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第六章
第40話『え、これって現実ですか?』
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たった1日しか経っていないのに、まだついさっきの出来事に思えてしまう。
「ねえ美夜、配信の設定でアーカイブ視聴できるようにしてないでしょ」
「アーカイブってなに?」
私と美姫は昼休み、珍しく校庭の脇になる4段しかない階段に腰を下ろしながらご飯を食べていた。
「美夜から休む理由はある程度聞いていたからわかってはいたけど、まさか配信をしているとは気づかなくってさ。配信を見始めたと思ったら旅館みたいなところにいるし、そのまま配信が続くのかなって思ったらお風呂に行くからって配信を一旦切られるし」
「あはは……私もあの時はいろいろと混乱してて、配信しているのかしていないのかわからなくなりそうだったんだ」
「まあ、配信者になりたてだしそこら辺は仕方ないよ。ただネックレスをずっとつけている習慣だけなくてよかったね。でなきゃ、全世界にとんでもない映像が流れてしまうところだったよ」
「うわあああああ」
ネックレスをしている私の姿は映らないけど、もしもそんなことがあったら本当にとんでもないことになっちゃう。
「あ。でも、そういえばあのネックレスって、肌面積の多い人が居たりすると自動で修正してくれるんだって」
「ほえ~、すご。あのネックレスって本当にいくらぐらいするんだろうね」
「どうなんだろう。私も凄く気になるところだけど、でもちゃんと聞いちゃったらとても首にぶら下げていられなくなっちゃうかも」
「それは言えてる」
そういえばこのネックレス型の配信機材を提供してくださった方っていうのは、私は知ることができないのかな。
「そういえばさ、最近というかここ数日はSNSの方を更新してなかったけど、開いたりはした?」
「あ~、昨日はダンジョンにいたから開いてなかったけど、いろいろと忙しくて開いてなかったかも」
「まあそうだよね。じゃあ今、見ようよ」
「ん? そうだね?」
美姫はなんだか悪巧みをしているような、ちょっとだけいたずらな表情で笑っている。
スマホを覗きだしたら驚かせてくる、なんてことだけはやめてよ。
ホーム画面にあるSNSのアイコンをタップした。
「なにも変わってないよ?」
「そう? じゃあそのままフォローの数を見てみてよ」
言われるがままに確認してみると……。
「え……? これってバグ……?」
「ではないね」
え、これって現実ですか?
そんな疑問を抱かずにはいられない。
だって、フォロワーが101人と表示されているのだから。
「え、え……え!」
「期待通りに驚いてくれてなにより」
私は美姫の顔とスマホの画面を何度も目線を移した。
それはもう、何度見しているか自分でもわからない。
「えぇ!? さ、3桁になってる!」
「おおう、私が見せてもらった時は60人ぐらいだったのに、また増えたんだね。おめでとう」
「ありがとう! でもあれ、美姫はどうやって知ったの?」
美姫はSNSをやっていない。
それに今、『見せてもらった時は』と言っていた。
「あ~、草田さんと会う機会があってね。その時に見せてもらったの」
「なるほど」
「でも凄いよね。私は学校とかがあったから配信をしていた内容は観ることができなかったんだけど、つい数日前までは1桁だったのに」
「そそそそそうだよ! ねえ美姫――」
「ほっぺを抓ってとかそんな要望だったら受け付けないよ~」
「な、なぜそれを……」
「この流れだったら、ある程度の人はそう言い出すでしょ。それに、相手がアイドル兼配信者だっていうのに、どうしてそんなことができるのよ」
「た、たしかに」
私が逆の立場だったとしたら、美姫が言うようにそんなことできるはずがない。
あれ? じゃあなんで草田さんは教えてくれなかったんだろう?
