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第三章
第18話『呼び名が変わるだけで変わるものとは?』
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先へ進む前に、カズアキはタルトールを【叶化の剣】で試し切りをした結果――まさかの剣を弾いた甲羅を斬って1撃で消滅させてしまった。
その後、一行は敵をなぎ倒し続けるカズアキを先頭に、マアヤとソラノが行き先を指定して第2階層への移動路へ向かう。
「ねえカズアキ。みんながチャンネル名を知りたいって言ってるんだけど、教えちゃっていいかな?」
「……ああ」
もしかしたら、視聴者が増えてしまえば前の自分を知っている人がいるかもしれない。であれば、なにかしらの言い訳をしてはぐらかしてしまった方がいいのでは、と思ったが、そもそも名前も声も顔も個人情報の類のものは出していないことを思い出して許可を出す。
装備にものを言わせながらカズアキは半ば自暴自棄に足を進める。
途中、初見のモンスターがいたり、複数体と遭遇したとしてもお構いなしに。
[無双状態で草]
[強すぎワロタ]
[つよつよ]
左視界端に文字列が並び、カズアキもそれに気が付く。当然、初見であれば驚くところだが、その見慣れた文字は反応するまでもない。
先ほどマアヤが視聴者に対してカズアキのチャンネル名を教えた。その後すぐに移動または2窓して視聴している人が出てきた結果だ。
つい先ほどまで視聴者は0人だったのに、気づけば30人に。
「カズアキ、そこの先に移動路があるよ」
一行は階層移動用の移動路である階段まで辿り着き、降り始める。
「そっちにどれぐらいの人が観に行ってる?」
「視聴者数ってどこでみるんだ?」
「左右のどちらかに視線を寄せるとコメントと視聴者が確認できるよ」
「お、ほんとだ。これは便利だな。集中してる時なんかは見えないようになっているのか」
「そうそう。コメントとかきてるんじゃないかな」
「今は35人――おぉ、視聴者数も増えてるし、コメントまでしてもらえてる」
まるで初めてそういう類のことを知るかのように、わざと大袈裟に喜んで反応してみせる。
セリナは、誰にもバレないように「演技臭い」と腹の中で嗤い、表情に出ないよう必死に堪えていた。
[強さに対する知識量がアンバランスすぎるだろ]
[初心者さんって本当だったんですね!]
[もはやその剣だけでいいんじゃないか]
カズアキは、故郷に戻ってきたような懐かしさを覚える。
(安定して、顔を変え、名前を変え、声を変えたところで視聴者はどこも差がないもんなんだな。本当に好き放題言ってくれる)
活動者が本名で活動していないと同時に、視聴者もインターネット上での名前がある。匿名性をいいことに好き放題言っている人も居るが、それもまた古きよき文化。
普段の名前とは違うことで、新しい自分になれる。いつもは言わないことを言葉にしてみたり、現実ではできないような挑戦をしてみたり。
カズアキは大炎上を経験したからこそ、この中では誰よりもそれを実感している。だからこそ、ちょっと憎まれ口を利かれたとしても多少のダメージすら負うことはない。寧ろ、友人に出迎えてもらったかのような温かさを感じていた。
「そういえば、マリナ達のチャンネルって登録者数ってどれぐらいなんだ?」
「今は、1万人を突破したぐらいだよ」
「それで、1万人突破記念でいつもより先に行こうって企画だったの」
「ああそれで」
(どうせ、視聴者に乗せられてのことなんだろうが……正直、もっと危機感を持つべきだったぞ。あの状況で、もしもあの瞬間に俺が来なかったら――自分も大体は同じ立場だから、内心であってもこれ以上の説教はブーメランでしかない、か)
ついさっきまで感情で突き進んでいた自分を振り返り、反省する。
階段も30段ぐらい降りたところで、マリナは突拍子もないことを言い出す。
「そうそう、言い忘れてた。あのね、私達と助けてくれたあの時も配信をしていたんだけど、あれを切り抜き動画にしてもらってアップロードしたら、すっごいバズっちゃったの」
「ん?」
「『バズった』っていうのは、簡単に言うと凄い人達に満たれるだけじゃなく沢山の人に拡散されているってことなの。今のところ、PV数が5万を突破した感じ」
(なん……だと。登録者数が3万人を突破した俺の動画でさえ、そんな初速を叩き出したことはない。大体は登録者数よりかなり低く、後から伸びていたんだぞ)
「ご、5万……?」
