1 / 66
第1部・第一章
第1話『その人気ゲーム実況者、大炎上してしまう』
しおりを挟む
「よっしゃぁーっ!」
一人暮らし、マンション一室。和昌は、自身が保有する動画投稿サイトのアカウント登録者数が3万人を突破したことに喜びを露わにしていた。
「本当だよな、夢じゃないのよな」
ホーム画面で何度も更新をし、登録者人数が30002となっている数字を確認する。何度も何度も更新ボタンを押しすぎているが、若干の増減はあれど3万人を突破したという事実は変わりはなかった。
「すぅー……――ふぅ……」
ここまで来るのに8年もかかったことから、ドンチャン騒ぎをしてはっちゃけたい気持ちをなんとか落ち着かせる。
現在の時刻は22時。一人暮らしをするような若人であればまだまだ起きているような時間であっても、このマンションに住んでいる全員がそういうわけではない。こういった場所の退去理由としてよく挙げられるのは、騒音なんかの住人同士によるトラブルなのだから、気を配るのは当然。
「――――っ――っ」
和昌は何度もガッツポーズをとって喜びを露わにする。
なんせ、始まりは小学6年生で今は高校を卒業したばかり。だがずっと目標を掲げて達成するため、ボイスロイドの勉強や動画編集の勉強をしてきた。
そのせいでテストなどの結果はまあまあなものになってしまっていたが、有酸素運動や筋トレだけはほぼ毎日続けていたため、謎の自信だけを抱いて日々をポジティブに過ごしている。
これ以上、言葉にして喜びを露わにできないことから、同じ活動名【カズマ】で登録しているSNSを開いて今の気持ちを呟く。
『うおおおおおおおおおおっ! みんなあああああやったあああああ! ついに登録者数が3万人を突破したあああああ!』
記念すべき日になったということから、もう少し言葉を選んでわかりやすく報告した方がいい。こちらのSNSも既に1万人はフォロワーがいるため、大体の人間であればそうするであろう。
しかし、和昌は常日頃の呟きも大体こんな感じでボイスロイドを使用したゲーム実況もこんな感じ。だから、お祝いに来るメッセージも『おめでとおおおお』『やったあああああ』『俺達の夢でもあった! おめでとう!』というものばかり。
このままお祝いの言葉に反応したいところだが……残念ながら、明日のアルバイト最終日に備えて寝なければならない。
『みんな、ありがとな! 明日の用事もあるし、みんなのコメントを見られるのは夜になりそうだ! ごめん! そんじゃ、おやすみ!』
と、投稿してブラウザを閉じてパソコンをシャットダウン。
そのまま風呂などを済ませてベッドイン。電気を消した暗い部屋でスマホのロックを解除。
寝るとは言ったものの、再びSNSを開いて増え続ける通知欄を眺めてニヤニヤと悦に浸る。
(急ではあったけど、でもタイミング的にもちょうどよかったからな。だけど、明日からはもっといろいろ頑張らなきゃ)
そう、明日から動画投稿だけでお金を稼いでいく決心をし、眠りについた。
「よぉーし、よし」
アルバイトから帰宅し、いろいろと済ませてドライヤーで髪を乾かしながら期待を胸に気分が高揚し続ける。
なんせ、これからSNSを開いたら沢山のお祝いメッセージが寄せられているのだから。そして、SNSだけでもやりとりをしていた人にはメッセージを返す。最後にもう一度だけ歓喜する心境を発信する予定。
夢ではない、ちゃんとした現実で容易に想像できる未来を思い浮かべながら鼻息を荒くする。
「あ、そうだ。どうせなら、芹那にも報告してあげるか。唯一、俺がゲーム実況者として活動をしているのを知ってるんだしな」
そこまで友人が多くない和昌は、高校1年生の時に知り合った芹那を思い浮かべる。
彼女は和昌が動画投稿者という事実を知った時に驚きはしたが、「でも私はそういうのを見ない。まあ、目標が高すぎると挫折するわよ」なんて言葉を浴びせてきた人物だ。その言葉に悪意は感じられなかったことから、付き合い自体は絶っていないがずっと心に残っていた。
だからこそ、見返してやろうという反骨精神と、『あの時は忠告をしてくれてありがとう』という感謝の気持ちを込めて報告をしようと決める。
しかし高校3年生だけ別のクラスになってしまい、なんだかんだ今の今までまともな連絡をせずにいたことから、どうやって話題を切り出そうか悩んでしまう。
