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第三章
第20話『危機的状況に陥ってしまう前に』
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「ふっ――はっ――! いったん退避!」
戦闘を開始してたったの数分しか経過していないが、4人は階段の方へ駆け戻る。
「――よし、追ってきてはいないな」
付近にモンスターが居ないのを確認し終え、階段前の壁に寄りかかった。
「俺だけの気のせいじゃないよな」
「ええそうね。私も感覚がおかしくなったんじゃないかって思ってるから」
「なんなのあいつら。今まで見てきたやつらと見た目は一緒なのに、全然違う」
「やっぱり、ちょっと強くなってるよね?」
「急に俺らが弱くなった、とかじゃなければ」
4人が話をしている内容が全てである。
というのも、ダンジョンの洗礼というもので、下に進めば進むほど、見た目が一緒でも強くなっているからだ。
だから、自分達の知識そのままで戦おうとした4人は感覚のズレに悩まされている。
「ちょっと考えているような感じがするっていうか、連携しながら戦っているような感じだったよね~」
「ね。今までは、攻撃とかのタイミングを順番待ちしていた感じがあったけど、今は仲間の攻撃を邪魔しないために待っているって感じ」
「これがダンジョンってことか……」
目的地までは残り、たったの2階層。
だというのに、ダンジョンの恐ろしさを体感してしまった」
「しかも、今は異常事態ってことでモンスターの数が多い。これさ、どうするのカズ」
「判断が難しすぎる」
「今考えられるのは、逆に強行突破すること。現状を察するに、他のパーティもモンスターの数を討伐したい感じに見える」
芹那は、他のパーティが戦闘してる方向へ視線を向ける。
しかも、戦い始める時は1パーティしか見えなかったが、たった数分でこの階層にもう1パーティが追加されているだけではなく、もう1パーティはもっと先へと通過していった。
「だから、それを利用するのもありだよねって話」
「なるほど。危なくなったら押し付ける……とまでは言わなくても、近くに居たら助けを求められるからってわけね」
「ほうほう。何回もやったらマズいけど、最初ぐらいなら助けてもらえるってことだね」
「そういうこと」
「それはありだけど……」
「なんとなくわかるわよ。できるだけ、他の人に装備を見られたくないってことよね」
「まあな」
先ほどの戦闘時、和昌はこの点をすぐに気が付いた。
今の今まで、他の探索者と接触するもしくは見かけたことがなかった。
だからこそ、配信はつけているにしても思いのまま装備の力を行使していた――が、一般人に能力を観られるのと探索者に観られるのとでは天と地の差がある。
つい最近、それに関連する事件に巻き込まれてしまったから。
そして、自身が原因であると明白であり、仲間が被害に遭ってしまったからというのもある。
「だからこそ迷っている。俺たちもこのまま目的地付近まで突っ走りつつ、装備の力でモンスターを一掃する、というのと、目標討伐数には達していないものの一時撤退するのか、を」
「私はどっちでも大丈夫だよ。進むのも大事だけど、とりあえず戻るのも問題なしなし」
「なんなら、モンスターを討伐しながら地上まで戻ってもいいんじゃないかな。割引はまだまだしてもらえるんだし、1週間分ぐらい無駄にしちゃっても悪くはないと思う」
「強行突破するもよし、安全第一でいくのもよし。私もリーダーであるカズの意見を否定したりはしないわよ」
「……」
完全に判断を委ねられているからこそ、和昌は迷う。
(現状、俺たちの実力だけでは突破は困難。周りの流れに乗るかたちであれば、できなくもない)
しかし過る、今までの乗り越えてきた恐怖。
(もしも、俺だけじゃどうしようもできない状況になってしまったとき、異常事態中のダンジョンでは生存率が極めて低くなってしまう。【サルイ】との戦いとは違って、今度は強敵が複数同時に襲ってきたとき……果たして、俺は冷静に対処することができるのだろうか)
強力な装備を手にしているのにもかかわらず、仲間から信頼を寄せられているのにもかかわらず――自信と経験がない和昌は、自身の不甲斐なさを噛み締める。
