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第2章:俺の声はどう?
125:報告書
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「……っ!」
目が覚めた。
俺は目を開けた瞬間、目の視界いっぱいにショッキングピンクのにこりと笑うウサギと目が合った。
「……あも」
そんなあもの顔に、俺は思わず両手でそのフワフワを抱き締めた。なんだか、酷い夢を見ていた気がする。
「あも。なんだか……俺は酷い夢を見ていた気がする」
どんな夢か。
そう、ちょうどこのあもと同じ太陽の匂いのする男から、手酷いキスと……。何か、こう発情期の犬に飛び掛かられたような扱いを受けてしまったのだ。
「でも、それだけじゃないんだよ」
あもは笑っている。笑い事じゃないんだけどなぁ。
「夢から目が覚めたら、今度は皆居てさ。皆ってエーイチとか、テザー先輩とか、隊長とか……みんな。ほんと、皆居て。全員で俺の事を見てたんだ」
うん。
そうそう。夢の中で「イーサから絞め殺される!」と思って目を覚ました俺の視界に飛び込んできたのは、最近じゃ全然見る事のなかったホンモノの青空。
そして、坑道の中で共に長い時を過ごした部隊の皆。
「で、さ。そこでも、なんか俺……イーサに抱きしめられてたみたいなんだよ」
そう、まるで夢の続きであるかのように。
「最初はさ、あれ?こっちも夢かな?って思った。だって、城に居る筈のイーサがエーイチや皆と一緒に居るなんておかしいだろ?」
だから、言ったんだよ、俺。
『イーサ?何してんだ?』
って。その後、それまで俺の事を抱き締めていたイーサが急に俺から体を引きはがしたと思ったら、俺の顔をジッと見てきてさ。
「急に俺、イーサに押し倒されてて――」
そこまで口にして、笑うあもに顔を押し付けた。
「多分、あれも夢だな。あれ。だって、あんなの絶対に夢に決まってる」
そう、俺があもの体に溶け込ませるように言葉を放った時だった。
「それ、夢じゃありませんよ」
「っ!?」
俺は、突然聞こえてきた、その完全なるラスボスボイスにピシリと体を強張らせると、勢いよくベッドから飛び起きた。
「う、うわっ!っちょ!アンタはっ」
「覚えておられますか?次期宰相の……マティックです」
「あっ、ハイ。覚えてマス。俺は、仲本聡志です」
「知ってます」
久々に見た。
この全身から漂う胡散臭いオーラと、張り付いた笑顔。そして、何をやらせても“何か”を企んでいそうに聞こえる、淀みのない滑らかな声。
「サトシ・ナカモト。カナリヤの任務、お疲れ様でした」
「あ、はい」
「そう、緊張しないでください。私は貴方を労いに来たのですから」
「えっと、いや。俺、そんな大した事は……」
「いえいえ。ご謙遜を。貴方は大した事をされたんですよ。良い意味でも、悪い意味でも」
「え?」
後半、マティックの口から零れる岩田さんの声が、少し尖った気がした。俺は一体、気を失っているうちに何をやらかしたんだ……?
