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第1部 SHU始動編
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SCHに報告が入った。
5つ離れた町の公民館が半壊したというものだ。
けが人はいなかったが、公民館から特異因子が発見されたことで、犯人はウラユビケンタである可能性が高いとされた。
今までに観測された、ウラユビケンタによるものと思われる事件の内、これが白東中学校から最も近かった。
SHUにもこの情報は通達され、白東中学校は警戒態勢を執ることとなった。
特異因子事象の隠匿を徹底するためには、ウラユビが直接中学校に来る必要がある。
白東地域に対象を放ってはならない。
本警戒態勢ではそれが最重要とされた。
戦闘班も、ウラユビケンタと直接対峙する部隊Aと、町の警戒に当たる部隊Bに分けられた。
第1小隊はAに割り当てられた。
ウラユビケンタとの戦闘は必須と、誰もが考えていた。
ヒナタは訓練の最中にふと簡素な疑問が浮かび上がった。
ウラユビケンタってどんな奴なんだろう。
外見データは残ってないらしいし、詳細情報もわからない。
判明していたとしても、自分の権限では情報を知りえない。
自分たち中学生が特異性を得た理由も定かではないのに、彼はどうやって特異性を得たんだろう。
一つの疑問が連鎖して、いくつもの疑問に膨れ上がる。
それが質問になるのか、疑念になるのかは今のヒナタの知るところではないが、とにかく作戦対象の外見が気になった。
その疑問は当分解決しないが、別の一つの問題がSCHに飛び掛かってきた。
「特異因子反応です。場所は隣町、漣羽町。移動しています。・・・特異獣でしょうか。」
情報統制部門の野際季サトシが広域因子測定器のレーダーを見ながら言った。
「第3小隊を出動させろ。」
カガミハラが指令を出した。
「了解。」
SHUにアラームが鳴った。
「第3小隊、漣羽町にて特異因子反応を確認、出動せよ。繰り返す・・・」
出動ドックに第3小隊小隊長二ノ井リュウジ・C.N.高電圧放出を中心に隊員が集合した。
移動班のイーグルスも待機している。
「目標は漣羽町西部、低空飛行で接近し接触次第皆さんを投下します。その後戦闘を開始してください。」
「了解。」
「オペレーターは表装変化が担当します。出撃準備。」
イーグルスの骨格が変化を始めた。
それに合わせてAU外骨格も形状を変えている。
イーグルスの身長158センチメートルと同じサイズの鷲が誕生した。
近づきがたい鉤爪にはAUが変化した搭乗カーゴがぶら下がっている。
小隊6人すべての登場を確認したところで、出撃ドックスタッフが声を上げた。
「出撃準備完了!」
「出撃準備了承。出撃開始!」
オペレーターの宣言とともに大鷲が羽ばたいた。
地面に巨大な影を映して目標地点へと素早く向かう。
「本目標は先日戦った特異獣よりも非常に小さいですが、ウラユビケンタの手掛かりになりうる貴重な目標です。可能な限り無傷で捕獲してください。」
移動中、フェイスオフが無線機で説明する。
長らく見失っていた対象の痕跡を、ここで逃すわけにはいかない。
本作戦は大変重要なものである、と。
イーグルスが低空飛行を始めた。
カーゴの中の隊員に告げる。
「目標を補足、かなり小さいです。投下に備えてください。」
「了解。」
「目標まで残り300。
・・・200。
・・・150。
・・・100。
・・・50。投下します!」
カーゴの蓋が開いた。
第3小隊が20メートル下に向かって降下していく。
着地と同時にアスファルトが少し捲れた。
AUに守られて隊員にはダメージがない。
「目標確認! アイカメラ送ります。」
情報統制部門にリアルタイムで映像が送信された。
「なんだ、これ・・・。」
移されていたのは、腕が膨張して下半身の無い人間だった。
「なんだ・・・? 人? フェイスオフ!」
