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一章 〜浄化の聖女×消滅の魔女〜
魔女の首×報復の誓い
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「――って事らしいんだ。このままだとこの領地、壊滅しちゃうかも」
アルルはククルから聞き入れた情報をキャロミィに詳しく打ち明けた。
「そーんなことだろうとは思ってたけどさぁ。そんで、その持って来てくれた謎の袋の中身が解決策ってこと?」
アルルの懐から取り出された袋を指し示しながら、キャロミィが問う。
「残念だけど、これはあくまで虫が付かないようにする為の物だから根本的な解決法になるとは言えないんだ」
アルルは机に肘を付き、袋の緒を指で回しながら暗い顔を浮かべる。
「そっか。あのクズ、領地の人達も巻き込んでるから自業自得で片付けられないのがな~、そこが厄介だよね」
キャロミィは机に突っ伏し、声を籠もらせながら解決法を思案する。
「そこはなんとか上手いことやるから、期待しといて」
アルルは回していた袋を空中で掴み、キャロミィに差し出す。
「うんうん、これ以上心強い事なんて無いよ」
「ところであんた、ダンナになんかヤな事されてない? 大丈夫? ヤバそうならウチで預かるもとい誘拐するけど?」
杞憂なら気にしないで、とアルルは小さく付け足す。
「あー、大丈夫大丈夫! 毎回テキトーに流してるから!」
返されたのは張り付けた笑顔。
「そう? こっち来たいならいつでも言ってよ?」
「うん、ありがと。……やっぱアルルは優しいね」
「別に、数少ない元令嬢友達だし」
――――
――
「お前、ここに呼ばれた理由が分かるか?」
怒りを秘めた静かな声でテオールの影が問う。
「はて? 心当たりは御座いませんが」
少女は冷静を取り繕いながら、紅茶を啜る。
「このオレを欺けるとでも? お前、魔女と密会しているだろう?」
テオールがキャロミィの胸ぐらを鷲掴みにする。
キャロミィの手にあったお気に入りのティーカップが地に落ち、儚く砕け散った。
「魔女? 寝言も程々にしてくださいまし」
テオールの手首を掴み、抵抗するキャロミィ。
「お前の部屋に"目"を仕掛けてある。お前の行動は全て筒抜け、この意味が分かるか?」
胸ぐらを引き寄せ、顔を近づけようとするテオールから逃れようと、必死にもがく。
「"目"? 一体なんの……? ――! ……い、嫌……う、そ……」
真実を知ってしまったキャロミィは抵抗する事を忘れ、更にはその身体からも力が抜けていく。
「魔女アルルメイヤは間もなく我が軍の包囲網により首を落とす。そうだ! 魔女にはオレの名誉回復の糧となり贄となってもらうってワケさ! お前には感謝しなければならんなぁ? 全てはお前がヤツをおびき寄せてくれたお陰! お前にも拝ませてやろうではないか! 魔女アルルメイヤの首をなぁ!」
「――!? ……そ、んな、アルル、うそ、わたしの、せいで……?」
キャロミィの顔が絶望に染まる。
「良く聞け、実に簡単な事だ。お前は、オレだけを見ていればいい。そして、オレだけを愛せばいいんだ……」
穢れたその手がキャロミィの無垢なその身体へと迫る――
「うそ、い、や……ぜったいに、いや……」
――旦那様、お客様です。
ドアの外から、聞き覚えの無いメイドの声がテオールの耳に入る。
「チッ、邪魔が入ったか……オレの手から逃れられるなどとは思わないことだ。少しでもその素振りを見せたら……分かるな?」
乱雑に打ち捨てられたキャロミィが床に手を付くも、受け身を取りきれず足首を捻ってしまう。
「ごめん、アルル……わたしのせいで……もう、だめかもしれない……」
瞼から溢れる雫が散らばった白い破片を伝い、床を濡らす――
――――
――
「あらあら、私がどうか致しまして? いつもの威勢は何処に消えたのかしら?」
聞こえる筈の無い声がキャロミィの耳に入る。
「――! アル、ル……? なんで、ここに?」
顔を上げ、声の主の実在を確認する。
「いやさぁ、どうもいや~な視線を感じるなぁと思って」
二つの違和感に気付いたアルルはメイドに紛れて暫く様子を伺っていたのだ。
「わたし、こわくて、もう、だめだって……アルル……」
キャロミィは再び俯くと、漏れ出す嗚咽を懸命に抑え付ける。