「もしかして……草田さんとかが、サプライズでなにかを用意してくれているから教えてくれなかったとかはないよね?」
「あ~、そこら辺はあっち側でなにか用意しているかもだけど、せっかくだから教える権限を私に譲ってくれたの。――とかちょっと大袈裟に言ったけど、実のところ、増え始めて時間がちょっと経っているから美夜はもう知ってるよねっていう流れだったの」
「あー……」
「美夜って案外、ズボラだったりする?」
「うぅ……もしかしたらそうなのかも……」
「あーあー今のは冗談冗談。いろいろとちゃんとできているから、今の美夜が居るんだからそんなことはないって」
1人暮らしを始めてから、いや、それより前から自分のことを考えたことがなかった。
「今更ながらに、私ってどんな人間なのかな」
「確かに今更すぎる疑問だけど、言われてみるとそういうのってタイミングがないと考えないよね」
「うん。ちなみに私は、今初めて考えた」
「自己研究って、普通はやらないからねぇ~。普通のアルバイトとかを始める時は考えるかもだけど、美夜の場合は特殊だからね」
「嬉しいことなのか、恥ずべきことなのか迷いどころだけどね」
「私、美夜に似合うとっておきの言葉を知ってるよ」
「え、なになに」
「お・ひ・と・よ・し」
「むむむ。それは褒められているのか貶されているのか……どっちなのかな」
「なにを言ってるのよ。貶しているわけがないでしょ」
いやだって……そんな、にんまり笑顔で言われると判断に困っちゃうじゃん。
まあでも? たしかにそう言われると、間違ってはいないと私も思うし? ここ最近、自分のことより誰かのために行動している機会が多い気がするし。
「自分より誰かのために行動できるって、言葉では簡単だけど、やっぱり普通はできることじゃないよ」
「でもなぁ~。私は、いろいろとやっているからこそ、もっと自分のことを考えなきゃいけないのに……なんとも言えないなぁ」
「まあね。でも、そこまで焦らなくてもいいんじゃない?」
「いやいや、みんなにも助けてもらってるんだから、私はもっと頑張ら――」
「そこっ! 美夜の悪いところを、友人の私が指摘します」
「え」
美姫らしくない、急に声が大きくなるものだから驚いて言葉が出なかった。
「さっきも言ったけど、美夜は他の人より間違いなく頑張ってる。いや、頑張り過ぎている」
「でも私はずっと1人――」
「1人じゃないでしょ? 私がいる。草田さん達もいる。これからもっと美夜の周りには人が増えていくと思うよ。今の、SNSみたいにもっともっと」
「……」
「じゃあ、『美夜は必死になっていると、周りが見えなくなる』も追加しておかないとね」
「うぅ……」
でも今、美姫に言われてハッとした。
私はいつもいつも、周りに助けてくれる人が居るのに頼らず頑張ろうとしてきた。
みんなは私を思って、私のために動いてくれているのに……。
私はみんなの期待に応えられず、恩を仇で返しているようなものだ。
「美夜のことだから、今の今だって、みんなが居るのに私はダメな人間だって思ってるんだろうけど、それは大きな間違い。草田さん達は、確かに自分の生活があるから必死に美夜を支えているってのはあるだろうけど、それだけじゃない。それに、少なくとも私は利害の一致なんてものはない。だって私達、友達でしょ」
「美姫……」
「あーお願いだから、こんな何にもないお昼休みに泣いたりしないでよ。涙の線とか残っちゃったら大変だか――」
「美姫ーっ!」
「あっちょ、抱きつかないでよ。そんでもって顔をゴシゴシしないでよ! 私の忠告をちゃんと聞いてたの?」
「だっでぇ~」
そうだ。
そうだった。
美姫はいつだって、私の味方でいてくれた。
今だって、勉強の時だって、アイドルを始めようとした時だって――そう、いつだって。
「あーもー。ちょっとだけだよ」
美姫は少しだけめんどくさそうに言ってるけど、私の頭を優しく撫でてくれた。
私は最高の友人……いや。
「美姫はずっ友……! 親友!」
「あちゃ~。これから大人気になるであろう女の子の親友になっちゃったかぁ~。これから先、もっともーっと大変になりそう」
「……いや?」
私は美姫の顔をしたから覗き込む。
「あーあー、それは破壊力あり過ぎてズルですよ。レットカード、一発退場です。――嫌なわけがないでしょ」
