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冒険者のおじさんたちに色んな意味で助けられました 4
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「はぁはぁ、も、もう、むり…」
あれからずっと責められ続け、ようやく媚薬の効果が切れたらしい。
あまりにイキすぎて、最後の方は勢いなくピュッっと出るのみだった。
こんなに連続で、それこそ枯れるまでイクなんてもちろん初めてのことで、体中に力が入らずぐったりしている。
「ふぅ~。とりあえず媚薬は飛んだみてえだな。
今レイシスを呼ぶからちょっと待ってな」
「?」
「あいつも保護者だからな、一緒にギルドに後処理完了の報告に行かねーと」
「ああ」
なるほど。
そういえば、宿に戻るって言っていたっけ。
身支度をしてそこに呼びに行くんだろうとガロスさんをぼんやり見上げていたけど、一向に動く様子がない。
?
怪訝な気持ちで見ていると、ガロスさんは自分の腕につけていた金属のブレスレッドを触り出した。
わ、光った。
「ん? これも知らねえの?
遠呼びの腕輪だよ。遠くにいる奴の腕輪も反応して光るんだ。色ごとにあらかじめメッセージを決めとけば遠くにいても合図が伝わるってわけ。
それに移動魔術を持ってる奴だと、この腕輪を感知してそこに移動出来たりもするらしいぜ?
まあ、そんな高度魔法持ってる奴はホイホイいねえけどな~」
へえ~。
スマホみたいに自由に伝えられるってわけじゃないとはいえ、遠隔の人と連絡を取れる手段があるんだ。
中世みたいな世界だと思ってたから、意外にも便利な道具があって驚いた。
ん?でも魔法なんて何でもありだしな。俺が想像しているよりこの世界の生活水準は高いのかもしれない。
「は~~、それにしても最高だったぜ?
手に吸い付く真っ白い肌に、細い腰。初めてで恥ずかしがる顔の可愛さといったら、もう!
しかも最中は案外積極的でエロ過ぎるって…マジでたまんねー。
でもこれでお預けって…結構つらい…。報告が終わったら娼館にでも行こっかな…」
そういいながらジロジロとまだ熱のこもった目線を俺の方へ向けてくる。
それでようやく自分がどんな姿かを自覚した。
すっぽんぽんの上、全身ドロドロのまま股を開いて…!!!
ばばっ
シーツをひっつかんで体を包む。
媚薬が切れて頭も体も正常になったのは嬉しいけど、理性が戻った途端とんでもない羞恥心が込み上げてきた。
知らない人相手に…俺はなんていう事を…!!
あー、穴があったら、っていうか掘ってでも入りたい!!
でも、まずはちゃんと言う事を言わないと。
「あの…助けてくれて、ありがとうございました…」
「!」
驚いた表情をして固まってしまったガロスさんにこちらが戸惑う。
えーと、散々な目にあったとはいえ、さっきまでのアレはあくまで治療だったんだ。それは分かってる。
今朝、バケモノ花から助けてもらって、さらに体の異常を治してもらった。
まずは感謝の気持ちだけでも伝えなきゃと思ったんだけど、何かおかしかっただろうか?
「? あの?」
再び俺が声を掛けた途端、今まで止まっていた時間が早送りで動き出したかのような勢いでガロスさんが迫ってきた。
そのまま俺の両肩をガッと掴む。
「きゅんときた!!
っていうかお礼言うのむしろこっちだろ!
今までも似たようなシチュエーションで保護対象を面倒見たけど、みんな終わった後はレ〇プされた後みたいな目で見てきて泣き通しだったんだぜ?
それがお前みてえな可愛い子、いくら治療って言っても好き勝手触られて、終わった後は毛虫を見るような目で見られると覚悟してたのに…まさかお礼を言われるなんて…」
「いや、俺、男だし…、助けてもらったってのは分かってるから」
「なんつーいいこ…」
? どうでもいいけど、なんでどんどん鼻息が荒くなってるの?
「勃った」
「は?」
「エッチした後こんな可愛い反応されたの初めてなんだけど!
商売女だってやる前はあんなにすり寄ってきたのに、やった後は大抵冷たい態度になるのに!
こんな感じになるってことは、あんたも満更じゃなかったってことだろ?俺も許容範囲ってことだよな?
やっぱヤらねぇか?治療関係なしでさ!すっごい気持ちよくしてやるから!」
「いやいやいや!だから、俺男なんで!
あと俺は女の人が好きなんで、無理ですッ!」
「こんな男いねーって!体の作りだけは男かもしんねえけど、どっからどう見たって女の子だから。しかも超かわいい女の子」
「はぁ?なんでそうなるんですか!」
なんでさっきから俺の性別のことでは話が通じないの??
「だから、やらせてー!!」
ドカッ
「いいかげんにしろー!!!」
ガロスさんが抱き着こうとしてきた瞬間、ドアが蹴破られ、メガネをきらりと光らせたレイシスさんが部屋に入ってきた。
と、同時にドカンといい音がガロスさんの上で鳴り響く。
そっと目を開けると焦げたガロスさんが目を回していた。
「おい、君!無事か?」
「えっ、は、はいっ」
「無理やり事に及ばれなかったか?そうだったら私に遠慮せずに言え。ペナルティは覚悟している。ああ、焦っていたとはいえ下半身で物事を考えるような単細胞に任せるべきではなかった。やはりギルド職員に任せればよかった…」
「あのっ、大丈夫です…!無理やりとか、されていませんので」
「…本当か?」
「いててて…てめぇっ!いきなり雷魔法ぶっ放す奴がいるか!
仮にもパーティの仲間だっつーのに戦闘不能になったらどうすんだよ」
「フン、貴様の無駄な頑丈さは織り込み済みだ。問題ない」
「しかも呼び出して速攻来たし。移動魔法の後、雷撃って、めちゃくちゃ本気じゃねーか。
あのなー、こっちは血の涙を呑んでエッチをがまんしたっつーの!むしろ褒めて欲しいくらいだぜ。
ほら、見てみろ。この子に傷一つ着けちゃいねーから」
「ぎゃっ」
そういってシーツを剥がすのはどうなの!??
一拍置いて、俺の惨状を見るレイシスさんと、惨状真っただ中の俺はそろって真っ赤になった。
「き、貴様はだからデリカシーがないというのだっ!第一、体もまともに拭いていないじゃないか!」
「あー、レイシスがきたら浄化掛けてもらえばいっかって思って。そっちのが楽だろ」
「ご婦人に対し何という態度…どうして自分がモテないのかこれで何故分からないのか…。
ごほん、ともかくそのままでは不快だろう。『浄化』」
レイシスがそういうと白い光が浮かぎあがり、俺の周りを包み込むんだ。
一瞬で消えた後には風呂上がりのように全身がスッキリしていた。
さらに、シーツも洗濯したものを取り換えたばかりのようにきれいになってる。
なにこれすごい!
将来介護職につきたい俺にとっては夢のような魔法だ。
俺が魔法に感心していると、おずおずとレイシスさんが服を差し出してきた。
「男物で悪いが、これに着替えるといい…んん?」
「ありがとうございま…す?」
レイシスさんの目線は俺の顔じゃなく、下に向けられている…。
「おとこ?」
あ、この人も勘違いしてたんだった。
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