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レベル上げを頑張りました 4
しおりを挟む「サクヤって警戒心なさすぎ!簡単に部屋に入れるし、ベッドのある部屋に誘ってくれたりさぁ。まあ、そこが可愛いんだけど。ねー、サクヤ。俺、サクヤにプロポーズしてんだよ?もしかして忘れてない?」
た、確かに。納得できていないのもあって半分聞き流してたというか、途中から弟みたいにしか思ってなかった。
「ご、ごめん。そうだよな、わかったから離して……」
「やだよ!せっかく二人きりのチャンスなんだぜ?いっつもあのおっさん達に邪魔されて、どんだけ悔しい想いしていると思ってんだよ。
サクヤ、野宿している間もあのおっさん達とヤッてただろ?俺なんか全然触れてないのに!」
え。
な、なんで知って……。
パニックになった俺は、口をパクパクするしかできない。
「ええ!?まさか気づいてないと想いってた?
だっておれ狼獣人じゃん。五感が人間とは全然違うもん。あいつらがテントの周りに結界張ってやがったから離れたところで寝てたけど、あれくらいの距離だったらしゃべってることだって俺らには丸聞こえなんだぜ?それにサクヤが発情した時の匂い。獣人達にはたまんねーんだからな。あの匂いを嗅がされてるのに触れねーし見れねーし、マジで地獄だった」
そう。確かにオオカミの街から出発した後、一回だけ二人とテントでそういう事態になった。
離れたところにいるとはいえウィルが近くにいるのと思うと、恥ずかしすぎて必死に声を押し殺していた覚えがある。
本当に嫌だって切々と訴えたおかげか、その一回きりだったけど。
声は頑張って抑えてたと思ったのに、無理やりされたのが全部知られていたってこと?
この子に??
うわああああ!!!
助けられた時も隣の部屋でされたことがあるとはいえ、あの時はウィルのこと大人だと思っていたし。
子供相手にそんなのを知られたって、ダメージがでか過ぎる。
「それに次の日、しっかりあのおっさんらに臭い付けられてたしさー。サクヤの匂いが大好きなのに……あんなおっさんらの匂いが混じるなんて、マジで許せなかった。よっぽど殺してやろーかと思ったし!だけどあいつらと戦おうとするとサクヤが嫌がるだろ?だから必死で我慢してたんだぞ。褒めてよ」
「う、うん…」
動揺しすぎて何を言っていいのか分からない。
そんな俺を見てウィルがにやっと意地悪な笑顔を向けてきた。
「かわいー…、まっかっか……。俺に聞かれたくらいでそんなに恥ずかしくなっちゃうの?
そういえばサクヤ、面白い事言ってたよな。頭を撫でるとエッチな気分になっちゃうんだっけ」
「!!」
やばい。防御力0のこの体勢じゃ防ぎようがない。
何とか止めてもらおうと口を開くのと、頭に手のひらが乗るのは同時だった。
ぽん
「あ」
すでに馴染みになってしまった興奮が急に湧き上がる。
「!!…これ、あの時の匂い。やっぱりすごい。普段の匂いも大好きだけど……発情したときのはマジでやべー。脳みそが溶けそう。
はぁはぁ、サクヤ。いい?いいよね!?」
ウィルの手が服の中にするりと入ってくる。あっという間にシャツもズボンも脱がされて裸に剥かれてしまった。
乳首を撫でられながら、首元に絶え間なく吸い付かれて体が震えた。
「んッ…やめ……ッ」
逃げたくても力の強いウィルに、しかも後ろから羽交い絞めにされるように抱き着かれたら身動きすらできない。
「はぁはぁ、サクヤ。可愛い。んっ、ちゅっ」
「ああ…んッ!」
太腿の辺りをふわりと柔らかい何かに撫でられ、びくっと全身が跳ねる。
視線を落とすとそこにあったのは、俺がさっき撫でていた尻尾。
立派な尻尾が筆がなぞる様に柔やわと体の輪郭を辿ってくる。何点も同時に責められて下半身に熱が嫌でも集まってきた。
すでに俺の股間は痛い程勃ち上がり、トロトロと厭らしい汁が先端から零れている。
欲しい、欲しい。脳みその中がその言葉が埋め尽くされそうだ。
快感で両手から力が抜ける。いつの間にか俺は尻だけ高く上げるようなポーズをとらされていた。
「やだ、この恰好…って、な、なにやってんだ!ウィル!?」
いつの間にかウィルの口づけは首から背中に移り、その先へと移動していた。
両手で尻たぶを掴まれぐにぃっと開かれているのが分かる。
「うわ、ひくひくしてる。めちゃくちゃ小っちぇーな。こんなところにあのおっさん達のもん入れてるってマジか?」
そう言いながら遠慮なく指を突っ込んでくる。
呪いの効果か、自分だけに聞く聖魔法の効果かは不明だが、俺のソコは乱暴にされても傷つくことなく快感だけを拾ってズブズブと受け入れていった。
「ああっ、そんな、いきなり…ッ」
「すっげ。吸い付いてくる。指だけでもめちゃくちゃ気持ちいい……。それに匂いも、たまんねえ」
へ?匂い?