「美姫大好き!」
「はいはい、ありがとうございます。さて、私の心臓がもたないからそろそろ離れてちょうだい。それに」
「それに?」
「最初の話題、忘れたの?」
「あ、アーカイブ? ってやつだよね」
私は美姫から離れてスマホを手に持つ。
「でも、ちゃんと配信が終わった後、映像と一緒にコメントは観られるよ?」
「私も詳しくはわからないけど、普通に観られないってことは管理者だけが観られるようになっているんじゃない?」
「ほぉ~。たしかに、私が観てるのって配信者ダッシュボードって書いてある」
「ならそういうことだね。たぶんその画面のどこかで設定できると思うよ」
「ストップ。ここからは、さすがに私は責任を取れないから草田さん達とやって。少なくとも私よりはそっち側のことを詳しいと思うから」
「わかった。今日中にやっておくね」
「頑張ってね。私は将来、超人気アイドル兼探索者の『冬逢キラ』の親友なんですって自慢するんだから」
「まだまだ先になりそうだけど、頑張……――みんなの力を借りて、みんなと一緒に頑張るからね」
「そうそう、その意気」
ここ最近、なにかと忙しかったけど、今日からまた日常へ戻った。
私はまだまだこれから頑張らないといけないし、いろいろと考えないといけない。
勉強とかを頑張って、高校生活を普通に過ごす。
配信とか動画を研究して、配信者としてレベルアップしたい。
トレーニングとかレッスンをこなして、アイドルとしての腕を磨かないと。
戦い方を学んで、誰かを護れるように強くなって探索者としても高みを目指したい。
まだまだ私は未熟者。
だからこそ、前を向いてみんなと頑張っていこう。
「そのおかずもらいっ」
「あ~もー!」
「美夜の弁当は美味しいからねぇ」
でも美姫と一緒に居る時だけは、飾らない私でいられる。
だから今は、ちょっとだけ休憩。
「ふふっ、美夜が怒ったー」
「怒ってませーん」
ただ今は笑って、この時間を楽しもう。
大切な親友との時間を――。
「ねえ美夜、配信の設定でアーカイブ視聴できるようにしてないでしょ」
「アーカイブってなに?」
私と美姫は昼休み、珍しく校庭の脇になる4段しかない階段に腰を下ろしながらご飯を食べていた。
「美夜から休む理由はある程度聞いていたからわかってはいたけど、まさか配信をしているとは気づかなくってさ。配信を見始めたと思ったら旅館みたいなところにいるし、そのまま配信が続くのかなって思ったらお風呂に行くからって配信を一旦切られるし」
「あはは……私もあの時はいろいろと混乱してて、配信しているのかしていないのかわからなくなりそうだったんだ」
「まあ、配信者になりたてだしそこら辺は仕方ないよ。ただネックレスをずっとつけている習慣だけなくてよかったね。でなきゃ、全世界にとんでもない映像が流れてしまうところだったよ」
「うわあああああ」
ネックレスをしている私の姿は映らないけど、もしもそんなことがあったら本当にとんでもないことになっちゃう。
「あ。でも、そういえばあのネックレスって、肌面積の多い人が居たりすると自動で修正してくれるんだって」
「ほえ~、すご。あのネックレスって本当にいくらぐらいするんだろうね」
「どうなんだろう。私も凄く気になるところだけど、でもちゃんと聞いちゃったらとても首にぶら下げていられなくなっちゃうかも」
「それは言えてる」
そういえばこのネックレス型の配信機材を提供してくださった方っていうのは、私は知ることができないのかな。
「そういえばさ、最近というかここ数日はSNSの方を更新してなかったけど、開いたりはした?」
「あ~、昨日はダンジョンにいたから開いてなかったけど、いろいろと忙しくて開いてなかったかも」
「まあそうだよね。じゃあ今、見ようよ」
「ん? そうだね?」
美姫はなんだか悪巧みをしているような、ちょっとだけいたずらな表情で笑っている。
スマホを覗きだしたら驚かせてくる、なんてことだけはやめてよ。
ホーム画面にあるSNSのアイコンをタップした。
「なにも変わってないよ?」
「そう? じゃあそのままフォローの数を見てみてよ」
言われるがままに確認してみると……。
「え……? これってバグ……?」
「ではないね」
え、これって現実ですか?