(俺がもっと練習をしていれば。俺がもっと装備に見合った心持ちであったなら。こんなときにくよくよと考えたりはしなかったのにな……)
だからこそ和昌は決断し、頭を下げる。
「みんな、ごめん」
「え、え? どうしたの? 顔を上げてよ」
「今のままだと、俺は間違いなく肝心なときに迷うと思う。だから、とりあえず撤退をしたい」
「うん、そうだね」
「大丈夫、わかってるから」
「そうと決まれば、今日の晩御飯について議論をしようじゃないか」
「……いいのか?」
「うんうん問題なーし。危ないから、そう判断したってことでしょ?」
「あぁ……」
「大丈夫だよ、みんなわかってるし納得しているよ。私も油断してたからね~」
「うん。心構えがなってなかった。誰も怪我をしなかったから大丈夫だけど、気が緩んでたのは反省してる」
「真綾と天乃は超正直に言うじゃん。まあでも、私も油断してた。見たことあるモンスターだったし、今回も余裕だ、ってね」
和昌はみんなの表情から、誰も同情の感情を向けていないことを理解する。
「……もしかして、みんなも悔しかったのか?」
「うん、すっごく!」
「反省しているし、リベンジに燃えてる」
「ゲーム感覚はここまで、って感じだね」
「なんだ、そういうことだったのか。っあっはは」
「え、え、え?」
「どうしたの急に」
「今の流れで、笑うところなんてあった? 真面目な話だったと思うけど」
急に緊張の糸が切れたかのように笑い出した和昌は、事情を説明する。
「いやさ。全部、不甲斐ない俺のせいだって。みんな、ごめん。って、悩んでたんだ。俺が頑張らなきゃダメだって」
グーっと背伸びをし、和昌の表情は既に曇ってはいない。
「そうだよな。みんなも悔しいし、悩むよな。そうだよな」
「そりゃそうだよー。もっと強くなりたいもん」
「だね。ずっとレベルアップという概念がないことに腹を立ててたもん」
「まあそうね、ゲーマーたるもの負けてそのままなんて嫌だから」
「ああわかった。そうだよな。じゃあ、戦略的撤退といこうか」
「レッツゴー撤退っ」
「こんな元気に撤退宣言する人、初めて見た」
「晩御飯、久しぶりにラーメン食べたい」
「おうおう、せっかくの割引だし2件ぐらい行くかー」
と、緊張感の欠片もなくなった和昌は、前振りなく元気に階段を駆け出し、3人も「あーっ!」と言いながら後を追った。
戦闘を開始してたったの数分しか経過していないが、4人は階段の方へ駆け戻る。
「――よし、追ってきてはいないな」
付近にモンスターが居ないのを確認し終え、階段前の壁に寄りかかった。
「俺だけの気のせいじゃないよな」
「ええそうね。私も感覚がおかしくなったんじゃないかって思ってるから」
「なんなのあいつら。今まで見てきたやつらと見た目は一緒なのに、全然違う」
「やっぱり、ちょっと強くなってるよね?」
「急に俺らが弱くなった、とかじゃなければ」
4人が話をしている内容が全てである。
というのも、ダンジョンの洗礼というもので、下に進めば進むほど、見た目が一緒でも強くなっているからだ。
だから、自分達の知識そのままで戦おうとした4人は感覚のズレに悩まされている。
「ちょっと考えているような感じがするっていうか、連携しながら戦っているような感じだったよね~」
「ね。今までは、攻撃とかのタイミングを順番待ちしていた感じがあったけど、今は仲間の攻撃を邪魔しないために待っているって感じ」
「これがダンジョンってことか……」
目的地までは残り、たったの2階層。
だというのに、ダンジョンの恐ろしさを体感してしまった」
「しかも、今は異常事態ってことでモンスターの数が多い。これさ、どうするのカズ」
「判断が難しすぎる」
「今考えられるのは、逆に強行突破すること。現状を察するに、他のパーティもモンスターの数を討伐したい感じに見える」
芹那は、他のパーティが戦闘してる方向へ視線を向ける。
しかも、戦い始める時は1パーティしか見えなかったが、たった数分でこの階層にもう1パーティが追加されているだけではなく、もう1パーティはもっと先へと通過していった。
「だから、それを利用するのもありだよねって話」
「なるほど。危なくなったら押し付ける……とまでは言わなくても、近くに居たら助けを求められるからってわけね」
「ほうほう。何回もやったらマズいけど、最初ぐらいなら助けてもらえるってことだね」
「そういうこと」
「それはありだけど……」