気付けば尻に濡れた感触。尻たぶに吸い付かれてピンクに染まったはずの頭が一瞬冷える。
浄化してないじゃん!
それでケツの穴喜んで触るとか、マジか!
「や、止めてッ!汚い、汚いからッ」
「くぅ~、そんな小っちゃいケツフリフリされたら我慢できねー。なあ、ココ舐めていい?いいよな?」
ぎゃー!!変態!変態がいる!
はっ、待てよ。そういえば前にレイシスさんと魔法について色々話を聞いていた時に、聖魔法でも体に関する浄化ならできるって聞いたことがあったような…。
一か八かだ!
「じょ、浄化ッ」
唱えた途端、全身、それにお腹の中まですっきりしたような感覚が駆け抜けた。
加減の分からない俺の初浄化は、今の状態の俺にはかなりの刺激できつかったがどうやら成功したようだ。
俺がホッとしていると背後から恨みがましい声が聞こえてきた。
「サクヤ~!なんで匂いとっちゃうんだよ!せっかくのいい匂いが減っちゃったじゃんか!」
「は、はぁ?そ、そんなの、気にしないウィルの方がおかしいんだろ!変態!」
「あー、そういうこと言うんだ。分かった。今日は優しく抱こうと思ったけど気が変わったもんね」
「え……」
どういう意味か聞き返そうとしたら、穴の中に柔らかい何かがずりゅっと侵入され息が止まる。
ぬめぬめと熱く柔らかい何かが穴をこじ開け広げるように暴れていく。
こ、これってウィルの舌?
「あ……、~~~~っ!」
あまりの感触に意味のない声を上げることしかできない。
衝撃で触ってもいないのにいつの間にか射精をしていたらしく、俺が屈んだ床には白い液体がぶちまけられていた。
「ぷはっ、マジで旨い。街のメスともやったことあるけど、番との交尾は別モンだわ」
そう言いながら穴の淵をそろりと舐められて、それにも感じてしまう。
しっかり濡れてぬかるんだソコに再びウィルの指が埋められる。2本?3本?興奮しきった頭じゃよく分からないけどバラバラに穴の中で長い指が動き回って、その刺激にお尻の奥がきゅうっと疼いた。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。でもこれじゃ終われない。呪いに晒された体はもっと先へと求めてしまう。
自分の呪いだけじゃなく、ウィル相手だと彼から出てくるフェロモンも襲ってくるのだ。自分の意思でなかなか止められるものじゃない。
縋るように背後のウィルに目を向ける。
「へへ、いい顔。物欲しそうな目ーしちゃって。めっちゃ可愛いけど、サクヤが見るのはコッチ」
そうして顎を掴まれ無理やり前を向かされてしまう。
「ホラ、ちゃんと目を開けて見るんだぞ」
そうして見上げた窓に移った景色は――
「やっ!」
「駄目だって。ちゃんと見ねーと」
「ンンッ」
穴の中を二本の指が広げるように動いて、体が跳ねた。
固く閉じた目を開けると涙で滲んだ視界には狼に圧し掛かられている裸の男が映っていた。
俺の表情を見て、窓鏡越しに映った狼が嬉しそうに尻尾を揺らす。
「狼相手にケツ振ってるほーがよっぽど変態なんじゃねーの?」
「……ッ!」
顔に熱が集まる。
確かに鏡の中じゃ自分から狼に向けてお尻を高々と上げていて…、いや、違う。これは狼じゃなくって、本当はウィルで。
頭が混乱する。羞恥と背徳感で、快感がどんどん大きくなっていく。
「ホラ、何が欲しいの?サクヤ。言ってみなよ」
「あ……ん……ッ」
「ゴク……ここに欲しいんだろ?」
「……や……」
「はぁはぁ、ホラ。おねだりしてくれれば、すぐにあげるよ」
「アアッ!」
どうしても抵抗があって口を噛み締めていたが、穴の中の膨らんだ部分を撫でられて俺のプライドはとうとう陥落した。
「そ、そこにウィルの入れて…ッ。それで出してッ!」
悲鳴のようにそう叫ぶと、鏡の中の狼は嬉しそうに尻尾を振り俺の後ろに圧し掛かった。
「ああッ」
「くぅッ」
ガロスさん達よりわずかに細身な、それでも十分立派な棒が俺の中を容赦なく攻め立てる。
「何これッ!気持ちよすぎる…腰が止まんねえ…ッ」
「あッ!んんッ!ああッ!」
パンパンパンパン!
