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第1章
動揺
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部屋の外からざわめきが聞こえてくる。勇者一行が、そこまで来ているのだ。こうしている間にも部下のモンスターたちが勇者に葬られている。また復活するとは言え、倒されていい気持ちはしないはずだ。モンスターたちの悲痛な叫びが聞こえてくるようである。
部屋の照明が自動で調整される。壁に設られている錆びた銀の燭台に火が灯される。床に敷かれている古びた赤茶色の絨毯には、意味のわからないラテン語らしき文字が四方に散らばり、それらを繋ぐように、幾重にも円が重なり、一つの魔法陣をなしている。
重たい鉄の扉が少しずつ開かれ、軋んだ音が響く。勇者がやってきた。アークは生唾を飲み込み、魔王の鎌を力強く握った。その手は汗で冷たくなっている。
軋む音が強まり、扉は完全に開かれる。勇者がとうとうやってきた。
先頭で入ってきたのは、長い茶髪の少年。赤い鎧を身に纏い、手には銀に輝く大剣を携えている。闘志に溢れた目は鋭く、一瞬で方をつけてやろうと言わんばかりである。
続けて、最初に入ってきた少年と同じくらいの背丈の女が、今にも殴りかからんばかりの勢いで入ってくる。ショートカットの髪は赤く、それは闘志に溢れる瞳の色と同化し殺気立っている。
戦いを待ち焦がれている二人とは対照的に、落ち着いた様子の少女が後に続く。深い緑色のローブで全身すっぽり覆い隠されていて、フードの隙間から覗く綺麗な黒髪は眉までかかり、その表情は読めない。小柄な少女の背丈と変わらない、年季のこもった木の杖を手にしている。
その次に、小柄な男が緊張感のないにやけたような表情で歩いてくる。短髪でつぶらな目は少年のようであるが、縦長の顔にうっすらと残った髭から、成人であることがわかる。
そして最後に、恰幅の良い中年の男がゆっくりと歩いて入ってきた。丸顔を覆うような濃い髭を蓄え、どこにでもいる冴えない中年といった様相であるが、その落ち着いた表情から、並々ならぬ強さが秘めているのではないかと思わされる。
勇者一行全員が揃うと、示し合わせたように横一列に並び、各々武器を構えて戦闘開始のポーズを取る。
続けてアークも鎌を上空、天井を打ち壊す勢いで掲げる。どこから入ってきたのかわからない光で鎌が怪しい紫を放つ。
アークは一息置いた。慌てていたため台詞を確認していないが、いやというほど繰り返している場面であり、暗記している。気持ちを落ち着けたところで、いつもと同じ台詞を放つ。
「貴様、名前は何と言う」
この台詞も何度目だろうか。改めて聞くまでもない。中央にいるのがシンジという少年のはずだ。もう聞き飽きた。
「またその台詞か。もう知ってるだろ。いいから、さっさと始めようぜ」
大剣を構えたシンジの真剣な眼差しには、どこか笑いが含まれているようであった。
アークの動きが一瞬止まる。数秒置いてようやく思考が動き出す。今、なんと言ったのか。さっさと始めようと言わなかっただろうか。これは決められた台詞ではないはずだ。こんなことは今まで一度もなかった。こんなことはありえないはずだ。
アークは驚きを隠すことができない。
しかしそれは勇者たちも同じようである。それぞれがそれぞれの驚きの声を上げている。魔王も勇者もこの場にいる全員が驚きの表情を浮かべていて、奇妙な一体感を出している。
「お前なんで話せてるんだ」
勇者一味のエリナが唖然とした表情をしている。
「わからない。なぜか思っていたことが話せたんだ」
一人が話し始めたことで、勇者たちの騒めきが増していく。
「何が起きているのだ」「台詞が変わったのか」「そんなことはどうでもいいから、さっさと闘おうぜ」
アークはその様子を眺めながら、闘いを切り出すべきかどうか思案に暮れた。鎌を右に持ち、左に持ち、途方に暮れる。一応冒険の最終戦闘の場なのだが、緊張感がなくなっていく。壁面で燃えている火だけが怪しく揺れている。
一頻り話したところで、勇者たちの喧騒は治った。
「もう大丈夫だ。さあ始めようか」
シンジはアークに向き直り、自身に諭すように告げる。それにつられて他の者たちも体の向きを元に戻していく。
「そう焦らなくてもいいんじゃないかな。状況を整理してからでも、遅くないと思いますが」
アヤマロが恰幅の良い体型には似つかわしくない落ち着いた声で言う。
アークはその言葉を聞いて、勇者たちとも話すことができるのではないかと感じた。もしかしたら理解し、分かり合えるのではないか。
