ルルの大冒険

睦月初日

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ブラックキャッスル

晴雨戦争

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(待っててレア必ず、この戦争を終わらせて見せる。)

エンジェルはレアが泣いている隙にレアの拘束から抜け出した。


(必ず、必ず…)


エンジェルが拘束されたのには。理由があった。

エンジェルはクリマの秘宝・<黒獅子の牙>のありかを知っていた。

この秘宝のありかは国でエンジェルしか知らなかった。

そのエンジェルから情報を聞き出すために一番仲がいいレアに拘束させたのだ。


レアにはエンジェルしか友達がおらずエンジェルを拘束するのは子供にとって悲惨なことだった。

そのことを親友としてエンジェルは見過ごせず、エンジェルは秘宝のありかをサニーシティの
指揮官に自らばらすことを決意したのだ。

しかし、エンジェルのこの決断こそが後に事態を巻き起こした。


エンジェルがレアから逃げ出して一日、サニーシティへとたどり着いた。

エンジェルは霧笛をつかいサニーシティの門番を潜り抜けた。
指揮官の屋敷へと侵入し、指揮官の部屋へとたどり着いた。

「コンコン…」
エンジェルがドアをノックした。

「すみません。わたしはエンジェリーナ・エンジェルといいます。
あなたたちが狙っている黒獅子の牙のありかを伝えに来ました。」


「な、なんだと!?」
サニーシティの指揮官は驚いた。

「場所は…」
エンジェルが言おうとしたその時…

「待って!!言わないで!エンジェルちゃん!」
レアが大声で叫んだ。

するとサニーシティの指揮官がレアに言った。

「小娘、貴様失敗したようだな。覚悟はいいな。」

「はい…。」

エンジェルの横を通り指揮官の前へとレアは歩いた。

「レア!!」

するとレアは笑いながらエンジェルに言った。
「エンジェルちゃん!こんな… 絶対… 絶対… 絶対にお宝の場所を教えちゃだめだよ!
教えればまた戦いが生まれる…悲しみの繰り返しだから…。」

言い終わるとレアは泣いていた。

サニーシティの指揮官が刀を構えた。

「な、なにをするつもりなの!?」

「サニーシティの決まりによりミッション失敗の罰として貴様を打ち首に処す。」

エンジェルを血相を変えて指揮官のもとへと駆け込む。

「ダメーーー!!!」

するとレアが涙を流しながら笑って振り返り言った。

「エンジェルちゃん…ありがとう…さようなら…」

レアは次の瞬間首を切られた。

エンジェルは怒りを抑えきれず、
「うあああああ!!!」
指揮官に向かっていった。

しかしエンジェルはすぐに捕まえられてしまった。

エンジェルは自分の非力さが悔しかった。

この後、サニーシティの指揮官はレインシティの指揮官にとらえられ斬首刑となった。

さらにこの戦争は晴雨戦争となずけられ、この戦争後全国各地で国内戦争の禁止条約が制定された。

その後幻がとかれたがアルウィンは思わず泣いていた。
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