「因子計測、・・・特異獣? いや違う? ・・・阪上チーフ、これは?」
人間的な、人間に酷似したそれが第3小隊を見つめている。
半開きになった口からは、混濁した茶色の液体を垂らしている。
「チーフに確認しましたが、今までのデータにない特異性事象です。十分警戒を。」
「了解。」
第3小隊の面々が一堂に返事をした次の瞬間、対峙する何かが彼らに向かって跳躍を始めた。
右腕のみで身体を跳ねさせてもう一方は大振りの姿勢に入っている。
見た目からは想像のつかない速度に、避ける隙も無い。
武器を抜いてもそれを振る時間がない。
「まずいっ。」
ハードロックが焦る。
5人が身体を退けようとした瞬間、小隊の目の前に緑の透明な障壁が展開された。
「拡張:細胞。」
トランジスタシスだ。
肥大した肉が弾かれた。
「今です、包囲を!」
トランジスタシスが叫ぶ。
それに応えて隊員も移動を始めた。
彼らの得意戦法である包囲網を形成した。
「包囲完了!」
「可能な限り傷つけずに捕獲しろ!」
「了解。」
ハードロックが右の掌に電力を集中させた。
「俺が気絶させる、それまで動きを抑えて!」
応えるように時間感知操作が能力を発動する。
彼女の放った直線状の波動に触れた目標付近の空間が歪んだかと思えば、目標の移動速度が明らかに鈍くなった。
鈍間な身体に屈折が追い討ちをかける。
地面を屈折させ、目標よりを囲むように盛り上げた。
そこにハードロックが渾身の一撃を叩き込む。
電力が空気をひりつかせ、目標の身体を発光させた。
「やったか。」
しかし肉塊は止まる様子がない。
寧ろエネルギーを受けてさらに膨張していた。
腕だけでなく、胴体、首、頭部・・・。
「因子反応増大! 自爆の可能性です!」
フェイスオフが叫ぶ。
それを受けてエデンとトランジスタシスが能力を発動させた。
目標の足元を高く盛り上げ肉を射出し、小隊の上部を覆うように細胞を拡張する。
膨張しきった肉塊は、空中で爆発四散した。
肉が飛び散り黒く風化していくのを見て、小隊長が無線を入れる。
「任務終了、ごめんなさい、目標を捕獲することができませんでした。」
サカガミチーフが答える。
「問題ありません。映像記録と因子観測記録は正確に取れました。お疲れ様。」
「ありがとうございます。」
続けてフェイスオフが対応する。
「上空から撮影していたイーグルスがまもなくそちらに向かいます。帰還してください。」
「了解。」
指揮室と研究所の職員は困惑していた。
先ほどの人らしき何かが保持していた特異因子の量と反応は特異獣のそれとも、特異性保持者のそれとも異なっていた。
しかし肉体が変化し、特異獣と同じように風化して消滅した。
特異獣の特徴がそろっている。
「特異生命体は総じてあのように消滅するのか?」
「かもしれん。しかし、あの因子反応はなんだ。特異獣と特異性保持者の間とも取れない曖昧なものだった。」
「ウラユビケンタのものと似ていなくもないが・・・奴の特異性と関係があるのか?」
「現状そうとしか推察できないな。・・・もっとデータが欲しい。」
ひとまず、あの謎の肉塊はウラユビケンタの特異性に関連している物として結論付けることにした。
確証を得られる証拠もないが、否定できる証拠もないからだ。
肉塊がウラユビケンタの物であるとするならば、対象が近づいているのは間違いない。
より慎重な警戒を推奨する。
それが研究所からSCH全体に公布された報告だ。
ようやく、追い続けた目標に接触できる。
ウラユビケンタを確保できれば、特異因子研究はさらに発展する。
失敗は許されない。
カガミハラは緊張していた。
特異性の研究を進めて、いつか計画を達成するために、失敗は許されないのだ。
だが本作戦は必ず、戦闘に突入するだろう。
さすればどちらかの消滅は避けられない。
どちらに戦局が傾くか、どちらにしても、計画の達成には必要だ。
カガミハラは心の中で謝罪した。
「すまない。・・・、・・・・・・。」
5つ離れた町の公民館が半壊したというものだ。