人はモンスターを恨み、モンスターは人を恨む。人の代表が勇者なら、モンスターの代表は魔王だ。人とモンスターは生まれた時から敵対関係にあった。互いが互いを憎しみ、その火種はどこから始まったのか、誰一人として知るものはいない。あるいは、世界の都合で、憎しみ合うように設定されているのかもしれない。
しかし世界は変わった。だからこそ、面と向かって話し合う機会を作ることができれば、歩み寄って理解し合うことができるのではないだろうか。
しかしアークの希望は簡単に打ち砕かれた。
「その必要はないだろ」
シンジが剣を構える。さっきまでの様子とは打って変わって、殺気立っている。
「RTAのタイムでも気にしてるのか」
ケンスケがニヤつきながら言う。その手にはダガーが握られていて、いつでも戦闘を行える体勢をしている。
「この際、それはどうでも良い。目の前にいるのは魔王だぞ。油断するな。何をしてくるかわからないんだからな」
「でも、何か、話したそうにしてるように思えるけど」
アヤカが途切れ途切れに、か細い声を上げる。相変わらず、表情はわからない。
アークはアヤカの言葉を受けて、話し合いに誘導しようとしたが、それは叶わなかった。
アークが一言目を発する前に、シンジが剣を振る。それがきっかけとなって、場が戦闘の空気感に変わった。
「話し合い、そんなものが通用するか。今目の前にいるのは、魔王だぞ。我々人間の最も忌むべき奴だ」
シンジの殺気は先程よりも増している。憎しみに満ちた瞳で、完全に目の前の存在を否定するようであった。
アークはどう声をかけるべきか一瞬考えた後で、しかし今は何も言うべきではないと思い直した。今は何を言っても、向こうは聞く耳を持たないだろう。とにかく今は目の前の敵を倒すことが先だ。話はそれからでも遅くないだろう。
鎌を握り直して、戦闘のポーズをとる。それに合わせるように、勇者たちも各々の武器を構える。
空気が変わる。全員が一点を見つめ、戦いの意志を示したところで、背景までもが変わっていく。
それまで薄暗く灯されていた火は全て消えた。部屋が広大な宇宙の一部と化す。床に敷かれた魔法陣が立体を持ち、光を放つ。その光は目に見えぬ程の速さで回転して、そのまま火花を散らし消滅する。火花は無数の星々となり、煌々と輝く。
アークの内心には、勇気と恐れが混在している。勇者との戦いを目前にして、恐怖がまた湧き出す。しかしここまで来て引き下がる訳にはいかない。エリサの優しい笑顔とアイエラの無邪気な笑顔が浮かぶ。二人のためにも戦わねばならない。確かに世界は変わっている。ならば、今回こそは勝つことができるかもしれない。さぁ闘いを始めよう。
部屋の照明が自動で調整される。壁に設られている錆びた銀の燭台に火が灯される。床に敷かれている古びた赤茶色の絨毯には、意味のわからないラテン語らしき文字が四方に散らばり、それらを繋ぐように、幾重にも円が重なり、一つの魔法陣をなしている。
重たい鉄の扉が少しずつ開かれ、軋んだ音が響く。勇者がやってきた。アークは生唾を飲み込み、魔王の鎌を力強く握った。その手は汗で冷たくなっている。
軋む音が強まり、扉は完全に開かれる。勇者がとうとうやってきた。
先頭で入ってきたのは、長い茶髪の少年。赤い鎧を身に纏い、手には銀に輝く大剣を携えている。闘志に溢れた目は鋭く、一瞬で方をつけてやろうと言わんばかりである。
続けて、最初に入ってきた少年と同じくらいの背丈の女が、今にも殴りかからんばかりの勢いで入ってくる。ショートカットの髪は赤く、それは闘志に溢れる瞳の色と同化し殺気立っている。
戦いを待ち焦がれている二人とは対照的に、落ち着いた様子の少女が後に続く。深い緑色のローブで全身すっぽり覆い隠されていて、フードの隙間から覗く綺麗な黒髪は眉までかかり、その表情は読めない。小柄な少女の背丈と変わらない、年季のこもった木の杖を手にしている。
その次に、小柄な男が緊張感のないにやけたような表情で歩いてくる。短髪でつぶらな目は少年のようであるが、縦長の顔にうっすらと残った髭から、成人であることがわかる。
そして最後に、恰幅の良い中年の男がゆっくりと歩いて入ってきた。丸顔を覆うような濃い髭を蓄え、どこにでもいる冴えない中年といった様相であるが、その落ち着いた表情から、並々ならぬ強さが秘めているのではないかと思わされる。
勇者一行全員が揃うと、示し合わせたように横一列に並び、各々武器を構えて戦闘開始のポーズを取る。
続けてアークも鎌を上空、天井を打ち壊す勢いで掲げる。どこから入ってきたのかわからない光で鎌が怪しい紫を放つ。
アークは一息置いた。慌てていたため台詞を確認していないが、いやというほど繰り返している場面であり、暗記している。気持ちを落ち着けたところで、いつもと同じ台詞を放つ。
「貴様、名前は何と言う」
