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16:運命じゃないから④
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「ローションなんか、準備して……ジルはいやらしいね」
「っぐ……何ごとに、おい、ても準備は、ひつよう、だと思って」
「えらい」
少しだけ気まずさの増した声に、再び「可愛い」と呟いていた。そして、その言葉と共に俺は、繋がれていた手を自分の口元へと近付けた。
「んっ、っちゅ……んぁ、んっ」
「……手つなぎさ、んっ」
「っぁん、つめも、ちゃんと、きって……えらい」
俺の指の間で痛い程握りしめられるジルの指先を、俺は一本ずつペロペロと舐めてみる。うん、どの指も少しも爪が伸びていない。昨日の夜、ジルが此処に来るために一人で“俺の為”に準備したのだと思うと、堪らない気持ちになる。
通帳の数字よりも、ハッキリと「求められている」と感じて、腹の底がジクリと疼いた気がした。
「ジル、コレ。いらないよ」
「え?」
「俺も、……準備は要ると思ったから」
言いながら片手だけで、ゆっくりとズボンを下ろす。俺のもしっかりと反応しているせいで下ろし辛い。
「ん、っぁは……じる、手伝って」
「……っ!」
俺が甘えたように告げると、ジルは繋いでいた手を乱暴に離した。そして、あれよあれよという間に、俺の下半身は靴下だけを残しジルによって剥ぎ取られる。もちろん、目隠しをしたまま。なんともまぁ、マニアックな格好なのだろう。
「っん!っぁ……ンっ」
そして、先程まで俺が舐めていたであろう指が、性急に穴に指を這わせた。その瞬間、ヒクリと腰が反り返る。ゆっくりとジルの指が皺を伸ばすように入口を攻め、俺のナカへと押し込まれ食い込んでいく。
「あ゛っ、……っっふっぁ」
「っはは、すごいっ!」
ジルの歓喜に満ちた声が聞こえてくる。グリグリと、何かを探すように這い回るジルの指を、俺のナカに納めていたローションが更にナカへと誘い込もうとする。ズボンの中を、ずっと濡らしていた正体はコレだ。
もう、朝からずっとグチャグチャで、気持ち悪かったけど。ちゃんと準備してきて、正解だった。
「っぁ、っひっぁ……じるっ、じる…ぁっ、あっ!」
「手つなぎさんっ、アナタって人は……どうしてこうっ!最高なんだ!堪らないっ!」
「~~っん゛、ん、ん。っあ、っひぅ……ん゛っふぅ」
「こんなに勃起させて、そんな甘い声をあげて……!俺を受け入れる為に、こんなにナカを濡らして……それなのにっ!」
「っぁぁ、っひ……っぁんっ!」
ジルが互いのペニスを重ね合わせ、早急に上下に扱く。
「貴方は俺の“運命”じゃないっ!」
歓喜に満ちた声が、部屋中に響いた。
同時に、焼けるように熱いジルの剛直が俺のペニスと抱き合わされ、敏感な裏筋同士が擦り合わせられる。ぐちゅぐちゅと俺の先走りも合わせた激しい水音が、耳の奥まで犯す。
「こんな冷静で、意識のハッキリしたセックスは初めてだっ!ちゃんと、貴方を可愛いと思える余裕があるっ!どうしてやろうかと、楽しめる意識があるっ!あぁぁっ!いいねっ、コレ!なんか、いいっ!」
「ぁっ、あっ、っぁ!それ、いいっ!っごりごり、あたるの……いいっ!」
楽しそうな声に比例するかのように、ナカとペニスを弄る手が更に激しさを増す。
ボコボコと血管の浮いたジルのペニスが、俺のエラを引っ掻くように擦るのが堪らなく気持ち良い。その、久しぶりに感じる背筋を突き抜けるような快楽に、俺は無意識に腰を振りたくった。
「っぁ、あ゛ッ……っひ、っぁん!」
ナカにあるジルの指を、奥まで導いてキュンと食い尽くす。だけど、本能的に思う。これじゃ、足りない、と。
「もっ、ジル……挿れてっ。ほし」
「なぁ、どれくらい挿れて欲しい?」
「っん、ぇ?」
「手つなぎさんは、俺にどのくらいナカに入って来て欲しいと思ってる?」