「あんまり実感はないと思うし、正直こっちも実感がないんだけどね」
「私だって未だに信じられてない」
当事者でありながら他人事みたいなことを2人は言っているが、実際はそんなものだ。
普通に考えれば、数十、数百と視聴されているだけで多い方だ。実際に数十人が目の前に立てば多いと感じるし、数百人となれば視界に収まりきらないほどでもある。それが、ただの数字でしか表示されていないのだから実感がないのも仕方がない。しかも今回が初めてということであれば。
(たったの数日でその様子なら、もしかしたらこのまま伸び続ける可能性は非常に高い。……って、それって本当に大丈夫なのか)
いくら全てが変わっているからといって、そこまで拡散されると一気に不安が押し寄せてくる。
「それって、多分凄いことなんだと思うけど、直接的な影響ってどれぐらいあるものなんだ?」
「んー、どうなんだろう。切り抜きを作ってもらった人とか視聴者のみんなには、私達だっていうのがわからないようにしてもらってる」
「具体的には、チャンネル名を出さないでもらったり、名前を呼んでいるところは編集でカットしてもらってる。だから、直接的な影響がどれぐらいかっていうと、あんまりなさそうな気もする」
「なるほど」
(だが、自分の視聴者達は既に俺のことを知っているから、こうして流れてきているってことか)
なら一安心……と言い切れるものでもなく、もしかしたら誰かが漏洩させるかもしれない危険は孕んでいる。
[あの時あの瞬間、熱い戦いと感動をありがとう]
[俺達の推しを護ってくれて、本当にありがとう]
[俺は物語のような英雄の姿を目の当たりにした]
というコメントが並んだ後、投げ銭が送られてきた。
1万、1万、1万。
「え、マジかよ」
「なにかあったの?」
「視聴者の人達から、お金が」
「え、本当に!? よかったじゃんおめでとうっ」
「それは素直に喜んでいいこと。視聴者は自分の感情に素直だから、そのお金は正当な対価だと思っていいんだよ」
「そ、そうなのか……皆さん、本当にありがとうございます。これで今月の家賃を支払うことができます」
[素直なのはどっちもだったなwwwww]
[なんだなんだ、崖っぷちな生活すぎるだろ]
[もっと登録者数を増やしてサブスク機能を実装してクレメンス]
カズアキは、あまりの嬉しさに飛び跳ねてはしゃぎたい気持ちをグッと堪える。
なんせ、今までは生配信というものをやったことがなく、数少ない実践時に投げ銭などいただいたことはなかった。しかも最低額の100円ではなく、飛び越えて最高額の1万円なのだから。
「と、いうことなんで」
「お、おう」
「やったねカズ。このまま右肩上がりで私も養ってよ」
「冗談やめてくれよ。今は自分だけでいっぱいいっぱいなんだから」
「な、え! 今!」
「マアヤ、急にどうかしたの? 私が"カズ"に対して変なことでもした?」
「今のは私も聞き逃さなかった」
[なんだなんだ]
[急に修羅場展開]
(どういうこと?)
「今、カズアキのことを『カズ』って言ってた」
「うんうんっ。そんなの許せない!」
「どうして? 私とカズはかれこれ3年目の付き合いで、こうやって呼ぶことだって珍しくないでしょ?」
「ぐぬぬ……」
「そう言われると、私達の関係性はたったの数日。何も言い返せない」
セリナは鼻で笑う。
どうして急にそんな勝ち誇った態度をとり始めたかは本人にしかわからないが、確実にマウントを取り出している。
「呼び方でなにかが変わるものなのか? なら、俺も2人の呼び方を変えるが。マアヤはマーチャン、ソラノはソーチャン、とか?」
「センスない」
「なんか違う」
「えぇ……」
「さすがの私でもそのネーミングセンスを疑う」
「俺はいったいどうしたら良いんだ」
[どんまい]
[心配するな、俺達が居る]
コメント欄に励まされ、カズアキもこの時ばかりはさすがに視聴者に対して仲間意識を持つ。
「じゃあこの際、呼び方を変えよう」
「ソラノ、それだっ」
「だけど、私は変わらず『カズアキ』って呼ぶけどね」
「なんと……なら、私は『カズくん』で」
「それ、私と同じじゃないの?」
「いーや、違いまーす。全然違いますー」
(まるで俺が3人いるみたいで混乱しそうだ)
「じゃあそろそろ、第2階層進出ってことでいいか?」
「あ、忘れてた」
「同じく」
「おい頼むぞ」
話に夢中になっていたせいで、階段を降りきっているのに目的を忘れていた一行。
いや、カズアキだけは、目と鼻の先にある階層入り口になっている通路を前に、飼い犬の『待て』を強いられているような気持ちになっていた。