そんな疑問を抱かずにはいられない。
だって、フォロワーが101人と表示されているのだから。
「え、え……え!」
「期待通りに驚いてくれてなにより」
私は美姫の顔とスマホの画面を何度も目線を移した。
それはもう、何度見しているか自分でもわからない。
「えぇ!? さ、3桁になってる!」
「おおう、私が見せてもらった時は60人ぐらいだったのに、また増えたんだね。おめでとう」
「ありがとう! でもあれ、美姫はどうやって知ったの?」
美姫はSNSをやっていない。
それに今、『見せてもらった時は』と言っていた。
「あ~、草田さんと会う機会があってね。その時に見せてもらったの」
「なるほど」
「でも凄いよね。私は学校とかがあったから配信をしていた内容は観ることができなかったんだけど、つい数日前までは1桁だったのに」
「そそそそそうだよ! ねえ美姫――」
「ほっぺを抓ってとかそんな要望だったら受け付けないよ~」
「な、なぜそれを……」
「この流れだったら、ある程度の人はそう言い出すでしょ。それに、相手がアイドル兼配信者だっていうのに、どうしてそんなことができるのよ」
「た、たしかに」
私が逆の立場だったとしたら、美姫が言うようにそんなことできるはずがない。
あれ? じゃあなんで草田さんは教えてくれなかったんだろう?
「もしかして……草田さんとかが、サプライズでなにかを用意してくれているから教えてくれなかったとかはないよね?」
「あ~、そこら辺はあっち側でなにか用意しているかもだけど、せっかくだから教える権限を私に譲ってくれたの。――とかちょっと大袈裟に言ったけど、実のところ、増え始めて時間がちょっと経っているから美夜はもう知ってるよねっていう流れだったの」
「あー……」
「美夜って案外、ズボラだったりする?」
「うぅ……もしかしたらそうなのかも……」
「あーあー今のは冗談冗談。いろいろとちゃんとできているから、今の美夜が居るんだからそんなことはないって」
1人暮らしを始めてから、いや、それより前から自分のことを考えたことがなかった。
「今更ながらに、私ってどんな人間なのかな」
「確かに今更すぎる疑問だけど、言われてみるとそういうのってタイミングがないと考えないよね」
「うん。ちなみに私は、今初めて考えた」
「自己研究って、普通はやらないからねぇ~。普通のアルバイトとかを始める時は考えるかもだけど、美夜の場合は特殊だからね」
「嬉しいことなのか、恥ずべきことなのか迷いどころだけどね」
「私、美夜に似合うとっておきの言葉を知ってるよ」
「え、なになに」
「お・ひ・と・よ・し」
「むむむ。それは褒められているのか貶されているのか……どっちなのかな」
「なにを言ってるのよ。貶しているわけがないでしょ」
いやだって……そんな、にんまり笑顔で言われると判断に困っちゃうじゃん。
まあでも? たしかにそう言われると、間違ってはいないと私も思うし? ここ最近、自分のことより誰かのために行動している機会が多い気がするし。
「自分より誰かのために行動できるって、言葉では簡単だけど、やっぱり普通はできることじゃないよ」
「でもなぁ~。私は、いろいろとやっているからこそ、もっと自分のことを考えなきゃいけないのに……なんとも言えないなぁ」
「まあね。でも、そこまで焦らなくてもいいんじゃない?」
「いやいや、みんなにも助けてもらってるんだから、私はもっと頑張ら――」
「そこっ! 美夜の悪いところを、友人の私が指摘します」
「え」
美姫らしくない、急に声が大きくなるものだから驚いて言葉が出なかった。
「さっきも言ったけど、美夜は他の人より間違いなく頑張ってる。いや、頑張り過ぎている」
「でも私はずっと1人――」
「1人じゃないでしょ? 私がいる。草田さん達もいる。これからもっと美夜の周りには人が増えていくと思うよ。今の、SNSみたいにもっともっと」
