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1:最強福の神様の鬼退治!
しおりを挟む鬼はーそと!福はーうち!
なんで、鬼は外なんだろう。なんで福は内なんだろう。別に、追い出さなくっても俺みたいな短小ツノの底辺鬼は何も悪さなんてしないのに。
ぼんやりとそんな事を思った瞬間、目の前がピカリと光った。
「ひんっ!」
「っはぁ、っは…まったく、短小ツノの底辺鬼の癖によそ見なんかして生意気だぞっ!おらっ、ちゃんとこちらを見ろっ!俺を誰だと思ってるんだ!」
「っぁ、っひゃん!」
俺はどこか埃っぽい布団の匂いに包まれながら、体の奥を貫く灼熱の剛直に激しく揺さぶられていた。見ろ!なんて言われても、ナカを突かれる度に目の前がピカピカして前がよく見えない。
「おい、なんだ!そのだらしない顔はっ!神の言葉が聞こえないのかっ、この底辺鬼が!」
「っはぁ、~~っぁン、ひぃっ!聞こえてましゅっ!福の神さま!」
どうにか答えた瞬間、体の奥にある凝りを勢いよく突かれた。
「ッぁん!」
稲妻が走ったような衝撃が体に走ったかと思うと、ピンと天井を向いていた自身からピュッと種子が噴き出し福の神様の腹筋を濡らす。その腹筋は、まるで大地の起伏のように美しく、それでいてとても破廉恥だった。
「お前のせいで俺の尊い体が汚れてしまった。これだから鬼を家に入れると碌な事がないん、だっ!」
「あひぃっ!」
絶え間なく腰を振り続ける福の神様は「はぁっ」と艶やかな吐息を漏らし、黒光りのする長い髪をフワリと風にたなびかせた。
「そろそろ外に追い出してやらないといけないかぁ?」
「っひ!」
言いながら、福の神様は俺の頭にある、通常よりも小さくて短いツノをコツンと指で弾いた。ツノは他の部分よりも敏感なので、その瞬間「ひん!」とあられもない声が口から零れる。
そのせいで、陰茎に残ってい俺の汚い種子が、再び福の神様の腹にかかった。
「あーぁ。また汚した。短小のクセにいやらしさだけはいっちょ前か。やっぱりこんないやらしい鬼はこの家から追い出さないと……」
「そんなっ!だって、こ、これは。その、福の神様がっ……~~ッぁぅ!」
文句を言いながらも、福の神様は少しも腰の動きを止めようとしない。それどころか、腰の動きはどんどん早く、そして激しくなっている。
「あっ、っぁん!っひぃぅ!ごめなしゃっ!福の神様っ!お、お、追い出さしゃないれっ」
「っは、どうしよっかなぁ」
「なっ、なんでも……ッ!なんでもしましゅからっ!」
ずっぽりと納まる熱い肉棒を全身で感じながら、俺はコクコクと必死で頷いた。俺みたいな底辺鬼は、この家から追い出されてしまったら、他に行く当てがない。
「……言ったな?本当になんでもって言ったな!?じゃあ、俺の言う通りに言えよ!この底辺鬼が!」
「ぁいっ、っぁいぃ!」
俺には「福の神」様に従うしか、選択肢が残されていないのだ。
「福の神様……どうかこのいやらしい底辺鬼に……く、くっ」
突然、それまでの激しい律動が嘘のようにピタリと腰を止めた福の神様が、遥か高みから、真っ赤な顔で俺を見下ろしていた。さすがに、福の神様も激しい律動に疲れたのかもしれない。
「くっ、くっ……口づけをっ、してくださいっ!」
福の神様の額から、一筋の汗がポタリと俺の頬に零れ落ちた。
「……えと」
「ほらっ!さっさと言えよっ、追い出されたいのかっ!?」
「っ!あっ、あっ!ごめなしゃっ!言います、言いますのでっ!」
福の神様からの「追い出す」という言葉に、俺は思わず後ろの穴をキュッときつく締目付けてしまった。
「っく」
その瞬間、福の神様の眉間に深い皺が寄る。
あぁっ、大変だ!これは、早く言う事を聞かないと、更に福の神様の怒りを買ってしまうかもしれない!
「福の神様!どうかこのいやらしい底辺鬼にっ、口づけをしてくださいっ!」
そう、俺が福の神様から言われた通りの言葉を口にした時だ。
俺の中をみっちりと満たしていた熱い肉棒が勢いよく弾けたのが分かった。直後、俺のナカを熱い飛沫が満たす不思議な感覚に襲われる。
「っい、言ったな……言ったなっ!この、いやらしい底辺鬼がっ!」
そんなぁっ、自分が言わせたんじゃないか!なんて、福の神様に言える筈もなく。
「っン、むぅ~~ッ!!」
気が付くと、俺の口は福の神様に激しく吸い付かれていた。彼の張りのある桃のような唇が、ピタリと俺の口を塞ぐ。カツンと前歯同士がぶつかる音がしたが、そんなの気にしてはいられなかった。
「っん、っ~~~!」
絶え間なく襲ってくる快楽の中、俺は福の神様から足首を掴まれ、真上から叩き付けるように体のドチュドチュと最奥を突き上げられていた。
「っは、お前みたいな能力最底辺の短小鬼は、俺の言う事だけ聞いていればいいんだよっ!」
「っぁ、ンぅ!」
そう、真っ赤な顔で嬉しそうな表情を浮かべる福の神様に、俺は再び口を塞がれる。もう、呼吸もままならない。
こうやって、激しい行為の合間に口づけを強請らされるのは何度目になるだろう。
「っぁぅ」
あぁ、一週間前まで静かで平和な毎日だったのに。
俺は視界の片隅に映る、見て呉れの良い機械の組立人形(フィギュア)の入った箱を見つめながら、ぼんやりと全ての始まりの日を思い出した。
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