「乙女の涙はここぞという時の為に取っておくものだよ? あたしなんかの前で流す涙に価値なんて無いんだから」
床に散らばる白い破片を集めながら、アルルは部屋の中を探る。
「うぅ、アルル冷たい……」
「それより……えーっと、視点の位置的には……あったあった」
アルルは透明な空間に手を伸ばすと、そこから球体を取り出す。
フェイズアイ。その球体に映り込んだ光を、対となる球体に映し出す魔道具。
また、その映像を記録し残す事も可能。
実に豪邸が10軒程度建ってしまう程には高価で貴重な品である。
テオールは領民の血税と国から預けられた軍事資金を横領し、この魔道具を買い付けたようだ。
「これが、"目"?」
アルルが差し出した手の上に乗るその魔道具をまじまじと見つめるキャロミィ。
「うん、んでこっちが映し出すほう。なんか汚れてたから入念に浄化しといた」
キャロミィはその報告を受け、苦虫でも噛み潰したかのような表情を浮かべた。
「ほんっとあのクズきっもい! 死ねキモイキモイ死ね!」
喉から溢れていた嗚咽は、既に塞ぎ込んでいた。
「一回目に来た時は無かった筈なんだけどなぁ……なんかごめん」
全ての破片を集め終えたアルルが脱出の準備を整える。
「もう無理! アルル! わたしを連れてって!」
アルルの腕を抱き、そう懇願するキャロミィ。
「ふーん、誘拐先でどうなっても知らないよ?」
「お願いだからもうどうにでもして! こんなトコにいたらこっちが死ぬ! そして! あのクズを! ブッ殺して!」
「うーん、それもいいけど、死んだら苦痛もなにも残らないからなぁ……」
どのような報復劇を繰り広げようか、とアルルが邪悪な笑みを浮かべる。
それはまさに魔女とでも称すべき風貌である。
「……アルル? 私もちょっとアツくなっちゃたけどさ、流石に顔が怖いよ?」
そしてアルルのその邪悪な笑みに本気で恐怖を覚えるキャロミィ。
「あたしこれでも結構怒ってるんだよ?」
親友を傷付けられたアルルの怒りは留まる事を知らない。
今のアルルの脳内は報復計画を練ることでいっぱいである。
「そ、そっか、楽しみにしとくね」
アルルから発せられる覇気にたじろぐキャロミィ。
「そういえばバーネロの果汁は?」
アルルは渡したはずのそれが見当たらないと、行方を詮索する。
「アイツに取り上げられた挙げ句毒だとか言われて捨てられちゃった」
しょんぼりとした顔でそう告げるキャロミィ。
「へぇ……そっかぁ……へぇ……」
更なる覇気に、魔物すらも逃げ出さんばかりに歪んだ嗤いが顔に浮かぶ。
「だから顔がこわいっ!」
そうしてアルルはキャロミィを魔物の館へと連れて行き、一旦避難させた。
尚、当然ながらテオールの用意させた包囲網とやらはアルルにとっては全く意味を成さないどころか、異変を悟らせた一因となって終わった模様。
道中で事情を話し、アルルの現状について一応の理解は得られた為、キャロミィが魔物達の姿を目の当たりにしても卒倒することは無かったという。
最近ちらほらと人間を連れて来るアルルを見て、案外魔物に理解のある人間は多いのか? と困惑するジゼであった。
「お姉さまが知らない女の子連れ込んでます……」
ドアを開いたフィーレの目に映ったのはアルルの隣に座る一人の可憐な少女。
「わーなにこの子可愛い! アルルの侍女さん?」
キャロミィがドアの縁の奥に立つフィーレの元に駆け寄る。
「うん、あたしの一人しかいない自慢の侍女」
「――! 自慢だなんて……そんな……」
アルルの褒め言葉に大げさに仰け反るフィーレ。
「なんかずいぶん面白い子だね?」
それを目の当たりにしたキャロミィは面白半分と言った様子。
「悪い子じゃないんだけどね」
「はっ! お姉さま、それと……」
「あっ、ごめんなさい! 私キャロミィ! キャロって呼んで!」
「ありがとうございます。私はアルルお嬢様の侍女を務めさせて頂いております、フィーレと申します。よろしくお願いします」
(この子の口からアルルお嬢様とか出てくるとむず痒いのはなんでだろう……)
最早だいぶ手遅れだがフィーレは恭しく一礼する。
そしてその隣で複雑な表情を浮かべるアルル。
「丁寧にありがとう! こちらこそよろしくね、フィーレ!」
その後、食堂で開かれた女子会にて、テオールの愚痴を気の済むまで曝け出したキャロミィであった。