「まずは貴方へ報告を」
マティックは先程一瞬だけ過ったヒヤリとした声を一瞬で喉の奥へと仕舞い込むと、俺にむかってニコリと再び笑みを浮かべた。
あぁ、本当にどんな顔も胡散臭い。
「昨日、“大いなるマナの実り”が無事に見つかりました」
「っえ!ウソ!?」
「なにが嘘なモノですか。だから貴方はナンス鉱山ではなく、此処に帰ってこられたのですよ?」
「……じゃあ。他の皆も、ですか?」
「もちろん。今回は運が良かった。たった三十日で大いなる実りを発見する事が出来たのですから」
「……たった、三十日」
マティックの口からポロリと零れ出た“たった”という言葉に、俺は思わず息が詰まるような感覚に陥った。
“たった”というには、あの三十日間は、俺にとってあまりにも様々な事があり過ぎた。
「……」
そんな俺の様子に、マティックもすぐに俺の感情を理解したのだろう。その、顔に張り付いたような笑みを一瞬にして引き上げると、ゆっくりとした動作で俺に頭を下げてきた。
「失言でした。申し訳ございません」
「いや。……いいです。エルフと人間は、その、寿命が違うので」
「いいえ。寿命の問題ではない。ただ。私の配慮が足りなかった。申し訳ございません」
余りにも深く謝られるものだから、俺は思わず目を逸らした。これは、別に謝られるような事ではない。
ナンス鉱山の中での出来事は、あの中に居たヤツにしか分からない。特に“人間”なら尚の事。ただ、それだけの事だ。
「あの、エーイチって……」
俺は気まずさから、頭を下げるマティックに向かって話題を変えた。
「どうされました?」
「……どうなったか分かりますか。俺と同じ坑道に潜っていた人間なんですけど」
「あぁ、彼ですか。彼の報告の前に、もう一つ報告を致しましょう。それで、全て説明がつく」
マティックは自身の脇袖から一枚の紙を取り出すと、その中に書いてあるであろう一文を読み上げ始めた。
「この度、ナンス鉱山に潜った兵。総勢二千百名。その中で、エルフの犠牲者五十三名。人間の犠牲者百三十五名」
「そんなに……?」
「ええ、三十日という日数からすると……今回のこの犠牲者は、予想よりも大分多い」
マティックの言葉に、俺はゴクリと生唾を飲み込むしかなかった。まさか、三十日でこれ程の犠牲者が出るモノだとは。
--------おい、人間。お前遺書、書いとけよ。
そう、出発前に隊長に言われた言葉の重さが、今になってズンと深く腹の底に落ちた。だとすると、エーイチは?テザー先輩は?
俺は、鉱毒マナで意識を失って、死ぬところだった筈だ。
結局その後、どうなったんだ?
「各坑道より詳細な報告を受ける前なので、ハッキリした事はまだ分かりませんが。三十日という短期間で、既に各隊、必ず数名以上の犠牲者を出している。そして……その殆どが人間です」
「っ!」
俺は此処で生きている。だとすると、まさか、エーイチが――。
「サトシ。貴方の居た、東部二番隊と西部四番隊を除いては」
そのマティックの言葉に、俺は一瞬言葉の意味を取りこぼしそうになった。「除いては」という事は、つまり。
「貴方と共に潜った者達は、全員無事です。そして、どの部隊よりも兵の健康状態が良い。全部、貴方のお陰です」
「……なん、で」
「分かるでしょう?貴方が必死に“カナリア”をしたお陰ですよ」
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「……っ!」
目が覚めた。
俺は目を開けた瞬間、目の視界いっぱいにショッキングピンクのにこりと笑うウサギと目が合った。
「……あも」
そんなあもの顔に、俺は思わず両手でそのフワフワを抱き締めた。なんだか、酷い夢を見ていた気がする。
「あも。なんだか……俺は酷い夢を見ていた気がする」
どんな夢か。
そう、ちょうどこのあもと同じ太陽の匂いのする男から、手酷いキスと……。何か、こう発情期の犬に飛び掛かられたような扱いを受けてしまったのだ。
「でも、それだけじゃないんだよ」
あもは笑っている。笑い事じゃないんだけどなぁ。
「夢から目が覚めたら、今度は皆居てさ。皆ってエーイチとか、テザー先輩とか、隊長とか……みんな。ほんと、皆居て。全員で俺の事を見てたんだ」
うん。
そうそう。夢の中で「イーサから絞め殺される!」と思って目を覚ました俺の視界に飛び込んできたのは、最近じゃ全然見る事のなかったホンモノの青空。
そして、坑道の中で共に長い時を過ごした部隊の皆。
「で、さ。そこでも、なんか俺……イーサに抱きしめられてたみたいなんだよ」
そう、まるで夢の続きであるかのように。
「最初はさ、あれ?こっちも夢かな?って思った。だって、城に居る筈のイーサがエーイチや皆と一緒に居るなんておかしいだろ?」
だから、言ったんだよ、俺。
『イーサ?何してんだ?』
って。その後、それまで俺の事を抱き締めていたイーサが急に俺から体を引きはがしたと思ったら、俺の顔をジッと見てきてさ。
「急に俺、イーサに押し倒されてて――」
そこまで口にして、笑うあもに顔を押し付けた。
「多分、あれも夢だな。あれ。だって、あんなの絶対に夢に決まってる」
そう、俺があもの体に溶け込ませるように言葉を放った時だった。
「それ、夢じゃありませんよ」
「っ!?」
俺は、突然聞こえてきた、その完全なるラスボスボイスにピシリと体を強張らせると、勢いよくベッドから飛び起きた。
「う、うわっ!っちょ!アンタはっ」
「覚えておられますか?次期宰相の……マティックです」
「あっ、ハイ。覚えてマス。俺は、仲本聡志です」
「知ってます」
久々に見た。
この全身から漂う胡散臭いオーラと、張り付いた笑顔。そして、何をやらせても“何か”を企んでいそうに聞こえる、淀みのない滑らかな声。
「サトシ・ナカモト。カナリヤの任務、お疲れ様でした」
「あ、はい」
「そう、緊張しないでください。私は貴方を労いに来たのですから」
「えっと、いや。俺、そんな大した事は……」
「いえいえ。ご謙遜を。貴方は大した事をされたんですよ。良い意味でも、悪い意味でも」
「え?」
後半、マティックの口から零れる岩田さんの声が、少し尖った気がした。俺は一体、気を失っているうちに何をやらかしたんだ……?
