」
実際にそうだ。
こうして話をしているケイヤは、いつも俺以上に冷静で物事を判断したりしてくれる。
それを見るだけで同じく心を落ち着かせられると思っているのは俺だけじゃないはず。
アケミだって、こういったら間違いなく本人から怒られるだろうが、みんなのお姉ちゃんみたいな役割をしてくれている。
そこに居るだけで安心感があるっていうのかな、どっちにしても怒らせそうだが。
一番の無自覚人間といえばミサヤだな。
普段はあんな感じに我が道を行くお転婆娘というイメージしか抱けないが、誰もが臆するような場面では特攻隊長の役割を果たしてくれる。
それでいてメンタルが強いだけではなく、しっかりと攻撃を回避したり的確に攻撃を当てるなどのプレイイングも確かなものだ。
勇姿と言っていいのかはわからないが、それに感化され指揮が上がるのは間違いない。
アンナだってそうだ。
普段はツンツンしていたりするが、意外と面倒見がいい。
魔法職はその火力の高さから、自分勝手なやつが多かったり開幕一番に魔法をぶっ放すってのが定石とされているが、臨機応変に全体を見渡しながら支援してくれる。
俺はアンナの支援によって何度も助けられた。
「ケイヤ、いつもありがとな」
「どうしたの急に」
「なんでだろうな。こんな綺麗な空の下、つい感謝の気持ちを伝えたくなってな」
「こういう時だからこそ、なのかもね」
こういうのもたまにはいいか。
「じゃあ、僕もこういう時だからこそ――いいかな」
「おう」
「こうして僕達はわけもわからずこの世界に来てしまったけれど、元の世界に帰ることができるのかな」
「……それは、どうなんだろうな」
俺にだってわからない。
きっと、ケイヤがこんなことを言い始めるってことは、嘘でもいいから帰ることができるって言ってほしいんだと――思う。
「だが、俺達はこの世界で生き残らないといけない。――でも、やっぱ俺達は根っからのゲーマーだからただ生きるだけじゃつまらない。だろ?」
「……そうだね」
「だったら、目標を決めてひた走って、いろいろと試して強くなって……そうだな、やるゲームが新しくなったってのが落としどころなんじゃないか。だからまあ、もしも帰ることができるその日まで、この新しいゲームを絶対に攻略してやろうぜ」
「ぷふっ、あはは。そうだね、それが一番僕達らしいや」
「だろ? だからさ、こんな感じで気楽に自分達らしくやっていこうぜ」
俺は「よっ」と体を起こすと、ケイヤも同じく体を起こした。
「今のところは男は二人しか居ないからな、よろしく頼むぜ相棒」
ケイヤに向かって拳を突き出す。
「こちらこそよろしく、リー――いや、相棒」
俺とケイヤは拳をぶつけ合った。
みんなの元へ戻るとそこには誰も居なく、俺とケイヤはため息を零してやれやれと肩を落す。
返ってくる人達を待っている暇はありません、と言われているようでなんとも薄情なやつらだ。
なんとも言えない気持ちではあるが、これはこれでなんかいいな。
「んじゃ俺達も寝るか」
「だね」
「つまらない回答で悪いんだけど、ゲームでも現実世界でもこんな感じだったよ」
俺達は女子達から追い出され、少し離れた木々の合間から空を覗ける場所で寝転がっていた。
「まあそんなもんだよな。中にはロールプレイングを楽しんでいる人とかいるけれど、俺も大体現実世界でも変わんねえからな」
「カナトらしいじゃん」
「でもあれだぞ、現実世界じゃリーダーなんてやらないし、率先して誰かの前にも立ったりしないけどな」
「まあね。このパーティでリーダーを決める時も、打算的にカナトがやる流れになったからね」
そういえばそんなこともあったな。
他人のことをとやかく言えた立場ではないが、以前も今も変わらないこの中では一番まともそうな俺に決まったんだった。
ケイヤでいいじゃんとは思ったけど、拒否具合が本当に嫌そうだったし、アケミに関してはパーティが結成した後の加入だったから譲ることも叶わなかった――し、一度その話を持ち掛けたが、返り討ちにあった記憶がある。
たしか、「リーダーを私に譲渡するなら、解散にするし、カナトを拘束するには丁度良いんじゃないかな」てな感じで。
現実の俺を昔から知っているからこその言葉は、説得力があるどころか、まるで刃物を背中に突き立てられているような気分だ。
「だけど、僕はいつも落ち着いているような印象を抱かれがちだけど、そうであってそうじゃない。内心は凄く焦っているし、外側に出さないことによって周りから心配されないようにしているだけなんだ」
「まあ、人それぞれいろいろあるよな」