けが人はいなかったが、公民館から特異因子が発見されたことで、犯人はウラユビケンタである可能性が高いとされた。
今までに観測された、ウラユビケンタによるものと思われる事件の内、これが白東中学校から最も近かった。
SHUにもこの情報は通達され、白東中学校は警戒態勢を執ることとなった。
特異因子事象の隠匿を徹底するためには、ウラユビが直接中学校に来る必要がある。
白東地域に対象を放ってはならない。
本警戒態勢ではそれが最重要とされた。
戦闘班も、ウラユビケンタと直接対峙する部隊Aと、町の警戒に当たる部隊Bに分けられた。
第1小隊はAに割り当てられた。
ウラユビケンタとの戦闘は必須と、誰もが考えていた。
ヒナタは訓練の最中にふと簡素な疑問が浮かび上がった。
ウラユビケンタってどんな奴なんだろう。
外見データは残ってないらしいし、詳細情報もわからない。
判明していたとしても、自分の権限では情報を知りえない。
自分たち中学生が特異性を得た理由も定かではないのに、彼はどうやって特異性を得たんだろう。
一つの疑問が連鎖して、いくつもの疑問に膨れ上がる。
それが質問になるのか、疑念になるのかは今のヒナタの知るところではないが、とにかく作戦対象の外見が気になった。
その疑問は当分解決しないが、別の一つの問題がSCHに飛び掛かってきた。
「特異因子反応です。場所は隣町、漣羽町。移動しています。・・・特異獣でしょうか。」
情報統制部門の野際季サトシが広域因子測定器のレーダーを見ながら言った。
「第3小隊を出動させろ。」
カガミハラが指令を出した。
「了解。」
SHUにアラームが鳴った。
「第3小隊、漣羽町にて特異因子反応を確認、出動せよ。繰り返す・・・」
出動ドックに第3小隊小隊長二ノ井リュウジ・C.N.高電圧放出を中心に隊員が集合した。
移動班のイーグルスも待機している。
「目標は漣羽町西部、低空飛行で接近し接触次第皆さんを投下します。その後戦闘を開始してください。」
「了解。」
「オペレーターは表装変化が担当します。出撃準備。」
イーグルスの骨格が変化を始めた。
それに合わせてAU外骨格も形状を変えている。
イーグルスの身長158センチメートルと同じサイズの鷲が誕生した。
近づきがたい鉤爪にはAUが変化した搭乗カーゴがぶら下がっている。
小隊6人すべての登場を確認したところで、出撃ドックスタッフが声を上げた。
「出撃準備完了!」
「出撃準備了承。出撃開始!」
オペレーターの宣言とともに大鷲が羽ばたいた。
地面に巨大な影を映して目標地点へと素早く向かう。
「本目標は先日戦った特異獣よりも非常に小さいですが、ウラユビケンタの手掛かりになりうる貴重な目標です。可能な限り無傷で捕獲してください。」
移動中、フェイスオフが無線機で説明する。
長らく見失っていた対象の痕跡を、ここで逃すわけにはいかない。
本作戦は大変重要なものである、と。
イーグルスが低空飛行を始めた。
カーゴの中の隊員に告げる。
「目標を補足、かなり小さいです。投下に備えてください。」
「了解。」
「目標まで残り300。
・・・200。
・・・150。
・・・100。
・・・50。投下します!」
カーゴの蓋が開いた。
第3小隊が20メートル下に向かって降下していく。
着地と同時にアスファルトが少し捲れた。
AUに守られて隊員にはダメージがない。
「目標確認! アイカメラ送ります。」
情報統制部門にリアルタイムで映像が送信された。
「なんだ、これ・・・。」
移されていたのは、腕が膨張して下半身の無い人間だった。
「なんだ・・・? 人? フェイスオフ!」
「因子計測、・・・特異獣? いや違う? ・・・阪上チーフ、これは?」
人間的な、人間に酷似したそれが第3小隊を見つめている。
半開きになった口からは、混濁した茶色の液体を垂らしている。
「チーフに確認しましたが、今までのデータにない特異性事象です。十分警戒を。」
「了解。」
