30 / 67
一章 〜浄化の聖女×消滅の魔女〜
仕舞い込んだ鬱憤×晴らせば武勇
しおりを挟む
間もなく山頂が迫りくる。
「なんか緊張してきたね、ジゼはどう? って、すごい顔してる……」
無くしたと思っていた大切なものが見つかろうとしている。
しかし、もしもその希望が幻想に終わってしまったら。
ジゼの中でそんな二つの思いが交差する。
そしてついに己の身の内をアルルに打ち明かす事を決意したようだ。
「ここは我が生まれ、育った場所。当然、家族もいた」
ジゼの中で未だ残り続ける、暖かくもあり冷たくもある大切な記憶。
「……そうだったんだ。なんとなく様子がおかしいとは思ってたけど」
自分の背に乗るフィーレを気に掛けながら、アルルは歩を進める。
「お前の故郷は人間の手により壊され、住人も、そして家族までもが全員殺された。そう、唐突に告げられた」
ジゼは悲痛な面持ちを浮かべながら、自分の運命を狂わせた忌まわしきその日を思い出す。
「諜報に来た魔物にそういう体にしてって頼んだんだっけ」
紛れ込んでいる人間の諜報員の耳に誤った情報を掴ませるには、味方を欺くのが適切だったのだ。
「我は悲しみに暮れた。この世の全てに価値を見出すことが出来なくなった」
「大切な存在が奪われたときって、どうしてこう、この世の全てが憎くなったような気持ちになるんだろうね」
つい最近その痛みを知ってしまったアルル。
ジゼの悲しみや苦しみが鮮明に伝わってくる。
「そこから全てが狂い始めた。"破砕のジゼ"はその刹那、生まれた」
そして、ジゼの魔物としての本能を縛り付けていた理性の鎖が解き放たれた瞬間でもある。
「あたしなんて狂い過ぎて魔物と手を組んでる始末だけど」
「数え切れぬ程の人間を斬った。斬って斬って、天にも届く屍の山を積み上げた。……しかし、武器を持たぬ者までは斬れなかった。我は己の甘さに嫌気が差した」
「分かる……それ……あたしも散々悩んだ」
半端な慈悲は偽善にもなり得る。
アルルは様々な葛藤を経ながらも、最後にはこの街を救う選択を取ったのだ。
「そして破砕のジゼとして名を轟かせた我に、差し向けられた一人の人間がいた」
「それって……」
「ギルニクス、イリーガル。武器を持つ人間の中で我が唯一斬り伏すに至れなかった御仁だ」
(ギルに勝てる剣士、か)
「恨みつらみ、思いの丈全てを刀身に乗せ、かの御仁と斬り組んだ」
「ギルとジゼの戦いは今でもはっきり覚えてる、一生忘れない、忘れられない」
アルルですらその剣筋を追うので精一杯だったのだ。
たった十数秒間、されど十数秒間。
人智を超えた熾烈な戦いであったのは言うまでもない。
「剣を通じて我の悲痛が響いたのだろうか。気付けばギル殿は涙していた」
"破砕のジゼ"は、ヒトの世では修羅にも等しい存在。
確実に討ち滅ぼさねばならぬ絶対悪。
ギルニクスはそれを理解していて尚、魔物に対し、ジゼに対し情を移してしまった。
しかしながら情を移しても尚、決して迷わぬ強さをギルニクスは持っていたのだ。
「流石のあたしも、それに対してちょっかいは掛けられなかったっけ」
「強き者が流す涙は恥。そんな教えは戯言だと、その時確信を得た」
(ひょっとすると、ギルはバーバリフェルとジゼの関係に気付いてたのかも)
「この剣にならば、たとえ斬り伏せられようとも悔いは無い、恥も無い。そう思った」
そう、敗北が必ずしも名誉の喪失になるとは限らない。
(ずいぶんと潔い事考えてたんだ)
「やがて必然であったかの様にその時は訪れ、我の身は焼き焦がされた」
「なんか……ごめん?」
ジゼの口からどのような恨み節が飛び出すのかと身構えていたアルルだったが――
「地獄の業火か。否、それは救いの光であった」
答えは意外なものだった。
「救いの光? 消滅の光でしょ」
「それもまた是。悲しみに覆いつくされた我の心は優しく解かれ、やがて安らかな虚無が訪れた」
ここで終わる筈だったジゼの物語は今も尚、続く。
「誰にだって勘違いの一つや二つぐらいありますよ。私もよく勘違いでお姉さまに迷惑を掛けてしまうので親近感を覚えました」
事の顛末を全て吐き出したジゼに対し、フィーレがすかさずフォローを入れる。
「そうは言うが、我は情けなくて穴にでも入りたい気分だ」
ガックリと項垂れるジゼ。