「さて、どうしたものか……」
髪を乾かし終え、暗い画面のスマホを手に唸る。
「久しぶりだから、ちょっと硬めな文章からスタートする? もしくは、あの時みたいに軽めなものにする? うーん……まあいいか――え」
スマホの電源をつけた時だった。
これから連絡をしようとしていた相手から、メッセージが届いていたのだ。
しかし、ポップアップしてあるメッセージは再会を喜ぶようなものではない。
「……」
文頭から『ねえ今なにをやっているの!』という、よく見たら既に10件も来ているメッセージを開く。
すると、未読だった最初から不穏そのものだった。
『なんだかヤバくない? 変なのが回ってきたんだけど』
『これ、早めに対処しないとやばいんじゃない?』
『寝てるの? 起きたら早めにSNSを確認しなよ』
急用ということが一目でわかるぐらいの内容ばかりで、その全てに共通していることがSNSということ。
このタイミングでSNSといったら、登録者が3万人を突破した記念でお祝いメッセージが送られてきていることぐらいしか思い浮かばず、それ以外だとすればイラストや有名人にフォローされたぐらいしか想像がつかない。
芹那へ連絡を返す前に、期待に胸を膨らませながら送られてきた内容に従ってSNSを開く。
すると、
「な、なんだこれ……」
通知の数が、これ以上カウントできない"99+"となっているのが驚異的ではあるものの、言葉を失ってしまったのはほかに理由がある。
昨晩、喜びを露わにした内容に想像もしていなかった言葉が並んでいたのだ。
『マジかよ、今までファンだったのに失望した』『どんだけ暇なんだよ。マジでありえねえわ』『裏であんなことを呟いてたなんて、正直ガッカリだ。もう二度と動画とかみねえわ。てか、みたくねえわ』『他人を蹴落として達成できた目標って……クズやんけ』などといったもの。
なんのことか見当もつかない内容に、理解できずにただ口をポカンと開けて数えきれないメッセージの数々に目を通す。
中には、10時間前などに送ったであろうお祝いメッセージが残されているものの、ほとんどが誹謗や批判だった。
一連の流れで察する、『"炎上"』の二文字。
人生で初めて味わった身に覚えのない経験を前に、事態をいち早く知らせてくれた芹那へメッセージを送ることに。
『今SNSをみた。まったく意味が分からないんだが、なんでこうなったか知ってるか?』
つい先ほどまで、どんな風に接したらいいかわからないと悩んでたのが噓だったかのようにすぐ送信。
すると、すぐに返信が。
『私も全部知っているわけじゃないけど、和昌が裏垢で呟いていたことが晒されたのが事の発端らしいよ』
「はい? んな馬鹿な。俺は裏アカなんて持ってないぞ――って、ここで言っても意味がないな」
『なんのことかサッパリだ。そもそも俺は裏アカなんて持ってない』
『真相はどうかわからないけど、実際にそうなってるのよ』
さっきのは何かのドッキリであってくれ、という願いを込めて再びアプリを起動するも批判などのメッセージが次々と寄せられている。
このままでは、せっかく達成できた目標も意味をなくしてしまう。
すぐに動画投稿サイトの登録者数を確認すると――23102。
約1日でここまで登録者数が減ってしまい、一瞬にして血の気が引いてしまう。
「ど、どうすればいいんだ……」
不安とアルバイトが終わってしまい、これからの生活に絶望感を抱く。
なにか弁明を呟こうと再びSNSを開くと、ある内容が目に入る。
『こいつ、どうせなら通報しまくってやろうぜ』『こいつの動画なんてもう誰も観ないんだし、通報しまくってアカBANさせてやろうぜw』『もう二度と活動できないようにしてやろう』――なんてものが。
動揺のあまり、スマホを床に落とす。
「な、なんだってんだよ。俺がなにをしたっていうんだ。裏アカ? そんなもん、1つたりともありはしない。なんかの愚痴? そんな馬鹿なことがあるか」
毎日、勉強。毎日、練習。
目標を達成するため、好きなことで生きていくために日々努力し、誰かの悪口や日常生活の愚痴なんかも呟いてこなかった。
まさに健全。それ以外の言葉が当てはまらないぐらい真っ当な生活を送っていたのは事実。