「まずは貴方へ報告を」
マティックは先程一瞬だけ過ったヒヤリとした声を一瞬で喉の奥へと仕舞い込むと、俺にむかってニコリと再び笑みを浮かべた。
あぁ、本当にどんな顔も胡散臭い。
「昨日、“大いなるマナの実り”が無事に見つかりました」
「っえ!ウソ!?」
「なにが嘘なモノですか。だから貴方はナンス鉱山ではなく、此処に帰ってこられたのですよ?」
「……じゃあ。他の皆も、ですか?」
「もちろん。今回は運が良かった。たった三十日で大いなる実りを発見する事が出来たのですから」
「……たった、三十日」
マティックの口からポロリと零れ出た“たった”という言葉に、俺は思わず息が詰まるような感覚に陥った。
“たった”というには、あの三十日間は、俺にとってあまりにも様々な事があり過ぎた。
「……」
そんな俺の様子に、マティックもすぐに俺の感情を理解したのだろう。その、顔に張り付いたような笑みを一瞬にして引き上げると、ゆっくりとした動作で俺に頭を下げてきた。
「失言でした。申し訳ございません」
「いや。……いいです。エルフと人間は、その、寿命が違うので」
「いいえ。寿命の問題ではない。ただ。私の配慮が足りなかった。申し訳ございません」
余りにも深く謝られるものだから、俺は思わず目を逸らした。これは、別に謝られるような事ではない。
ナンス鉱山の中での出来事は、あの中に居たヤツにしか分からない。特に“人間”なら尚の事。ただ、それだけの事だ。
「あの、エーイチって……」
俺は気まずさから、頭を下げるマティックに向かって話題を変えた。
「どうされました?」
「……どうなったか分かりますか。俺と同じ坑道に潜っていた人間なんですけど」
「あぁ、彼ですか。彼の報告の前に、もう一つ報告を致しましょう。それで、全て説明がつく」
マティックは自身の脇袖から一枚の紙を取り出すと、その中に書いてあるであろう一文を読み上げ始めた。
「この度、ナンス鉱山に潜った兵。総勢二千百名。その中で、エルフの犠牲者五十三名。人間の犠牲者百三十五名」
「そんなに……?」
「ええ、三十日という日数からすると……今回のこの犠牲者は、予想よりも大分多い」
マティックの言葉に、俺はゴクリと生唾を飲み込むしかなかった。まさか、三十日でこれ程の犠牲者が出るモノだとは。
--------おい、人間。お前遺書、書いとけよ。
そう、出発前に隊長に言われた言葉の重さが、今になってズンと深く腹の底に落ちた。だとすると、エーイチは?テザー先輩は?
俺は、鉱毒マナで意識を失って、死ぬところだった筈だ。
結局その後、どうなったんだ?
「各坑道より詳細な報告を受ける前なので、ハッキリした事はまだ分かりませんが。三十日という短期間で、既に各隊、必ず数名以上の犠牲者を出している。そして……その殆どが人間です」
「っ!」
俺は此処で生きている。だとすると、まさか、エーイチが――。
「サトシ。貴方の居た、東部二番隊と西部四番隊を除いては」
そのマティックの言葉に、俺は一瞬言葉の意味を取りこぼしそうになった。「除いては」という事は、つまり。
「貴方と共に潜った者達は、全員無事です。そして、どの部隊よりも兵の健康状態が良い。全部、貴方のお陰です」
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