「カナトは自分がリーダーに向いていないって思っているんだろうけれど、そういうところにみんな助けられてるんだと思うよ」
「どういうことだ?」
「これは僕が感じているだけなんだけど、みんなをまとめられるってだけじゃなくて、そういう踏み込み過ぎないっていうのは結構ありがたいものだよ」
「ふぅーん、そういうもんかね」
俺はいつの日だったかまでは、みんなの前に立ったり、誰よりも率先して行動したり、誰かのためにって思っていた時期はあったさ。
しかしいつの日にか、何かのきっかけがあったのかは憶えていないけれど、他人に対して無頓着になったというか、固執することはなくなっていった。
「まあでも、俺も気づいたらすっかりパーティリーダーになっちまったもんだな。しっかりとリーダー意識と責任感が染み付いちまってる」
「それもカナトの良い所なんじゃないかな。元々そういう素質がなかったら、きっと今のようにみんな団結することもなかったし」
「そう言われると照れるな」
未だ子供といえど、高校生にもなってくると人から褒められることなんて滅多にないため、なんだかむず痒くなってしまう。
行き場のない気恥ずかしさを誤魔化すために、左手で鼻をかく。
「こうなってくるとあれだな。俺だってみんなに助けられてるし、お相子ってことになるな」
「何が面白いって、みんなあんまり自覚がないんだよね」
「お前もな」
「そうかな?」
「そうだよ」
「そうっぽい」
「ああそうさ」
実際にそうだ。
こうして話をしているケイヤは、いつも俺以上に冷静で物事を判断したりしてくれる。
それを見るだけで同じく心を落ち着かせられると思っているのは俺だけじゃないはず。
アケミだって、こういったら間違いなく本人から怒られるだろうが、みんなのお姉ちゃんみたいな役割をしてくれている。
そこに居るだけで安心感があるっていうのかな、どっちにしても怒らせそうだが。
一番の無自覚人間といえばミサヤだな。
普段はあんな感じに我が道を行くお転婆娘というイメージしか抱けないが、誰もが臆するような場面では特攻隊長の役割を果たしてくれる。
それでいてメンタルが強いだけではなく、しっかりと攻撃を回避したり的確に攻撃を当てるなどのプレイイングも確かなものだ。
勇姿と言っていいのかはわからないが、それに感化され指揮が上がるのは間違いない。
アンナだってそうだ。
普段はツンツンしていたりするが、意外と面倒見がいい。
魔法職はその火力の高さから、自分勝手なやつが多かったり開幕一番に魔法をぶっ放すってのが定石とされているが、臨機応変に全体を見渡しながら支援してくれる。
俺はアンナの支援によって何度も助けられた。
「ケイヤ、いつもありがとな」
「どうしたの急に」
「なんでだろうな。こんな綺麗な空の下、つい感謝の気持ちを伝えたくなってな」
「こういう時だからこそ、なのかもね」
こういうのもたまにはいいか。
「じゃあ、僕もこういう時だからこそ――いいかな」
「おう」
「こうして僕達はわけもわからずこの世界に来てしまったけれど、元の世界に帰ることができるのかな」
「……それは、どうなんだろうな」
俺にだってわからない。
きっと、ケイヤがこんなことを言い始めるってことは、嘘でもいいから帰ることができるって言ってほしいんだと――思う。
「だが、俺達はこの世界で生き残らないといけない。――でも、やっぱ俺達は根っからのゲーマーだからただ生きるだけじゃつまらない。だろ?」
「……そうだね」
「だったら、目標を決めてひた走って、いろいろと試して強くなって……そうだな、やるゲームが新しくなったってのが落としどころなんじゃないか。だからまあ、もしも帰ることができるその日まで、この新しいゲームを絶対に攻略してやろうぜ」
「ぷふっ、あはは。そうだね、それが一番僕達らしいや」
「だろ? だからさ、こんな感じで気楽に自分達らしくやっていこうぜ」
俺は「よっ」と体を起こすと、ケイヤも同じく体を起こした。
「今のところは男は二人しか居ないからな、よろしく頼むぜ相棒」
ケイヤに向かって拳を突き出す。
「こちらこそよろしく、リー――いや、相棒」
俺とケイヤは拳をぶつけ合った。
みんなの元へ戻るとそこには誰も居なく、俺とケイヤはため息を零してやれやれと肩を落す。
返ってくる人達を待っている暇はありません、と言われているようでなんとも薄情なやつらだ。
なんとも言えない気持ちではあるが、これはこれでなんかいいな。
「んじゃ俺達も寝るか」
「だね」
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