「誰が悪いって訳でも無いんだろうね。こういう問題ってさ。だからこそやり切れない気持ちでいっぱいになっちゃうんだけど」
アルルは冗談っぽく微笑みながら、過去を悔やむジゼを諭す。
「二人のおかげで少し気が楽になった。礼を言わせてもらう」
どこか哀愁の漂うその背中。
「はいはい、湿っぽいのはもう無し! もうすぐ頂上なんだから」
それを見兼ねたアルルが山の頂きを勢い良く指し示す。
「いよいよ真実と向き合う時が来るのだな」
尻込みをするジゼを追い抜き、アルルは一足先に山頂へと駆けていく。
「なんか緊張してきたね、ジゼはどう? って、すごい顔してる……」
無くしたと思っていた大切なものが見つかろうとしている。
しかし、もしもその希望が幻想に終わってしまったら。
ジゼの中でそんな二つの思いが交差する。
そしてついに己の身の内をアルルに打ち明かす事を決意したようだ。
「ここは我が生まれ、育った場所。当然、家族もいた」
ジゼの中で未だ残り続ける、暖かくもあり冷たくもある大切な記憶。
「……そうだったんだ。なんとなく様子がおかしいとは思ってたけど」
自分の背に乗るフィーレを気に掛けながら、アルルは歩を進める。
「お前の故郷は人間の手により壊され、住人も、そして家族までもが全員殺された。そう、唐突に告げられた」
ジゼは悲痛な面持ちを浮かべながら、自分の運命を狂わせた忌まわしきその日を思い出す。
「諜報に来た魔物にそういう体にしてって頼んだんだっけ」
紛れ込んでいる人間の諜報員の耳に誤った情報を掴ませるには、味方を欺くのが適切だったのだ。
「我は悲しみに暮れた。この世の全てに価値を見出すことが出来なくなった」
「大切な存在が奪われたときって、どうしてこう、この世の全てが憎くなったような気持ちになるんだろうね」
つい最近その痛みを知ってしまったアルル。
ジゼの悲しみや苦しみが鮮明に伝わってくる。
「そこから全てが狂い始めた。"破砕のジゼ"はその刹那、生まれた」
そして、ジゼの魔物としての本能を縛り付けていた理性の鎖が解き放たれた瞬間でもある。
「あたしなんて狂い過ぎて魔物と手を組んでる始末だけど」
「数え切れぬ程の人間を斬った。斬って斬って、天にも届く屍の山を積み上げた。……しかし、武器を持たぬ者までは斬れなかった。我は己の甘さに嫌気が差した」
「分かる……それ……あたしも散々悩んだ」
半端な慈悲は偽善にもなり得る。
アルルは様々な葛藤を経ながらも、最後にはこの街を救う選択を取ったのだ。
「そして破砕のジゼとして名を轟かせた我に、差し向けられた一人の人間がいた」
「それって……」
「ギルニクス、イリーガル。武器を持つ人間の中で我が唯一斬り伏すに至れなかった御仁だ」
(ギルに勝てる剣士、か)
「恨みつらみ、思いの丈全てを刀身に乗せ、かの御仁と斬り組んだ」
「ギルとジゼの戦いは今でもはっきり覚えてる、一生忘れない、忘れられない」
アルルですらその剣筋を追うので精一杯だったのだ。
たった十数秒間、されど十数秒間。
人智を超えた熾烈な戦いであったのは言うまでもない。
「剣を通じて我の悲痛が響いたのだろうか。気付けばギル殿は涙していた」
"破砕のジゼ"は、ヒトの世では修羅にも等しい存在。
確実に討ち滅ぼさねばならぬ絶対悪。
ギルニクスはそれを理解していて尚、魔物に対し、ジゼに対し情を移してしまった。
しかしながら情を移しても尚、決して迷わぬ強さをギルニクスは持っていたのだ。
「流石のあたしも、それに対してちょっかいは掛けられなかったっけ」
「強き者が流す涙は恥。そんな教えは戯言だと、その時確信を得た」
(ひょっとすると、ギルはバーバリフェルとジゼの関係に気付いてたのかも)
「この剣にならば、たとえ斬り伏せられようとも悔いは無い、恥も無い。そう思った」
そう、敗北が必ずしも名誉の喪失になるとは限らない。
(ずいぶんと潔い事考えてたんだ)
「やがて必然であったかの様にその時は訪れ、我の身は焼き焦がされた」
「なんか……ごめん?」
ジゼの口からどのような恨み節が飛び出すのかと身構えていたアルルだったが――
「地獄の業火か。否、それは救いの光であった」
答えは意外なものだった。
「救いの光? 消滅の光でしょ」
「それもまた是。悲しみに覆いつくされた我の心は優しく解かれ、やがて安らかな虚無が訪れた」
ここで終わる筈だったジゼの物語は今も尚、続く。