アルルはククルから聞き入れた情報をキャロミィに詳しく打ち明けた。
「そーんなことだろうとは思ってたけどさぁ。そんで、その持って来てくれた謎の袋の中身が解決策ってこと?」
アルルの懐から取り出された袋を指し示しながら、キャロミィが問う。
「残念だけど、これはあくまで虫が付かないようにする為の物だから根本的な解決法になるとは言えないんだ」
アルルは机に肘を付き、袋の緒を指で回しながら暗い顔を浮かべる。
「そっか。あのクズ、領地の人達も巻き込んでるから自業自得で片付けられないのがな~、そこが厄介だよね」
キャロミィは机に突っ伏し、声を籠もらせながら解決法を思案する。
「そこはなんとか上手いことやるから、期待しといて」
アルルは回していた袋を空中で掴み、キャロミィに差し出す。
「うんうん、これ以上心強い事なんて無いよ」
「ところであんた、ダンナになんかヤな事されてない? 大丈夫? ヤバそうならウチで預かるもとい誘拐するけど?」
杞憂なら気にしないで、とアルルは小さく付け足す。
「あー、大丈夫大丈夫! 毎回テキトーに流してるから!」
返されたのは張り付けた笑顔。
「そう? こっち来たいならいつでも言ってよ?」
「うん、ありがと。……やっぱアルルは優しいね」
「別に、数少ない元令嬢友達だし」
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――
「お前、ここに呼ばれた理由が分かるか?」
怒りを秘めた静かな声でテオールの影が問う。
「はて? 心当たりは御座いませんが」
少女は冷静を取り繕いながら、紅茶を啜る。
「このオレを欺けるとでも? お前、魔女と密会しているだろう?」
テオールがキャロミィの胸ぐらを鷲掴みにする。
キャロミィの手にあったお気に入りのティーカップが地に落ち、儚く砕け散った。
「魔女? 寝言も程々にしてくださいまし」
テオールの手首を掴み、抵抗するキャロミィ。
「お前の部屋に"目"を仕掛けてある。お前の行動は全て筒抜け、この意味が分かるか?」
胸ぐらを引き寄せ、顔を近づけようとするテオールから逃れようと、必死にもがく。
「"目"? 一体なんの……? ――! ……い、嫌……う、そ……」
真実を知ってしまったキャロミィは抵抗する事を忘れ、更にはその身体からも力が抜けていく。
「魔女アルルメイヤは間もなく我が軍の包囲網により首を落とす。そうだ! 魔女にはオレの名誉回復の糧となり贄となってもらうってワケさ! お前には感謝しなければならんなぁ? 全てはお前がヤツをおびき寄せてくれたお陰! お前にも拝ませてやろうではないか! 魔女アルルメイヤの首をなぁ!」
「――!? ……そ、んな、アルル、うそ、わたしの、せいで……?」
キャロミィの顔が絶望に染まる。
「良く聞け、実に簡単な事だ。お前は、オレだけを見ていればいい。そして、オレだけを愛せばいいんだ……」
穢れたその手がキャロミィの無垢なその身体へと迫る――
「うそ、い、や……ぜったいに、いや……」
――旦那様、お客様です。
ドアの外から、聞き覚えの無いメイドの声がテオールの耳に入る。
「チッ、邪魔が入ったか……オレの手から逃れられるなどとは思わないことだ。少しでもその素振りを見せたら……分かるな?」
乱雑に打ち捨てられたキャロミィが床に手を付くも、受け身を取りきれず足首を捻ってしまう。
「ごめん、アルル……わたしのせいで……もう、だめかもしれない……」
瞼から溢れる雫が散らばった白い破片を伝い、床を濡らす――
――――
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「あらあら、私がどうか致しまして? いつもの威勢は何処に消えたのかしら?」
聞こえる筈の無い声がキャロミィの耳に入る。
「――! アル、ル……? なんで、ここに?」
顔を上げ、声の主の実在を確認する。
「いやさぁ、どうもいや~な視線を感じるなぁと思って」
二つの違和感に気付いたアルルはメイドに紛れて暫く様子を伺っていたのだ。
「わたし、こわくて、もう、だめだって……アルル……」
キャロミィは再び俯くと、漏れ出す嗚咽を懸命に抑え付ける。
「乙女の涙はここぞという時の為に取っておくものだよ? あたしなんかの前で流す涙に価値なんて無いんだから」
