ルルの大冒険

睦月初日

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ホワイトシティ

リルの野望

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リル対ルージュの戦いになり見つめる一行。

(初めてお母さんの全力がしれるんだ…)

「召喚・五獣魔王」
鬼、鮫、蜘蛛、狼、龍の魔獣を同時に召喚した。

(あの時の分身体とは大きさが違う…)

「アクアワールド!!」

ルージュは早速結界を貼る。

「あれが最強とうたわれたお母さんの…」

(私のアイスワールドとは桁が違う…
やはり、姉さんとはこれだけの差があるんだ…)

「いくよ!!」

「来る!母さんの…」

「そうやすやすとくらうわけ…」
(んな…なぜ体が動かない…)

「ふふ…本当のアクアワールドとは相手を拘束することも可能な技なの…」

(すごい… すごすぎる。)

「超絶奥義・超深海水濠波!!」

「ドガアアアアアアアアン!!!」


「ぐっ…」
リルの体はボロボロになっていた。
さらに魔獣はすべて消されていた 


「くそう…どうして邪魔をする…
我が野望まであと少しなのに…」


「野望?確かにあなたの野望については聞いたことなかったわね…
でも、どんな理由があっても、
どんなに訳ありでもあなたは既にたくさんの人を殺してきた…
それは、どんな理由があっても許されることではない。
だから、偽造でも一度は愛したものとして道を踏み外したあなたを私が制裁する。」


「ふざけるなよ…
誰も俺の気持ちを知るはずもないくせに…
なにが、制裁だ… 何が許さないだ…
なめんじゃねえよ!!」

リルはバズーカを構えた。

「デビル・バズーカ!!」

「大氷壁!!」

「バアアアアン!!」

(あんなでかい氷壁を…)

「ガラガラ…」

バズーカの弾は氷壁によってかき消された。

(くそう… あと少しなんだ… 
あと少しで約束を果たせるんだ…)

「ぐっ…」

「さあ、リルよ。弟よ。観念しろ…
お前にはもう俺たちを蹴散らす力は残っていないはずだ…」

(呪法だ…  呪法を使えば…
そうだ…!呪法しかない…)

リルの体内で何かが話しかけてきた。

(あと少しなんだろ? 約束を果たすんだろ!?
だったら、いいじゃねぇか…
忘れたのか、、あの日のことを…)


ー44年前ー

これは、まだ戦争時代。
エドワードリルが幼少期の時の物語である。
ここは、後のレインボー国の隣国であるナンバーズ国。

そこにリルは家出してきていた。
兄のリズは父を継ぐほどの才能と母に似た優しさを持ち合わせた子供だと
周りからいわれていた。
対する弟リルは落ちこぼれだと…
周りから言われ続けて家にいるのが嫌になっていた。

そんな時にナンバーズ国まで歩き続け気が付けば無一文になってしまった。
とうとう力尽き… リルは倒れこんでしまった。

「大丈夫?」

そんな時だった…
あいつに出会ったのは…
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