「流石にここからは、道を知っている私とソラノが先導するね」
「ああ頼む」
こうして一行は束の間の休息を経て、再びダンジョン攻略へと歩み進むのであった。
その後、一行は敵をなぎ倒し続けるカズアキを先頭に、マアヤとソラノが行き先を指定して第2階層への移動路へ向かう。
「ねえカズアキ。みんながチャンネル名を知りたいって言ってるんだけど、教えちゃっていいかな?」
「……ああ」
もしかしたら、視聴者が増えてしまえば前の自分を知っている人がいるかもしれない。であれば、なにかしらの言い訳をしてはぐらかしてしまった方がいいのでは、と思ったが、そもそも名前も声も顔も個人情報の類のものは出していないことを思い出して許可を出す。
装備にものを言わせながらカズアキは半ば自暴自棄に足を進める。
途中、初見のモンスターがいたり、複数体と遭遇したとしてもお構いなしに。
[無双状態で草]
[強すぎワロタ]
[つよつよ]
左視界端に文字列が並び、カズアキもそれに気が付く。当然、初見であれば驚くところだが、その見慣れた文字は反応するまでもない。
先ほどマアヤが視聴者に対してカズアキのチャンネル名を教えた。その後すぐに移動または2窓して視聴している人が出てきた結果だ。
つい先ほどまで視聴者は0人だったのに、気づけば30人に。
「カズアキ、そこの先に移動路があるよ」
一行は階層移動用の移動路である階段まで辿り着き、降り始める。
「そっちにどれぐらいの人が観に行ってる?」
「視聴者数ってどこでみるんだ?」
「左右のどちらかに視線を寄せるとコメントと視聴者が確認できるよ」
「お、ほんとだ。これは便利だな。集中してる時なんかは見えないようになっているのか」
「そうそう。コメントとかきてるんじゃないかな」
「今は35人――おぉ、視聴者数も増えてるし、コメントまでしてもらえてる」
まるで初めてそういう類のことを知るかのように、わざと大袈裟に喜んで反応してみせる。
セリナは、誰にもバレないように「演技臭い」と腹の中で嗤い、表情に出ないよう必死に堪えていた。
[強さに対する知識量がアンバランスすぎるだろ]
[初心者さんって本当だったんですね!]
[もはやその剣だけでいいんじゃないか]
カズアキは、故郷に戻ってきたような懐かしさを覚える。
(安定して、顔を変え、名前を変え、声を変えたところで視聴者はどこも差がないもんなんだな。本当に好き放題言ってくれる)
活動者が本名で活動していないと同時に、視聴者もインターネット上での名前がある。匿名性をいいことに好き放題言っている人も居るが、それもまた古きよき文化。
普段の名前とは違うことで、新しい自分になれる。いつもは言わないことを言葉にしてみたり、現実ではできないような挑戦をしてみたり。
カズアキは大炎上を経験したからこそ、この中では誰よりもそれを実感している。だからこそ、ちょっと憎まれ口を利かれたとしても多少のダメージすら負うことはない。寧ろ、友人に出迎えてもらったかのような温かさを感じていた。
「そういえば、マリナ達のチャンネルって登録者数ってどれぐらいなんだ?」
「今は、1万人を突破したぐらいだよ」
「それで、1万人突破記念でいつもより先に行こうって企画だったの」
「ああそれで」
(どうせ、視聴者に乗せられてのことなんだろうが……正直、もっと危機感を持つべきだったぞ。あの状況で、もしもあの瞬間に俺が来なかったら――自分も大体は同じ立場だから、内心であってもこれ以上の説教はブーメランでしかない、か)
ついさっきまで感情で突き進んでいた自分を振り返り、反省する。
階段も30段ぐらい降りたところで、マリナは突拍子もないことを言い出す。
「そうそう、言い忘れてた。あのね、私達と助けてくれたあの時も配信をしていたんだけど、あれを切り抜き動画にしてもらってアップロードしたら、すっごいバズっちゃったの」
「ん?」
「『バズった』っていうのは、簡単に言うと凄い人達に満たれるだけじゃなく沢山の人に拡散されているってことなの。今のところ、PV数が5万を突破した感じ」
(なん……だと。登録者数が3万人を突破した俺の動画でさえ、そんな初速を叩き出したことはない。大体は登録者数よりかなり低く、後から伸びていたんだぞ)
「ご、5万……?」
「あんまり実感はないと思うし、正直こっちも実感がないんだけどね」
「私だって未だに信じられてない」
当事者でありながら他人事みたいなことを2人は言っているが、実際はそんなものだ。
