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第1章
戦闘
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ここからは本気の戦いだ。アークは心の中で呟いた。
アークは勇者たちを一瞥し、呪文を唱える。
「プロテクション」
最大限まで声を低くして、威厳をこめる。
プロテクションは強化魔法だ。物理攻撃と魔法攻撃のどちらにも一定の割合で強くなることができる。そして最も重要なのが、痛みを軽減できることだ。攻撃には痛みが発生する。アークは痛いのが嫌いであった。
アークの体が魔法の影響で、青く光る。
「魔王の癖にしょうもないな。殴り合おうぜ」
エリナが拳を握りしめて言う。そのまま殴りかかろうとしたところで、シンジが止めた。
「待て、こっちにも戦略があるだろ」
「なんだよ。仕方ねぇな」
「エンハンス」
アヤカが呪文を唱える。勇者たちの体が赤く光る。
エンハンスはプロテクションに対して、物理攻撃と魔法攻撃の威力を高める魔法である。
アークは一撃で仕留められる未来が目に見えた。多少の不安を感じたが、プロテクションで痛み自体は軽減されているはずだ。それに体力が一定値以下になると、グロテスクな第二形態へと進化するようになっている。
勇者の攻撃は続く。エリナの右拳がアークの頬にのめり込む。バーサーカーの元々高い攻撃力に加え、エンハンスの効果で極限まで高められた攻撃が直撃する。
アークは、プロテクションを唱えていて良かったと安堵した。痛みを軽減していなかったら、この一撃でとっくに戦意を喪失していたに違いない。なんとか踏ん張って、反撃に出る。
「暗黒呪文、滅亡する世界」
暗黒呪文の使用は、魔王のみにしか許されていない。この魔法により、相手は時間の経過とともに、体力が削られていく。つまり、勇者の攻撃を耐え凌ぐことさえできれば、アークの勝ちとなる。しかし先程の一撃で、アークの体力は大分削られている。ここからが正念場だ。
「今回も勝ったな」
シンジが自分自身に言うように呟き、アヤマロに目配せをする。
「癒しの花です。これでダメージを帳消しにできます」
アヤマロは虹色に輝く花を取り出し、透き通った青の薬品に手早く入れる。爽やかな甘い香りが漂い、勇者たちの体力を回復していく。
「これで時間稼ぎは無駄ってことだ。まぁその前に倒しちゃうけどね」
何が起きたのか、アークは一瞬理解することができなかった。握りしめていたはずの鎌が手元から無くなっていたのだ。しかしそれはすぐに分かった。ケンスケに奪われていたのだ。
「あぁこれか、あんたがよそ見してたから奪わせてもらったよ。これ、結構重いんだな」
アークは酷い屈辱を受けた。よりにもよって代々大切に受け継がれてきた魔王の鎌を奪われるとは、なんたる屈辱。決して許されてはならない。なんとしてでも奪い返さねばならない。アークの怒りはまず、奪われることを許した自分自身に向かい、そしてそれは奪った相手に向いた。
「ちょっくら試してみるか」
ケンスケはいつものようにニヤついた表情で鎌を振り下ろす。綺麗な三日月型に湾曲した鎌の先端が、アークの身につけた鎧とぶつかり鋭い金属音を鳴らす。
アークの体に鋭い痛みが走る。怒りと屈辱が頂点に達する。
「暗黒呪文、死者の誘い」
アークは怒りを抑圧した腹の底から響く声で詠唱した。
宇宙と同化して見えない足元から無数の手が伸びる。その手は青白く透明で、うねうねと奇妙な角度に曲がり、ケンスケの足から体へと全身を押さえつけた。捉えられた者は、動くことを許されなくなる。
固まって動けないケンスケを、アークは怒りの目で見つめ、鎌を奪い取る。そのまま鎌を振り上げ、ケンスケ目掛けて力まかせに振り下ろす。
しかしそれは別の力によって防がれた。
鋭い金属音が響く。
アークの眼前には、余裕な表情のシンジが立ちはだかっていた。
シンジは一歩踏み込み、力をこめて大剣をアーク目がけて振り下ろす。アークは鎌の柄の部分で受け止める。シンジは大剣に全体重をかける。アークも負けじと力を込める。やっとのことで、シンジを振り切り、アークは体勢を整える。
