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紅葉の日
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「カランッ」
(さあ、今日も頑張らないと!)
「おはよう。ユキちゃん。」
「店長!!おはようございます。
もう大丈夫なんですか?」
「うん!みんなのおかげですっかり元気になったから!」
「よかった~」
「聞いたよ、ユキちゃんが店回してくれたって。」
「いえ、私だけじゃないですから。
着替えてきます!」
「いい子ね~。
嫁に行かないのが勿体無いくらい…」
「アン!」
「あら?プル?
どうしてこんなところに?」
「カランッ」
「やあ。みのり。」
「みどり!どうしたの?急に。」
「急にって、、
まさかみのり、
紅葉の日を忘れたの?」
「え、、、
あー!!!そっかもうその日か。」
「はあ~、相変わらずね。」
「ごめん、ごめん、、、
支度するから先に入ってて。」
「それじゃ、レモンティー。」
「オッケー!」
「店長?どうかしたんですか?」
「忘れてた!今日は紅葉の日だった。」
「あ、それじゃ、さっきのお客さんはみどりさんですか?」
「そう。店の看板につけてこなきゃ。」
「もうすぐひびきちゃんくるので
2人で回しておきますからゆっくりでいいですよ。」
「ありがとう。助かるわ。」
「これでよし!」
「カランッ」
「お、おはよう…
ございます…」
「あ、ひびきちゃん!
おはよう!
早速、着替えてきて」
「みのり。
あんな子いたっけ?」
「ええ、いたわよ。
去年も。まあ、メガネかけてたら気がつかなくても不思議じゃないけどね。」
「メガネ、、、
あ!!
あの超絶美人の!?」
「ピンポーン!大正解!
あの子あんな感じだけど
メガネ外すと180度性格変わるの!
漫画みたいで面白いでしょ?
常連さんからも人気なの!」
「な、なるほど…
ところで去年いた子は?」
「ああ、ホノカちゃんのこと?
あの子は今年は大学受験があるから
しばらくそっちに専念してもらってる」
「あの子が紅葉の日にいないと痛手なんじゃない?」
「大丈夫よ!ひびきちゃんも
料理と接客が抜群だから!」
「カランッ」
「いらっしゃいませ。あ、ハルマくん」
「こんちは。」
「どうしたの!?
今日はシフトじゃないんじゃ?」
「いや、今日は客としてきたんです。」
「そう、それじゃあ注文を聞こうかしら?」
「それじゃあ、アイスコーヒー。」
「店長、そういえば聞きたいんですけど
紅葉の日ってどうしていろんなメニューを安くするんですか?」
「…」
「店長?」
「ハルマくん、だったかな?
それは私が説明するね。」
「は、はあ…」
「ここなら大丈夫ね。
あ、まずは自己紹介ね。
私は九遠寺みどり。
みのりの同級生。」
「は、はじめまして、、、
上川ハルマ。大学一年生です。」
「えっとね、紅葉の日っていうのは
みのりの過去に関係してるの。」
「過去?」
「ええ、みのりは高校生の時に
両親を事故で亡くしていて
妹と2人で頑張って暮らしてきたの。
でも、その妹も体が弱くて数年前に
病気で亡くなったの。」
「…」
「それで、その妹が昔紅葉を見るのが好きでみのりと一緒に見るのが楽しみだったんだって。
だから、今日は妹の命日なの。
それで、妹が喜ぶようにと願いを込めて
安売りしてお客さんを呼び始めたの。
もっとも、もう安売りしなくてもお客さんは多いんだけどね。」
「それじゃ、みどりさんは、
この店の店員だったってことですか?」
「ええ、わたしが漫画家として
忙しくなる前はここで仕事してお客を呼んでいたの。
だから、みんなの先輩なのよ~」
「そうだったんですか…」
「だから、みんなでワイワイ騒いで
天国のみのりの家族にも聞こえるように
お店を盛り上げてね!」
「はい!」
「よーし!みんな!じゃんじゃん頼もうぜー!」
「ど、どうしたんだよ!?