「はぁ……はぁ……」
呼吸が浅く早くなっていく。しかし、このまま現状を放置し続けるのはまずい。
そう判断した和昌は再びスマホを手に取り、弁明をしようと分を打ち始めようとした時だった。
――問題が発生しました。やり直してください。
「え……」
その文面が画面中央に表示された。
和昌はその意味を理解している。
「お、俺のアカウントが削除された……も、もしかして」
動画投稿サイトを急いで開くと。
――現在ご利用になることはできません。
「……」
葭谷和昌は、念願の目標を達成した次の日に炎上し、活動していた全アカウントが削除されてしまった。
一人暮らし、マンション一室。和昌は、自身が保有する動画投稿サイトのアカウント登録者数が3万人を突破したことに喜びを露わにしていた。
「本当だよな、夢じゃないのよな」
ホーム画面で何度も更新をし、登録者人数が30002となっている数字を確認する。何度も何度も更新ボタンを押しすぎているが、若干の増減はあれど3万人を突破したという事実は変わりはなかった。
「すぅー……――ふぅ……」
ここまで来るのに8年もかかったことから、ドンチャン騒ぎをしてはっちゃけたい気持ちをなんとか落ち着かせる。
現在の時刻は22時。一人暮らしをするような若人であればまだまだ起きているような時間であっても、このマンションに住んでいる全員がそういうわけではない。こういった場所の退去理由としてよく挙げられるのは、騒音なんかの住人同士によるトラブルなのだから、気を配るのは当然。
「――――っ――っ」
和昌は何度もガッツポーズをとって喜びを露わにする。
なんせ、始まりは小学6年生で今は高校を卒業したばかり。だがずっと目標を掲げて達成するため、ボイスロイドの勉強や動画編集の勉強をしてきた。
そのせいでテストなどの結果はまあまあなものになってしまっていたが、有酸素運動や筋トレだけはほぼ毎日続けていたため、謎の自信だけを抱いて日々をポジティブに過ごしている。
これ以上、言葉にして喜びを露わにできないことから、同じ活動名【カズマ】で登録しているSNSを開いて今の気持ちを呟く。
『うおおおおおおおおおおっ! みんなあああああやったあああああ! ついに登録者数が3万人を突破したあああああ!』
記念すべき日になったということから、もう少し言葉を選んでわかりやすく報告した方がいい。こちらのSNSも既に1万人はフォロワーがいるため、大体の人間であればそうするであろう。
しかし、和昌は常日頃の呟きも大体こんな感じでボイスロイドを使用したゲーム実況もこんな感じ。だから、お祝いに来るメッセージも『おめでとおおおお』『やったあああああ』『俺達の夢でもあった! おめでとう!』というものばかり。
このままお祝いの言葉に反応したいところだが……残念ながら、明日のアルバイト最終日に備えて寝なければならない。
『みんな、ありがとな! 明日の用事もあるし、みんなのコメントを見られるのは夜になりそうだ! ごめん! そんじゃ、おやすみ!』
と、投稿してブラウザを閉じてパソコンをシャットダウン。
そのまま風呂などを済ませてベッドイン。電気を消した暗い部屋でスマホのロックを解除。
寝るとは言ったものの、再びSNSを開いて増え続ける通知欄を眺めてニヤニヤと悦に浸る。
(急ではあったけど、でもタイミング的にもちょうどよかったからな。だけど、明日からはもっといろいろ頑張らなきゃ)
そう、明日から動画投稿だけでお金を稼いでいく決心をし、眠りについた。
「よぉーし、よし」
アルバイトから帰宅し、いろいろと済ませてドライヤーで髪を乾かしながら期待を胸に気分が高揚し続ける。
なんせ、これからSNSを開いたら沢山のお祝いメッセージが寄せられているのだから。そして、SNSだけでもやりとりをしていた人にはメッセージを返す。最後にもう一度だけ歓喜する心境を発信する予定。
夢ではない、ちゃんとした現実で容易に想像できる未来を思い浮かべながら鼻息を荒くする。
「あ、そうだ。どうせなら、芹那にも報告してあげるか。唯一、俺がゲーム実況者として活動をしているのを知ってるんだしな」
そこまで友人が多くない和昌は、高校1年生の時に知り合った芹那を思い浮かべる。
