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8保護者
しおりを挟む私にとって宰相閣下は王都に来てから親代わりのようなものだった。
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「幼馴染という関係に甘え過ぎだ。離れて行かないと思い込んでいる」
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いくら幼い頃からの付き合いだからと言って離れないはずがない。
私は既にアグネスに対して失望感しかない。
いいえ、そもそも彼女は私を友人と思っていないのかもしれない。
「そもそも彼女は私をよく思ってないのかもしれません」
「リゼ…」
「ずっと彼女の為にと努力しました。でも…」
私と彼女では環境が違い過ぎる。
幼い頃から自信に満ち溢れ、努力もしてきたのは知っている。
友人として支えたい。
そう思ったことは嘘じゃないけど。
「所詮は他人ですから」
「まさか…そんな酷いことを言われたのか」
「いえ…事実です」
どんなに言葉を尽くし心を尽くしても届かない。
「私は結局、彼女の友人として相応しくありませんでした。上手く立ち回れなかったのですから」
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常に腹の探り合いであることは解っていたのに、私は実行できなかった。
「君は何も間違っていない。立場の弱い生徒を見捨て保身だけ考えるような貴族がばかりでは民はついてくるのか?少なくとも君はずっと苦しんでいただろ…行動に移したではないか」
「レオ…」
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救われたのだから。
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