「……」
「じゃあ、『美夜は必死になっていると、周りが見えなくなる』も追加しておかないとね」
「うぅ……」
でも今、美姫に言われてハッとした。
私はいつもいつも、周りに助けてくれる人が居るのに頼らず頑張ろうとしてきた。
みんなは私を思って、私のために動いてくれているのに……。
私はみんなの期待に応えられず、恩を仇で返しているようなものだ。
「美夜のことだから、今の今だって、みんなが居るのに私はダメな人間だって思ってるんだろうけど、それは大きな間違い。草田さん達は、確かに自分の生活があるから必死に美夜を支えているってのはあるだろうけど、それだけじゃない。それに、少なくとも私は利害の一致なんてものはない。だって私達、友達でしょ」
「美姫……」
「あーお願いだから、こんな何にもないお昼休みに泣いたりしないでよ。涙の線とか残っちゃったら大変だか――」
「美姫ーっ!」
「あっちょ、抱きつかないでよ。そんでもって顔をゴシゴシしないでよ! 私の忠告をちゃんと聞いてたの?」
「だっでぇ~」
そうだ。
そうだった。
美姫はいつだって、私の味方でいてくれた。
今だって、勉強の時だって、アイドルを始めようとした時だって――そう、いつだって。
「あーもー。ちょっとだけだよ」
美姫は少しだけめんどくさそうに言ってるけど、私の頭を優しく撫でてくれた。
私は最高の友人……いや。
「美姫はずっ友……! 親友!」
「あちゃ~。これから大人気になるであろう女の子の親友になっちゃったかぁ~。これから先、もっともーっと大変になりそう」
「……いや?」
私は美姫の顔をしたから覗き込む。
「あーあー、それは破壊力あり過ぎてズルですよ。レットカード、一発退場です。――嫌なわけがないでしょ」
「美姫大好き!」
「はいはい、ありがとうございます。さて、私の心臓がもたないからそろそろ離れてちょうだい。それに」
「それに?」
「最初の話題、忘れたの?」
「あ、アーカイブ? ってやつだよね」
私は美姫から離れてスマホを手に持つ。
「でも、ちゃんと配信が終わった後、映像と一緒にコメントは観られるよ?」
「私も詳しくはわからないけど、普通に観られないってことは管理者だけが観られるようになっているんじゃない?」
「ほぉ~。たしかに、私が観てるのって配信者ダッシュボードって書いてある」
「ならそういうことだね。たぶんその画面のどこかで設定できると思うよ」
「ストップ。ここからは、さすがに私は責任を取れないから草田さん達とやって。少なくとも私よりはそっち側のことを詳しいと思うから」
「わかった。今日中にやっておくね」
「頑張ってね。私は将来、超人気アイドル兼探索者の『冬逢キラ』の親友なんですって自慢するんだから」
「まだまだ先になりそうだけど、頑張……――みんなの力を借りて、みんなと一緒に頑張るからね」
「そうそう、その意気」
ここ最近、なにかと忙しかったけど、今日からまた日常へ戻った。
私はまだまだこれから頑張らないといけないし、いろいろと考えないといけない。
勉強とかを頑張って、高校生活を普通に過ごす。
配信とか動画を研究して、配信者としてレベルアップしたい。
トレーニングとかレッスンをこなして、アイドルとしての腕を磨かないと。
戦い方を学んで、誰かを護れるように強くなって探索者としても高みを目指したい。
まだまだ私は未熟者。
だからこそ、前を向いてみんなと頑張っていこう。
「そのおかずもらいっ」
「あ~もー!」
「美夜の弁当は美味しいからねぇ」
でも美姫と一緒に居る時だけは、飾らない私でいられる。
だから今は、ちょっとだけ休憩。
「ふふっ、美夜が怒ったー」
「怒ってませーん」
ただ今は笑って、この時間を楽しもう。
大切な親友との時間を――。
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