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24外の報告と来客

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間接的にサリオンの処遇が聞かされた。
謹慎処分の後に王妃陛下に呼ばれて今回の事を厳しく追及されるも正直に話すこともなければ私に対する謝罪は一切なかったとのことだった。


王妃陛下の質問にも答える気がなく、しばらく謹慎となった後に学園に戻ることになるそうだ。


「何故退学にならないのですか。不服ですわ」

「アンナ、ある意味地獄が待っているのよ」

王妃陛下が直々に聞き取りを行ったことは噂になっているならば、サリオンの立場は最悪だわ。
通常なら学園側が聞き取りを行うのに王妃陛下が出てこられたのであれば私に行った暴行は故意的だと思われるわ。


「彼は殺人未遂を行ったと噂を流されているでしょうね」

過度な情報操作はしていない。
けれど、新聞部に適度に情報を流すことで、学園中で噂になるわ。

「婚約者を虐げ、最後は他の女性を愛して邪魔な婚約者を殺そうとした…最悪な状況で学園生活を送ることになるわ」


卒業まで不名誉な噂が流されたままどういう扱いを受けるかなんて想像するまでもない。


「あら?まだまだ甘いですわ」

「ある意味退学になって謹慎している方がいいわ」


「だとしてもお嬢様の苦しみに比べれば甘いですわ。何でしたら私がこの手でぐちゃぐちゃに…」

「止めてね」


アンナはこう見えても剣術の腕は中々のもの。
サリオンは体術だけでなく剣術もからっきしだからどうなるか解るわ。


「お兄様が王都に帰還される前で良かったわ」

「まぁ、その方がいいではありませんか」


学園が血で染まるわ。
お兄様が発狂して大暴れをしてサリオンだけでなく関係する貴族を殺してしまうかも。



絶対お兄様だったらやりかねないわ。


そう思っていた矢先だ。


「母上!止めてください!」

「案ずるな」


庭の方から声が聞こえたと同時に。


爆音が聞こえ、悲鳴が響き渡った。



「何所からバズーカを」

「随分と大きなバズーカですね。複数の人が木っ端みじんですわ。あら?あの紋章は侯爵家のものですわね」

「アンナ…」


なんて能天気な事を!
邸の庭でバズーカを使うなんて危ない真似を。


「母上!庭を壊さないでください!」

「案ずるなと言っただろう?後で壁は私が補強しておく」


ミカエラ様がされるんだ。
王族であり公爵夫人がそんな真似をするんだ。


でも私も得意だけど。

「とりあえずこれを埋めるか?火葬の方が早いか?」

「まだ生きています」


察するに侯爵家の使用人だと思う彼ら。
このままでは本当に殺されると思った矢先、もう一台の馬車が止まった。


「あれは王家の馬車?」

「まぁ本当ですわ。使えない王子でしょうか」


王太子殿下にまで辛口なことを。

でも、誰がいらっしゃったのかしら?




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