彼女は和昌が動画投稿者という事実を知った時に驚きはしたが、「でも私はそういうのを見ない。まあ、目標が高すぎると挫折するわよ」なんて言葉を浴びせてきた人物だ。その言葉に悪意は感じられなかったことから、付き合い自体は絶っていないがずっと心に残っていた。
だからこそ、見返してやろうという反骨精神と、『あの時は忠告をしてくれてありがとう』という感謝の気持ちを込めて報告をしようと決める。
しかし高校3年生だけ別のクラスになってしまい、なんだかんだ今の今までまともな連絡をせずにいたことから、どうやって話題を切り出そうか悩んでしまう。
「さて、どうしたものか……」
髪を乾かし終え、暗い画面のスマホを手に唸る。
「久しぶりだから、ちょっと硬めな文章からスタートする? もしくは、あの時みたいに軽めなものにする? うーん……まあいいか――え」
スマホの電源をつけた時だった。
これから連絡をしようとしていた相手から、メッセージが届いていたのだ。
しかし、ポップアップしてあるメッセージは再会を喜ぶようなものではない。
「……」
文頭から『ねえ今なにをやっているの!』という、よく見たら既に10件も来ているメッセージを開く。
すると、未読だった最初から不穏そのものだった。
『なんだかヤバくない? 変なのが回ってきたんだけど』
『これ、早めに対処しないとやばいんじゃない?』
『寝てるの? 起きたら早めにSNSを確認しなよ』
急用ということが一目でわかるぐらいの内容ばかりで、その全てに共通していることがSNSということ。
このタイミングでSNSといったら、登録者が3万人を突破した記念でお祝いメッセージが送られてきていることぐらいしか思い浮かばず、それ以外だとすればイラストや有名人にフォローされたぐらいしか想像がつかない。
芹那へ連絡を返す前に、期待に胸を膨らませながら送られてきた内容に従ってSNSを開く。
すると、
「な、なんだこれ……」
通知の数が、これ以上カウントできない"99+"となっているのが驚異的ではあるものの、言葉を失ってしまったのはほかに理由がある。
昨晩、喜びを露わにした内容に想像もしていなかった言葉が並んでいたのだ。
『マジかよ、今までファンだったのに失望した』『どんだけ暇なんだよ。マジでありえねえわ』『裏であんなことを呟いてたなんて、正直ガッカリだ。もう二度と動画とかみねえわ。てか、みたくねえわ』『他人を蹴落として達成できた目標って……クズやんけ』などといったもの。
なんのことか見当もつかない内容に、理解できずにただ口をポカンと開けて数えきれないメッセージの数々に目を通す。
中には、10時間前などに送ったであろうお祝いメッセージが残されているものの、ほとんどが誹謗や批判だった。
一連の流れで察する、『"炎上"』の二文字。
人生で初めて味わった身に覚えのない経験を前に、事態をいち早く知らせてくれた芹那へメッセージを送ることに。
『今SNSをみた。まったく意味が分からないんだが、なんでこうなったか知ってるか?』
つい先ほどまで、どんな風に接したらいいかわからないと悩んでたのが噓だったかのようにすぐ送信。
すると、すぐに返信が。
『私も全部知っているわけじゃないけど、和昌が裏垢で呟いていたことが晒されたのが事の発端らしいよ』
「はい? んな馬鹿な。俺は裏アカなんて持ってないぞ――って、ここで言っても意味がないな」
『なんのことかサッパリだ。そもそも俺は裏アカなんて持ってない』
『真相はどうかわからないけど、実際にそうなってるのよ』
さっきのは何かのドッキリであってくれ、という願いを込めて再びアプリを起動するも批判などのメッセージが次々と寄せられている。
このままでは、せっかく達成できた目標も意味をなくしてしまう。
すぐに動画投稿サイトの登録者数を確認すると――23102。
約1日でここまで登録者数が減ってしまい、一瞬にして血の気が引いてしまう。
「ど、どうすればいいんだ……」
不安とアルバイトが終わってしまい、これからの生活に絶望感を抱く。
なにか弁明を呟こうと再びSNSを開くと、ある内容が目に入る。
『こいつ、どうせなら通報しまくってやろうぜ』『こいつの動画なんてもう誰も観ないんだし、通報しまくってアカBANさせてやろうぜw』『もう二度と活動できないようにしてやろう』――なんてものが。