しかしシンジは、何事もなかったかのように、続けて次の攻撃に乗り出す。
「一陣の風」
シンジが大剣を振り下ろすと同時に、突風が吹き荒れた。ただの突風ではない。鎌鼬のように、その風はアークの体を切り裂いた。風圧と痛みで、立っているのがやっとだ。プロテクションの効果が薄れている。アークは堪えることができず、後方へ突き飛ばされた。
体力が削られ、かなり危険な状態であることが自覚できた。さらに悪いことに、この体力では第二形態に進化することができない。あと少し、ほんの僅かでも体力が削れれば、第二形態になれると言うのに。これを見越して、攻撃のダメージ量を調整してきたのだろうか。
アークは満身創痍の体をよろめかせながら立ち上がる。鎧には深いひびが入り、体も傷だらけで血が滲んでいる。
シンジの表情からそれは明白であった。口角が僅かに上がり、自信に満ちた顔でアークを見ている。他の勇者たちからも、勝利を確信したような空気感が溢れている。
次の一撃を耐え凌ぐことができなければ、第二形態になれずに負けてしまう。なぜ体力がゼロになったタイミングでも、第二形態になるように設定されていないのだ。
アークは文句を言いたくなったが、今言ったところで何も解決しない。とにかく、次の攻撃を耐えられるようにしなければならない。
アークは呪文を唱えようとする。
しかし、言葉が出ない。口が開けないのだ。
一体何が起きたと言うのだ。アークはシンジを睨みつける。
まさかさっきの攻撃で……
アークの視線に気づいたシンジが、わざとらしく説明をする。
「そうだ。さっきの攻撃で、貴様の魔法は封じた。この剣に特殊な施しをしておいた。攻撃を当てるたびに、一定確率で相手の魔法を一度封じることができる」
また、私は負けるのか。アークは目の前が真っ暗になるのを感じた。なぜこんなにも力の差がついてしまったのだろうか。今回も全く歯が立たなかった。全ての点において、向こうの方が上だ。
すまない、エリサ。
すまない、アイエラ。
私はまた負けたようだ。
「月光の導」
眩い閃光の中で、シンジの声が響くのが聞こえた。そしてすぐさま、元の暗闇に包まれた。何も感じなかった。
世界は変わった。
次こそは必ず勝つ。
アークは勇者たちを一瞥し、呪文を唱える。
「プロテクション」
最大限まで声を低くして、威厳をこめる。
プロテクションは強化魔法だ。物理攻撃と魔法攻撃のどちらにも一定の割合で強くなることができる。そして最も重要なのが、痛みを軽減できることだ。攻撃には痛みが発生する。アークは痛いのが嫌いであった。
アークの体が魔法の影響で、青く光る。
「魔王の癖にしょうもないな。殴り合おうぜ」
エリナが拳を握りしめて言う。そのまま殴りかかろうとしたところで、シンジが止めた。
「待て、こっちにも戦略があるだろ」
「なんだよ。仕方ねぇな」
「エンハンス」
アヤカが呪文を唱える。勇者たちの体が赤く光る。
エンハンスはプロテクションに対して、物理攻撃と魔法攻撃の威力を高める魔法である。
アークは一撃で仕留められる未来が目に見えた。多少の不安を感じたが、プロテクションで痛み自体は軽減されているはずだ。それに体力が一定値以下になると、グロテスクな第二形態へと進化するようになっている。
勇者の攻撃は続く。エリナの右拳がアークの頬にのめり込む。バーサーカーの元々高い攻撃力に加え、エンハンスの効果で極限まで高められた攻撃が直撃する。
アークは、プロテクションを唱えていて良かったと安堵した。痛みを軽減していなかったら、この一撃でとっくに戦意を喪失していたに違いない。なんとか踏ん張って、反撃に出る。
「暗黒呪文、滅亡する世界」
暗黒呪文の使用は、魔王のみにしか許されていない。この魔法により、相手は時間の経過とともに、体力が削られていく。つまり、勇者の攻撃を耐え凌ぐことさえできれば、アークの勝ちとなる。しかし先程の一撃で、アークの体力は大分削られている。ここからが正念場だ。
「今回も勝ったな」
シンジが自分自身に言うように呟き、アヤマロに目配せをする。
「癒しの花です。これでダメージを帳消しにできます」
アヤマロは虹色に輝く花を取り出し、透き通った青の薬品に手早く入れる。爽やかな甘い香りが漂い、勇者たちの体力を回復していく。