遠慮のないストローク打ち付けられて体全体が揺れる。強すぎる刺激に体が前に逃げようとするが、ウィルが腰をがっちりつかんでいるためそれも叶わない。
その衝撃を丸ごと受け止めなきゃいけない俺の腸内はもう感じ過ぎておかしくなりそうだった。
「いってる…ッ、いってるから止まって…ッ!」
「ム、ムリィ……ッ!サクヤ!サクヤ!」
「ひん…ッ」
「で、出る…ッ!!」
ウィルがさらに強烈な一突きをした直後、お腹の奥で熱い飛沫が弾けた。
それと同時にすごい快感が俺の下半身から脳みそまで駆け抜ける。
「あ~~~~~!」
体の隅まで力が入り指先がぴくぴく震える。
この怖い程の快感と引き換えにようやく呪いでぼやけた頭がクリアになっていった。
「はぁ、ふぅ」
「ウ、ウィル、早く出てって」
ウィルは俺の上に圧し掛かったまま腰を緩く動かしている。当然まだ入ったままだ。
そしてふと違和感に気付く。あれ?ウィルのってまだ出てる?
「ふぅ、まだ終わってねーもん。さっきまであんなに可愛くねだってくれたのに。もうちょっと付き合ってよ」
「ね、ねだってなんか…って、あっ!」
防御力0の態勢のままだった俺はまたも簡単に頭を撫でられてしまう。
動けない状態とはいえ、俺のアホ~~!!
でも本当の地獄はこれからだった。
後から聞いたところによると狼獣人は性行為に置いても狼の性質を受け付いているそうで、一回の射精時間がとても長いらしいのだ。
俺はそれが終わるまで付き合わされた。
具体的に言うと、頭を撫でられると同時に射精の快感を拾って呪いが解けて、またすぐに撫でられて…、それがエンドレスに繰り返されたのだ!
ガロスさん達が宿に戻った時には、俺は自分が作った精液だまりの中に倒れ込んで気絶していたそうだ。
死にたい。
その後、ガロスさん達とウィルによるマジ喧嘩が勃発したらしいけど、その詳細まで聞く気力は俺には残っていなかった。
それというのも…
「小僧。サクヤがいくら好きだからといって、やっていい事と悪いことがあるのが分からんか!」
「その言葉そっくりそのまま返すぜ!お前らこそサクヤの嫌がることしてんじゃねーよ。俺はサクヤが喜んで受け入れてくれてたもん」
ぎゃあぎゃあ騒ぎながらの説明を聞いていたんだけど、反論するウィルの台詞が妙に確信めいて聴こえて気になったのだ。
なんでそう思うのか聞いてみて、返ってきた言葉に固まった。
「だってあの魔法、本当の姿を映すんだろう?
鏡に映ったサクヤ、俺とやってる時めちゃくちゃ気持ちよさそーで嬉しそうな顔してたぞ?」
そう言って邪気のない笑顔でニコニコ言われて俺はどうすればいいんだ。
あれ?俺ってもしかして今の状況、受け入れてるのか?
自分で自分の気持ちが分からず、でも先を考えるのが怖くって、俺は考えるのを放棄し説明を聞くのもそこそこに自分の布団に引きこもった。
おかげで喧嘩の詳細は不明のままだけど、なるべく宿の人に迷惑を掛けてなければいいな。はぁ。
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