どれくらいって、なんだ。さっきまで自分も早く挿れたがっていた癖に。
俺がお願いする側になった途端、強気になるジルに、なんだか笑いが込み上げてくる。まったく、子供みたいに。
何だろう、「たくさん」とでも答えたら良いのだろうか。
「っはぁ、っん……っぅ……じる」
「早く……言ってくださいよ。言ったら、すぐに挿れてあげるから」
何が挿れてあげる、だ。自分だって早く俺のナカに入りたいだけだろう。
そう、なにせ先程から俺のペニスには、俺以上にガチガチに勃起したジルのペニスがくっつけられている。ジルだって、もう限界なのだ。
「どれくらい、俺が欲しい?なぁ、手つなぎさん?ふふ、ふふっ」
でも、ジルはこんな子供みたいなやりとりすら新鮮で楽しそうだ。もしかすると、番とのセックスでは、こんな事はやれなかったのかもしれない。だから、言葉攻めも。こんなに下手くそ。
「じる……」
「ん?」
目隠しの上から、ジルの唇の触れる感触を感じる。あぁ、もう可愛いな。この人は。
「ジルの、ぜんぶ。奥まで……欲しい」
「っ!」
どのくらい欲しい。の問いの答え。それを気持ちではなく、ジルの勃起したペニスの量で答えた。
欲しい。俺はコレが。奥まで。
「ぜんぶ、ください」
その瞬間、目の前に光が見えた。
「~~~っひ、ぁ、っぁぁあッ!!」
自分の口から、凄まじい嬌声が上がる。気付けば、俺の秘孔には指ではない、太くて熱いモノがブチ込まれていた。同時に、そのまま激しい抜き差しが繰り返される。
「っはぁっ!キツっ」
「も、イ、いっちゃっ。いっ、っひっぅぅ」
挿入された途端、先程までジルと共に高められていた俺のペニスから、ピュッと精液が飛び散るのを感じた。硬く太いモノが、みっちりと穴を塞ぐ感覚に、下腹部から凄まじい圧迫感を得る。
「ああっ!好きなだけイくといい。まだ……っ。予約の時間はいくらでもあるっ!」
「っひ、いっ……いまぁっ、いま、イったっぁ!まっれ、じる……とまってっ」
「ふふっ、いやだ!」
もう、新しい玩具を手に入れた子供のように楽しそうな声が、耳元で響く。激しい律動とともに、狭いソファにあったクッションから頭がずり落ちてきた。
「っはぁ、いい。……これっ、クセになるっ。狭くて、きつい。ぐちゃぐちゃの結合部から泡立ってるのも、ちゃんと見えるっ。貴方の下腹部が、俺のペニスで押されてるのも……よく、見える」
「っはぁ、っはぁ……ん゛っぁあぁっ!」
「この……いやらしい声も、ちゃんと聞こえる」
激しく腰を振りながら、ジルが俺の下腹部を撫でで、その舌が俺の耳の中を犯すように舐めた。グチュグチュという結合部からのいやらしい水音と、耳元を這いまわるジルの舌の奏でる音が、頭をジンと痺れさせる。
「っはぁ、っはぁ……んぅっ」
肩で息をする俺に、ジルの唇が呼吸の自由すら奪った。イったばかりで敏感な体を、ジルの舌が口内を蹂躙する。唇を貪り合いながら、微かに唇が離れた瞬間。俺はジルを呼んだ。
「っん、ぁじる。じる……あの」
「な、んだ?」
激しい律動のせいでいつの間にかズレていた目隠しの隙間から、キラキラのジルの髪の毛と、穏やかなその瞳が見えた。あぁ、あれだけ口では興奮していた癖に。この人はずっとこんな穏やかな顔で、俺を抱いていたのか。
「手、つないで」
俺は上手く力の入らない左手を必死に持ち上げると、ジルの目の前へと手を差し出した。すると、それまで腰を振っていたジルの動きがピタリと止まる。
「……あぁ、そうだな」
その言葉と共に、ジルの手が俺の手にピタリと重なった。指を絡め、隙間なく握りしめられるお互いの手は、汗が滲み互いの境が分からなくなってしまいそうだ。あぁ、これだ。ここ三カ月。ずっと繋ぎ続けていた手。
なんか、ホッとする。
「さぁ、手つなぎさん。俺達は、運命じゃない。だから、これから互いに嫌になるまで……気楽に、よろしく頼む」
ズレていた目隠しが、サラリとソファの下に落ちる。ぼやける世界の中、眩しい光と共に見えた金色の美しい男は、そりゃあもう穏やかな笑顔で笑っていた。
「ん。よろしく、おねが。します……」
あぁ、ジルってこんなに綺麗な顔してたんだ。
「っぐ……何ごとに、おい、ても準備は、ひつよう、だと思って」
「えらい」
少しだけ気まずさの増した声に、再び「可愛い」と呟いていた。そして、その言葉と共に俺は、繋がれていた手を自分の口元へと近付けた。
「んっ、っちゅ……んぁ、んっ」
「……手つなぎさ、んっ」
「っぁん、つめも、ちゃんと、きって……えらい」
俺の指の間で痛い程握りしめられるジルの指先を、俺は一本ずつペロペロと舐めてみる。うん、どの指も少しも爪が伸びていない。昨日の夜、ジルが此処に来るために一人で“俺の為”に準備したのだと思うと、堪らない気持ちになる。
通帳の数字よりも、ハッキリと「求められている」と感じて、腹の底がジクリと疼いた気がした。
「ジル、コレ。いらないよ」
「え?」
「俺も、……準備は要ると思ったから」
言いながら片手だけで、ゆっくりとズボンを下ろす。俺のもしっかりと反応しているせいで下ろし辛い。
「ん、っぁは……じる、手伝って」
「……っ!」
俺が甘えたように告げると、ジルは繋いでいた手を乱暴に離した。そして、あれよあれよという間に、俺の下半身は靴下だけを残しジルによって剥ぎ取られる。もちろん、目隠しをしたまま。なんともまぁ、マニアックな格好なのだろう。
「っん!っぁ……ンっ」
そして、先程まで俺が舐めていたであろう指が、性急に穴に指を這わせた。その瞬間、ヒクリと腰が反り返る。ゆっくりとジルの指が皺を伸ばすように入口を攻め、俺のナカへと押し込まれ食い込んでいく。
「あ゛っ、……っっふっぁ」
「っはは、すごいっ!」
ジルの歓喜に満ちた声が聞こえてくる。グリグリと、何かを探すように這い回るジルの指を、俺のナカに納めていたローションが更にナカへと誘い込もうとする。ズボンの中を、ずっと濡らしていた正体はコレだ。
もう、朝からずっとグチャグチャで、気持ち悪かったけど。ちゃんと準備してきて、正解だった。
「っぁ、っひっぁ……じるっ、じる…ぁっ、あっ!」
「手つなぎさんっ、アナタって人は……どうしてこうっ!最高なんだ!堪らないっ!」
「~~っん゛、ん、ん。っあ、っひぅ……ん゛っふぅ」
「こんなに勃起させて、そんな甘い声をあげて……!俺を受け入れる為に、こんなにナカを濡らして……それなのにっ!」
「っぁぁ、っひ……っぁんっ!」
ジルが互いのペニスを重ね合わせ、早急に上下に扱く。
「貴方は俺の“運命”じゃないっ!」
歓喜に満ちた声が、部屋中に響いた。
同時に、焼けるように熱いジルの剛直が俺のペニスと抱き合わされ、敏感な裏筋同士が擦り合わせられる。ぐちゅぐちゅと俺の先走りも合わせた激しい水音が、耳の奥まで犯す。
「こんな冷静で、意識のハッキリしたセックスは初めてだっ!ちゃんと、貴方を可愛いと思える余裕があるっ!どうしてやろうかと、楽しめる意識があるっ!あぁぁっ!いいねっ、コレ!なんか、いいっ!」
「ぁっ、あっ、っぁ!それ、いいっ!っごりごり、あたるの……いいっ!」
楽しそうな声に比例するかのように、ナカとペニスを弄る手が更に激しさを増す。
ボコボコと血管の浮いたジルのペニスが、俺のエラを引っ掻くように擦るのが堪らなく気持ち良い。その、久しぶりに感じる背筋を突き抜けるような快楽に、俺は無意識に腰を振りたくった。
「っぁ、あ゛ッ……っひ、っぁん!」
ナカにあるジルの指を、奥まで導いてキュンと食い尽くす。だけど、本能的に思う。これじゃ、足りない、と。
「もっ、ジル……挿れてっ。ほし」
「なぁ、どれくらい挿れて欲しい?」
「っん、ぇ?」
「手つなぎさんは、俺にどのくらいナカに入って来て欲しいと思ってる?」
どれくらいって、なんだ。さっきまで自分も早く挿れたがっていた癖に。
俺がお願いする側になった途端、強気になるジルに、なんだか笑いが込み上げてくる。まったく、子供みたいに。
何だろう、「たくさん」とでも答えたら良いのだろうか。
「っはぁ、っん……っぅ……じる」
「早く……言ってくださいよ。言ったら、すぐに挿れてあげるから」
何が挿れてあげる、だ。自分だって早く俺のナカに入りたいだけだろう。
そう、なにせ先程から俺のペニスには、俺以上にガチガチに勃起したジルのペニスがくっつけられている。ジルだって、もう限界なのだ。
「どれくらい、俺が欲しい?なぁ、手つなぎさん?ふふ、ふふっ」
でも、ジルはこんな子供みたいなやりとりすら新鮮で楽しそうだ。もしかすると、番とのセックスでは、こんな事はやれなかったのかもしれない。だから、言葉攻めも。こんなに下手くそ。
「じる……」
「ん?」
目隠しの上から、ジルの唇の触れる感触を感じる。あぁ、もう可愛いな。この人は。
「ジルの、ぜんぶ。奥まで……欲しい」
「っ!」
どのくらい欲しい。の問いの答え。それを気持ちではなく、ジルの勃起したペニスの量で答えた。
欲しい。俺はコレが。奥まで。
「ぜんぶ、ください」
その瞬間、目の前に光が見えた。
「~~~っひ、ぁ、っぁぁあッ!!」
自分の口から、凄まじい嬌声が上がる。気付けば、俺の秘孔には指ではない、太くて熱いモノがブチ込まれていた。同時に、そのまま激しい抜き差しが繰り返される。
「っはぁっ!キツっ」
「も、イ、いっちゃっ。いっ、っひっぅぅ」
挿入された途端、先程までジルと共に高められていた俺のペニスから、ピュッと精液が飛び散るのを感じた。硬く太いモノが、みっちりと穴を塞ぐ感覚に、下腹部から凄まじい圧迫感を得る。
「ああっ!好きなだけイくといい。まだ……っ。予約の時間はいくらでもあるっ!」
「っひ、いっ……いまぁっ、いま、イったっぁ!まっれ、じる……とまってっ」
「ふふっ、いやだ!」
もう、新しい玩具を手に入れた子供のように楽しそうな声が、耳元で響く。激しい律動とともに、狭いソファにあったクッションから頭がずり落ちてきた。
「っはぁ、いい。……これっ、クセになるっ。狭くて、きつい。ぐちゃぐちゃの結合部から泡立ってるのも、ちゃんと見えるっ。貴方の下腹部が、俺のペニスで押されてるのも……よく、見える」
「っはぁ、っはぁ……ん゛っぁあぁっ!」
「この……いやらしい声も、ちゃんと聞こえる」
激しく腰を振りながら、ジルが俺の下腹部を撫でで、その舌が俺の耳の中を犯すように舐めた。グチュグチュという結合部からのいやらしい水音と、耳元を這いまわるジルの舌の奏でる音が、頭をジンと痺れさせる。
「っはぁ、っはぁ……んぅっ」
肩で息をする俺に、ジルの唇が呼吸の自由すら奪った。イったばかりで敏感な体を、ジルの舌が口内を蹂躙する。唇を貪り合いながら、微かに唇が離れた瞬間。俺はジルを呼んだ。
「っん、ぁじる。じる……あの」
「な、んだ?」
激しい律動のせいでいつの間にかズレていた目隠しの隙間から、キラキラのジルの髪の毛と、穏やかなその瞳が見えた。あぁ、あれだけ口では興奮していた癖に。この人はずっとこんな穏やかな顔で、俺を抱いていたのか。
「手、つないで」
俺は上手く力の入らない左手を必死に持ち上げると、ジルの目の前へと手を差し出した。すると、それまで腰を振っていたジルの動きがピタリと止まる。
「……あぁ、そうだな」
その言葉と共に、ジルの手が俺の手にピタリと重なった。指を絡め、隙間なく握りしめられるお互いの手は、汗が滲み互いの境が分からなくなってしまいそうだ。あぁ、これだ。ここ三カ月。ずっと繋ぎ続けていた手。
なんか、ホッとする。
「さぁ、手つなぎさん。俺達は、運命じゃない。だから、これから互いに嫌になるまで……気楽に、よろしく頼む」
ズレていた目隠しが、サラリとソファの下に落ちる。ぼやける世界の中、眩しい光と共に見えた金色の美しい男は、そりゃあもう穏やかな笑顔で笑っていた。
「ん。よろしく、おねが。します……」
あぁ、ジルってこんなに綺麗な顔してたんだ。
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