「これで時間稼ぎは無駄ってことだ。まぁその前に倒しちゃうけどね」
何が起きたのか、アークは一瞬理解することができなかった。握りしめていたはずの鎌が手元から無くなっていたのだ。しかしそれはすぐに分かった。ケンスケに奪われていたのだ。
「あぁこれか、あんたがよそ見してたから奪わせてもらったよ。これ、結構重いんだな」
アークは酷い屈辱を受けた。よりにもよって代々大切に受け継がれてきた魔王の鎌を奪われるとは、なんたる屈辱。決して許されてはならない。なんとしてでも奪い返さねばならない。アークの怒りはまず、奪われることを許した自分自身に向かい、そしてそれは奪った相手に向いた。
「ちょっくら試してみるか」
ケンスケはいつものようにニヤついた表情で鎌を振り下ろす。綺麗な三日月型に湾曲した鎌の先端が、アークの身につけた鎧とぶつかり鋭い金属音を鳴らす。
アークの体に鋭い痛みが走る。怒りと屈辱が頂点に達する。
「暗黒呪文、死者の誘い」
アークは怒りを抑圧した腹の底から響く声で詠唱した。
宇宙と同化して見えない足元から無数の手が伸びる。その手は青白く透明で、うねうねと奇妙な角度に曲がり、ケンスケの足から体へと全身を押さえつけた。捉えられた者は、動くことを許されなくなる。
固まって動けないケンスケを、アークは怒りの目で見つめ、鎌を奪い取る。そのまま鎌を振り上げ、ケンスケ目掛けて力まかせに振り下ろす。
しかしそれは別の力によって防がれた。
鋭い金属音が響く。
アークの眼前には、余裕な表情のシンジが立ちはだかっていた。
シンジは一歩踏み込み、力をこめて大剣をアーク目がけて振り下ろす。アークは鎌の柄の部分で受け止める。シンジは大剣に全体重をかける。アークも負けじと力を込める。やっとのことで、シンジを振り切り、アークは体勢を整える。
しかしシンジは、何事もなかったかのように、続けて次の攻撃に乗り出す。
「一陣の風」
シンジが大剣を振り下ろすと同時に、突風が吹き荒れた。ただの突風ではない。鎌鼬のように、その風はアークの体を切り裂いた。風圧と痛みで、立っているのがやっとだ。プロテクションの効果が薄れている。アークは堪えることができず、後方へ突き飛ばされた。
体力が削られ、かなり危険な状態であることが自覚できた。さらに悪いことに、この体力では第二形態に進化することができない。あと少し、ほんの僅かでも体力が削れれば、第二形態になれると言うのに。これを見越して、攻撃のダメージ量を調整してきたのだろうか。
アークは満身創痍の体をよろめかせながら立ち上がる。鎧には深いひびが入り、体も傷だらけで血が滲んでいる。
シンジの表情からそれは明白であった。口角が僅かに上がり、自信に満ちた顔でアークを見ている。他の勇者たちからも、勝利を確信したような空気感が溢れている。
次の一撃を耐え凌ぐことができなければ、第二形態になれずに負けてしまう。なぜ体力がゼロになったタイミングでも、第二形態になるように設定されていないのだ。
アークは文句を言いたくなったが、今言ったところで何も解決しない。とにかく、次の攻撃を耐えられるようにしなければならない。
アークは呪文を唱えようとする。
しかし、言葉が出ない。口が開けないのだ。
一体何が起きたと言うのだ。アークはシンジを睨みつける。
まさかさっきの攻撃で……
アークの視線に気づいたシンジが、わざとらしく説明をする。
「そうだ。さっきの攻撃で、貴様の魔法は封じた。この剣に特殊な施しをしておいた。攻撃を当てるたびに、一定確率で相手の魔法を一度封じることができる」
また、私は負けるのか。アークは目の前が真っ暗になるのを感じた。なぜこんなにも力の差がついてしまったのだろうか。今回も全く歯が立たなかった。全ての点において、向こうの方が上だ。
すまない、エリサ。
すまない、アイエラ。
私はまた負けたようだ。
「月光の導」
眩い閃光の中で、シンジの声が響くのが聞こえた。そしてすぐさま、元の暗闇に包まれた。何も感じなかった。
世界は変わった。
次こそは必ず勝つ。
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