床に散らばる白い破片を集めながら、アルルは部屋の中を探る。
「うぅ、アルル冷たい……」
「それより……えーっと、視点の位置的には……あったあった」
アルルは透明な空間に手を伸ばすと、そこから球体を取り出す。
フェイズアイ。その球体に映り込んだ光を、対となる球体に映し出す魔道具。
また、その映像を記録し残す事も可能。
実に豪邸が10軒程度建ってしまう程には高価で貴重な品である。
テオールは領民の血税と国から預けられた軍事資金を横領し、この魔道具を買い付けたようだ。
「これが、"目"?」
アルルが差し出した手の上に乗るその魔道具をまじまじと見つめるキャロミィ。
「うん、んでこっちが映し出すほう。なんか汚れてたから入念に浄化しといた」
キャロミィはその報告を受け、苦虫でも噛み潰したかのような表情を浮かべた。
「ほんっとあのクズきっもい! 死ねキモイキモイ死ね!」
喉から溢れていた嗚咽は、既に塞ぎ込んでいた。
「一回目に来た時は無かった筈なんだけどなぁ……なんかごめん」
全ての破片を集め終えたアルルが脱出の準備を整える。
「もう無理! アルル! わたしを連れてって!」
アルルの腕を抱き、そう懇願するキャロミィ。
「ふーん、誘拐先でどうなっても知らないよ?」
「お願いだからもうどうにでもして! こんなトコにいたらこっちが死ぬ! そして! あのクズを! ブッ殺して!」
「うーん、それもいいけど、死んだら苦痛もなにも残らないからなぁ……」
どのような報復劇を繰り広げようか、とアルルが邪悪な笑みを浮かべる。
それはまさに魔女とでも称すべき風貌である。
「……アルル? 私もちょっとアツくなっちゃたけどさ、流石に顔が怖いよ?」
そしてアルルのその邪悪な笑みに本気で恐怖を覚えるキャロミィ。
「あたしこれでも結構怒ってるんだよ?」
親友を傷付けられたアルルの怒りは留まる事を知らない。
今のアルルの脳内は報復計画を練ることでいっぱいである。
「そ、そっか、楽しみにしとくね」
アルルから発せられる覇気にたじろぐキャロミィ。
「そういえばバーネロの果汁は?」
アルルは渡したはずのそれが見当たらないと、行方を詮索する。
「アイツに取り上げられた挙げ句毒だとか言われて捨てられちゃった」
しょんぼりとした顔でそう告げるキャロミィ。
「へぇ……そっかぁ……へぇ……」
更なる覇気に、魔物すらも逃げ出さんばかりに歪んだ嗤いが顔に浮かぶ。
「だから顔がこわいっ!」
そうしてアルルはキャロミィを魔物の館へと連れて行き、一旦避難させた。
尚、当然ながらテオールの用意させた包囲網とやらはアルルにとっては全く意味を成さないどころか、異変を悟らせた一因となって終わった模様。
道中で事情を話し、アルルの現状について一応の理解は得られた為、キャロミィが魔物達の姿を目の当たりにしても卒倒することは無かったという。
最近ちらほらと人間を連れて来るアルルを見て、案外魔物に理解のある人間は多いのか? と困惑するジゼであった。
「お姉さまが知らない女の子連れ込んでます……」
ドアを開いたフィーレの目に映ったのはアルルの隣に座る一人の可憐な少女。
「わーなにこの子可愛い! アルルの侍女さん?」
キャロミィがドアの縁の奥に立つフィーレの元に駆け寄る。
「うん、あたしの一人しかいない自慢の侍女」
「――! 自慢だなんて……そんな……」
アルルの褒め言葉に大げさに仰け反るフィーレ。
「なんかずいぶん面白い子だね?」
それを目の当たりにしたキャロミィは面白半分と言った様子。
「悪い子じゃないんだけどね」
「はっ! お姉さま、それと……」
「あっ、ごめんなさい! 私キャロミィ! キャロって呼んで!」
「ありがとうございます。私はアルルお嬢様の侍女を務めさせて頂いております、フィーレと申します。よろしくお願いします」
(この子の口からアルルお嬢様とか出てくるとむず痒いのはなんでだろう……)
最早だいぶ手遅れだがフィーレは恭しく一礼する。
そしてその隣で複雑な表情を浮かべるアルル。
「丁寧にありがとう! こちらこそよろしくね、フィーレ!」
その後、食堂で開かれた女子会にて、テオールの愚痴を気の済むまで曝け出したキャロミィであった。
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