動揺のあまり、スマホを床に落とす。
「な、なんだってんだよ。俺がなにをしたっていうんだ。裏アカ? そんなもん、1つたりともありはしない。なんかの愚痴? そんな馬鹿なことがあるか」
毎日、勉強。毎日、練習。
目標を達成するため、好きなことで生きていくために日々努力し、誰かの悪口や日常生活の愚痴なんかも呟いてこなかった。
まさに健全。それ以外の言葉が当てはまらないぐらい真っ当な生活を送っていたのは事実。
「はぁ……はぁ……」
呼吸が浅く早くなっていく。しかし、このまま現状を放置し続けるのはまずい。
そう判断した和昌は再びスマホを手に取り、弁明をしようと分を打ち始めようとした時だった。
――問題が発生しました。やり直してください。
「え……」
その文面が画面中央に表示された。
和昌はその意味を理解している。
「お、俺のアカウントが削除された……も、もしかして」
動画投稿サイトを急いで開くと。
――現在ご利用になることはできません。
「……」
葭谷和昌は、念願の目標を達成した次の日に炎上し、活動していた全アカウントが削除されてしまった。
54
お気に入りに追加
199
あなたにおすすめの小説

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ダンジョン配信 【人と関わるより1人でダンジョン探索してる方が好きなんです】ダンジョン生活10年目にして配信者になることになった男の話
天野 星屑
ファンタジー
突如地上に出現したダンジョン。中では現代兵器が使用できず、ダンジョンに踏み込んだ人々は、ダンジョンに初めて入ることで発現する魔法などのスキルと、剣や弓といった原始的な武器で、ダンジョンの環境とモンスターに立ち向かい、その奥底を目指すことになった。
その出現からはや10年。ダンジョン探索者という職業が出現し、ダンジョンは身近な異世界となり。ダンジョン内の様子を外に配信する配信者達によってダンジョンへの過度なおそれも減った現在。
ダンジョン内で生活し、10年間一度も地上に帰っていなかった男が、とある事件から配信者達と関わり、己もダンジョン内の様子を配信することを決意する。
10年間のダンジョン生活。世界の誰よりも豊富な知識と。世界の誰よりも長けた戦闘技術によってダンジョンの様子を明らかにする男は、配信を通して、やがて、世界に大きな動きを生み出していくのだった。
*本作は、ダンジョン籠もりによって強くなった男が、配信を通して地上の人たちや他の配信者達と関わっていくことと、ダンジョン内での世界の描写を主としています
*配信とは言いますが、序盤はいわゆるキャンプ配信とかブッシュクラフト、旅動画みたいな感じが多いです。のちのち他の配信者と本格的に関わっていくときに、一般的なコラボ配信などをします
*主人公と他の探索者(配信者含む)の差は、後者が1~4まで到達しているのに対して、前者は100を越えていることから推察ください。
*主人公はダンジョン引きこもりガチ勢なので、あまり地上に出たがっていません
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。
赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。
そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。
変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。
魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。
すべては気まぐれに決めた神の気分
新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。
そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。
不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる