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三話
しおりを挟む三日が過ぎ人間達が黄泉の国へとぞろぞろやって来た。
病気で死んだ者
自殺した者
事故に遭った者
殺された者
一人一人表情は違うが、ほとんどの死者はもの憂いした表情の死者ばかりだ。
胸にズキリッと刺さる。
輪廻転生をし次に生まれてくることを願う。
「い~や、今回も人間の数は多いな~、波羅蜜(はらみつ)よ」
「そうだな」
儂は、話しかけてきた死神に返事を返すと、死神は儂の方へ顔を向け
「なぁ...波羅蜜よ今さっき決まったことらしいんじゃが....」
「ん?なんじゃ?」
「実は....」
「な....なんと」
儂は、急いで紫の社に行き
「おーい紫。儂じゃ、波羅蜜じゃ」
鎧戸をドンドンと叩くと勢いよくドアが開き鬼の形相かのように
「な~に💢こっちは、昨日から閻魔王に呼ばれてバタバタしてんの!
で、なに?」
「そうじゃったのか、すまんな疲れているところ」
紫の気圧にたじろぎ胴震いしてしまった。
「....ごめん....いきなり」
「いや、いいんじゃよ!儂もすまんな」
「それで、蜜さんなに?」
冷静を取り戻したのか、儂の方を見て問いかけてきた。
「あのな、実は、今日決まったことなんじゃが
神々の方から一年間我々死神の管理をすることになったらしいんじゃ」
紫の目を見て話をすると青筋を立て低い声で
「ハァ~?神々?誰?」
怪訝そうに尋ねてくる紫に口を開こうとした時後ろから声がした。
「俺やけど」
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