この台詞も何度目だろうか。改めて聞くまでもない。中央にいるのがシンジという少年のはずだ。もう聞き飽きた。
「またその台詞か。もう知ってるだろ。いいから、さっさと始めようぜ」
大剣を構えたシンジの真剣な眼差しには、どこか笑いが含まれているようであった。
アークの動きが一瞬止まる。数秒置いてようやく思考が動き出す。今、なんと言ったのか。さっさと始めようと言わなかっただろうか。これは決められた台詞ではないはずだ。こんなことは今まで一度もなかった。こんなことはありえないはずだ。
アークは驚きを隠すことができない。
しかしそれは勇者たちも同じようである。それぞれがそれぞれの驚きの声を上げている。魔王も勇者もこの場にいる全員が驚きの表情を浮かべていて、奇妙な一体感を出している。
「お前なんで話せてるんだ」
勇者一味のエリナが唖然とした表情をしている。
「わからない。なぜか思っていたことが話せたんだ」
一人が話し始めたことで、勇者たちの騒めきが増していく。
「何が起きているのだ」「台詞が変わったのか」「そんなことはどうでもいいから、さっさと闘おうぜ」
アークはその様子を眺めながら、闘いを切り出すべきかどうか思案に暮れた。鎌を右に持ち、左に持ち、途方に暮れる。一応冒険の最終戦闘の場なのだが、緊張感がなくなっていく。壁面で燃えている火だけが怪しく揺れている。
一頻り話したところで、勇者たちの喧騒は治った。
「もう大丈夫だ。さあ始めようか」
シンジはアークに向き直り、自身に諭すように告げる。それにつられて他の者たちも体の向きを元に戻していく。
「そう焦らなくてもいいんじゃないかな。状況を整理してからでも、遅くないと思いますが」
アヤマロが恰幅の良い体型には似つかわしくない落ち着いた声で言う。
アークはその言葉を聞いて、勇者たちとも話すことができるのではないかと感じた。もしかしたら理解し、分かり合えるのではないか。
人はモンスターを恨み、モンスターは人を恨む。人の代表が勇者なら、モンスターの代表は魔王だ。人とモンスターは生まれた時から敵対関係にあった。互いが互いを憎しみ、その火種はどこから始まったのか、誰一人として知るものはいない。あるいは、世界の都合で、憎しみ合うように設定されているのかもしれない。
しかし世界は変わった。だからこそ、面と向かって話し合う機会を作ることができれば、歩み寄って理解し合うことができるのではないだろうか。
しかしアークの希望は簡単に打ち砕かれた。
「その必要はないだろ」
シンジが剣を構える。さっきまでの様子とは打って変わって、殺気立っている。
「RTAのタイムでも気にしてるのか」
ケンスケがニヤつきながら言う。その手にはダガーが握られていて、いつでも戦闘を行える体勢をしている。
「この際、それはどうでも良い。目の前にいるのは魔王だぞ。油断するな。何をしてくるかわからないんだからな」
「でも、何か、話したそうにしてるように思えるけど」
アヤカが途切れ途切れに、か細い声を上げる。相変わらず、表情はわからない。
アークはアヤカの言葉を受けて、話し合いに誘導しようとしたが、それは叶わなかった。
アークが一言目を発する前に、シンジが剣を振る。それがきっかけとなって、場が戦闘の空気感に変わった。
「話し合い、そんなものが通用するか。今目の前にいるのは、魔王だぞ。我々人間の最も忌むべき奴だ」
シンジの殺気は先程よりも増している。憎しみに満ちた瞳で、完全に目の前の存在を否定するようであった。
アークはどう声をかけるべきか一瞬考えた後で、しかし今は何も言うべきではないと思い直した。今は何を言っても、向こうは聞く耳を持たないだろう。とにかく今は目の前の敵を倒すことが先だ。話はそれからでも遅くないだろう。
鎌を握り直して、戦闘のポーズをとる。それに合わせるように、勇者たちも各々の武器を構える。
空気が変わる。全員が一点を見つめ、戦いの意志を示したところで、背景までもが変わっていく。
それまで薄暗く灯されていた火は全て消えた。部屋が広大な宇宙の一部と化す。床に敷かれた魔法陣が立体を持ち、光を放つ。その光は目に見えぬ程の速さで回転して、そのまま火花を散らし消滅する。火花は無数の星々となり、煌々と輝く。
アークの内心には、勇気と恐れが混在している。勇者との戦いを目前にして、恐怖がまた湧き出す。しかしここまで来て引き下がる訳にはいかない。エリサの優しい笑顔とアイエラの無邪気な笑顔が浮かぶ。二人のためにも戦わねばならない。確かに世界は変わっている。ならば、今回こそは勝つことができるかもしれない。さぁ闘いを始めよう。
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