普通に考えれば、数十、数百と視聴されているだけで多い方だ。実際に数十人が目の前に立てば多いと感じるし、数百人となれば視界に収まりきらないほどでもある。それが、ただの数字でしか表示されていないのだから実感がないのも仕方がない。しかも今回が初めてということであれば。
(たったの数日でその様子なら、もしかしたらこのまま伸び続ける可能性は非常に高い。……って、それって本当に大丈夫なのか)
いくら全てが変わっているからといって、そこまで拡散されると一気に不安が押し寄せてくる。
「それって、多分凄いことなんだと思うけど、直接的な影響ってどれぐらいあるものなんだ?」
「んー、どうなんだろう。切り抜きを作ってもらった人とか視聴者のみんなには、私達だっていうのがわからないようにしてもらってる」
「具体的には、チャンネル名を出さないでもらったり、名前を呼んでいるところは編集でカットしてもらってる。だから、直接的な影響がどれぐらいかっていうと、あんまりなさそうな気もする」
「なるほど」
(だが、自分の視聴者達は既に俺のことを知っているから、こうして流れてきているってことか)
なら一安心……と言い切れるものでもなく、もしかしたら誰かが漏洩させるかもしれない危険は孕んでいる。
[あの時あの瞬間、熱い戦いと感動をありがとう]
[俺達の推しを護ってくれて、本当にありがとう]
[俺は物語のような英雄の姿を目の当たりにした]
というコメントが並んだ後、投げ銭が送られてきた。
1万、1万、1万。
「え、マジかよ」
「なにかあったの?」
「視聴者の人達から、お金が」
「え、本当に!? よかったじゃんおめでとうっ」
「それは素直に喜んでいいこと。視聴者は自分の感情に素直だから、そのお金は正当な対価だと思っていいんだよ」
「そ、そうなのか……皆さん、本当にありがとうございます。これで今月の家賃を支払うことができます」
[素直なのはどっちもだったなwwwww]
[なんだなんだ、崖っぷちな生活すぎるだろ]
[もっと登録者数を増やしてサブスク機能を実装してクレメンス]
カズアキは、あまりの嬉しさに飛び跳ねてはしゃぎたい気持ちをグッと堪える。
なんせ、今までは生配信というものをやったことがなく、数少ない実践時に投げ銭などいただいたことはなかった。しかも最低額の100円ではなく、飛び越えて最高額の1万円なのだから。
「と、いうことなんで」
「お、おう」
「やったねカズ。このまま右肩上がりで私も養ってよ」
「冗談やめてくれよ。今は自分だけでいっぱいいっぱいなんだから」
「な、え! 今!」
「マアヤ、急にどうかしたの? 私が"カズ"に対して変なことでもした?」
「今のは私も聞き逃さなかった」
[なんだなんだ]
[急に修羅場展開]
(どういうこと?)
「今、カズアキのことを『カズ』って言ってた」
「うんうんっ。そんなの許せない!」
「どうして? 私とカズはかれこれ3年目の付き合いで、こうやって呼ぶことだって珍しくないでしょ?」
「ぐぬぬ……」
「そう言われると、私達の関係性はたったの数日。何も言い返せない」
セリナは鼻で笑う。
どうして急にそんな勝ち誇った態度をとり始めたかは本人にしかわからないが、確実にマウントを取り出している。
「呼び方でなにかが変わるものなのか? なら、俺も2人の呼び方を変えるが。マアヤはマーチャン、ソラノはソーチャン、とか?」
「センスない」
「なんか違う」
「えぇ……」
「さすがの私でもそのネーミングセンスを疑う」
「俺はいったいどうしたら良いんだ」
[どんまい]
[心配するな、俺達が居る]
コメント欄に励まされ、カズアキもこの時ばかりはさすがに視聴者に対して仲間意識を持つ。
「じゃあこの際、呼び方を変えよう」
「ソラノ、それだっ」
「だけど、私は変わらず『カズアキ』って呼ぶけどね」
「なんと……なら、私は『カズくん』で」
「それ、私と同じじゃないの?」
「いーや、違いまーす。全然違いますー」
(まるで俺が3人いるみたいで混乱しそうだ)
「じゃあそろそろ、第2階層進出ってことでいいか?」
「あ、忘れてた」
「同じく」
「おい頼むぞ」
話に夢中になっていたせいで、階段を降りきっているのに目的を忘れていた一行。
いや、カズアキだけは、目と鼻の先にある階層入り口になっている通路を前に、飼い犬の『待て』を強いられているような気持ちになっていた。
「流石にここからは、道を知っている私とソラノが先導するね」
「ああ頼む」
こうして一行は束の間の休息を経て、再びダンジョン攻略へと歩み進むのであった。
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