「なんとなくわかるわよ。できるだけ、他の人に装備を見られたくないってことよね」
「まあな」
先ほどの戦闘時、和昌はこの点をすぐに気が付いた。
今の今まで、他の探索者と接触するもしくは見かけたことがなかった。
だからこそ、配信はつけているにしても思いのまま装備の力を行使していた――が、一般人に能力を観られるのと探索者に観られるのとでは天と地の差がある。
つい最近、それに関連する事件に巻き込まれてしまったから。
そして、自身が原因であると明白であり、仲間が被害に遭ってしまったからというのもある。
「だからこそ迷っている。俺たちもこのまま目的地付近まで突っ走りつつ、装備の力でモンスターを一掃する、というのと、目標討伐数には達していないものの一時撤退するのか、を」
「私はどっちでも大丈夫だよ。進むのも大事だけど、とりあえず戻るのも問題なしなし」
「なんなら、モンスターを討伐しながら地上まで戻ってもいいんじゃないかな。割引はまだまだしてもらえるんだし、1週間分ぐらい無駄にしちゃっても悪くはないと思う」
「強行突破するもよし、安全第一でいくのもよし。私もリーダーであるカズの意見を否定したりはしないわよ」
「……」
完全に判断を委ねられているからこそ、和昌は迷う。
(現状、俺たちの実力だけでは突破は困難。周りの流れに乗るかたちであれば、できなくもない)
しかし過る、今までの乗り越えてきた恐怖。
(もしも、俺だけじゃどうしようもできない状況になってしまったとき、異常事態中のダンジョンでは生存率が極めて低くなってしまう。【サルイ】との戦いとは違って、今度は強敵が複数同時に襲ってきたとき……果たして、俺は冷静に対処することができるのだろうか)
強力な装備を手にしているのにもかかわらず、仲間から信頼を寄せられているのにもかかわらず――自信と経験がない和昌は、自身の不甲斐なさを噛み締める。
(俺がもっと練習をしていれば。俺がもっと装備に見合った心持ちであったなら。こんなときにくよくよと考えたりはしなかったのにな……)
だからこそ和昌は決断し、頭を下げる。
「みんな、ごめん」
「え、え? どうしたの? 顔を上げてよ」
「今のままだと、俺は間違いなく肝心なときに迷うと思う。だから、とりあえず撤退をしたい」
「うん、そうだね」
「大丈夫、わかってるから」
「そうと決まれば、今日の晩御飯について議論をしようじゃないか」
「……いいのか?」
「うんうん問題なーし。危ないから、そう判断したってことでしょ?」
「あぁ……」
「大丈夫だよ、みんなわかってるし納得しているよ。私も油断してたからね~」
「うん。心構えがなってなかった。誰も怪我をしなかったから大丈夫だけど、気が緩んでたのは反省してる」
「真綾と天乃は超正直に言うじゃん。まあでも、私も油断してた。見たことあるモンスターだったし、今回も余裕だ、ってね」
和昌はみんなの表情から、誰も同情の感情を向けていないことを理解する。
「……もしかして、みんなも悔しかったのか?」
「うん、すっごく!」
「反省しているし、リベンジに燃えてる」
「ゲーム感覚はここまで、って感じだね」
「なんだ、そういうことだったのか。っあっはは」
「え、え、え?」
「どうしたの急に」
「今の流れで、笑うところなんてあった? 真面目な話だったと思うけど」
急に緊張の糸が切れたかのように笑い出した和昌は、事情を説明する。
「いやさ。全部、不甲斐ない俺のせいだって。みんな、ごめん。って、悩んでたんだ。俺が頑張らなきゃダメだって」
グーっと背伸びをし、和昌の表情は既に曇ってはいない。
「そうだよな。みんなも悔しいし、悩むよな。そうだよな」
「そりゃそうだよー。もっと強くなりたいもん」
「だね。ずっとレベルアップという概念がないことに腹を立ててたもん」
「まあそうね、ゲーマーたるもの負けてそのままなんて嫌だから」
「ああわかった。そうだよな。じゃあ、戦略的撤退といこうか」
「レッツゴー撤退っ」
「こんな元気に撤退宣言する人、初めて見た」
「晩御飯、久しぶりにラーメン食べたい」
「おうおう、せっかくの割引だし2件ぐらい行くかー」
と、緊張感の欠片もなくなった和昌は、前振りなく元気に階段を駆け出し、3人も「あーっ!」と言いながら後を追った。
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