第3小隊の面々が一堂に返事をした次の瞬間、対峙する何かが彼らに向かって跳躍を始めた。
右腕のみで身体を跳ねさせてもう一方は大振りの姿勢に入っている。
見た目からは想像のつかない速度に、避ける隙も無い。
武器を抜いてもそれを振る時間がない。
「まずいっ。」
ハードロックが焦る。
5人が身体を退けようとした瞬間、小隊の目の前に緑の透明な障壁が展開された。
「拡張:細胞。」
トランジスタシスだ。
肥大した肉が弾かれた。
「今です、包囲を!」
トランジスタシスが叫ぶ。
それに応えて隊員も移動を始めた。
彼らの得意戦法である包囲網を形成した。
「包囲完了!」
「可能な限り傷つけずに捕獲しろ!」
「了解。」
ハードロックが右の掌に電力を集中させた。
「俺が気絶させる、それまで動きを抑えて!」
応えるように時間感知操作が能力を発動する。
彼女の放った直線状の波動に触れた目標付近の空間が歪んだかと思えば、目標の移動速度が明らかに鈍くなった。
鈍間な身体に屈折が追い討ちをかける。
地面を屈折させ、目標よりを囲むように盛り上げた。
そこにハードロックが渾身の一撃を叩き込む。
電力が空気をひりつかせ、目標の身体を発光させた。
「やったか。」
しかし肉塊は止まる様子がない。
寧ろエネルギーを受けてさらに膨張していた。
腕だけでなく、胴体、首、頭部・・・。
「因子反応増大! 自爆の可能性です!」
フェイスオフが叫ぶ。
それを受けてエデンとトランジスタシスが能力を発動させた。
目標の足元を高く盛り上げ肉を射出し、小隊の上部を覆うように細胞を拡張する。
膨張しきった肉塊は、空中で爆発四散した。
肉が飛び散り黒く風化していくのを見て、小隊長が無線を入れる。
「任務終了、ごめんなさい、目標を捕獲することができませんでした。」
サカガミチーフが答える。
「問題ありません。映像記録と因子観測記録は正確に取れました。お疲れ様。」
「ありがとうございます。」
続けてフェイスオフが対応する。
「上空から撮影していたイーグルスがまもなくそちらに向かいます。帰還してください。」
「了解。」
指揮室と研究所の職員は困惑していた。
先ほどの人らしき何かが保持していた特異因子の量と反応は特異獣のそれとも、特異性保持者のそれとも異なっていた。
しかし肉体が変化し、特異獣と同じように風化して消滅した。
特異獣の特徴がそろっている。
「特異生命体は総じてあのように消滅するのか?」
「かもしれん。しかし、あの因子反応はなんだ。特異獣と特異性保持者の間とも取れない曖昧なものだった。」
「ウラユビケンタのものと似ていなくもないが・・・奴の特異性と関係があるのか?」
「現状そうとしか推察できないな。・・・もっとデータが欲しい。」
ひとまず、あの謎の肉塊はウラユビケンタの特異性に関連している物として結論付けることにした。
確証を得られる証拠もないが、否定できる証拠もないからだ。
肉塊がウラユビケンタの物であるとするならば、対象が近づいているのは間違いない。
より慎重な警戒を推奨する。
それが研究所からSCH全体に公布された報告だ。
ようやく、追い続けた目標に接触できる。
ウラユビケンタを確保できれば、特異因子研究はさらに発展する。
失敗は許されない。
カガミハラは緊張していた。
特異性の研究を進めて、いつか計画を達成するために、失敗は許されないのだ。
だが本作戦は必ず、戦闘に突入するだろう。
さすればどちらかの消滅は避けられない。
どちらに戦局が傾くか、どちらにしても、計画の達成には必要だ。
カガミハラは心の中で謝罪した。
「すまない。・・・、・・・・・・。」
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言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
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