ハルマ、急に…」
「バカやろう!腹減ったんだよ。」
(さあ、今日も頑張らないと!)
「おはよう。ユキちゃん。」
「店長!!おはようございます。
もう大丈夫なんですか?」
「うん!みんなのおかげですっかり元気になったから!」
「よかった~」
「聞いたよ、ユキちゃんが店回してくれたって。」
「いえ、私だけじゃないですから。
着替えてきます!」
「いい子ね~。
嫁に行かないのが勿体無いくらい…」
「アン!」
「あら?プル?
どうしてこんなところに?」
「カランッ」
「やあ。みのり。」
「みどり!どうしたの?急に。」
「急にって、、
まさかみのり、
紅葉の日を忘れたの?」
「え、、、
あー!!!そっかもうその日か。」
「はあ~、相変わらずね。」
「ごめん、ごめん、、、
支度するから先に入ってて。」
「それじゃ、レモンティー。」
「オッケー!」
「店長?どうかしたんですか?」
「忘れてた!今日は紅葉の日だった。」
「あ、それじゃ、さっきのお客さんはみどりさんですか?」
「そう。店の看板につけてこなきゃ。」
「もうすぐひびきちゃんくるので
2人で回しておきますからゆっくりでいいですよ。」
「ありがとう。助かるわ。」
「これでよし!」
「カランッ」
「お、おはよう…
ございます…」
「あ、ひびきちゃん!
おはよう!
早速、着替えてきて」
「みのり。
あんな子いたっけ?」
「ええ、いたわよ。
去年も。まあ、メガネかけてたら気がつかなくても不思議じゃないけどね。」
「メガネ、、、
あ!!
あの超絶美人の!?」
「ピンポーン!大正解!
あの子あんな感じだけど
メガネ外すと180度性格変わるの!
漫画みたいで面白いでしょ?
常連さんからも人気なの!」
「な、なるほど…
ところで去年いた子は?」
「ああ、ホノカちゃんのこと?
あの子は今年は大学受験があるから
しばらくそっちに専念してもらってる」
「あの子が紅葉の日にいないと痛手なんじゃない?」
「大丈夫よ!ひびきちゃんも
料理と接客が抜群だから!」
「カランッ」
「いらっしゃいませ。あ、ハルマくん」
「こんちは。」
「どうしたの!?
今日はシフトじゃないんじゃ?」
「いや、今日は客としてきたんです。」
「そう、それじゃあ注文を聞こうかしら?」
「それじゃあ、アイスコーヒー。」
「店長、そういえば聞きたいんですけど
紅葉の日ってどうしていろんなメニューを安くするんですか?」
「…」
「店長?」
「ハルマくん、だったかな?
それは私が説明するね。」
「は、はあ…」
「ここなら大丈夫ね。
あ、まずは自己紹介ね。
私は九遠寺みどり。
みのりの同級生。」
「は、はじめまして、、、
上川ハルマ。大学一年生です。」
「えっとね、紅葉の日っていうのは
みのりの過去に関係してるの。」
「過去?」
「ええ、みのりは高校生の時に
両親を事故で亡くしていて
妹と2人で頑張って暮らしてきたの。
でも、その妹も体が弱くて数年前に
病気で亡くなったの。」
「…」
「それで、その妹が昔紅葉を見るのが好きでみのりと一緒に見るのが楽しみだったんだって。
だから、今日は妹の命日なの。
それで、妹が喜ぶようにと願いを込めて
安売りしてお客さんを呼び始めたの。
もっとも、もう安売りしなくてもお客さんは多いんだけどね。」
「それじゃ、みどりさんは、
この店の店員だったってことですか?」
「ええ、わたしが漫画家として
忙しくなる前はここで仕事してお客を呼んでいたの。
だから、みんなの先輩なのよ~」
「そうだったんですか…」
「だから、みんなでワイワイ騒いで
天国のみのりの家族にも聞こえるように
お店を盛り上げてね!」
「はい!」
「よーし!みんな!じゃんじゃん頼もうぜー!」
「ど、どうしたんだよ!?
ハルマ、急に…」
「バカやろう!腹減ったんだよ。」
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