「誰にだって勘違いの一つや二つぐらいありますよ。私もよく勘違いでお姉さまに迷惑を掛けてしまうので親近感を覚えました」
事の顛末を全て吐き出したジゼに対し、フィーレがすかさずフォローを入れる。
「そうは言うが、我は情けなくて穴にでも入りたい気分だ」
ガックリと項垂れるジゼ。
「誰が悪いって訳でも無いんだろうね。こういう問題ってさ。だからこそやり切れない気持ちでいっぱいになっちゃうんだけど」
アルルは冗談っぽく微笑みながら、過去を悔やむジゼを諭す。
「二人のおかげで少し気が楽になった。礼を言わせてもらう」
どこか哀愁の漂うその背中。
「はいはい、湿っぽいのはもう無し! もうすぐ頂上なんだから」
それを見兼ねたアルルが山の頂きを勢い良く指し示す。
「いよいよ真実と向き合う時が来るのだな」
尻込みをするジゼを追い抜き、アルルは一足先に山頂へと駆けていく。
0
お気に入りに追加
1,509
あなたにおすすめの小説
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
種から始める生産チート~なんでも実る世界樹を手に入れたけど、ホントに何でも実ったんですが!?(旧題:世界樹の王)
十一屋 翠
ファンタジー
とある冒険で大怪我を負った冒険者セイルは、パーティ引退を強制されてしまう。
そんな彼に残されたのは、ダンジョンで見つけたたった一つの木の実だけ。
だがこれこそが、ありとあらゆるものを生み出す世界樹の種だったのだ。
世界樹から現れた幼き聖霊はセイルを自らの主と認めると、この世のあらゆるものを実らせ、彼に様々な恩恵を与えるのだった。
お腹が空けばお肉を実らせ、生活の為にと家具を生み、更に敵が襲ってきたら大量の仲間まで!?
これは世界樹に愛された男が、文字通り全てを手に入れる幸せな物語。
この作品は小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
異端の紅赤マギ
みどりのたぬき
ファンタジー
【なろう83000PV超え】
---------------------------------------------
その日、瀧田暖はいつもの様にコンビニへ夕食の調達に出掛けた。
いつもの街並みは、何故か真上から視線を感じて見上げた天上で暖を見る巨大な『眼』と視線を交わした瞬間激変した。
それまで見ていたいた街並みは巨大な『眼』を見た瞬間、全くの別物へと変貌を遂げていた。
「ここは異世界だ!!」
退屈な日常から解き放たれ、悠々自適の冒険者生活を期待した暖に襲いかかる絶望。
「冒険者なんて職業は存在しない!?」
「俺には魔力が無い!?」
これは自身の『能力』を使えばイージーモードなのに何故か超絶ヘルモードへと突き進む一人の人ならざる者の物語・・・
---------------------------------------------------------------------------
「初投稿作品」で色々と至らない点、文章も稚拙だったりするかもしれませんが、一生懸命書いていきます。
また、時間があれば表現等見直しを行っていきたいと思っています。※特に1章辺りは大幅に表現等変更予定です、時間があれば・・・
★次章執筆大幅に遅れています。
★なんやかんやありまして...
目覚めれば異世界!ところ変われば!
秋吉美寿
ファンタジー
体育会系、武闘派女子高生の美羽は空手、柔道、弓道の有段者!女子からは頼られ男子たちからは男扱い!そんなたくましくもちょっぴり残念な彼女もじつはキラキラふわふわなお姫様に憧れる隠れ乙女だった。
ある日体調不良から歩道橋の階段を上から下までまっさかさま!
目覚めると自分はふわふわキラキラな憧れのお姫様…なにこれ!なんて素敵な夢かしら!と思っていたが何やらどうも夢ではないようで…。
公爵家の一人娘ルミアーナそれが目覚めた異なる世界でのもう一人の自分。
命を狙われてたり鬼将軍に恋をしたり、王太子に襲われそうになったり、この世界でもやっぱり大人しくなんてしてられそうにありません。
身体を鍛えて自分の身は自分で守ります!
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる